カワハギが釣れないコンプレックスが解消できた話@久比里・巳之助丸

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良型カワハギを釣った木田和廣さん
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こんにちは、木田です。

10月某日、久比里(神奈川県横須賀市)は巳之助丸さんにお世話になり、今シーズン初のカワハギ釣りにいってきました。

今回は、高校時代の友人たちと一緒です。私を入れて総勢4人とまあまあな人数。Facebookで私が釣りの投稿をしているのを見つけてくれて、誘ってくれたのです。

こういう新しい釣り仲間の広がりは嬉しいですね。という訳で52歳前後のおじさん4人での釣行の様子をお話しします。

目次

実は「カワハギ釣り」は私のコンプレックスだった

約2年前に釣りを始めてから、毎回の釣行をスプレッドシートに記録しています。

いつ、何を釣りに、誰と、どの船宿さんで、そして釣果は・・・などなど。

こちらがスプレッドシートの魚種を「カワハギ」で絞り込んだもの。ご覧の通り、毎回さんざんな目にあっていますね。。。もともと東京湾での船カワハギ釣りは高度なテクニックを求められる難しい釣り物とされていますが、4ヶ月連続でチャレンジしているのに一向に釣果が上向きません。

秋や真冬の東京湾で、波のうねり有り、風ありの海況で、かじかむ手でなれないアサリをつけて糸を垂らす、アタリが分からない。餌は取られる。ブルッと来たらそれはトラギス・・・。YouTubeで釣り動画を見直す。釣れてる。おかしい。竿のせいかな?シーズン途中で専用竿を投入する。なのに・・・釣れず。

という訳でカワハギは完全に私のコンプレックス魚となっていたのです。

初の船宿、久比里「巳之助丸」さんでカワハギ釣り

今回は電車釣行。

東京東部在住なので、距離の関係から、電車釣行の際は羽田が一番頻度高いのです。次に、金沢八景にいくことが多いですが、今回の最寄り駅は久里浜。正直遠い。始発に乗っても集合時間ギリギリです。

ですが、手配してくれた友人が、「巳之助丸さんはカワハギで有名だから」ということでお世話になることに。

巳之助丸さんでは、2つ驚いたことありました。どちらも嬉しい驚きです。

一つは「アサリ餌が冷凍ではなかった」こと。

巳之助丸のアサリは生?でしっかりしている

生とも違うのかもしれませんが、海水の入ったビニール袋で買えました。凍ってませんでした。どうやら、一年中カワハギで出船している久比里の船宿は剥きたてのアサリを使用しているようで。

私、いつもはマルキューの冷凍アサリです。

冷凍アサリは、使ったことがある皆さんはご存知の通り、形が崩れたものも多いんです。釣りの本には、餌のつけ方として、まず水管を縫い刺しする・・・ということも書いてあるのですが、水管なんてもう取れてしまっているアサリばかりだったり。

ところが、今回使った餌はだいた水管がついています。別に水管が着いているのが良い訳ではないのですが、品質の良いアサリが多くて嬉しい。釣りをしていると餌がいいと嬉しいですよね?もう、これだけで釣れそうな気がしてきちゃいます。

もう一つの驚きは「カワハギ釣りのポイントが近い」ことです。

出船してから15分くらいで釣り場に着きました。

これまでの釣宿さんでは40~50分走ってから釣り場についたので、これは大きな違いです。早く着きすぎてアサリ餌のヌメリ取り等の準備が完全に後手に回るほどでした。

電車の移動時間が長くても、船での移動時間が短ければそれはそれで問題ない訳で、特に船酔いする人にはむしろ「電車移動:長、船移動:短」の方が良い場合もあるのではないかと思いました。たとえば、東京各地の船宿から神奈川のポイントにいくまでは、1時間強かかるわけです。このあたりはトレードオフだと思うのですが、考える余地がありそうです。

という訳で、釣りの開始です。

カワハギ釣りは「落ちついて、餌をちゃんとつける」のが大事

久里浜周辺はカワハギ釣り場が思いのほか近く、船中での準備が後手に回ったわけなんですが、カワハギ釣りはエサ付けが最も重要だと思います。

今シーズン初でしたので、最初のうちはおぼつかないところもありましたが、アサリが良い状態だということもあり、また、秋ということもあり、まだ手がかじかむほどの寒さではなかったので、落ちついてまずはエサをちゃんとつけます。

教科書どおりに、水管(大きいアサリでは2回)縫い刺し、次にベロの遠いところを刺して最後に針先を肝の後ろ側に隠すように押し込む。これを3本の針全部に、丁寧に行います。

今回の仕掛けは昨シーズンに作ってあった自作品。ちゃんと前日に、オモリからの距離も計測してあり、水中での餌の位置を想像することができました。ちなみに、針は下(オモリ)から10cm、15cm、15cmのところにビーズハリス止め。その上に35cmのラインがあり、全長75cmの仕掛けです。

ビーズハリス止めにつける針の向きもちゃんと上になるように調整します。

仕掛けにエサのアサリをつけ終わったら釣座の真下や、5m程度のちょい投げで落とし、着底。

今回は水深12mから20m。潮周りは「小潮」ということもあり、それほどの速さでもなく、オモリ25号でも底立ちは容易に取れます。

着底した後は、「タタキ、タルませ、聞きアワセ」。

この基本にそって、丁寧に釣ります。

今回意識したのは、弛ませるときに一番下の、オモリから10cmにあるところにある針の状態です。カワハギは好奇心旺盛な魚といわれることが多いです。

本当にそうかどうか、初心者の私には分かりません。が、動画を見る限り、餌など見向きもせずに、派手派手なオモリや装飾アイテムに興味を持つカワハギがいるのも事実。

また、何匹か釣れると分かるのですが、圧倒的に3本針の一番下に掛かることが多いです。という訳で、

「オモリで興味を引き、そこからわずか10cmのアサリを見せて、そこで掛ける」のが原則なのだろうと思って、一番下の針に意識を集中します。

本命以外の「貴殿たち」の攻撃もあるが・・・

トラギスやベラなどの「貴殿たち」も、やっぱり海底にいるのでしょう、一番下の針に意識を集めてカワハギのアタリを察知しようとしていても、どうしてもトラギスやベラが針がかりします。

今回の釣行では10匹程度、そうした「貴殿たち」も釣ってしまいましたが、なんとか本命も上げることができました。

本命(カワハギ)を掛ける上で大事なのは「聞き合わせ」。

聞き合わせとは、文字通り「(針の入った)餌を食ってますか~」と、仕掛けに聞くように、テンションをかけていく釣りのテクニックです。慎重に竿を動かすため、多分1秒間に30cmくらいのスピードで(リールを巻くのではなく)竿をゆっくり上げます。

アサリを吸い込んだカワハギは、「あれ?msばzb×▼変!!」と、感じてアサリを吐き出しそうにするんです。

そこで、竿を上げることでうまく吐き出させないで、ゆっくりじんわり針にかけていくイメージ。針と餌の違和感に対して「あれれ?」と思ったカワハギが頭を振る。その間も竿はゆっくり上がっていく。焦るカワハギ、さらに頭を振る。。。あ、もう掛かった。ということになります。

「カワハギはエサ取り名人」ともよくいわれます。そのイメージが強いと、「アタリがあったらすぐ合わせないと」と思うのですが、それをやるとトラギスとベラばかり釣れます(実践済み)

ですので、カワハギはこの「聞き合わせ」を会得すると釣果が大幅に伸びるような気がします。

と、蘊蓄を語りましたが、この日は自己ベストとなる9匹のカワハギを釣り上げることができました。うれしい。

30cm弱の比較的大型の個体も3匹。これでカワハギが「釣れない」コンプレックスも解消です。

9匹のうち、特に自分自身で納得がいった一匹がいました。

針がかりはしている。感触からして間違いなくカワハギ。大きさは中くらい。

でも、掛かりが浅い(と感じる)。竿を上げる速度を遅くし、頭を振らせて針を食い込ませるべき(と思って)、1秒間に5cmくらいのスピードでゆっくり竿を上げる。カワハギ頭をクンクン振る、少しだけ竿を上げるスピードを上げる・・・。その後ちゃんと針がかりして上げることができました。うーん、きもちいい。

大満足の一匹です。

カワハギ釣りの技術をレベルアップするには

釣行結果自体は大満足なのです。

その上で、次のレベルにアップするには次の2点の改善や考察が必要かなと思ってます。

オモリ

前述の通り、カワハギが多かれ少なかれ派手なオモリに興味を惹かれるのは事実と思います。今回は、当初曇っているときには「クリームとピンク(ケミホタル赤付き)」ではじめて、日が照ってきたので金色系のオモリにチェンジ。というあまり能のないプレイしかできませんでした。

「潮の澄み具合」と「日光の照り具合」と「水深」を考慮すると、もっと工夫の余地があるんじゃないかと思いました。というのは左2つ隣の人は20枚弱上げてましたが、使っていたオモリは蛍光緑かつ赤色LEDのチカチカ付き。それがいつも功奏するとも思いませんが、どのような条件で、どのような色のオモリを使うべきか、方程式としては持っておきたいところです。

針とアワセ


カワハギを釣るときの針は大きく分けて形状が2つあって、一つは全体的にスリムな「早掛け」といわれる系統。これは「スピード」や「吸わせ」と表現されていたりします。針としては「セイゴ針」に近い系統です。

もう一つは針のフトコロが広く、針先が極端に内側にむいている「ハゲ針」といわれる系統。これは「ワイドフック」などとも呼ばれます。

それぞれ、針の形状が違うので、釣り方も当然違うべきと思うのですが、正直、使い分け、釣り分けを理解できていません。

今回9匹の釣果はあったのですが、実は海中で5回程度、海面で2回、バラシています。一匹でもかかればツ抜けでしたし、海面でバラシた1匹は掛け値なしに尺レベルでした。おそらく、針の形状に合わせた掛け方ができていないためだと思われます。

このあたり、大きな改善余地があるように思います。どのように改善すべきかは実はまだ、分かっていないのですが、それにしても、改善余地があると釣りは楽しいですね。いやはや。

釣った後の「おいしさ」も楽しみ。釣りには「シェア」する喜びもある

仲間4人の中では、私が9匹、あと2人が6匹づつ、一人が3匹という結果でした。ORETSURIパーカーを着ていったのですが、一応面目を維持できました(笑)。

3匹しか釣れなかった友人は、釣れた個体も少し小さめでしたので、夕飯にはやや寂しいかな?と思い、私の3匹をその友人にあげたらとても喜んでくれました。

自分もマゴチ釣りで坊主を出したときに5匹釣ったORETSURI平田さんから3匹貰って、本当に嬉しかったので、こうしたおすそ分けは順送りですね。良いことができました。

自宅に持ち帰った5匹(とキープしたカサゴ1匹)は、カルパッチョ、肝醤油でのお刺身、唐揚げに。どれも、美味しかったです。

カワハギの刺身。釣りたては透明感がありますね

淡白な身はカルパッチョにもうってつけ

カサゴはまるごと唐揚げに。背びれを挟んで両側に隠し包丁をいれるとよく火が通ります

それでは皆さん、ハッピーフィッシング!!

お世話になった船宿

久比里 巳之助丸

  • 〒239-0828 神奈川県横須賀市久比里1-1-4
  • TEL: 046-841-1089
  • FAX: 046-841-7818
  • 定休日:第2・第4水曜日

久比里を代表する船宿の一つ。秋冬シーズンは、カワハギとアマダイに加えアジ船で出船。カワハギ船は AM7:30出船、14:30沖あがり。詳細は船宿へ要確認。

寄稿者

木田 和廣

オフでは水泳と釣り。オンではGoogle アナリティクスによるWeb解析コンサルタント、Tableauによるビジュアルデータ分析コンサルタントをしています。Web解析に関する本も書いてますよ。

ORETSURIフィールドレポーターについて

タックルデータ

ロッド:DAIWA カワハギX M-180
リール:DAIWA ライトゲーム X ICV
ライン : PE1.5号
オモリ:25号

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良型カワハギを釣った木田和廣さん

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