三浦半島といえば関東を代表する手漕ぎボート王国で、誰が国王なのかは不明ですが、東海岸・西海岸ともに様々なボート店があります。
その中で季節を問わず営業していて、シロギスから真鯛まで狙うことができるのが小網代湾のボート店です。油壺釣船組合といって、ウェブサイトの情報も1ページで少ないので、気になる人も営業しているかわからないと思うのですが、実は毎日営業しています。
年末年始や台風などの後は状況によって営業せずということもありますので、気になる人は電話して確認しておきましょう。
先日この油壺釣船組合の手漕ぎボートでカワハギ釣りをしてきたんですが、まず釣行記云々の前に、このボート店の情が少ないのでこれから訪れる方向けに解説しておきます。
小網代湾の手漕ぎボート(油壺釣船組合)について

場所と駐車場
油壺釣船組合は油壺地域の中でも小網代湾の浜(横堀海岸)に面しています。
駐車場は現地手前の油壺駐車場もしくはアイエスカフェで1日500円。
駐車場からは歩いてかなり急な坂を下る必要があるので、クーラーなどはキャリー付きがオススメです。大漁の場合、帰りが特につらいので注意です。

帰り路、貧果のときはこの坂を登って帰るのがなかなかつらい。
ウェブサイト
http://www2u.biglobe.ne.jp/~umiduri/mikami/koajiroboat.htm
※日々アップデートされる情報はありません。
予約について
予約不可で先着順にクーラーボックス等を浜に並べる。
電話番号
0468-81-2873
※営業有無や出船後の緊急連絡先はこちらに。秋冬に三浦半島東海岸で北風NGで出船できないときも、小網代湾であれば出船できる可能性もあります。状況によっては湾内のみ。
営業日と営業時間
基本的に営業日は土日を含む毎日で通年。
台風後や年末年始などは電話確認したほうがよいです。
朝は7時前からスタッフが到着しだい営業開始。沖上がりは15時必着。
料金
1日3,500円(二人乗りまで)
風に強い
比較的北風につよく、湾内であれば他のボート店がNGの場合もだいたい出船できる
スタッフについて
スタッフは気さく。漁業者の方なのかなと。いろいろ教えてくれます。
狙える魚

直近の釣果。キジハタ・アカハタあたりの可能性を感じる釣り場
- 湾内:カレイ、マゴチ、ヒラメ
- 湾外:真鯛、青物、シーバス
- 岩礁帯:カサゴ、ハタ類(キジハタ、アカハタなど)
- 全体:カワハギ、アオリイカ
釣り餌の用意について
- アミコマセ&オキアミ類&ジャリメは500円。アサリは1,000円虫エサは状況によるので、事前に買っていったほうが無難
- 氷200円
備品のレンタル
ライフジャケット

レンタルライフジャケットは赤。
たも網

カワハギやキスあたりでは不要ながらも、マゴチ・ヒラメ・真鯛・青物あたりはレンタルするのもよいでしょう。深さがない網なので大物狙いの場合は持参したほうが無難かなと。

バケツやトイレ用ひしゃくも相当数あります。
ということでカワハギ釣行編
この日は、平田水軍一派の芦野水軍の方々と沖へ出ることに。

かなりの凪。
手漕ぎボートにはありがたいですね。
北東風が3mまで吹く予定ながらもそれぐらいであれば沖目の深場も狙えます。

まずは湾中央沖、水深25m程度。
写真を撮っていないものの、この時点で同船の芦野水軍氏が良型カワハギを2ゲット。
馬路か。
・・・

ちょっと焦って仕掛けをピックアップしたら、写真の通りに見事にハリが手に刺さりました。
が、
ここは動じず、ペンチでまっすぐ引き抜くことに。
カワハギフックは刺さりやすいという点では釣り鈎のなかでも随一ですが、指に刺さってしまっても、思いっきりまっすぐ引っ張ればだいたいすぐ取れます。傷も浅いので出血もほぼせず。
カワハギの胴付きしかけは、オモリが下にあり枝針も3本あるので、オモリをぶらぶらさせるとかなり指に刺さりやすいんですが、これは釣り船より不安定で、船べりのない手漕ぎボートのほうが発生率が多い気がします。

小網代湾の丸十丸のカワハギ船がみえますね。
浅場を15分ほどやって、すぐに沖目にいってしまいました。
この時点で、今日は沖目なのかもなと芦野水軍と語りながら主に沖目を攻めたわけですが、それが結末につながるわけです。

圧倒的な集魚力をほこる自作集寄『孔雀王』に引き寄せられたトラギス。

泳がせてヒラメかマゴチを狙うことに。

受太郎(添木持参必要)+ライトゲームSS+幻風で、トラギスを泳がせてみてそのままゆっくり漕ぎながら場所移動。
手漕ぎボート釣技のなかでは、漕ぎ釣りと呼ばれる手法です。
・・・
・・・
あれ、なんだか、穂先が引き込まれてるな。
こ、これは!
と、水深20m程度からゆっくり巻いてくると、40cm程度のツチノコというかこん棒状の魚体がトラギスにくいついて上がってくるという。
あれはアオリイカ???
いや、マゴチだ。
く、食い込むんだ!
と、竿を送りこんでみたら、
パッと離され

こちらのありさま。
泳がせでボートを移動するタイミングは餌が浮き上がってアピール力があがるんですよね。
うーむ無念。

その後、安定の貴殿(キュウセン氏)

泳がせ仕掛けに噛みつくようなあたりがあるなとおもったら、ピラニア、じゃなくてフグ氏。
この日、餌が中層に浮き上がるとかなりの確率で齧られました。
そろそろ本題に入ろうか。
このあたりで芦野水軍氏がぽつぽつカワハギを釣り、ちょっと焦りがでてきたので、そろそろ本気を出しますと宣言したところ、イソメで1匹。

ようやく『孔雀王』がカワハギに効くことが証明できましたね。
すげーうれしい。

その後、まだ水温も高めでカワハギが固まっていないんだろうなと想像し、水深30~40m付近の深場をノーアンカーで流し、移動をしまくって1匹。
釣れても、1か所で、1、2匹。
この日のカワハギはどこにいるんだろうか。

む。

貴殿(オキエソ)
オキエソって砂地のなかにもぐっているようで、底トントンに反応してでてくるんでしょうね。

型もいいので、今回は持ち帰ることに。
京急油壺マリンパーク沖の磯場から沖に流すと・・・
個人的に、小網代のカワハギというと、マリンパークの磯が砂地に代わる根際あたりにたまるじゃないかとおもってるんですが、やってみようと。

ほぼ潮も流れないで、無風状態。

マリンパーク沖は、時折浅くなっている地点があって、ところどころ海底に溝がある状態。下をみるとカワハギっぽいのがみえるなーと思うわけですよ、が、それ北の工作員こと、キタマクラ氏ですからね。

うーむ(貴殿。アサヒアナハゼかな??)

貴殿でしたか(キタマクラ)
このあと、ゆっくり根際に到着して、またキタマクラかと思ったらカワハギで油断していたので、合わせられず水面でのバレ。
このあたりの根際や海底の溝は、アカハタやキジハタあたりがいるんだろうなと。
テキサスリグや胴付きのアジ泳がせ・サバ餌あたりで狙ってみるとよいんじゃないでしょうかね。

マリンパーク沖にあった定置網付近。
水深30~40m。
このあたりまでくると、青物や真鯛が釣れるっていう話なんですけどね。
と、
イワシの群れがうようよしていて、シーバスと思われるボイルがちらほら。ルアーロッドも持っていったほうがよいかもですねー。
このあたりでもノーアンカーで流しつつキャストして広く探ってみると、

おお、良型カワハギ。
アオイソメにヒット。
この日は、吸い込み系の7号あたりの針をつかっていたんですが、食い込みがわるく、大き目のハゲ針のほうがヒット率が高かった気がします。

錘がシンプルでも圧倒的な集魚力を発揮する『孔雀王』
ごり押ししておきます。

この通り、キラキラ。
スパンコールの数や色は状況によって調整可能。

キャストしてカーブフォール。

ギィ(ダブル貴殿)
というように主に沖目を狙ってみたものの、合計でカワハギ3尾という貧価。
一方、湾内でゆるーく釣っていた芦野水軍氏の一派は、28㎝のデカハギを始め沢山釣っていたという状態。
浅場、だったか。。。。
遠くにいけばいいってもんじゃないんでしょうね。
丸十丸が沖目にいったので、まんまと陽動作戦に引っかかってしまいましたよ。

ということで、なんとも足取りがヘビーなスロープを登ってこの風景。
いつみてもいいなー。

小網代湾のカワハギはもうすこし遅くなったほうが群れも固まってきてよいかもしれませんねー。
ではでは。
本釣行の料理記事









