みなさんはじめまして、ギダ兄といいます。
海に近いところに住んで、釣りにもバンバン行きたい、ということで神奈川の逗子に引っ越した高知出身若干40歳の男です。
ちなみに逗子をご存知でない方もいると思うのですが、地図ではこちら。三浦半島の西岸にあり、鎌倉と葉山の間にあると覚えておいてください。ちなみに遠浅の海が多いので岸からの釣りは小さい魚しか釣れません。
今回、同い年大磯在住のナベさんと葉山一色の海原に漕ぎ出した手こぎボート釣行について寄稿します。
伝説の名刀『極仙船キス』
先日、第4回Ristorante Oretsuriにて、まぐれでホウボウを釣りまして、貴殿賞(ORETSURIでは釣りの外道を『貴殿』と呼ぶのです)としていただいたプロマリンの極仙船キス。
その切れ味を確かめるべく、まずはナベさんの白いパジェロで横須賀佐島の上州屋に餌を仕入れに向かいます。
スピッツの曲が聞こえてきそうな陽気ですね。
と、
ここでひとつの誤算が、、
上州屋さんに前回泳がせで活躍してくれた銀白(うぐい)が売ってないんです。。
どうやら、この時期は入荷しないとのこと。なんと、泳がせのヒラメ釣りで大活躍だったうぐいくんがいないとは、、
まあよいです、いざ一色海岸へ!
この小道の先に広大なフィールドが広がっていると思うと、わくわくが止まりません。
いやー、良い天気だなー。
一色海岸では気の早い海の家が建築中だったりします。
もうすぐ夏ですね。
岸払い!
さてさて、いよいよ一色ボートさんから出船!
ナベさんのオールさばきで颯爽と大海原へ漕ぎ出していきます。
こちらが噂の名刀『極仙船キス』
プロマリンのアイテムというと、グラスメインの構成のため安いけれども重いというイメージなのですが、これが意外と軽いんです。
スピニングリールをつけてチョイ投げに対応できますね。
極仙キスに並ぶ、今回初導入アイテムがこちら。
第一精工の「受二郎」です。
これがあればシマノライトゲームBBと、プロマリン・バトルスティック船の2本置き竿が可能。
極仙船キスも、受太郎に置いちゃえば、置き竿3本で手ぶらボート釣りができるっっ、
のですがそうするとあまりにもひまなので極仙船キスは手持ちに。
魚のアタリも手で感じたいですね。
今回の手漕ぎ作戦について解説する!
さて、ここで、今回の作戦を説明します。
まず手前の浅場でキスやカワハギを狙いつつ様子をみる。
でもって、沖の水深15mくらいのところまでうって出てコマセを撒きまきして、そこらじゅうの魚を寄せまくってどんどん釣る、という2段構え。
今回の竿は3本。
置き竿にしたバトルスティック船のコマセカゴでマダイを狙い、これまた置き竿のシマノライトゲームBBの泳がせでマゴチ・ヒラメ狙い。
あとは手持ちの極仙キスでカワハギ、キスを狙い撃つ、という攻め手です。
3本の竿にそれぞれ違った役割をもたせ、司令官である私は状況に応じて的確な・・・
と、
ここで、置き竿にしていたシマノライトゲームBBが、
ググっ、
と、引き込まれます。
おーきたきた!
結構ひくよー!
で、
あがってきたのは
・・・
・・・
・・・
カワハギさんでした。
いいね、幸先良し!
この勢いに乗じて一気に!
と、ここから続かない、、うーむ。
深場へ移動、そして、、
ナベさんのエギにもあたり無しで、そろそろ深場へいくことに。
前回この界隈で泳がせ釣りの竿を出したままボートを漕いでいると、途中でヒラメが食ってきたんですよ。
ということで、今回も同じパターンを狙おうというわけで、釣り竿を出したまま移動。
釣り人たるもの、いついかなるときも竿を海の中に入れておくもの。
チャンスは最大限に活かす。
そう、それこそがアングラー。
・・・
・・・
これ、よくなかったです(>_<)
さて、
そろそろいい感じのカケアガリかな、、というところで、トラブル発生。
バトルスティック船ががっつり根掛かりという、、
コマセカゴとか天秤とか、まあまあお高いのでロストしたくないしたくない、、うーん、どーにかならんもんか、とあれこれやってると、
・・・
折れとるやないかーい( ;∀;)
安竿と言ってしまえばそれまでですが、手こぎボート釣りをはじめた当初からの相棒である老竿の穂先が折れてしまっておりました。。
まじか、、
さて、、
コマセカゴ類一式と愛竿の穂先を失い、アネロンもいい感じに効いてきたこともあって、
しばし呆然とします。
Proom techでも吸うか
気持ち切り替えて!
をっと、いかんいかん、どんな状況にも臨機応変に、、
と り あ え ず 、
残りの2本の状況を確認!
ん、ライトゲームが少し重いぞ、、
これは!
うん、海藻でした。
よーし、気を取り直して、
頼みの、極仙船キスさんはどうかな!?
お、
なんかあたり
小さい、、
キデンデシタカ(スズメダイ)
貴殿賞で頂いた竿で、見事貴殿を釣り上げるこのなんとも言えぬ感じ。
喜ぶべきことなのか。。。
そのあとも極仙船キスにあたりが続きます。
キデン(ネンブツダイ氏)
キデン、じゃないけど小さい(カサゴ)
キデン、じゃないけど小さい(カタクチイワシ)
Kiden(キタマクラ氏)
ふー。
泳がせ釣り最終決戦
と、このあたりでサビキをやっていたナベさんが子サバとイワシを大量に釣り上げています。
ナベさんすげー。
あ、僕サビキ持ってないぞ。。
ナベさん泳がせられるやつくだ、、
ありがとございます!
ぶくぶくことエアレーションを入れたバケツでも、直射日光でポカポカ暖められた海水は、温泉になっていて、すぐに死にかける生き餌くん達。
その中からなんとか元気そうな個体を見つけ出し、ライトゲームBBで泳がせ開始。
編集長!
こういうときこそダイワの友バッグなんですね。
泳がせ用サバ&イワシの量産により、一気にヒラメ・マゴチシフトに入った我々は岸に向けて吹く南風に乗せてアンカーを打たず流し釣りをすることに。
しかし
なかなか
あたらず
葉山の海を楽しむ水着ギャルや少し気の早い若者がキャッキャッと楽しんでいる岸辺がだんだんと近づいてきます。
ああ、5年前までは僕もそちら側の人間だったよ。。
彼らの目にはワレワレおじさん二人が仲良く手こぎボートに乗っている姿はどう映っているのか、、でも、もう後戻りはできやしないんだ。
なぜって?
それは、
手こぎボートロマンを知ってしまったからさ。
とかなんとかいってるうちに、そのままゴールイン。
葉山の海よありがとう!
ナベさん、お疲れさまでした!
ということで、
なかなか厳しい戦でした、、
ゆるーく、ふりかえり
釣れなかったときに釣り人はいろいろと振り返るんですよね。
今回の反省点3つ、です。
- 上州屋に銀白(ウグイの幼魚)が売ってないことを知らず、前半の砂地エリアで泳がせ釣りができなかった
- 釣り物を絞らず、その場所に合わせた仕掛け、釣り方ができなかったこと
- 戦闘棒(バトルスティック)が折れ、心も折れる、アネロンが効きすぎるなど不測の事態への対応ができなかった
逆によかったことを挙げれば、
これはもうこの一点です。
極 仙 船 キ ス あ た り と り や す い
海中にうようよしている、貴殿たちのどんな小さなあたりも逃さない、まさに貴殿賞にふさわしい名竿です。
俺たちのGOKUSEN!
さようなら、バトルスティックの穂先、はじめまして、極仙船キス。
6月の葉山の海は出会いと別れの季節なのでした。
ギダ兄
<お世話になったボート屋>
葉山一色ボート