みなさん、どうもこんにちは。平田です。
先ほど、マイクプラスチックが海洋汚染を引き起こしているという記事をみました。
この問題は釣り人だけでなく、大多数の一般人のゴミ投棄に関わる問題ですが、
釣り人はより水産系の職業以外でもっとも海や水辺と密接なわけですので、
このタイミングで改めて釣り場のゴミ問題全般についてまとめてみます。
Twitterで釣り人のゴミ処理についてアンケートをとってみた
去年の11月にTwitterでアンケートをとってみたところ、母集団126票で釣り場でのゴミは91%(73%+18%)は持って帰っているというデータが取れました。
うーむ。善意で他人の放置ゴミを持ち帰る人は18%、そして全体の9%がゴミを放置して帰る人のようです。
ゴミを捨てない人は、釣り場ゴミ問題には少なからず課題意識があるはずですので、
おふざけでゴミを「もちろん置いていくよ」に投票しないと思うので、
妥当な数字なのではないかと考えています。
以下の話は、この数字を前提として全釣り人にあてはめて考えてみた話です。
個人的には、この9%の人なんて、
ゴミ人間め!釣りをするな!死んでしまえ!
と、思ったりもしますが、それでは何も世の中は変わらないんですよね。
そうそう、この9%もなんらか釣りをして楽しいと思っているわけです。
昨年、城ケ島岸壁で釣りをしていたら、隣にいた一見まともそうな紳士そうな中高年の男性が、
なんのためらいもなくタバコの吸い殻を海に投げ入れていました。
誰がゴミを捨てているのか
これはあたりまえですが、一般市民で、犯罪者だから捨てるというわけではなく、
子供もいれば、若者もいれば、中年もいれば、老人もいることでしょう。
なぜゴミを捨てているのか。もし捨てている人を捕まえて尋問すると、こんな答えが返ってくるかと思います。
- 持って帰るのが面倒くさい(マナーということはわかっているが)
- もともとゴミが捨ててあるから、自分が捨てるぐらいよいだろうと思って(マナーとわかってはいるが)
- ゴミを捨てちゃいけない理由がわからない(社会で生きるマナーを十分理解できていない)
では、釣り場のゴミ問題をどうするか?
全釣り人の9パーセントの行動に対してフォーカスして考えることが、
釣り場のゴミ問題のテーマであるようです。
前項の1については、ゴミを持ち帰らないですむシステムをつくれば解決できそうです。どんなシステムがあるか、ゴミ箱を釣り場に設置し管理するのはどうでしょうか。ゴミ箱のゴミ回収とゴミ箱や釣り場を管理する人を地元で雇用し、その費用を釣り人、釣りメーカー、商店、自治体が負担する。大がかりになってしまいますが、すべての釣りを地域や国単位でライセンス制にするとこの費用は十分まかなえそうです。もっと小規模で考えると、ゴミ箱をコイン稼働型にし、100円で開閉できる仕組みにし人的な監視を必要なくすこともできそうです。
2は、ゴミがなくなってきれいになるとゴミを捨てづらくなる人です。よく街の壁に小学生が絵を描くと、スプレーで落書きされなくなったり、花を植えて育てたりすると、そこにゴミがすてられなっていくのと一緒です。これには善意の人による日々の清掃や釣り場の清掃イベントが効果的かもしれません。
3は、うまれつき思考回路がそうなっている、もしくは真っ当な教育を家庭や学校でうけることができなかった人なのかもしれません。この人を変えるのは難しそうです。ゴミ箱があっても捨てますし、注意すると逆ギレしてくるのが、この手の人です。こうした方は捨てていけない理由がわからないのかもしれません。まず、自然があって、世の中があって自分がいるではなく、きっとこういった人には、自分がいてそれ以外には存在しないのだと思います。釣り場が持続するから自分が好きな釣りができる。このような論理がわからない方が3なのではないでしょうか。
個人的には1、2、の人向けの対策をし、
3型ゴミ人間が出したゴミはその他でカバーする
3型ゴミ人間あらゆるコミュニティから排除する(自然に排除されていくはずです)
ということかなと考えています。
根がかりの問題
以上は、地上のゴミの話がメインなのですが、もう一つあるのが、根がかり、ライン高切れゴミ問題です。
- ルアーや仕掛けやエギが根がかる
- しかけが飛んで行ってしまう
これが繰り返され、釣り場の水中には大量のゴミが蓄積されていきます。これに、ラインがからみさらに根がかりやすくなる。
- 初心者がラインの特性や仕掛けやライン結束について勉強する
- 根がかりやすいところでは釣りをしない(根に配慮して釣りをする)
- 仕掛けを太くする
- 潜水夫に依頼して定期的に海底清掃をする
- 自然分解される素材を開発して販売する
1は、いろいろと啓蒙活動ができそうですね。
2は、根がかりをするところにこそ魚はいたりするので、自分の仕掛けやルアーをロストするコストとの兼ね合いですね。これは個人の自由意志ですね。明らかに無理があるところで釣りをするのは良識を問われてもおかしくはないので、そこは自分の釣り欲と天秤にかけて選択すればよいと思います。
3も、仕掛けを太くして回収率をあげるコストの問題と、仕掛けが太くなるから釣れなくなるとの兼ね合いで、個人の自由意志ですね。
4は、メーカー・釣り人・自治体のコスト負担でできそうです。
5は、メーカーの企業努力ですね。あとはその素材を釣り人が選ぶかの自由意志です。
わたしたちになにができるか
ということで、色々と考えてみましたが、釣り人一人一人ができることはなんでしょうか。
ゴミを捨てない。は、もはや当たり前ですね。
- さらに一歩進んで、自分の出したごみ、根がかったゴミ+半径●メートルのゴミを拾う。
- 自分が出してしまったゴミの3倍拾う。
ペイフォワードですね。
現状18%の他人のゴミを持ち帰る方がすこし増えるとさらに釣り場はきれいになるかもしれません。
みんなで釣り場の清掃をする。これもワイワイやって楽しそうですね。
これは1回で終わらせず継続が大切だと考えています。
サーフィンをやる友人に聞いたところ、毎週1時間は浜辺の清掃をする等決めているサーフィンのチームもあるようです。
釣りチームを作っている方はぜひ実践してみると、さらに気持ちよく釣りができるかもしれません。
また、より多くの仲間が参加したほうがアウトプットの総量は多くなるので、インセンティブをつけるのがよいかなと思っています。
釣り大会+ゴミ拾い+賞品(参加費を少額募って資本にする)だったり。これには、自治体やメーカーの協賛になってもらいたいですね。
そのためには彼らのメリットも考えると、大きな集団である必要がありそうですね。
なんだかワクワクしますね。楽しいものは継続するはずですね。
上記のようなことができれば、釣りチームや釣りのコミュニティがなせることは大きいとわたしは考えています。
みなさん一人一人が、活動することで少しずつ変わることもあると思います。
自ら変わって、世を変えていく
わたしはわたしで活動し、ORETSURI を運営し、釣りや環境について考えながら、システム(仕組み)について考えて動いていきたいと思います。
以上が現時点でわたしが釣りとゴミ問題について考えていることでした。
今回の記事を読んで、あなたはどう思われますか?
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