船釣りをしていると、様々な理由で仕掛けがダメになってしまうことがありますね。
仕掛けがお祭りをしてぐるぐるになってしまったときは、迷わずカットして新しい仕掛けで臨むのがベストですが、状況によっては仕掛けを再生したほうがよいこともあります。
仕掛けの再生についてはベテランの船釣り師はすでにやっていることと思いますが、今回は船釣り初心者の方向けにお送りします
船仕掛けを捨てる、捨てないの判断
まずどこで捨てるか捨てないかの判断をするかというと、以下の部分で判断するとよいでしょう。
- ほぼ全損=仕掛けがぐるぐるになってしまってほどけない状態
- 2本針、3本針の枝針があるときに、それらの釣り針が切れてしまった状態
- 2本針、3本針の枝針があるときに、それらの釣り針が切れてはいないがハリスが根や魚の歯やヒレで傷ついている状態
- 2本針、3本針の枝針があるときに、それらの釣り針の針先が根がかり等で甘くなっている状態
このうち1は前述のように、迷わず新品に交換したほうがいいですが、2~4であれば、十分応急処置が可能な場合もあります。
船仕掛け再生にために用意しておくもの
仕掛けのうち、ハリスのみがダメージを受けている場合で釣り針が無傷であれば外掛け結び等で結ぶかハリス同士の結節を覚えて起き対応するとよいかと思いますが、釣り針自体が根がかり等でなくなってあがってくることもしばしばです。
こういったときのために、予備の釣り針のみを用意しておくとよいでしょう。
器用な方は、管付(針を結ぶための輪がある)の釣針でなくても結べるかもしれませんが、初心者の場合はそういうわけにはいかず、揺れたり風が吹く船上で、熱心に下を向いていると船酔いにつながる可能性もあります。
ここでおすすめなのは、管付の釣り針を持参しておくことです。
たとえば春先に楽しまれているアマダイの釣りでは、砂泥底を狙うとはいえ、点在する根に針がかかってきれたり、アマダイやその他のゲストを釣ると、ハリスのチモト(針を結ぶところ)がざらつきはじめます。
チモトがどうなっているかしらないで釣り続ける方もいるかもしりませんが、まさかの数キロサイズのシロアマダイがきた日には、ぷっつんはりすが切れてしまうかもしれません。
ここでもう1本無事な針だけで釣り続けるのもよいですが、以下のような管付きフグ針を用意しておくと、船上でもクリンチノット等でかんたんに結べ暫定対応できます
※大型を狙う場合は釣り針をしっかり固定できる結び方のほうがアワセ負けしません。
新しい仕掛けに交換した場合は、だいたい1回ごとに200円程度かかりますが、これであれば1回数十円単位で済ませることができます。
針だけでなく、夜光玉などを用意しておけば集魚力という点でももともとの仕掛けに劣るわけでもありません。
アマダイの場合は、できるかぎりオキアミをまっすぐつける必要があり、エサが回転しないように留意する必要があるので、このようなひねりがない釣り針をもっておくとよいでしょう。
カサゴやアジなどの場合は、それぞれエサがイソメやサバの切り身やアカタン等なのでひねりが入っている釣り針でもよいかと思います。むしろ、むつ針のように、魚の口の中をすべって口元にかかり、バレにくい釣り針を用意しておくとよいでしょう。
むつ針の場合は小型で管付のものは釣具屋さんでも取り扱っていないようなので、こだわりがある方は管付でないものを用意しておくとよいでしょう。
まとめ
歴戦のベテラン釣り師からすると、あたりまえのことかもしれないのですが、すこしでも釣行の費用を押さえたい釣り初心者の方はぜひためしてみるとよいでしょう。
1日船釣りをして、なんらかのトラブルごとに仕掛けを新品している場合と比較して釣行ごとに数百円~1000円程度のコストが浮くはずです。
塵も積もれば山となるということで、一回500円程度の削減できれば、10回の釣行で1回半日便のアジ船ぐらいは余計に楽しめるようになるかもしれませんね。
また、コスト面以外にも、もったいない精神ということで資源を十二分に活用するという観点でもおすすめです。