釣りにつきものの根がかり。
根がかりにはいろいろありますが、「オモリが岩の間などにハマる」原因もよくあります。
今回はオモリを原因とした根がかりを半減させる簡単カスタム「ニンジャくんオモリ」のやり方を解説します。
オモリが根にハマる原因
まずオモリが根にはハマる原因を考えてみましょう。
オモリの重さ
重すぎるオモリは釣り人が気づいて根を回避する前に穴にハマりやすくなります。
底をしっかりとりたいからといって必要以上に重いオモリはトラブルの素です。
オモリの号数は、底をとれる範囲で一番軽い重さを意識するとよいでしょう。
オモリの形状
オモリの形状も根がかり対策で大切な要素です。
船でバーチカルに釣りをする場合、丈が短いオモリよりは長い棒状のオモリのほうが有利です。
具体的には、手感度や目感度で根に気づいてから、オモリ全体が根にハマるまでにタイムラグがあるので、竿などでオモリを底から離す判断がしやすくなります。
横の釣りでも、隙間を潜り抜けやすいので、細長いオモリは有利です。
釣り方
竿先を水面から45度程度立てるようにし、オモリを立てつつ底をしっかり感じ釣ることで、オモリが根にハマることを避けることはできます。
タックルの感度が低い
感度が低かったり、穂先が固いオモリは根を察知しづらく、オモリが本格的に岩などにハマる原因になります。
さて、次はオモリ自体をカスタムする方法を紹介します。
六角オモリを「ニンジャ君オモリ」に変化させよう
まず必要な道具から紹介します。
<必要な道具>
- 六角オモリ
- 結束バンド
- 瞬間接着剤(ソフトタイプが衝撃に強くおすすめ)
シンプルですね。
ニンジャが使った「撒き菱」っぽいニン
はい、いきなり完成形です。
だれでもカスタムできそうですね。
- 六角オモリの下部に結束バンドをしっかりとめて、さらに下部に押し込む(押し込めなくなるところまで)
- 横にとめたバンドとオモリの隙間に結束バンドを縦にとめて十字状になるようにしっかり固定する
- 縦にとめたバンドとオモリに接地面ができるので、そこに瞬間接着剤を垂らす
- 固定できたか確認してから、結束バンドの長さを調整する
▼接着剤はもちろんコニシの「釣り名人」。ソフトタイプは瞬間的なショックに強いのではがれにくいのが特徴
横のバンドを縦に固定したバンドに接地面ができるのでそこに接着剤を垂らしましょう
このようにオモリが隙間に落ちづらくなるニン
根がかり対策力は以下の要素で決まります。
- 結束バンドの長さ
- 結束バンドの太さ(オモリが下にいこうとする力に対しての強度)
長くて太いほど、海であれば潮受けしやすくなりますし、赤クラゲや海藻などのゴミを拾いやすくなります。
オマツリの原因にもなるので、適度に調整しましょう。
潮が速いときには使用を控えたほうがいい場面もでてくるはずです。
結束バンド部分がオモリから抜けて脱落してゴミが増えるのではと思う人もいるかもしれません。
が、しっかり固定しておけば、バンドはオモリ上からしか抜けなくなるので、道糸側にずれて回収できます。
ちなみに、エギタコで使用していて感じるデメリットもあります。
穴に結束バンドが引っかかると、そのときの抵抗が「タコが触っているように錯覚してしまう」ことがある点です。
このあたりは根がかり対策効果とのトレードオフですね!
その他の根がかり回避法
オモリを捨てオモリ式にする方法があります。
通常オモリにスナップを直結しますが、フロロカーボンリーダーで輪をつくって装着します。
注意点は捨糸を極端に細くしないようにすることです。
たとえばリーダー10~12号の場合、捨てオモリは6~8号程度にします。
5号以下の捨て糸はパツパツ切れてしまうことが増えますので注意しましょう。
▼捨て糸も6~8号あるとそう簡単には切れない
まとめ
今回はオモリの根がかりを半減させる簡単カスタム「ニンジャくんオモリ」を紹介しました。
手元にある六角オモリと100均で買える結束バンドと接着剤で簡単にできます。
冬場のメバル釣りでは藻が絡むので使えませんが、エギタコなどの岩場狙いでは有効です。
ぜひやってみてください。
関連アイテム
▼第一精工の根魚用アイテムが似たようなコンセプトで商品化されていました。こちらはオモリ上にゴムパーツを装着するもの