2020年リストランテORETSURIは新年アマダイ詣でスタートしたいと決めていたんですが、当日がピンポイントで悪天候。GPVでみても、Windyでみても真っ赤っかでありました。
あー、これは終わったなーと思いながらも、主催者としてはプランBを視野にいれつつ、連絡などを滞りなく行う責務があります。事前に前泊する人がいたり、遠く熊本から参加する人がいたりなど、人にはそれぞれ事情があるわけなので。
今回は前日昼頃に船宿から連絡をいただき、「また仕切り直しをしましょう」ということになりました。いたしかたない。早めにわかってよかった。
一方、30人強エントリーしていたイベントだけに、日程が空いた方もいれば、持ち込み用の獲物がいる方もチラホラ見受けられるということで、ORETSURI新年オフ会と称して料理の部だけ開催することにしました。
いつもの通り、ORETSURIの書き手陣と読者のみなさんやまったく釣りをやったことがない方や、その家族が参加することになり、総勢20名程度集まりました。
この記事ではそのときつくった料理などを共有します。
タチウオが豊富
ORETSURIの書き手の一人、アサオ氏(@roystinky)の友人経由で指4本ごえの釣りたてタチウオがたくさん持ち込まれていました。川崎~横浜沖あたりの浅場で釣れ盛っているわけですが、脂乗りがよく、ボリューミー。
炙り、天ぷら、煮付けなど、参加者がおもいおもい料理していましたね。
頭部からわかるサイズの大きさ。
みんなで下処理。
炙ると脂肪分が爆ぜるのがわかる良質な身。
アサオ氏に「ちょっと難しい顔して炙ってもらえますか?」とオーダーしたらこの通り。こういう料理人いるよな。
盛りつけも美しい。
ORETSURIの書き手である大学生大井くん(@KT_Fishing1018)が「平田さん、タチの煮付けつくっていいっすか?」といってつくったのがこちら。菜の花を入れてもらいました。美味。
リストランテORETSURIへの参加も常連となってきた荒井さんは料理が上手なんですが、その一つが天ぷら。柚子塩で食べるスタイル。サクふわっとした仕上がり。
スミイカは冷凍しても味が落ちにくいから重宝
同じく荒井さんが持ち込んだ冷凍スミイカ。
釣りあげたスミイカを下処理なく甲ごと冷凍しておいたもの。解凍して刺身や天ぷらなどに重宝する食材。
こちらは刺身。部分的に炙りが混じってますね。
食べてはつくる。つくっては食べる
タコも誰かの冷凍庫にいる2020年
2019年の東京湾は空前のタコフィーバーだったわけですが、釣り人の冷凍庫には必ずといっていいほどタコが冷凍してあるはずです。今回は平田とは古いつきあいの兵庫出身下衆大将氏が冷凍品を持ち込み、明石焼きをふるまっていました。その他タコ刺しなど。
タコも冷凍しても味が落ちないので、こういったイベントにはさっとだせていいもんですね。明石焼きのよさげな写真がなかったので割愛しますが、相変わらず美味でした。
4種の蟹
平田水産の冷凍庫からは三浦半島産の海産蟹各種を持参。4種類いたんですが、内訳はイシガニ、ショウジンガニ、タイワンガザミ、ノコギリガザミです。
ノコギリガザミはつかまえてから泥抜きして冷凍してすっかりわすれていて、解凍してみたら、あ、貴公もいましたかってな具合にびっくり。いつも単体で料理しようと思いながら、イシガニと一緒に冷凍して忘れてしまいます。これが冷凍庫のこわさだよな。
蟹はパスタにするため、一旦流水解凍。
ソテー。
荒井さん持参のホンビノスと下衆大将氏のタコを追加。
ダッチオーブンで炊き出し、旨みを抽出。
生クリームで仕上げて蟹のトマトクリームソースは完成。
本来ならば、ソースの絡みからスパゲッティやリングイネと和えるのが好みなのですが、乾麺1キロなど大量に料理をする場合は調理後にすぐに伸びてしまうわけです。なので、ペンネをチョイス。
やや硬めにゆでたペンネならば、ソースと和えたあともすぐには伸びず、触感が残ります。
できあがり。
1キロのスパゲッティをゆでると2.4倍ぐらいに増えるらしいので、このペンネも2キロ強にはなっているんでしょう。それに大量の蟹トマトクリームソースが合わさるので、3キロ以上はありそう。ボリューミー。
まかない感というか、ホテルのビュッフェっぽいというか、まーそういう類のもんですね。これは。
カニ類とホンビノスのコクと、生からソテーしたイタリア種トマトの旨みと酸味を生クリームがとりまとめて統一王朝を築いているという強さ。殻が邪魔なんですが、手でつかんでソースごと脚身あたりを吸うと実に美味。
その他
サラダ蕪もものすけの甘酢漬け。
箸休め的にこういう香の物があるといいですね。
ローストビーフ。
すりおろし器がなく、急遽山わさびがみじんぎりにされたという一品。肉もあるといいですねー。
焼きリンゴ。
フライパンでつくって持ち込んだものなんですが、スーパーカップのバニラと合わせるといいデザートになります。シナモンだけでなくチャイマサラをかまして仕込んでいるので、香りがマサラチャイっぽい。
実はバニラアイスともども食パンに挟んで食べると極旨。
そういえばタチウオしゃぶしゃぶというのもありましたね
部屋の中で餅つきをはじめてやった件
当日はテラスで餅つきを考えていたんですが、この日は雨→雪。
ちょっとむずかしいかなーと思っていたらオーナーさんが、屋内で餅つきができるように準備をしてくださっていました。有難い。
イベントで会うごとに大きくなっていく子供ちゃんたちも餅をつき。
わが息子、1歳児も餅つきの真似事をしてニコニコ。かわいさ。
おっさん諸氏も部屋で餅つき。
むかし家に餅つき機があって、それで家のなかで餅をつくったことはあるんですが、こうして本格的に臼と杵をつかって室内で餅つきというのもなかなかいいもんですね。全天候型餅つきといいますか。
全体で2升もち米があったので、全員ハッスル。
杉浦さんは神保町にある酒場「しゃれこうべ」の3代目を引き継いだとのこと。その人柄からきっと楽しいお客さんが増えていくことでしょう。
ということで、それぞれ、今年の抱負などを、おもいおもい餅をついていました。
2升は大杉連ということで、1升分は逗子在住の参加者高橋さん(ボート釣りフリークとのこと)の手技によって小さめの丸餅に成型され、みなさんのお土産になりました。感謝。
まとめ
ということで、10時スタートで途中参加も多く、12時ぐらいに全員集合して、だらだら餅をついたり、くったり、料理をしたり。
食って飲んで寝ているだけの人もいれば、いろいろ率先する人もいたり、おっさんもいたり、子供もいたりと、それぞれが思い思いリラックスできてよかったなーと思います。
アマダイ自体は船がでなかったわけですが、今後も、釣りが実施できなくても、料理だけでもなんとかなるなーということがよくわかった1日でした。
リストランテORETSURIのアマダイ自体は2月15日(土)におそらく企画すると思います。その後のエビメバルは3月14日(土)。また確定したら告知します。
ではでは。
平田(@tsuyoshi_hirata)