どもども、上月です。
前回、外房大原ヒラメ釣行の記事を書いたんですが、実は午後便のテンヤマダイ船に通しで乗ってたんですよね。
その模様をお伝えしようと。
一般的に、秋はマダイの数釣りシーズンといわれてますね。
実際大原沖でもサイズはあまり期待できなものの、竿頭10枚なんてよくある話で。
なお、先述の通りこの日は午前ヒラメからの通しで挑戦したわけですが、大原の午前・午後船を通しで乗ると、日の出前に乗船し日の出後に下船するということになります。
それはそれはとてもハードな1日。
この日は、前日の仕事がバタついていたこともあり、睡眠時間はまさかの30分。
そんな状況の中、上月は燃え尽きず、マダイを釣り上げることができるのか・・・!?
そして、午前のヒラメで出家してしまった例のシェフはマダイで巻き返すことができるのか・・・!?
それでは、午後のテンヤマダイ編、どぞー。
まずはまったりと準備
午前ヒラメ船の帰港が12時前後、出船が13時前なので、その間にランチ&準備をします。
ランチは持ち込んだカップ麺と、通し乗船すると頂けるお弁当。
お弁当は暖かいので、冬でも安心。
まあ、この日は太陽が登ってから暖かかったですけどね。
さくっと食事を済ませたら、タックルを準備。
- 竿:キャタリナ BJ エアポータブル 610MS
- リール:20 ルビアスLT3000S-CXH
- 道糸:PE0.8号
- リーダー:フロロ2.5号
おやおや、竿がテンヤマダイ用じゃないぞ?
そう思った方。
鋭いですね、その通りです。
実は、浅場で軽いタイラバを投げて広範囲を探るキャスティングタイラバ(所謂キャスラバ )用に、数ヶ月前購入しました。
キャスラバ専用のタイラバロッドも、少量ながら販売されているんですが、いずれもレビューが芳しくないと。
で、色々と検索してみるとスーパーライトジギング用の竿が意外と向いている情報をいくつか目にし、購入に至った次第です。
既に何度か使用してるんですが、東京湾で3kgのマダイをちゃんと引き寄せており、地味に気に入っている1本です。
その時の、セクシーな口元アップ
で、このタックルに何を合わせるかというと・・・
タイラバですね。
15-20mの浅場と思われるので、45gをぶん投げて探ろうという魂胆です。
でもって、実はタイジグもタックルボックスに忍ばせており、タイラバで釣れたらジグに変更という予定です。
そう、今日の上月はテンヤをやる気がないということですよ。
竿も、この1本のみ。
さあ、その結果はどうなるのか・・・!?
リールトラブルからスタート
ズゴっ!
サブタイトルの出落ち感ってやつですね。
まぁ、順を追って書いていきますよ。
船は12時半に燃料を補給し、そのまま出船。
なお、お客さんはシェフと僕を入れて4人で、全員右舷に並ぶ布陣です。
ええ天気だで
13時過ぎにポイント到着。
大原沖、15-20mで水深が変わっていくエリアです。
パラシュートアンカーを投入し・・・。
潮に馴染んだら、釣り開始!
45gのタイラバをアンダースローでキャストし・・・ポチャンとな。
着底を確認し、巻き上げようとしたところ・・・
グッ。
ん?あれ、リールが巻けない??
力を込めて巻こうとすると、、、
ゴリ・・・ゴリ・・・・
あー、だめだ。
固すぎて、まともに巻くことができない。
40m以上出ていた道糸を、なんとか無理やり巻いてきて、即リールチェンジ。
このリール、実は元々色々あったんですよね。
ざっくりと経緯を書くと、以下の通り。
- 数回使用して巻き心地がガタガタになる
- メーカーメンテナンスに出す
- 「潮噛みが激しくて、完全に直すにはパーツ交換2万以上」と言われてクリーニングだけする
- 1回使用してまたガタついたので、自分でマグシールド以外ほぼ全て分解する勢いでクリーニング
- 2回釣行して、またダメにったのでまた分解メンテナンス
- ちゃんと回るようになる
- 今回の釣行
メーカーからは「初期不良」じゃないと言われてるので、無理やり使い続けてる感じですねー。
まぁ、ドラグは問題ないので多少巻き心地がアレになっても使えるわけですよ。
とはいえ、今回はまったく使いものにならなくなったので、予備で持ってきた20 ルビアスLT2500にチェンジ。
おまえ、またルビアスかよ。
まあ、こちらは数回使用して、まだ大した不具合も出ていないのでなんとかなるでしょ、と。
で、1投目でしっかりとチャリコサイズのマダイをゲット。
よしよし、とリリースして再度キャストして巻いてくると・・・
カリ・・・カリカリ・・・・カリカリ・・・・カリ・・・
と、リールからちょこちょこ異音が・・・!
巻きには影響ないものの、内部で確実に何かがアレしてしまっている状態ですね。
追手内洋一・・・
結局、見かねた船長が「上月さん、リール貸すよー」と。
ありがたい!
というわけで、ドーン。
シマノのアルテグラです。
船長曰く「俺が認めたリールです。2万しない値段で買えて安いし、おすすめですよ」とな。
タイジグに初挑戦
よーし、気分を変えるために、初めてのタイジグに挑戦してみよう、そうしよう。
ダイワ ベイメタル真鯛の40gです。
初めてなので、こいつを軽くキャストしーの、着底後タダ巻きしーのを3回繰り返すと・・・
ゴン。
からの即合わせで、きましたーよっと。
300g前後のチャーリー卒業サイズ。
この通り、フロントフックを吸い込んでますね。
まだベイトを捕食するサイズでもないのですが、周りがテンヤで釣れまくっており、どうにも高活性のようで。
ジグなら、大型が当たりやすいかなとー淡い期待を持っていたんですが、そこまで甘くもないと。
とはいえ、初のジグでマダイは釣れたわけで、内心ホクホクですよ。
リリースし、その後同じサイズのマダイをもう1枚追加するものの、キャスト直後にガッツリ根がかかり、アッサリとジグをロスト。
ぬーん。
40gは一つしか持ってなかったので、60gを装着。
で、「このあたりは海藻が半端ないから、キャストすると速攻根掛かりするよー」という助言も頂いたので、キャストはやめて足下に落とすことに。
注意してたつもりが、一投目で着底直後の根掛かり・・・
キイイィィィーーーー!!
なんとかロストせずに抜けてくれたものの、これは着底させちゃいけないパティーンと判断。
ちょうどその時、竿を出しているしあき船長が、隣の女性(一つテンヤは2回目とのこと)に「こういうエリアでは底を取らずに、ラインマーカーで棚を決めて狙った方がいい」とアドバイスしているのが聞こえてきました。
「確かに。それ頂き!」と底を取らない作成に変更を決意。
先ほどの根がかかり時に、着底時のラインマーカー場所は記憶できていたので、それを参考にそこ上1mくらいでとめてみると・・・
グ・・・
あ、根掛かりましたねー。
なんなら、そのままロストしましたけど何か?
やっぱりテンヤだね
さぁ、次の選択肢をどうするか、というシーンなんですが、もうジグは80gと100gしかない。
さすがに20m未満の水深でこの重さは・・・
というわけで、準備しましたよ。
紅牙遊動テンヤ 5号
そう、今日の上月はテンヤをやる気がないということですよ。
かつてそんなこと言ってる上月もいましたね。
でも、今の上月は視野を広く持って分析したわけですよ。
「サイズはおいといて、タイラバもジグも釣れた。そして周りはテンヤが絶好調。テンヤなら棚を固定して狙えて、根掛かりリスクも少ないぞ」と。
一つ懸念があるとすると、スーパーライトジギング用のロッドが一つテンヤに向いているのかわからないってところですねー。
まぁ、やってみなきゃわからないということで、すぐに投入。
底は取らずに、感覚底上3mを狙っていると・・・
ガハハハハハハ。
すぐにお持ち帰りサイズのマダイをゲット!
結論:スーパーライトジギングの竿は一つテンヤでも全然使える。(後半に、もう少し詳しい感想を書いてます)
船長には「アルテグラ、ルビアスよりちょっと重いけど全然問題なく、これで1万円台なら全然いいですねー」と感想を報告。
「あとはドラグの性能を試したい・・・」と伝えると「それは、釣ってください!」とな。
そりゃそうだ。
コスパ良すぎのアルテグラ
その後も順調にマダイを釣り続けるも、ドラグを出すようなサイズは中々来ず。
キロオーバーが欲しいところ
時刻が15時を過ぎた頃、分かりやすいアタリに対して合わせを入れると・・・
グイ!グイ!グイ!
お、こりゃ今までより強めの引きだぞ。
グイにがっつりアワセて、微妙に出るドラグ。
ただ、マダイの3ビートとは違って、規則的にグイグイと引っ張ってくる感じ。
ゆっくりと巻き上げてみると・・・
口が小さいので、テンヤでかけるのはちょっと難しいのかも
貴殿でしたか!(メジナ氏)
久々にお目かにかかりましたよ。
大原沖であまり釣れるイメージがなかったんですが、船長曰く「夏にシマアジ狙ってると結構食ってきますねー」とのこと。
身が分厚めで、こいつは嬉しいお土産ができたってもんです。
沖で釣れるメジナって癖がなくて、むしろ旨味強めで美味しいんですよね。
さらに冬だと、脂との相乗効果で尋常じゃない味に変身します。
・・・
さてさて、シェフはどんな様子かというと・・・
He is 真剣。
午前ヒラメの不調と打って変わって、ガンガンマダイを釣ってます。
午前の鬱憤を晴らすかのような勢いで・・・!
その後も、ポイントにより多少のムラはあるものの、コンスタントにマダイが釣れ続け・・・
完璧な上顎フッキング、これが決まるとキモチイイ
夕暮れが訪れ・・・
17時15分、船長の「この一投で終了にしましょう!」のアナウンスで納竿!
お疲れの納竿
18時前に帰港し、午前のヒラメから計算すると12時間に及ぶ釣りタイムは終了です。
ただいまー
まとめ
最終的な釣果は、マダイ4枚、メジナ1枚。
その他、リリースしたちゃいちーマダイは数知れず。(多分10枚くらい)
そして、午前ヒラメで撃沈したシェフの釣果はというと・・・
なんと、マダイ9枚!
「なんか今日は色々掴めた気がしますね」とシェフもご満悦。
僕もついにシェフがマダイを釣り上げるところを見れて満足ってやつです。
横で見てる限り、リリースサイズ含めると全部で20枚程度釣ってたんじゃないですかね。
二人とも持ち帰りサイズは500g前後。
キロオーバーのドラグ出してくれるマダイには出会えませんでしたが、マダイの3ビート引きは十分堪能することができました。
「THE 秋の数釣り」といった日でしたねー。
今回は道具で色々と想定外のことがあったので、そのあたりを振り返ってみると・・・
ダイワ20ルビアスLTのトラブル
まさかの2台ともトラブルでしたね。
実は船長がこのルビアスをメンテしてくれたんですが、結論はまあアレです。
あんまり書くとダイワの営業妨害になりそうなので詳細は書きませんが、根本原因はマグシールドかなーと。
少なくとも僕は、今後マグシールドのスピニングリールは購入しないと決意しました。
実は自宅にまだ1台、新品の20ルビアスが眠ってるんですけどね・・・どうしようかな。
まぁ、不具合の出た今回の2台含めて、メーカー保証とかはもう無視して、無理やりメンテして維持させようかなとは思ってます。
あくまで、予備リールになる気がしますけどね・・・!
シマノのアルテグラはコスパ抜群!
文中にも書いた通り、同じサイズ感のルビアスと比べるとちょっと重いです。
あとで調べてみたところ、ルビアスのLT2500:175g、LT3000S-CXH:180gに対して、アルテグラの3000番台:225gなので、50g前後の差があると。
そりゃまぁ、多少重く感じますよね。
巻き心地は?
トラブルが発生していないルビアスは、中級機種としてはなかなか滑らかな感覚でシャーシャーした音もなりません。
対して、今回借りたアルテグラは、状態にもよるとは思うんですが、そこそこシャーシャー音が出るものの、巻き心地は問題なし。
惜しむべくは、アルテグラのドラグ性能を試せるようなサイズを釣れなかったことですねー。
ただ、まあ釣船のプロである船長もおすすめしているし、問題ないんじゃないかと。
価格差は販売店や番手によっても異なりますが、概ね1〜1.5万円程度ルビアスの方がお高いと。
で、この比較だけみると、僕なら1万多く払ってルビアスを買うわけですが、実際には僕の買った2台はすぐに不具合が出てるわけですね。
それも、メーカーが「勝手に開けんなよ」と言っているマグシールド内部が原因で。
なので、僕の結論は「今後、マダイ関連の釣りにリールを買い足すなら、アルテグラやな」です。
というか、既にAmazonでポチりしました・・・!
キャタリナ BJ エアポータブル 610MSは良い竿
これは、いい竿ですよ。すごくいい!
キャスラバ・スーパーライトジギング・一つテンヤ全てに使えるわけですからね。
タイラバ使用についていうと、60g以下のタイラバを気軽に投げられ、キャストしなければ100g程度までは使えます。
「そもそもスピニングリールでタイラバやるメリットってあるの?」と思われる方がいるかもしれませんが、個人的には以下2点がメリットかなと。
- 軽いタイラバでもスルスルと沈められる(スプール回転抵抗の差)
- キャストしやすい(基本的にバックラッシュと無縁)
ただ、着底からの巻き上げへの切り替えは両軸リールに分がありますし、等速巻きも両軸の方が安定してできます。
まぁ、その辺りは一長一短かと。
あと、まったく乗せ調子の竿ではないので、タイラバでもアタリの感覚を見極めて、強めの合わせを入れる必要があるかなーと。
個人的には、そっちの方が気持ちいいんですどね。
通常のタイラバのイメージで巻き続けると、アタリを弾いちゃうので要注意です。
では、一つテンヤでこの竿を使うとどうなのか。
今回は5号の誘動テンヤを使ったんですが、快適に釣りができます。
メタルトップなのもあって、感度抜群でアタリを取り逃がすこともないと思います。
ただ、アワセについては一つテンヤ専用竿と差がでるかなーと。
単純に、竿の調子が違うだけなんですけどね。
一つテンヤ専用竿が8:2なら、このキャタリナは7:3的な。
思ったより胴寄りから曲り込むので、ある程度アワセの幅を取らないと、針先が刺さり切らないイメージ。
タイラバ or ジグだと違和感ないんですけど、おそらく一つテンヤはずっと専用竿でやってるからか、ここは少し違和感がありました。
が、結局しっかり釣れてるので、もーまんたいですよ!
タイジグはワンチャンあるかも!
安い&評判のいいダイワの紅牙ベイメタル真鯛を使用したわけですが、結果は一瞬でマダイが釣れたという。
明らかに活性が高かったことはありつつも、ベイトを捕食している季節&サイズでもなく釣れました。
なので、もしかしたら東京湾でもワンチャンあるかもなーと思い、今度持ち込んでみようかと。
東京湾でのタイジグ情報って、ほぼないんですよね。
そういう意味でも、ここは一つ挑戦してみたいところです。
あと、大原でも根掛かりしないエリアなら再度挑戦してみようかなと。
他の船宿の釣果情報を眺めていても、大原ではジグで大きめのマダイが出てる感あるんですよねー。
・・・
はい、というわけで今後も一つテンヤ・タイラバ ・タイジグで釣るマダイは今後も定期的に挑戦していきたいと思います。
また、秋の数釣りはシーズンは、テンヤを始めるのにぴったりだと思うので、挑戦したことのない方には是非是非トライして頂ければと!
ではでは。
お世話になった船宿
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