東京湾の人気釣り物「タチウオ」を1年ぶりにチャレンジした話。釣行前々日まで浅場でガンガン釣れていたのが、前日から釣果が伸びなくなり、釣行当日に。いざ竿を出してみるとアタリがでるも食い込みが弱い時間が続いていく・・・。さて、どうするか?
「午前タチウオ」はサクッと適度に釣れてよい釣り物
タチウオというと、東京湾のロングシーズン釣り物。水深は変わりますが、ほぼ一年中楽しむことができる釣りですね。
特に夏から秋のタチウオは浅場のイワシや豆アジなどについているようで、水深20mより浅いタナから海面付近まで喰いあげてくるアグレッシブな釣り。
浅いので比較的手返しもよくなり、アタリもとりやすくなるので、釣果も伸びやすくなります。
が、7時間程度の1日船だと、釣れすぎる。
これ、釣り慣れたひとの悩みではないでしょうかね。
タチウオ自体は美味しくていろんな料理にできるものの、取り扱いに困る人もいるはず。
そんなときにちょうどいいのが半日船のタチウオなわけですよ。
なかでも、「午前タチウオ船」は朝7時頃から11時頃には沖上がりをむかえてサクッと帰宅できて、そのままひと休憩できて、下処理してその日に料理して食べるのも苦ではないはず。
タチウオは内臓をつけたままだと鮮度落ちが速く、ハラワタ部分がぐずぐずしてくるんですよね。
ということで、今回は午前タチウオで出船している金沢八景の一之瀬丸にタチウオ10本を目標にして釣行してきました。
福浦沖のタチウオは反応薄く、追浜沖へ
一之瀬丸に到着したのは、6時前。釣り座をどうしようかなーと思ったら、大人気のようですでに釣り座は残り少ない状態。
AMタチウオは一番人気の船だった模様。
ほかに一之瀬丸には「タチウオ&アジリレー船」も。
道具も同じで釣り物が変われば飽きないのでリレーという選択肢もありますね。こちらも人気の釣り物。
早朝の平潟湾を眺めつつ。
めんが10%増量したとのこと
コンビニで日清の京うどんを買ってすする。
バルケッタプレミアムを買ったものの不具合で、アブのレッドマックスの出番。ハイギアに期待
そうこうして7時15分に出船。
状況にもよりますが、ポイントが八景島をすぎてすぐにあるため、餌付けの手前まで準備しておくとスムーズ。
シマノライトゲームSStype73mhにアブ・ガルシアのレッドマックス。PE1号200mで、天秤はダイワのリーディングアームⅡにフロロハリス7号1.5m・がまかつのケン付きタチウオST-R(赤)2/0という構成。
やや釣果が伸びていないところから活性低めなんじゃという仮説で、がんがん掛けていくというよりもふわふわ誘って、食い込みをよくしていく考えでやってみました。
野島界隈も海苔棚が登場してますねー。夏もおわりだなー。
菓子パンで糖分をとりつつ、士気を高めていく儀式。
サバの短冊餌を愛でる儀式。
八景島をでて、船あしがゆるみ、すかさず餌付け。餌付けは各宗派によっていろいろな教義があるのでお好みで。餌の両端はよく切れるハサミで整えて潮受けを少なくしたほうがよいと思います。
それにしても、「がまかつのケン付きタチウオST-R」はほんと餌がズレなくていいですねー。たしか2018年に登場したと思うんですが、去年は店頭から売り切れたりしていたような。今年は、生産も多くなっているように感じるんですが、メインサイズの2/0サイズは余分に買っておいたほうがよいかなと。
タチウオも数本釣ると針先が鈍るので、どんどん新しい針に変えていった方がよいわけです。
ほかにダイワの針「D-MAX 船タチウオ SS」もズレにくくて好きです。
八景島をぬけたあたりから福浦岸壁界隈はタチウオの反応がなかったようで、すぐに移動。
追浜沖から湾内を探りつつ、ぐるぐるしていると・・・
湾の出口あたり、スミトモの南東側の角の沖目にだんだんと船団ができはじめる。
あつまる各船宿のタチウオ船。
そうそう、この雰囲気ね。戦場感が強い。
全員、船長の「どうぞー」を待つ。
水深は17mぐらいで砂泥底。底から中層までにタチウオの反応がある模様。
船長「どうぞー」。
おし。
やるぞ。
シャクリは、最初はスタンダードな1m刻み。が、釣れているのがミヨシから胴の間あたりまでで、右舷トモまで到達せず。
なんだろうこれはシャクリなのか、群れの位置なのか。
そうこうして、貸し竿の人たちもどんどん釣る中で、釣れず。
一緒にいったナカジマ氏ともども、「しぶいね、しぶいよね」と傷をなめあいつつ、いろいろシャクリをかえてみると、比較的小刻みなシャクリでアタリがチラホラでてヒット。
おお、ひしぶりのタチウオ。
そんなに大きくないんですが、まーうれしい。
群れが薄いのか、タチウオの移動距離が短いのか。
いつもタチウオの独特な顔つきは見惚れます。
どれも同じようにみえて、顔つきが違ったり。
この追浜沖では3本。
2本目と3本目は、指示ダナ到着後に餌が自然に流れたタイミングで、小刻みにシャクってヒット。リールもほぼ回転させないでしゃくっていた状態。どうやら、タチウオの上下の移動距離があまりなく、同じ層で餌を細かく動かすことでやっと口を使う個体が多かった模様。
大潮の走水は潮速すぎ。オモリ60号だと止まらないかも
船長は追浜沖に見切りをつけて走水へ。オモリは60号に変更するアナウンスが。
そういえば、この日は大潮。
60号でとまるのかなーとおもっていたら、ミヨシ側の貸し竿のみなさんのオモリがトモ側まで流れてきてということがけっこうあったり。
貸し竿のリールに巻かれているPEがおそらく3号あたりだと思うので潮受けしやすいのでしょう。あとはサミングができないと、糸ふけが潮をどんどん受けて流されるという、ちょっときつめなポイントではあります。
走水沖にはずらりと東京湾各地のタチウオ船が。
指示ダナは海面から65m~45m付近。
オモリが60号になったことで、ややシャクリのリズムもとりやすくなったところでナカジマ氏が連発。
きいてみると、オモリをはじくぐらいの強いシャクリで釣っていると。
素直に真似してみると、アタリがでる。
指4本あるなしぐらいのサイズ。
お腹がぷっくりしているから、カタクチイワシがつまっているか卵がたっぷりなのか、はたまたその両方か。
タチウオKOバサミは、つかむ&締めが一緒にできて便利
1.5mだったハリスはタチウオに噛まれて傷つくごとにつめていったところ、1mぐらいに。天秤はナカジマ氏のタチウオカッターによりロスト。。。ダイワの快適天秤マルチに。針は食い込みをよくするために1/0にサイズダウン。
リーディングアームⅡでは比較的バイトがあってもしなやかすぎるので、ヒットまで持ち込めなかったのが、ステンレスアームの固定式天秤(ダイワ・快適天秤マルチ)にかえたところ、アタリからのヒット率が増えた印象。餌自体も固定式のほうがきっとよく動くのでしょう。
飲まれるとハリスがズタズタ
竿を下げ、ラインの余りを出さないようにしても餌を丸のみする個体も。こういう攻撃的でやる気がありすぎる個体は長生きできないんでしょうね。これは人間界もそうなのかも。
前半ボウズのナカジマ氏も走水沖で調子を取り戻し連発。メタルジグのシャクリなみに勢いよくしゃくってました。
と、11時あたりに沖上がりのアナウンス。
上の2本いい型だなー
結果はタチウオ6本。
ふりかえると、全部のアタリをちゃんととれていても、10本強ぐらいの釣況だった印象。
竿頭は9本だったそうで。
とはいっても、6本いれば十分なんですけどね。
反応渋めのタチウオをどうアタリまで持ち込むか
金八家でラーメン中盛&半ライス。満腹観音
わたしは冬の深場のタチウオはやらない主義でして、1年ぶりの東京湾のタチウオ釣りだったんですが、まー釣り方を忘れるんですよね。
前の年に一釣行何回シャクったかわからないものの、次の年には、あれ?どういうシャクリがいいんだっけってな具合で、キャッチアップするまですこし時間がかかったなと。
この日はシャクリ1m+ リール1回転などのスタンダードなシャクリよりも、強烈に錘をはじくようなシャクリをしてリアクションバイトさせたり、ほぼ棚から動かさないで細かくネチネチしゃくる動きで居食いさせるような作戦が効いたなと。
他に釣り座以外で改善できたところは7:3の竿をつかっていたものの、8:2の竿でよりリアクションバイト狙いでいったり、餌をしっかり動かしていくほうがよかったかなと。また、前半の天秤が形状記憶合金のリーディングアームⅡだったのですが、アタリはでるがタックルバランス的な面もあってフッキングにいたらなかったなーと。ほかには、ハリスを5号まで落としてより餌を自然に動かすという方法もあったなーと。
ではでは。
平田(@tsuyoshi_hirata)
お世話になった船宿
金沢八景・一之瀬丸
関連アイテム
▼夏場のタチウオのオモリは、ごく浅場で30号/40号、深場で60号/80号あたりが基本。天秤ともども、タチウオの歯によってPEラインから高切れすることも多い釣りなので余分にもっていくとよいですよ。リールはPE1号前後を200m巻いておき、できれば予備のタックルがあったほうが安心。