がはは、どうも平田です。
先日牛角にいって一番安い食べ放題を頼み、勢いに乗じて、わっしょいわっしょいと食べまくったら帰り路、差し込みがきてお腹がくだりました。もはや大学生ではありません。焼肉はトラジが好きです。
さて、お食い初めの鯛を釣るという企画は無事2回の釣行で達成することができました。
いやはや、我が子には有言実行の大切さをつたえられてよかった。
言ったらやる。
これが社会においては大切です。これまで言ってそのまま忘れるということが多すぎたので、たまには有言実行ですよ。
この通り、意気揚々と真鯛を2尾持ち帰ることができました。
持ち帰った後は料理。
この真鯛をお食い初めということもあり塩焼きにする。今回はそんな話です。
これから父親になる方や、ちょうど我が子が100日むかえそうだぜっていうファーザー各位においては参考になるかもしれません。
ではいきますよ。
お食い初めの真鯛の下処理
こちらが今回の真鯛。
最初、お手頃サイズの36㎝の鯛を焼こうかなと思ったんですが、やっぱり子にはビッグになってほしいし、見栄え的にもより大鯛の方を焼こうと相成りました。
はじめに言っておきますが、家庭で塩焼きにするときには30㎝前後がしっかりやけてよいですよ。そんなこともあとでわかる今回の記事です。
<真鯛(塩焼き用)の下処理>
- 鱗と内臓・エラををとって数日冷蔵庫で寝かせる
- 塩をすりこんで常温で20分程おく
- 出てきた水分を拭きとる
- 日本酒で湿らせたキッチンペーパーで体表を拭く
- 塩を再度振る(ヒレあたりは特に厚めに)
- ヒレをアルミホイルで包むのもあり。
諸説ありますが、わたしのながれはこのようにしました。
他に、干物のように、塩水に10分~20分程漬け込む技もあります。
サイズが大きくなると、真鯛の面構えはゴッツイですね。
鱗をとる。
真鯛クラスになると包丁の背などだと鱗をとる時間がかかるので、専用の鱗とりがあると便利です。
たまにウェブメディアなどで、「魚の鱗はペットボトルでとれる!便利!」みたいな記事がありますが、あれは小さい魚限定なので、真鯛とかは無理なんでね。釣魚料理を頻繁に作る人は1本鱗とりをとっておくと安全に鱗がとれますよ。
鱗がすごい。
これを築地原理主義者みたいに闇雲に排水溝に流すと人生もつまるので注意です。
もし、普段は奥さんが料理をするご家庭の場合、鱗が台所に飛び散ると、いろいろ揉めるらしいです。そういった場合、タライの水につけながらか、ゴミ袋にいれて鱗とりをすると、家庭の不和も少なくなるでしょう。
塩焼きの場合、真鯛の頭が左にいくように盛り付けます。そのとき腹がきれいにみえるように、反対側に包丁をいれ内臓を取りのぞきます。
歴戦の『炙りや』でもちょっときつかったか・・・
で、焼くんですが、まーデカくてコンロの魚焼きグリルではムリゲーですので、今回は『炙りや』を出動させることに。
それでもはみ出るので、火が通りにくい頭部から胴部分を焼いて尾部分にスライドさせて焼こうという作戦に。
焼き方をする凪氏。火加減は慎重に。これこそ食育ですよ。
火加減は弱火~中火。
真鯛が徐々に焼けていきますね。
これがどうも、幼いころに祖父正臣が正月のおせち料理のために築地で買い出しをしてきたクルマエビを殻ごと塩焼きにしたときの香りに似ていましてね。この鯛もエビをたべて育っているんでしょうかね。
さ、
ここで副菜を用意していきましょう。
赤カブの甘酢漬け
めでたい色のとりあわせとしては紅白というのがありますね。
秋冬で手っ取り早いのがこの赤カブです。こちらは確か岩手の赤カブ。
間際で用意したので、駅前の高級スーパーで確保したので、400円ぐらいしたような。安ければ198ぐらいで売っている野菜です。
スライスして、塩をふって揉んで、10分ぐらいしたら水分がでるのでそれをすてて、昆布だしの素&乾燥ゆず皮をいれます。
この通り水がでる。
昆布だしと柚子皮+砂糖&酢
=うまい。
ハマグリの吸い物
次に吸い物ですが、今回はハマグリに。
これは昆布とカツオ出汁をとって、沸騰させない状態で砂抜きしたハマグリをして加熱するだけです。
塩加減はうっすら具合がよいとおもうので、すこしずつ調整していきましょう。
カツオ出汁を弱めにしたほうがハマグリの出汁が際立って美味。
案の定、真鯛が焼けない件
で、真鯛の話に戻ると、これがまー焼けない。
網に油をぬってあるのですが少しは皮目がくっつくので、無理にひっくりがえすと見栄えが悪くなるなとおもい、とりま、バーナーでしょということに相成りました。
1か所を集中しないように新富士バーナーで炙る。
これ、どうしても遠火にしても焦げがでます。
それと内側(骨身)まで火を入れるのが難しいので、一旦盛り付けて儀式をすませて再度反対側にして炙りやで焼くことに。
こういう手間を考えると、お食い初めの鯛は魚焼きグリルで焼ける30㎝ぐらいがよいなーと改めて感じましたよ。
お食い初めは一汁三菜が基本とのこと。
ということで、できあがりましたよ。
真鯛がデカイがために適当な皿がなく、IKEAの大皿で済ませましたが、はみ出ますね。
頭部と尾部分の舌には爪楊枝+人参で土台をつくり支えています。
息子と天然真鯛でお食い初めの儀スタート
うむ。立派な真鯛である。
親子で出来栄えを眺める。
土台の人参が見えていますな。
凪氏「なんかでけー魚だなおい。どうした父ちゃん。銀行口座の具合は大丈夫かね?」
はははは、ま、まずは一献。
そういえば、お食い初めってのは、子供の健やかな成長を祈って、食べさせるふりをしていくものなのです。
これが赤飯だよ(赤飯の素を利用。便利)
凪「くわぁ。」
凪「ひぇーん」
やべーなこれはぐずる前兆だぞ。
・・・
・・・
わ!
ハマグリの吸い物の椀が近すぎて凪が手をやってひっくり返しました。
これは「俺は一筋縄ではいかぬ男よ」ということなんでしょうか。
吸い物をかぶったので親子ともどもひどく不快な思いをしながらも、それを笑い飛ばします。
わはははは豪気豪気。
ひーん、馬路で汁がかかって気持ち悪い。
物事に一切動じない父親を演じるために、引き続き、儀式を継続します。
どうだ赤飯だ。
凪「ふぁ、こんなん食えねーよ」
凪「だから、こんなん食えねーって」
凪「おい、こんなん飲めねーってばよ」
さ、これが真鯛だよ。
ワイが頑張って観音崎沖で釣ってきたんだぜ、東京湾で真鯛を釣るのはけっこう難しいんだぜ。
凪「しらねーよ。ギャン泣き機能始動!ギャーん」
・・・
・・・
ということで、お食い初めの儀が終了しました。
チャン凪はハマグリの吸い物でぬれそぼった服を着替えてそのままミルクを飲んで眠りの世界へ。
このようにお食い初めってのは大昔から大人の満足でしかなく、物を食べられない生後3か月の子供にとっては食の強制に他ならないのですが、親の願いというのが届けばいいなと思った次第です。
てんやわんやが一通り終わって、真鯛の表側を炙りやで炙り直し、熱燗をやりながらの天然真鯛の味は・・・
ああ旨いですね。
特に皮目がうまいなと。甲殻類っぽい風味がするようなしないような。
おそらく小型のほうがもっとうまいながらも、これはこれでうまい。
この真鯛は46㎝だったのですが、このクラスになると塩焼きでは食べきれないところがあるので、この後色々と料理をしてみました。
その様子はまた別の記事で。
ではでは。
関連記事
関連アイテム
炙りやも35㎝ぐらいまでの魚や干物、野菜、肉、焼き鳥を炙るには便利です。魚は金属の串を使うと熱伝導率があがって内側も焼けやすくなるのと、ひっくり返したり移動したりが便利。あと新富士バーナーがあれば人生なんとかなります。