【釣り場の怖い話】引っかかったもの|おしゃれなパンダさんの話

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釣り場の怖い話 引っかかったモノ
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自分はバス釣りが好きなのですが、平日の夜、仕事の後に車で都内や近郊の河川にいって、シーバスを釣るのも好きなんです。

夏だと、ナマズもよくいく釣りでして、川まで行って、2時間ほど釣りをして帰るというのを平日週2回ぐらいやってました。

で、その日は、前日に雨がものすごくふっていて増水してるからナマズの活性もあがっているだろうなと、釣りにいったんですね。

そのポイントは岸際が草地で、上流側に沈みテトラがあって、その下流の流れが弱くなったワンド状のところがよくて、増水して普段は岸の部分、水深が50㎝弱になったところをジッターバグで流していました。

クリッカー入りのジッターバグでまずはやってみて、何度かバイトはあったのですが、乗らず。そのあと移動したところ、上流から巨大な流木が流されてきていて、そこにゴミだまりができているところがあったんです。

となると、このゴミだまりのあたりで流れてくるベイトを待ち伏せしていそうだなと思って、ノンラトルのジッターバグの一発勝負で狙ってみました。

ポイントまで20mぐらいあったかと思います。ナマズって、振動に敏感で近づくと逃げることも多いんです。

それと、ゴミだまりにルアーを突っ込んでしまうと外すのが大変で、場荒れして、喰わなくなるんで、そのエッジというか、だいたいゴミから20センチ離れたところをトレースしてきたところ、なんだか重くなったんですよね。あれ、なんかかかったなと。まーゴミだろうなと。

正確にいうと重いっていうよりも、水の抵抗があるっていう感触だったと思います。

使っていたのがテイルウォークのナマゾンっていうナマズ用の固めのルアーロッドだったから、難なく寄せてこれたのですが、これがなんだか白っぽい塊なんですね。

で、ヘッドライトをつけるわけなんですが(ナマズ釣りにはライトが大敵なんで基本つけてません)、一瞬にして鳥肌がたって。

ひぃぃ。

・・・

それ、人間の頭だったんです。

ぷかりと濁流に浮かんでこちらに顔をむけて、毛がぐちゃぐちゃになっていて、いろんなゴミがからんでて。

人間こういうときって、すごいスピードで頭が回るんですよね。

ちょっと気が動転して、自分は特に悪くないわけなんですが、悪いことをした気になって、やばい死体を引っ掛けちまった。これどうしよう。逃げようか、やべーな、これ警察に電話しなくちゃだめか、これって自殺なのか、バラバラ死体ってやつか、とか一瞬で色んな考えが頭に行き来しながらも、しゃがんでみてみたんですね。

・・・

・・・

・・・

そしたら、ソレ、

ただの、マネキンだったんです。

ああ、よかったなと。河原で釣り人が死体を発見するって、けっこうあるんですよね。朝とか夜遅いんで第一発見者になりがちらしいですよ。

この頭、いや、マネキンが、上流から流れてきて岩とかテトラとかにぶつかったのかもですが、ボロボロで。

でも、マネキンってわかっても、気持ち悪いは悪いんですよね。

変な汗がでてってやつで。ちょっと、そのまま釣りを続けるのもなんとなく嫌なことがありそうだなとその日は帰ることにしました。

後日、その話を釣り仲間に話したんですが、そいつが以前つきあっていた彼女が美容師だったらしいんですね。カット練習に使うマネキンの頭じゃないかっていってました。

どうやら、自宅で練習している人もいるらしくて、それをゴミで捨てるのもはばかられるから、川に捨てたんじゃないかって。わかんないですけどね。髪の質感が本物っぽかったんですが、それは、本当の人毛をつかっているやつかもと。人毛100%ってのがあるらしいんです。パーマとか、ウィッグとか、どうやら人毛だからこその質感みたいなものがあるみたいで。

まー実際はよくわかんないんですが、あのとき『頭』がぷかりとこちらを振り向いたときのことは今でも忘れられないですね。

それ以降、何か変なものが釣れるといやなんで、深夜の川で釣りをするのはやめています。

※固有名詞などを編集部で編集して紹介しています。

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これまでに寄せられた釣り場の怖い話はコチラ。

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