2017年は春先に、そして秋口からアマダイ釣りに何度かいってみました。
秋の釣りでは9尾となかなかの成果で、個人的にはもう今年のアマダイはいいかなーと思っていたのです。
が、
釣り具メーカーのサニー商事さんから Sanyアマダイディギングマスターズカップ2017というのがありますよーと誘われ、ジョトダコラ!(ガチンコファイトクラブのネタです)という具合に、ORETSURI勢からは下衆大将と阿部どんと3人で参戦してみました。
三浦半島宮川港の二宮丸へ
今回の大会が開かれる場所は三浦半島の南端にある三崎港の東側にあたる宮川港。
交通の便からすると電車とバスではちょっといきづらいので、下衆トークでおなじみの北條レンタカーを 利用してみました。
途中、上州屋横須賀佐島店でオキアミ3Lを購入。バッチこいというやつです。
この時期のだんだんと開けていく朝は格別ですねー。フロントガラスの向こうは東京湾ごしにみえる千葉です。
余裕をもって会場へ到着。
宮川港の二宮丸さん前が大会本部です。
念のため、今回のORETSURI勢を紹介しておくと、左が最近釣りにはまっている阿部殿、右側が全身上州屋装備で固めた下衆忍こと北條氏です。
なぜ北條氏が包茎手術の広告みたいに顔を隠しているかというと、アイドリングしている釣り船の排気がくさいのですよ。あれを嗅ぐと船酔いしやすくなるんですよね。
参加賞として、サニーさんから発売前のハイブリッド天秤のストレート型のアイテムが配られます。
すでに同天秤の弓型タイプは発売されているようなのですが、今回釣法として指定されているディギングでのアマダイ釣りの場合はストレートタイプのほうが効果的らしいようです。
弓型タイプはロッドで誘いを入れた際、餌のオキアミがはねないという利点があるとのこと。
さっそく乗船
今回は参加者が30人。
それぞれ10人ずつ3隻の釣り船に乗船します。
こちらはエビシャキ!を持参したマルキューの下衆大将です。
これを使うとオキアミがしゃきっとして色がつくらしいとのことで、わたしも分けてもらいつかってみました。
ほうほう、オキアミのストロベリー味みたいな見た目ですね。
心なしかオキアミの強度が増したような気がしないでもありません。
<エビシャキ!の使い方>
オキアミにエビシャキをかけて10分ほど待つ。その後、液を捨てる。
この後に、アミノ酸αをふりかけて出来上がりとのこと。
出港!城ケ島沖へ
最初のポイントは城ケ島沖の水深60m程度のところ。
今回は50センチUPのアマダイを釣って大物賞をゲットしたいなと。
我々の船のリーダーはサニー商事の部長である阿部さんで、まず釣りの前にディグシンカーをつかった釣法についてレクチャーをしていただきました。
阿部さんは釣り業界の方にしてはかなりジェントルな方だなーという印象です。
<ディグシンカーとは?>
- 金属製のヘラがついたオモリ
- 海底の巣穴に縄張りをもつと思われているアマダイのテリトリーを刺激しつつアマダイを巣穴か誘い出す
- シンカーの尾側についているヘラが砂底で砂煙を立てる(砂が細かく底がやらかいところだと効果大)
- 砂煙に同調したオキアミだとアマダイは違和感なく食べる
<ディグシンカーをつかった釣法>
- 潮が流れていたほうがディグシンカーの小突きは効果がある
- 着底をしたらまず5メートル巻いて道糸をまっすぐにしてから再度錘を着底させる(オマツリ防止)
- 誘いをしてもう一度着底させるときは、めんどくさくても再度5メートルほど巻いてから底をとる(オマツリ防止)
- ディグシンカーで数秒小突いてから仕掛けの長さ分聞き上げる
- 底潮の速さに応じて聞き上げは50㎝から2メートルまで調整する
- サニー商事のテスターである川島さんは小突きまくる釣法をしたりもするが、はまると爆発的につれたりする
- 潮がとまったときは、通常のオモリのように底をとって聞き上げる釣りをしたほうが釣れることが多い
なーるほど。
聞いているだけで釣れそうだな。これは50UP釣れるかもな。
ということでやってみます。
正面に見えているのは、城ケ島と三崎地区。
この場所は60メートルほどでそれほど深くありません。
釣れるのは・・・
落ち葉。
そして、貴殿たち(黄鯛・トラギス・アカボラ・タマガシラ)
ここではアマダイの反応がないようなので移動。
東京湾口のポイントへ。水深100m
このあたりから風が強くなってきて、冬の釣りだなーという具合です。
船の移動中、かなり海水の飛沫がとんできてびしょぬれだったのですが、左隣にいた下衆大将がなかなか船尾に行かないので、一応先輩を差し置いて退避するのもアレだなーとおもい、そのまま進行方向に背をむけて耐え忍んでいたところ、見事にお尻あたりがびちょぬれと相成りました。
なぜ下衆大将がじっとしていたかというと、船用のケツ濡れ防止グッズを装備していたからだからとかで、ふざけろおっさんとおもったものの、一応、へーよかったねーといっておきます。
ここでは、
黄鯛地獄(貴殿)
反対側の胴の間ではアマダイが釣れているのですが、左舷みよし1番から並んでいるORETSURI勢はゼロ。
なぜだろう。
こういうときは、焦って釣り続けるとドツボにはまるので、休憩するに限ります。
魚肉をほおばりながら考えてみる。ハーバード大学の研究によると釣れないときに魚肉ソーセージを頬張ると脳が活性化してよい対処法がみつかるらしいです。
ふたりをみていると、引き続き黄鯛連発で、
「まーた黄鯛だよ。食ってくるなよ」などという下衆大将。
ここで、わたしも魚にいってもきかねーだろおいと思うわけですが、そこは先輩なので控えめに、
なんだよ北條、黄鯛漁のおっさんみてえーだな
と、敬意をこめた声援をおくってみます。
引き続き心底嫌そうな顔しながら、まだ見ぬアマダイという希望を目指して釣り続ける下衆大将。
左舷胴の間だけ集中して釣れる船内。
なぜ胴の間が釣れるのだろうか。
潮、波、風、落とし方、竿の感度、タナ、エサ、誘い、風林火山。
みなさんだったら何が原因と思いますか?
・・・
・・・
・・・
あ。わかったぞ。
つまりこういうことです。
この日は風が強くて底潮が速く、かつ波があるので小型の船はかなり揺れるわけです。
すると、みよし側に寄っている我々の仕掛けは揺れによって底付近のアマダイのタナからかなり離れて、吹きあがり黄鯛軍に集中砲火されるというわけです。
むむむ。
よし、
ORETSURIの興廃この一戦にあり。
各員一層奮励努力せよ
・・・
総員、仕掛けにガン玉を2つ付けよ。
そして、底べったりor誘うとしても底から50センチ以内を狙うという方針へ。
これがハマり、以降はアタリがポツポツでてきて、アマダイが顔を出すようになってきました。
こちらはオキアミではなくアオイソメ房掛けをつけた枝針を食べたアマダイ。
お、パターンがつかめた。これもアマダイだな。
とか、いっていたらORETSURI勢3名に連続ヒットしたカイワリ。
こやつはうまいんだよなー。
下衆大将も、パターンをつかんだようで黄鯛漁師を卒業し、アマダイ釣り師に復権です。
途中までアマダイボウズ確定かという不穏な空気が漂っていた阿部殿も、アマダイを釣って喜んでいます。こうなると、誘った側もうれしいわけです。
みてください。下衆大将の真剣なまなざしを。
なんというか日活俳優といいますか、青年漁師といいますか、零戦のパイロットにいそうな顔つきです。
死ぬとみせかけてなかなか死なないしぶとい先輩という印象。
最終のアマダイ釣果は、下衆大将4、あべ殿3、平田5(35UP1尾)というわけで、なんとか威厳を保つことができました。
沖上がりと表彰
沖上がり後は表彰式、と、そのまえにサニー商事テスターの川島さんやそのお仲間による魚介料理があって、一同うまうまと食べました。
釣りのあとっていうのは腹が減るんですよねー。うまかったなー。
結果ORETSURI三人衆は豪華賞品受賞ならず。
竿頭が8尾。2位が同率でたしか5尾だったようで、わたしもいい線だったようですね。
50UP釣りたかったなーとおもいつつ、来年に向けてアマダイならある程度釣れる俺、という自信を持つことができました。
帰り、三浦半島立石あたりを通った車窓からみた相模湾の夕陽と富士がきれいだったこと。
釣りの大会って楽しいなーと思った1日でした。
ORETSURIでも来年は釣り大会を開催していきたいと思います!
みなさんも参加してね。
サニー商事さん、川島さん、ありがとうございました!