「おかっぱり」こと、岸釣り。
もっとも基本的な釣りのスタイルです。
釣り道具を手に取って、釣り場にいけば、低コストで魚が釣れるシンプルさが人気。
一方、岸釣りの場合、自分でポイントを探すスキルが必要だったり、競争率も高く、平均的に釣果を上げることが船釣りより難しい面もあります。
今回は、岸釣りで「いつも釣れない人」の特徴を紹介します。
①釣り場やポイント選定がメディアやネット頼み
岸釣りでいつも釣れていない釣り人の特徴として、釣り場の選定がネットやメディア頼みであったりします。
自分でつかんだ情報ではなく、紙面やタイムラインに流れてくるような情報を頼りにするという「受動的な釣り」をしているので、必然的に競争率が高い釣り場に足を運ぶことになります。そうなると、やはり、よい釣り座が設けられず、釣れない確率が高まるわけです。
また、紙媒体頼みの場合は、掲載紙面とリアルタイムの釣況にタイムラグがあります。「回遊魚爆釣!」というような情報を頼りに、掲載されている釣り場に足を運んでみたら、もう釣れるピークは過ぎていて「回遊魚はぬけてしまった」などは、釣りあるあるです。
釣り場を選定するときは、ネットやメディアの情報以外も重視しましょう。
人の話、自分で足を運んで開拓してきた情報など多角的に判断して行うと、釣果につながりやすいと言えます。
②人の話を鵜呑みにする
いつも釣れない人の中には「人の話を鵜呑みにしてしまう」人がいます。
「○○では40cmの△△が入れ食いだった!!」
「これは、知人から聞いたんだけだけどね、▲▼堤防で、○○が釣れるんだって!!」
こういった話を聞いても、テンションが上がってしまうのが釣り人という生き物です。一方、大袈裟な話を信じて、鼻息荒く釣行してみて、毎度釣れていないということはないでしょうか。
古今東西、釣り人が話す釣果は誇張されがちなので、話半分で聞いたほうがよいですし、「知人から聞いた話」というのは、何事もデマの温床でもあります。
釣り人の話と、老人の「むかし、ここで」的な話は、決して鵜呑みにせず、自分の頭でしっかり考えて釣行しましょう。
③「どの魚」を「どうやって釣るか」を明確にしていない
岸釣りで、いつも釣れない人の特徴として、よくあるのが「何の魚をどうやって釣るか決めてない」という点です。
魚がいる場所は決まっていますし、適当に足を運んだら主だった魚が釣れるほど、日本の沿岸部は魚影が濃くはありません。
また、魚の種類や釣り方ごとに道具や餌・ルアーも変わってくるわけです。
「何を釣ってるんですか?」という質問に対して、「なんでもいいんですけどねー」というように、なんとなく釣行している人は、やはり、いつも釣れていないことが多いといえます。
④釣れない場所、タイミングで粘り続けている
岸釣りで釣果をあげていない人には、「釣れない場所で粘りすぎる」という特徴があります。
近年、岸釣りができる釣り場は、モラルのない釣り人を原因として、どんどん減ってきています。そのため、主要な釣り場には人が集中しています。
結果、魚影も薄くなり、ただでさえ一人当たりの割り当てがすくないわけです。
回遊魚のように、実績があれば同じ場所で待つメリットがある釣りや、カレイ釣りのように時合に適切に待つことが釣果につながるような釣り以外は、ただ待つことは「時間の浪費」と同じです。
「のんびり釣り竿を垂らしているだけでも幸せ」というのであれば、それはそれでよいのですが、釣果を考えた時には、釣れない場所、タイミングで粘らないようにしましょう。
釣れない要素の例は以下の通りです。
- 潮が動いていない
- そもそも狙っている魚がいない
- 他の釣り人に魚が釣りきられている&プレッシャーが強い
⑤海釣りで潮の影響を理解していない
これは海の釣りで特にいえることですが、潮の影響を無視して釣果を安定してあげることはできません。
潮が動いていないと基本的に魚は釣りづらいわけですが、魚の種類や場所によって、どの潮に釣れやすいなどの特徴が必ずあります。
海で岸釣りをする場合は、朝マズメや夕マズメ以外の要素として、潮まわりを必ずチェックし、タイミングをはかって釣行しましょう。
潮を意識すれば、釣れない時間帯に無駄に釣りづけることも少なくなりますし、釣りにメリハリができ、やがて釣果にもつながります。
⑥いつも釣り場に遅参している(有利な釣り座をとれない)
岸釣りでは、条件が極端によい釣り場以外は、よく釣れる場所(釣り座)が決まっています。
堤防であれば潮通しがよい先端部分、漁港などでは内側より外側のほうが魚種も多くなり、釣果も増えがちです。
釣り場に到着するのがいつも遅れている場合は、不利な釣り座で竿を出さなくてはいけない確率が高まり、結果的に釣れないことが増えてくるはずです。
昼間より、早朝や夜。祝休日より平日など、できるかぎり人が少ない状況で、ライバルよりも早く釣り場に到着するとよいでしょう。
また、朝から釣りをする人も、昼過ぎには納竿する場所、タイミングがあります。そうしたときは、釣れない時間帯から現地に入り、釣り座をもうけて、時間をつぶしつつ、夕マズメや夜など釣れる時間帯に臨むとよいでしょう。
ちなみに、このときの場所取りで極端にスペースをとるのはマナー違反です。
⑦他の釣り人とコミュニケーションをとらない
あまり釣れてない人ほど、他の釣り人とコミュニケーションをとらない傾向にあります。
すでにスキルが高い釣り人以外は、積極的に他の釣り人とコミュニケーションをとり、そこからヒントを得て、自分の釣りに活かしましょう。
- 「さっきカレイを釣っている人をみた」
- 「イソメよりはオキアミで○○を狙った方が釣れるようだ。まわりでも釣れてた」
- 「朝方、アジが回っていたようで、夕方また回ってくるかもしれない」
などなど。
とくによく釣れている人については、よく観察し、迷惑にならない程度に「なぜ釣れているのか?」を丁寧に聞いてみるのもよいでしょう。
明るく挨拶をし、お菓子や缶コーヒーを差し入れつつ、ヒアリングするのもお互い和むのでオススメです。
⑧準備不足
どんな釣りでもそうですが、準備ができてない釣り人は、たいていどんなときでも平均釣果が低いものです。
釣り場や狙う魚ごと、シーズンごとの攻め方を想定し、仮説を立てて道具を準備している人は、いざ釣り座にたっても臨機応変に対応できます。
たとえば、餌では釣れないときに小型の青物が沖目で釣れているとします。このとき、小型のメタルジグなどのルアーがあれば釣果は伸ばせるわけです。
備えあれば患いなし。
釣行前の準備は十二分にし、ポイントの移動タイミングも含めたプランもいくつか立てておくとよいでしょう。そうすればきっと釣果は増えていくはずです。
まとめ
今回は、岸釣りで「いつも釣れない」釣り人の特徴を紹介しました。
釣りの目的は人それぞれ。
釣果を上げることだけが目的ではなく、「ただ自然に身を置くことが幸せ」と感じる人もいるはずです。
一方、魚を釣りたいと思っているのに釣れない場合には、その行動になんらかの原因があるはず。
今回の記事で心当たりがあるところは、すこし変えてみると、釣果につながるかもしれません。
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▼岸釣りの釣り場の選定は、ネットだけでなく紙媒体も視野にいれるとよいでしょう。紙媒体の釣り場情報はベースとしての情報網羅性に優れているため、大まかなチョイスにつなげやすいと言えます。また、リアルタイムな釣況を把握しているという点では、釣り場近くの釣具店のスタッフにヒアリングするのも一つです。