皆さんこんにちは。大井です。
先日、神奈川県鴨居大室港五郎丸さんのカワハギ乗り合いにいってきました。
この日は午後から南西強風が吹くということで、船酔い覚悟の乗船でしたが、案の定、睡眠不足と前日の飲み会が祟って半日船上でダウンしてしまったのです。
そんな状況でも、カワハギ6枚を釣ったこの日の誘い方を紹介します。
はじめにいっておきますが、この方法が正解、というわけではありません。こんな方法も有効なのでは?という私の考えですので、参考程度に受け止めていただければ嬉しいです。私とてプロではありませんのでね。
カワハギの集寄はフラッシングだけでなく金属音も効果あり
私が使用した仕掛けは自作のもの。釣行前日にシコシコ仕込むのもまた楽しいもんです。詳細は以下の通り。
- 全長: 45㎝程度
- 幹糸: 4号
- おもり:30号
- 針: ダイワ ハゲ針系3号
- 集寄: ホロgシール、ビーズ、トラウト用スプーン(中くらいの大きさ。)
イメージは大体上の図のような感じです。幹糸の各ハリス止めの上に三角に切ったホログラムシールを貼っています。また、ハリス止めの上にも2つほどビーズを追加しました。
スプーンはバス釣りに用いるスピナーベイトについているウィローブレード程度の大きさのものをオモリと同じところにつけました。はじめはスプーンを中オモリ的に考えて仕掛けの上につけていたのですが、どうにもアタリが取りづらく下につけなおしました。
この仕掛けを作成しているときに考えていたのはとにかく目立つこと。私はカワハギ釣りにおいて集寄は絶対必要と考えている人間なので、いつも盛ってしまいます。
また、これは副産物的なメリットなのですが、スプーンとオモリがぶつかって金属音を発するようになりました。
そこで私の脳内水中イメージは以下の通り。
まず金属音で寄せる
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寄ってきたカワハギたちがホログラムシールのキラキラに興味を示す
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カワハギが「なんだなんだ?」とさらに近づくと、なんと!!そこにはむき身アサリが!!!
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カワハギ「おいしい!!アサリおいしい!!!!!!!この世の極楽!!!!」
↓
フハハハハハ。それがおまえの最後の晩餐だ!!!!(釣れる)
こんな感じになりました。
このイメージを完成させる竿の動きは、以下の通り。
底まで仕掛けを落とす。
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オモリ着底
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10回ほど激しく小刻みにシャクる(スプーンとオモリで音を立てるイメージ)
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1度大きくたるませる。1~2秒くらい。
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おもりだけ底に付け、ゼロテンションぎみに仕掛けをピンと張る。糸ふけが出ないように。
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3~5分程度反応を待つ。
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ガツガツ!というアタリが出る。
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強めに鋭く合わせる!
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釣れる(うれしい)
こんな感じになりました。
音で広範囲に仕掛けの存在を気づかせ、キラキラで魚を魅了する感じですね。実際、エサが全て取られた仕掛けを回収すると集寄が齧られた跡がついていたりしました。これはカワハギなのかベラなのかわかりませんが。たぶんカワハギだと思う。
ホログラムシールは安くてオススメ。潮受けしないようにカットする
集寄ゼッタイ大事。
スプーンはどちらかというと音重視なので、タックルベリーなどで100円ぐらいで売っているやつでいいと思います。カラーがはがれていても大丈夫。
エサは手返し良く。針先はアサリの柔らかいところに。
カワハギ釣りにおいて最も酔う要因は細かい作業だと思うのですよ。針のつけ変えやエサを針に通すことはとても気をつかいますね。この手元作業がキツイ。
慣れている方は大丈夫なのでしょうが、私はまだ酔い止めがないと海が荒れたとき酔ってしまいます。今回は若さゆえの過ちというか、前の日飲み腐っていましたし。
そこで必要にせまられアサリを手早くつける方法を考えてみました。すこしでも酔わないようにです。結果酔ったけど・・・。
はい、これはアサリのむき身です。誰が何といおうと、これはアサリのむき身です。
誰もがしっているとは思うのですが、アサリはベロ側(脚)とワタ側で身の硬さが違います。それもそのはず。移動のために発達したベロは筋肉がつき、硬い殻に包まれていて、筋肉を使うことがない内臓側はゆるゆるなのです。アサリにおいて腹筋みたいな概念はあんまりないのでしょう。
こんな感じですね。
カワハギ釣りのセオリーでは、“水管を1,2度通してベロを通ってワタに針先を隠す”といった方法だと思います。
しかし、私のような船酔いしやすい方や細かい作業苦手な方は、そこまで気をつかっていられない場面のほうが多いんじゃないでしょうかね。
そこで今回私が考えたのは、“エサが取られづらくて、針掛かりさせやすい手返しの良いエサのつけ方“です。
それがこちら。
なんだ変わんねぇじゃねーか!!!!!とか思いましたよね?
違うんです。これは一例なのです。
私がいいたいのは、“水管はスルー&針先は柔らかいところにあればいい!!”ってことなんですよ。
アサリの硬い部分から針を入れ、針先は柔らかいところに隠す。可能であればワタに隠せばいいのです。
このつけ方ではフリーになった水管がびよびよっと伸びてそこだけカワハギについばまれる原因になります。なので思い切って切り取ってしまいましょう。
エサが小さくなってしまっても、今回の仕掛けの場合、集寄で十分にアピールしているので問題ありません。
このつけ方なら水管とかワタとか難しいこと考えず手返し良くエサがつけられます。針もちゃんと硬い部分を通せば割とエサ持ちはよかったです。
五郎丸さんの餌は生の剝き身でかなりよいアサリなのですが、カワハギに力をいれていない船宿では冷凍アサリが主流です。これらは解凍すると水管と身部分がすぐに分離してしまったり。こんなときも、むりして水管をつかわないであらかじめ選別しつつカットしてしまうと合理的です。
カワハギを「かける」イメージ!大袈裟アワセが良かった日
今回は前述したとおり、いわゆる“たるませ”をあまりしない誘い方でした。そのせいなのかアワセは聞きアワセでなく、アタリに対して「ビシッ」とアワセたほうが釣れました。
ただこれに関しては微妙なところでありまして、隣のORETSURI平田さんはスナイパースタイルの変化形で誘っていて、やや聞きアワセ気味でありました。
たるませ釣りはエサをしばらくフカセ、自然に食い込むのを待つのに対し、今回は仕掛けを常にピンと張り、いつでもアワセられる狙い方でした。針も「セイゴ針系」ではなく「ハゲ針」をつかっていましたし。
なので、少しでもハゲ針の針先が口にかすればよい、あとはアワセのタイミングと速度が重要そうでした。幾分空アワセ気味にしてみたり。
釣れたカワハギのなかにはフックが口の外側にかかっているものもあり、近寄って餌をついばんで飲み込まない個体もヒットさせられたのだと思っています。
おいしかったです。
集寄をたくさんつけることのデメリットと解決策
ここまではよかったよかったと書いてきましたが、もちろんこの誘い方や仕掛けにはデメリットがあります。
1つはこの仕掛け、非常に潮受けしやすいです。
集寄が多い仕掛けというのは潮に流されやすく、さらにシールやスプーンのように表面積が大きいものとなるともうかなり流されます。すると、隣の方とオマツリしてしまうことが頻繁に起きてしまいます。
2つ目はアワセがめっちゃ難しいです。
前述のとおり、カワハギにエサを「食わせて釣る」のではなく、「掛ける釣り方」なのでアワセがかなり難しいです。今回4度アワセを失敗しました。いや、もっとかな。
2つ目に関してはもう感覚を得るしかないですが、1つ目に関しては自分の出しているラインを常に気にするということが解決策につながります。
今どの方向にPEラインが流れているのか、どういう角度になっているのか、おもりが底について安定してから、どれだけラインを出したか、などなど。イメージが大切です。
今回の五郎丸さんも満船気味でしたが、カワハギ釣りは人気の釣りもの。どこも人も多くなります。可能な限りストレスフリーに釣りを楽しむため、ラインは十分気を付けましょう。
その日その時のヒットパターンを見極めてうち手を考える
ハゲ針の場合、フックサイズからトラギスなどがかかりづらくなるメリットも
私自身かなり変な釣り方しているなとは思ってました。私が大袈裟にビュン!と合わせるたびに左隣りの平田さんがこちらを見て「キタ?」って聞いてくるんです。そう思われても仕方ないような勢いで合わせてましたね。
海が荒れた午後前ぐらいからダウンして竿出してませんので、釣果は完全に午前船状態。とはいえ結果は6枚、船中ボウズもあったし、5番目とかそれくらいだった気がします。ちなみに竿頭の方は15枚だそうでした。すげぇ。
カワハギは非常に奥が深く、様々な誘い方があります。
それも日や時間によってヒットパターンが変わってきたりします。たくさんの情報を見たり、自分で試したりして、良い釣果に恵まれるように頑張ってください。
皆様の健闘をお祈りしています!!
大井(@KT_Fishing1018)