こちらの記事では船竿をはじめTOPガイド以外のガイドがとれてしまった場合の簡単な修理方法を紹介しています。
穂先への道糸がらみでガイドが外れることはよくある
船宿の貸し竿は初心者が多少強引につかっても破損しないように、かなり丈夫なグラスロッドなので壊れにくいのですが、これが実に重い。
剛性の観点からどの船宿でもシマノ製のリールが採用されていることが多い気がするんですが、合わせているリールもシマノ・チタノス船や小船シリーズなどのややごつめ系なので重いのです。
最近よく小学生に船釣りを教えるんですが、小さい手からするとこのレンタルタックルだとパーミングもできないですし、うまく取り扱うこともできないんですね。なので、数に限りはありながらも自分の船竿を貸すことがあります。
先日、そんな小学1年生の釣りデビューを支援していて、ふとみたら道糸部分でガイドがぷらぷらしてたんです。
あ、ガイドが飛んだなーと。
何度か道糸が穂先にからんだまま操作していたので、そのときに強めの負荷がかかったのでしょう。まーしようがないです。応急処置としてガイドを外してつかってもらっていました。
ここからは帰宅してからの修理風景です。同じような目はだれでも経験するので特に初心者の人は臆せず直してみてください。
ガイドのスレッドとコーティング部分を削る
TOPガイドから数えて2つ目のガイドが取れました。
といっても脚部分が折れているわけでもないので、それこそ、そのまま抜けた穴に差し込んでアロンアルファでよいかなと思ったんですよ。
が、それを2年目ぐらいにやったことがあったんですね。このライトゲームBB H190はわたしが一番最初に買ったマイロッドでして。以前、同じガイドがとれたのでアロンアルファをつけてインしたんです。なので接着剤がやや詰まっていて、同じことはできない様子。
はじめてすっぽ抜けたら、それほど巨大な魚を釣るなどでなければこのようにアロンアルファをつけてもとの穴に差し込んで固定で十分なわけですよ。
今回はコーティングとスレッド(糸)部分をカッターナイフで削って再度巻きなおすことに。
スレッド部分は部分的に竿のブランク本体にくっついてしまっているのですが、毛抜きなどをつかってむしり取るようにすればよいと思います。
ほかに丁寧にやる場合は細かいやすり等で接地面をきれいにするなどがあるとは思うんですが、強度が劣化しそうだったのでそのままに。
接着剤で仮接着
あとは速乾系の透明な接着剤で仮固定。ガイドが他のガイドとまっすぐになるように注意しましょう。
スレッド(ミシン糸などでOK)で巻きコーティング
あとは、ミシン糸などでまだ乾ききっていない接着剤部分に固定しながらできるだけ平行に巻いていく。とはいってもきれいに平行に巻くのはなかなか難しいので、だいたいでいいと思います。使えればいいんです。
穂先部分は見やすいように赤がよいと思います。その後さらにエポキシ接着剤などでできるだけ平らにコーティングして固めて終了。高校生のころやってたんですが、マニキュアでコーティングしても被膜ができるのでいいと思います。
念のためにすこし負荷をかけてガイドをひっぱったり、よこにずらしてみて、ガイドがずれなければOK。
ということで、我がライトゲームBB H190が復活しました。なんだかほっとしたぞ。
この竿は、船釣りをはじめた最初期に高校生のころに買ったバス釣り用リール97スコーピオンをあわせて、アジ・タチウオ・ムシガレイ・ヒラメ・ハナダイ・石鯛・アマダイなどなど水深100mぐらいまでの魚は大体網羅したんですよね。
思い出深い竿です。
フロロカーボンの先糸をつけてあげるとトラブルレス
最後に船竿の取り扱いなのですが、いつも子供たちには、
「巻けなくなったり、仕掛けが沈まなくなったら、竿の先っぽかリール回りに糸が絡んでいるから必ずチェックしてね。大物がきてるとかじゃないからねー」
って言ってるんですが、やっぱり注意してねというアナウンスだけでなく、PEラインにフロロカーボン6号ぐらいのやや太目のリーダーをつけておいてあげようと思いました。
ハリのあるフロロリーダーだと、PEラインのように穂先にまとわりつきにくいですし、いざまとわりついてもすぐに外せるので手返しもアップしますからね。
ではでは。
平田(@tsuyoshi_hirata)