潮干狩りでおなじみの「ながらみ」という貝を食べた話です。
たまにスーパーでも売っているので目にするけど食べたことがない人もいるんじゃないでしょうか。
「ながらみ」とは
通称「ながらみ」という貝がいます。
「団平喜佐古(ダンベイキサゴ)」が正式名称なのですが、だれもが「ながらみ」と呼んでいます。
同じく「ながらみ」にはキサゴという貝もいて、これは内湾に生息しているとのこと。
見分け方は外殻がなめらかでギザギザしていないのがダンベイキサゴ。
ギザギザしているのがキサゴ。
流通量が多いのはダンベイキサゴで、市場や魚屋で出会うのはこちらかもしれません。
日本の海岸エリアに住んでいる人にはおなじみなのかもしれませんが、それほど広く流通しているわけではないので見たことがない方、食べたことがない方は多いんじゃないでしょうか。
関東だと外房や湘南あたりでとれたり。
「ながらみ」に熱湯を注いでたべてみよう
こちらが、ながらみ。
殻がつやつやしているので、ダンベイキサゴでしょうね。
280円ぐらいでした(@千葉産を鎌倉で購入)
マーブル模様がそれぞれちがって、みんなきれい。
貝全般がそうですが、鮮度劣化しやすいので、生きていてるものを食べるのが基本です。
これをで砂を水道水で軽くすすいで、耐熱ボールにいれる。
そんでもって、ティファールでわかした熱湯をそそぐ。
これも世の習い。ゆるせよ。
そんでもって2、3分ぐらいまってから、爪楊枝でほじくり出す。
うまく出さないと内臓部分がきれるので注意。
蓋は簡単にとれるので捨てる。
しょうが醤油orポン酢につけて内臓ごと食べる。
・・・
うまい。
臭みがほぼなく、ほんのり海の味がするという。
塩ゆでにしてもよいながらも、それほど火を通さないほうがいいという説がウェブにはあふれていて、それに従いました。
たしかに、あんまり茹でると旨味が飛んで固くなるんだろうなーと。
湯をためたボールから、ながらみの身をひっぱりだし、湯ですすぎながら食べるという食べ方。
こうすると砂噛みが気にならない、ということなんです。
とはいえ、今回購入した個体はあまり気にならなかったなと。
もしかして内湾性のキサゴは砂を噛みやすいなど違いがあるのかもしれませんね。
巻貝にしてはサザエのように苦くないので、子供でもどんどん食べられるあっさりした味です。
あらかじめ剥いたものを炊き込みご飯にしたり、パスタの具やアヒージョなどにしてもよいですね。
で、食後に問題がおきたのです。
(ここからはやや汚いです。食事中などは閲覧しないほうがよいかも)
「ながらみ」の呪いが発動した
「ながらみ」うめーな。
今度は砂浜で掘りたいな。湘南あたりだったらとれるかもな。
なんて、食器を洗い終わり、生ごみ類が排水溝のゴミカゴにつまったので、一旦取り除いて、っと。
・・・
・・・
カランコロン♪
あ、
ながらみの野郎(殻)が、
排水溝に逃げやがったぞ。
助さん、格さん、まーいいでしょう。
落ち着いてください。
あの程度のながらみ、余裕で下水に流せますとも。
ま、ダメでも、
あとで、菜箸あたりでうまいことつかんでやりますよ。
と、なにをおもったか水を出しっぱなしで片付けを遂行していたところ、
なんだこれは、水が一切ながれんぞ。
水位50%(シンク)
水位60、
水位70、
・・・
・・・
・・・
ちょっと待て、これはヤバいやつや。
やっちまった。
完全に八街工業株式会社状態やんけ。
ふざけんなこのやろいいますわ。
うちの社員だったらなぐったりますわ。
・・・
ちょっとまてよ。
はい、まちました。
これあれだ、ひょっとしてだぜ、ひょっとするとこれ、昨今、こじらせた築地原理主義者が「排水溝が云々かんぬん」と、豊洲市場で不平不満いっているあの事案とかぶったなと。
わたしはああいう手合いが大っ嫌いなんだよな。
自己主張のために、正義の旗を掲げて全体の足を引っ張るあの輩。
・・・
ちょっと落ち着こう。これは自ら招いたサビ。
とりあえず、右手を突っ込んでみるか。
よし、突っ込んでみたよ。
ぐわ。
と、とれない.jp
わたしは手は大き目なんだけど、細身なので、手指が狭いところに入る特殊能力をもっているんですね。
おもえば昔かっていたゴールデン・レトリバーが勢いあまった牛皮製の骨をほとんど噛まないで飲み込んだことがあったんです。
それで、のどに牛皮が詰まってゲーゲーいっていたときも、右手を手首が喉奥まで深く吸い込まれるまで突っ込んで回収したわけです。ムツゴロウ王国待ったなしの実力者なんです。
そんなわたしでも、うちの排水溝は豊洲並みに難敵だったようで。
まず、ながらみの殻+αがつまっているところまで届かないという。
一旦落ち着いて、排水溝をライトで照らしてみると・・・
「神は、お前をみている!」
みたいな光景。
で、はるか下に、ながらみの殻っぽいのが見えています。
あーあれだな。
ここから、観賞魚用の水替えポンプをつかってパイプ内の水を吸い出そう。
と、するも高低差がありすぎて吸い出せず。
これあれだよな。
うちの正臣爺さんがむかし風呂の水を普通のホースで排水するときに、一方の端を口で吸いこんで水の流れをつくってからやってたな。
灯油とかもこのパターンでいけるんだよな。
でも、ちょっと、この汚水が口に入ったら立ち直れないしな。
と、おもったら徐々にですが、水が引いていったんです。
何事も捨てる神あれば拾う神ありということですな。
こうなれば、なんとかなることでしょう。
流し台の下はこのような構造。
引っ越して早々、下から魔界虫などが侵入してこないように、ガムテープでシーリングしていたのですが、それを剥がしていきます。
でもって、排水ホースを外す。
豊洲の排水管はこんなに細かったんだな。
築地基準でつくれよこのやろう!
やや汚物もありましたのでモザイクをかけて参ります。
シーリングされた下はフローリングにあけられた排水溝につながっていて、シーリング材で固定されていたのでそれをぶっこぬく。
なんだか映画「IT」のペニーワイズの眼が下から見つめてきそうなシチューエ―ションですよ。
・・・
ぶちぬいたホースをみると、あーたしかに、ながらみがホースにつまっていたんですね。
で、そのながらみに、別件バウアーで煮だしたアジの骨と肉が絡んでいてという状況。
一通りつまりをとって、これクラシアンとかに頼んだら、2万かかる作業だよな。
馬路俺スゲーな俺、最高俺と、自業自得にてものすごく無駄な作業をしている暗愚な状態を正当化するためにたたえてみました.
さらに勇気を出して、暗闇にiPhoneを突っ込むと・・・
・・・
・・・
・・・
うっわ。
いつか消えた箸がいるぞ。
ということで無事箸も回収しました。
これはちょっと洗っても気分的に使えないので、廃棄することに。
・・・
こちらが問題のながらみの貝殻です。
食べた後に食器をあらって掃除をする場合、ちゃんと排水溝に蓋をしてから流すようにしましょうね。
そうしないと
「よし、俺のターン。排水溝目詰まりを発動!」
ってな具合になってしまいますからね。
良識ある大人は移転先で排水溝が云々かんぬんとごねるのではなく、その使い方をちゃんとふまえて動くものだよということをお伝えできれば幸いです。
それでは、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。