ORETSURIイベントには世代を超えた交流のおもしろさがあると思った

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リストランテORETSURIの風景
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ORETSURIをご覧のみなさん、こんにちは。サラリーマン・アングラーの釣人割烹です。

暮れも押しつまった週末、リストランテORETSURI(忘年カワハギ)で金沢八景の一之瀬丸に乗り、千葉・竹岡沖でカワハギを攻めました。

結果を言えば大苦戦。2枚に終わりました。この日は北東風に上げ潮。潮がほぼ流れず、強めの北東風に流された船は左舷側(南西側)にながれ左舷トモから左舷胴の間付近を中心に左舷が有利となっていました。

右舷はお通夜状態と明暗が分かれたのですが、筆者はよく釣れていた左舷側のミヨシから3番目でこの釣果。。。左舷ミヨシの石井さんは10枚も釣ってました。お見事です。

筆者にとってカワハギは、マダイのテンヤ釣りなどでのうれしい「お客様」ですが、本命で挑んだのは数えるほど。今回は、昼近くにやっと1枚釣るもスレがかり。「嗚呼、口にかけられずに終わるのか」と悲観していたら、沖上がり間際にやっと2枚目を口に掛け、ホッとしたわけです……。

そんなありさまだし、世のカワハギ師たちが人生をかけて道具を研究し技術を磨く恐ろしい「ダークサイド沼」が広がっているのは承知之助。筆者ごときがカワハギ釣りで何かを語ることはできません。

左舷ミヨシで10枚釣った石井さん。生アサリが効いたか、素晴らしい技量!

しかし、沖上がりから港に着くまでの間に、筆者の右隣で4枚釣った鈴木さんから聞いた話が印象的だったので、紹介します。(会話は筆者の記憶と想像で再構成。僕=鈴木さん、ボク=筆者。マルカッコは筆者の補足。鈴木さん、許可もらってないけどごめんね!)

目次

「アジとカワハギ」奇妙な取り合わせ

筆者の右隣で本命を釣った鈴木さん。いい顔してる!

僕:「お疲れ~。けっこう寒かったね~」

鈴木さん:「寒かったですね~。指がかじかんでエサつけも大変でしたよ。僕は寒いのが苦手で、潮先かどうかとか、釣れる、釣れないに関係なく、冬は陽が当たる右舷に乗ります。逆に夏は暑いので、左舷に」

僕:「ははは。きょうみたいに難しい釣りは滅多にないよねぇ。で、鈴木さんは、いつも何を釣っているの?」

鈴木さん:「アジとカワハギをやっています」

僕:「えーっ、そりゃ珍しい。最も簡単に釣れる魚と、最も難しい魚でしょ」

鈴木さん:「僕はアジは、走水(深場のアジを狙う船宿が集まっている横須賀・走水漁港)にいくんですね」

僕:「おおっ、走水のアジ、いいねぇ。ボクもやるよ。電動リール、130号アンドンビシ(オモリとコマセかごが一体化したもの)でね。しかしカワハギは難しいなぁ。きょうは最後まで自分が何やっているのかわからなかったよ。カワハギの攻め方っていろいろだよね」

鈴木さん:「会社の後輩がカワハギを教えてくれてハマりました。実は僕、宙釣り(オモリと仕掛けを底から離し、宙に浮いたカワハギを狙う)しかやらないんですよ。底釣り(オモリや仕掛けを底につけた釣り方)は全然わかりません」

カワハギ針は何を選ぶ?

僕:「針もたくさん種類があって、何がいいか迷うよね」

鈴木さん:「針は迷いはじめたらキリがありませんよね。だから僕はハゲ針系しか使いません。宙釣りは、基本的にアタックしてくる魚をひっかける釣りなので、ハゲ針がむいていますね」

僕:「なるほどねぇ。底釣りに向いている針はどんなの?」

鈴木さん:「魚が吸い込みやすいセイゴ針系ですね。僕は使いませんが」

僕:「ボクはセイゴ針系だったけど、きょう一度、ものすごいアタリがあってバラしてしまったんだよね。仕掛けを見ると真ん中の針がまっすぐに伸ばされていたなー」

鈴木さん:「ああ、ありましたね。あれはきっと大物だったんですよ。バラすと悔しいので、僕は軸の太い頑丈なやつを使ってます」

僕:「ボクのはダイワのだった。鈴木さんのは?」

鈴木さん:「僕は、オーナー針とか、がまかつですね。ダイワの針は細いので、折れたり伸びたりしやすい。最近は大型狙いの太いやつも売り出されているみたいですが」

僕:「そうかぁ。悔しいなぁ」

鈴木さん:「僕がこれまで釣った中で最大は29.5㎝です。うれしくて魚拓にとりました。よくわからず、左右反対にとって恥ずかしいんですが・・・」

僕:「なるほど。きょうも自己記録の更新を狙っていたんだね」

鈴木さん:「ええ。30cmオーバーがほしいですね」

カワハギを狙って「針にかける」魅力

僕:「それにしても、カワハギは宙釣りだけ、というのは徹底しているよね」

鈴木さん:「カワハギは、必ず上からエサにアタックしてきます。宙釣りをしていると手もとに『カツカツッ』と針に歯があたる反応が伝わり、おお来てるな、とわかるんです。エサがとられてもう一度落とし、また『カツカツッ』ってくる。そこでねらって合わせを入れて針にかける。こうすると『釣れた』じゃなくて『釣ったぞ』という感触があって、めちゃくちゃおもしろいんです」

僕:「ふむふむ」

鈴木さん:「乗合船で、宙釣りの僕だけ釣れているということもあります。でも、それをみて船長は流し方を変える。すると今度は他の人が釣れて僕は釣れなくなります」

僕:「なるほど」

鈴木さん:「僕にカワハギを教えてくれた後輩は、逆に底釣りしかしないんですね。だから、僕と後輩の釣果を合わせると、状況に合わせて釣り分けている竿頭の人の枚数になるんです」

僕:「あはは、おもしろいねぇ。鈴木さんと後輩くんで互いに技術を教え合ったらいいのに。それにしてもカワハギ釣りはすごいね。流派というか、スタイルというか、同じ魚へのアプローチの仕方が人によってぜんぜん違うんだね」

鈴木さん:「釣人割烹さんは、カワハギはやらないんですか?」

僕:「ボクはあまりやらないんだよね。むかし冬に久比里(横須賀市)の山下丸に乗って4枚釣ったぐらいかな。カワハギの船は今回で2度目なんだよね。あと、金田湾のボートで昨年夏にカワハギ仕掛けで3枚釣った。五目釣りだったけど」

鈴木さん:「山下丸には僕も乗りますよ。あそこはベテランだらけですよね」

ORETSURIイベントでつながる釣り人同士の縁

僕:「ボクはキャッチ&イート派で、食べる方にもこだわるので、カワハギもやっぱり釣るとしたら冬の肝パン(カワハギの肝臓がパンパンに膨れている様子)だなぁ」

鈴木さん:「そうですね。大物が釣りたければ夏の産卵後が狙いです。味はいまいちですが」

僕:「アジもそうだけど、魚は冬が旨い」

鈴木さん:「確かに冬のアジは脂がのっていますよね。釣人割烹さんのように、落ちギス(シロギス)もやってみたいです」

僕:「落ちギスの刺身は絶品だよ」

鈴木さん:「食べたことない。釣ってみたいなぁ」

僕:「冬はヒラメも旨いんだよね」

鈴木さん:「ヒラメの泳がせ(エサの生きたイワシに針を仕込んで底を泳がせるヒラメの釣り方)は、ぜひやってみたい。でも客は玄人衆ばかりというイメージで、敷居が高くて……」

僕:「ぜ~んぜん! まったくそんなことないよ。どんな釣り人も最初は初めてだし(笑)。ビギナーでもバンバン大物とってるよ」

鈴木さん:「行きたいなぁ」

僕:「一緒に外房へ行こうか?」

僕:「いいですね!」

………(以下略)

鈴木さんの話を聞いて、カワハギ釣りの奥深さを改めて知りました。

これが乗合船なら、隣同士になっても最初のあいさつだけで、一期一会で見ず知らずのまま別れていくだけがほとんどなのだと思います。

初対面、かつ年齢が離れていても、「ORETSURI」というコミュニティを背景に気さくに釣り談義ができ、教えと気づきをもらえるなんて、いいですね。

来年はリストランテORETSURIにみなさんも、参加してみませんか?

寄稿者

釣人割烹

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▼大型のカワハギが目立つようなポイントは、ダイワであれば「パワー」系、シマノであれば「力」系のフックを選ぶのが基本です。また速掛け主体のハゲ針系は軸が太く、吸わせ主体のセイゴ針系よりは折れたり曲がりづらい特性があります。線材自体の特性でも強いが折れるがまかつ、折れないが曲がるオーナーなどのつかいわけもできます。針の号数も釣れるカワハギのサイズに合わせていくパターンか用意したいですね。

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