やあ、ORETSURI伊豆大島釣り遠征1日目、読んでくれたかい。
みんな、どんな感想をもったかよくわかんないけど、SNSのコメントを見るかぎりでは楽しんでくれたようですね。よかったよかった。
さて、2日目ですよ。
はじめにいっておきますが、釣れました。
内容としては、吉報ときどき悲報といったところです。
そんじゃさっそくいくよー。
朝起きたら・・・
1日目をふりかえると、土曜のジェット船で伊豆大島に渡って、昼間はウツボ地獄、夜は、ウツボ地獄のちイサキ連発。
翌朝は、夜釣りができなかった下衆氏を朝まずめに連れだして進ぜようと思い、AM3時40分に起床。
この日、起きる1時間前ぐらいの真っ暗闇で、となりの布団で寝ている下衆氏が、いきなり高めの声で、
「うわぁ!」
と、突如叫び、起こされたのを思い出し、さては虫か封印された引き戸の幽霊かと思って聞いてみると、覚えていないという回答。
ただの寝言だったのでしょうな。まったくこまったおっさんです。
そんでもって、
外をみると、雨ザーザーなわけです。
ぐー。
昨晩から町役場のアナウンスで、大雨強風注意報云々というわけで、翌日も矢鱈に雨がふっているという状況。
風はそれほどのようなので、一人であれば、ショアジギングでカンパチを釣ったるぜってな具合で、岡田港に攻め込んでいたとは思うのですが、今回は3人釣行。
「一人で行ってきていいよ」
と、コムちゃんに言われながらも、
一応、二人の意見を聞きつつ、天気予報をみると、AM10時ぐらいにはお天気がよくなっていくようだということで、様子を見ようということになり、そこからさらに寝。
元町港で遅めの釣り開始
時刻はAM8時付近。
ふたたび目覚めて、コムちゃんが身体をぼりぼり掻きながら、ダシなし味噌汁やうどんなどをつくってくれて、暖をとりつつ、まー最初は濡れるかもだけど、いってみようと、出発。
岡田港へ向かうと、各レンタカーの軽ワゴン(釣り車)が6台ほど堤防に集結している模様。
みんな考えることは同じなんだろうなー。
いそいそと準備。
基本、ワールドモンスターをつかったブッコミ仕掛け(詳細は1日目を参照)を投げておき、ショアガンで簡易胴付きでへチ釣りをするという構成。
と、雨が強くなってきて、
この通り。
伊豆大島は直撃という。
元町港は島の西部にあり、9時30分ぐらいが赤いエリアが直撃ということで二人は早々に車で待機。
こういったとき、車があると便利ですなー。
夜だって、多少つらいながらも、堤防で夜を明かすことも問題ないですしね。車内じゃなくても車を風よけにして、寝袋で寝ればいいし。
わたしはといえば、たまたま空いた堤防角を実効支配し、タカベ(生きたもの。二人がサビキ兵になり釣ってくれたもの)を背がけにしてキャスト。
要は、泳がせ釣りです。
根があるので、キャスト後はあまり動かさず、岩礁帯にのった中通しオモリ20号を中心に、タカベが半径1.5mを泳ぎ回り、周囲の根際にいる根魚を誘い出すという作戦。
こんな感じで待機です(写真は別のタイミング)
ドラグはゆるゆるにしておき、車の中に待機。
またウツボかよ、からの!!!!!
やがて雨がやみ、晴れ間がでてきて、身体もポカポカしてきて、士気が回復していくという・・・
よーし。どんとこい。
・・・
と、
ワールドモンスターのスプールが逆転して、ゆっくりラインがでているぞ!
おおお。
が、
糠喜びをしちゃいかん。
ウツボかもなと、
穂先できいてみると、ああ。ウツボだなぁ。
それも小さいぜ。
・・・
穂先でゆっくり聞きあげる。
このときは、ウツボだよウツボ、といっていたらんですよね。
針がムツ針18号で、針先がねむっているので、長いストロークで強めに聞き合わせ!
しゃ!
乗ったぞ!
あーでも、これウツボだよ。
しかもちっちゃいな。
またかよー。
と、
巻いてきて海面に現れたモノをみたら、
・・・
・・・
・・・
うおー。
赤い!
ヤバイ!
赤いぞ!
アカハタだー
タモタモタモー!
とかバカみたいに叫んでしまいました。
アカハタ、ゲト。
抜群のドヤ顔だ。
横持ちで。
わーうれしいなー。
初めて釣ったよー。
35㎝はないサイズですが、いやはや、高鳴る鼓動。
それにしても赤い宝石といっても過言ではない魚体ですね。
その後も、ぶっこみ釣りですよ、ははははは。
魚釣りというのは不思議なもので、一匹釣れた魚種は、なんだかそのあたりにたくさんいるようにみえて、士気も俄然あがっていきます。
いるかいないかわからないという状態から、いるんだけど、喰わないんじゃないかという想像がわきおこるわけです。
もはやターゲットは、アカハタ。
もう1本釣りたい。
40UP釣りたい。
そこで、
生きたタカベを泳がせたり、
もしかして、動かない餌でボリュームがあるほうがいいんじゃないかと考え、クエとか他のハタ類が釣れるかもとか思い、昨夜確保しておいたタカベ(生きてない)を背がけで2尾つけてみたり。
はたまたサバの切り身を房掛けにしてみたり。
コムちゃんも、ぶっこみ釣り&サビキ&胴付き。
ぶっこみ釣りは何度かアタリがあった模様。
タカベの層の下には、オジサンがたくさんいるとかいって釣ってました。
下衆氏は、ダイワの磯竿の穂先が1日目で折れていたので、サビキ兵メイン。
この後、折れた磯竿で泳がせ釣りにもチャレンジしてました。
ショアガンでもぶっこんで確度をあげよう!
このあたりから、2本目のショアガンでもブッコミ釣りをしようという作戦に。
ショアガン用の仕掛けは、簡易胴付き(スナップサルカン+オモリナス型6号+ハリス5号+チヌ針6号1.5m)に。
餌は、下衆氏が釣ってくれたシマアジの幼魚を使ってみました。
イメージとしては、餌が底にべったり張り付いているというよりも潮流によって流れていくという。
シマアジの幼魚は、タカベより泳力が強いので、6号ぐらいのおもりだったら引っ張って中層まで泳いでいたかもしれません。
こちらはタカベです。
このようにセット。
フルキャストして、針に負荷がかかると、飛んで行ってしまうので、オモリの重さだけでふんわり投げるとよいと思います。
しばらくして、竿をみていると、ラインがでてる。
しかも、ウツボとアカハタと異なり、一気にスプールが逆転してラインが沖に出されていきます。
ぎーーーーーーーーーーー。
こ、
れ、
は、
青物だ!
・・・
やべー、青物来た。
タモタモタモー。
・・・
寄せてくると、堤防の際に張り付きえぐるように横の動きをする魚。
イナダ・ワラサ、カンパチ、ヒラマサ、
そんな魚種名が頭に浮かんで消えて、これ堤防でラインをするような泳ぎをするから、カンパチかヒラマサかなと思っていたら、魚体がみえて、さらに堤防の角をこえて、他の置き竿をくぐるように泳いでいくという状況。
今、頭に八の字があった。
カンパチだ!
ごめん、その竿ちょっと上げてくれ!
顔は演技です。
かなり引いているので、ドラグを固めに調整し、堤防角から離して側面にもってきます。
が、
そこから、
ぎーーーーーーーーーーー。
ひゃっはー。
いいぞいいぞ。
にしても、ひくなー、
ここで、カンパチが角っこをこえて再度突端部分へ移動。
なかなかの機動力です。
よしこの突端部分で勝負をつけよう!
・・・
と、
下衆氏がタモ入れ。
・・・
難航しつつも、
入った!
(下衆氏、た、たも網は縮めるんだ!)
・・・
確保。
うおー、ありがとー!
安定のドヤ顔です。
いやはやよかった。
もっと、ドヤってみました。
サイズは50㎝ないぐらい。
いやはや、茅ヶ崎から船でライト五目やったときにイナダに混じって釣れてバレたカンパチよりやや大きいサイズといったところでしょうか。
それにしても、岸から釣るとスリルがたまりませんねー。
すぐさま〆て血抜きしておきます。
諸行無常・・・
恐らくこの日の元町港初のカンパチゲットで堤防突端がにわかに湧いて、士気100になった地元のおっさん氏たちも、もともと人気だった堤防左端から攻め寄せてくるという状況。
わたしも、さらに鼻息荒く仕掛けを打ち直すわけです。
先ほどのアカハタ狙いから、すっかりカンパチ狙いになりはじめて、ヒットがあったショアガンをメインロッドにして、簡易胴付きでハリスを2mにして、潮になじませつつ、タカベを泳がせる(おそらくシマアジの幼魚やアジの方が向いてますオモリはタカベだと、オモリを軽くしたほうが)
イメージは、潮にながされつつも、タカベがなんとかよろよろ泳いでいるイメージです。
あとで地元の方の釣り方をみると、オモリなしで遠投かご釣りのようにウキをつけて足元から潮流にのせてタカベを流していくというやり方でした。
が、
時合が過ぎたのかあたりがない状況が続き、
車のうしろに移動して、20メートル離れたところにある2本の竿を見つつも、三人でわけのわからない話をしていたんですよ。
ですよ。
です。
話していたのは、「カモメが海面のエサをとるときに、どれぐらい潜るかはこれエリアによって違うじゃないかな、アグレッシブさがどうのこうの…」
とか、まー、何の意味もない話だったんですが、そんな話をわたしがしている途中に、コムちゃんが
「うわ!竿!竿!」
と、叫んで
息をとめて、竿のほうを見たら、
堤防側面のブロック部分に寝かせて、置き竿にしていたショアガンが
文字通り、
ぶっ飛んでいる!
なんということだ。
三人で急ぎ駆け付けてみると、あっと言う間に海中に斜めに引き込まれていく、ショアガン。そしてアブのリール。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
うわぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!
・・・
・・・
・・・
どこからか源平の時代に諸国をそぞろ歩いたと言われている琵琶法師があらわれ、
耳元で琵琶が鳴り…
ベベン♪
祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。
沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。
おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。
たけき者も遂にはほろびぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。
(平家物語巻第一祇園精舎より)
ザバーン。
ベベン♪
ああ。
ザバーン。
ベベベン♪
ああー。
ザバーン。
ベベベベン♪
南無。
二位殿やがていだきたてまつり、
「波の下にも都のさぶらふぞ」となぐさめたてまつつて、千尋の底へぞ入り給ふ。
(平家物語壇ノ浦安徳天皇の入水より)
・・・
これにて、俺たちの堤防どうでしょう、いや堤防壇ノ浦は終わったのだ。
武勇猛きもののも、最後には波間に討ち死にす。
その釣り竿は、波間に沈み、二度と帰ることはない。
諸行無常なり。
かなしいかな、ああ、かなしいかな、鈴木加奈。
そういえば、天叢雲剣って、安徳天皇が壇ノ浦で入水したときに海中に沈んでしまったらいしんですよね。
とか、開き直ってみるも、
・・・
人はこういうときは笑うしかないようで。
人はこういうときは笑うしかないようで。
人はこういうときは笑うしかないようで。
二人が、
「まーしゃあない、いいじゃん。な、釣れたからいいじゃん。旨いラーメンおごってやるからさ」
とか、言ってるのが、すべて遠くに聞こえるという。
でも、ありがとうな貴殿たち。
ありがとうな。おいらうれしいよ。
(このあと御仁火温泉代と生姜焼定食代を出してくれました。ナイス。)
まー、アカハタとカンパチ釣れたからいいかー。
ぐすん。ショアガン。いい竿だったよ。
堤防の角っこを退いたところ、現地のおっさんが、登場し、
おっさん:「兄ちゃん、ここいいかな」
わたし:「おーす。いいっすよ」
おっさん:「あれだな、カンパチ釣れてたな。竿持ってかれてたなー」
わたし:「おーす」
おっさん:「まーあれだよ、竿が持ってかれたぐらいでへこたれちゃあだめだぞ。竿の20本や30本ぐらいなくなっても〇▼×▼だからな!」
わたし:「お、おう」
・・・
その後、もう一人地元の方が登場して、アカハタは伊豆大島じゃアカゲと呼ばれていて、狙っても釣れない、3日ぐらい寝かせて食うとうまいぞー。これは脂がのってんなー。まーうちは魚釣ったら猫にあげるだけなんだけどな。アカハタは煮つけにすると旨いけど、とか、タバコを海に投げながら、いろいろと教えてくれました。ハートフル。
さようなら、伊豆大島。またくるよ
13時に元町港を出て、御仁火温泉へ。
さようなら、どさんこたん。
もう二度といかないけど、おばちゃん元気でね。
さようなら、御仁火温泉。
いつもありがとう。お金はだすから、料理をもっとがんばってもらえると有難いです。
ここでは14時40分程度までだらだら過ごす。
池の水ぜんぶぬいたった的な番組がやっていたので、野次を飛ばす。
さようなら、モービルレンタカー。
ペットボトル氷無料なの、ありがたいっす。
店長氏の飄々とした声をきくと元気が出ます。
モービルは格安のため、事務所にレンタカーを返してそこから出帆港に黄色のバスでおくってもらう仕様。
今度は久里浜からくるかなー。
大島牛乳アイス。フェリー乗り場より御仁火温泉のフロントで買って食べたほうが30円安いの俺知ってんだけど、そんなこまいことは気にしないぜ。食べたいときに食べる。それが俺のジャスティス。
15時55分までゆっくりすることに。
岡田港の付け根にある漁港を散歩してたら、巨大なイシガキフグのラスボス(60㎝以上)が、フジツボあたりをかじって、ベラたちがかじったかけらをくっていた。
はじめ、漁港のおっさんに、
「すげーでかいハリセンボンがいたんすよ」
といってみたら、
「そりゃ、イシガキフグだよー。つかまえてくればよかったんに。うんめーぞー」
と言われる。
イシガキフグは無毒で食用なのだ。たも網でもすくえるとのこと。
あのテトラとかゴロタ場、フツーにアカハタがいそうだねー。
そう思ったのは何度目だろうか。
伊豆大島遠征・完。
※「いやもう、最近お金があまってしょうがないよ、ORETSURI大好き」って人は、Amazonの平田がほしいものリストからめぐんでくだせえ。よろしくたのむよ。
平田(@tsuyoshi_hirata)
2日目のまとめ
- ブッコミの場合ウツボ9本に対してアカハタが1本釣れれば御の字(地元のおっさん談)
- カンパチを狙う場合はルアーかウキでの泳がせ釣りだが、シマアジの幼魚が釣れればアピール度大
- 簡易胴付きでナス型オモリを軽くして投げれば、シマアジが勝手に中層を泳いでカンパチへのアピール大
- カンパチは堤防に突っ込んできですれすれを泳ぐので、竿を海側に突き出して、回避するとよい
- たも網は必携(干潮時もふまえて、5m以上がベスト)
- 尻手ロープ必須
- リールはラインアラームがついているものがよさそう
- スピニングリールのドラグはゆるめおいても正常に稼働しなかったりすることもある。青物の場合、ゆるすぎるとスプールが勢いよく回転しすぎてバックラッシュし、そこでロックする可能性がある。ロックしたタックルは、どぼんだ。わたしの屍をのりこえていってほしい
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伊豆大島元町港に沈んだタックルはこちらだ。パックロッドだけど汎用性があってオススメです。やや本気投げのちょい投げ釣りから、ショアジギング、テンヤタチウオ、から泳がせのカンパチまで(尻手ロープはつけよう!)