どうもORETSURI平田(@tsuyoshi_hirata)です。
東京湾、相模湾で岸釣り船釣りといろんなジャンルをやってきたんですが、40過ぎたらやろうなかと思っていたのが、キハダマグロ&カツオ釣りでした。
所謂「マグカツ」って呼ばれるジャンルですね。一見「トンカツ」みたいだけど、マグロカツオの略ですね。ちなみに、キハダマグロもカツオもカツにすると旨いです。
さて、今回はそんなキハダマグロ・カツオを釣りにいった話です。
なんにも専用道具をもっていない中年釣り師が、巨大クーラーボックスを手に入れてレンタルタックルを借りて釣行した話なので、オライッチョやってみっか的なあなたの参考になるかもしれません。
釣りのリアルを伝えるのがORETSURIの役目。
それぞれの局面でよかった点、悪かった点をふまえながら話していきます。
キハダマグロ釣り、人に巻き込まれていくのもあり
さて、まずお聞きしたいのが、貴公はキハダやカツオ釣りをなんでやらないようにしていたのかね?ということです。
はい、これはよく考えてみると以下の通りなんです。
- 車ユーザーじゃないので、キハダとカツオがわんさか釣れたら困るなー(皮算用)
- 釣れてもキハダとカツオが入るような大型クーラーもってないしなー(皮算用)
- カツオ狙いならなんとかなりそうだけど、いざキハダ来ちゃったらレンタルだときつそうだな(皮算用)
えーっと、まとめるとソレ全部皮算用問題ですよね。
あ、はい。
自分で論破してみましたが、このあたりどうも、慎重派ほど足が進まないんじゃないかなと思います。
緻密に計算して戦いを進める将ほど、最初の入り口で、後回しにしがちな釣りだと思います。
頭がカラッポのほうが夢つめこめるぅ♪
っていうのは、ドラゴンボールZの主題歌の歌詞ですが、結婚して子供ができて、後先を考えるようになると、だんだん頭にいろんなものが詰まってきて、夢がつめこめなくなるわけです。
わたしの場合、会社員でもないんで、そのあたり、おまえ意外とカラッポなんじゃない?と思う方もいるかと思うんですが、すこし落ち着いてください。それは逆で、後ろ盾、毎月振り込まれる給料がないほど、いろいろ考えないと生きていけないわけです。おほほ。
案外、キハダマグロ道ってやつは、ものごとについてあまり仔細に考えるよりは、目の前を剣(竿)で切り開く行動派の戦士(ソルジャー)属性のひとが向いているんじゃないかなと。そう思いました。
「俺、武力は95。知力?あーそういうことより、戦えるか戦えないからだから」
たぶん、そういう人のほうが、踏ん切り良く攻め込める釣りな気がします。
わたしみたいな、どちらかというと在野の賢者からすると、そのあたりはちょっと二の足をふみがちで。
ということでわたし一人であれば、たぶん「40ぐらいになったらやる」とかいっておいて、45過ぎても50になってもやらなかったのがキハダとカツオ釣り。
そんな夏の終わり、秋の始まりに、幽霊ORETSURI寄稿者のアサオ氏から「いこう。むかえにいく!」という連絡があったんです。
正直、最初は乗り気じゃなかったんです。幽霊寄稿者のくせになんだこいつは!ってね。
それと、賢者なので、あれこれ先々を考えちゃうから。わたしが釣行したら1発目でキハダマグロ45キロが釣れちゃうかもしれないし、そしたら、家で消費できるのはワンブロックくらいだよな、残りどうしようかなとか。
そんなことをハナから考えてしまう。
が、このアサオ氏は、小兵ながらもけっこう人を巻き込むパワーギアっぽい馬力があって、いつの間にかリールを巻き取られて一緒に釣行することになってました。
ああ、俺も20代の頃、鼻息荒めのエネルギーで人を巻きこんでたよな。生き方変わったなー、マウンティングの気持ちはないんですが、心底そう思いながら。
こっからは、キハダマグロ釣行に登場する壁についてお話していきます。
キハダ・カツオ釣行は車が必要だな問題へのアンサー
結論からいうと車が必要です。出船時間からみても電車は無理筋。
キハダマグロ釣りはマッドマックス怒りのデスロードの世界に近いところがあり、車があってこそなりたつ勝負です。
まずね、東京圏の場合、キハダマグロを釣るなら相模湾(城ヶ島沖~小田原沖の間ぐらいが主戦場)が身近です。
「たけしの挑戦状」じゃないんですが、一気に飛行機で南の島に高跳びするのもありですが、アフターで持ち帰って食べるあたりを考えるとこれは、陸路が主要なんじゃないかなと。
ルアーマンで、釣るのがメインな人は、よりキハダマグロや大物の魚影が濃い南へいったほうが確度があがるんじゃないかなと思います。
東京圏のキハダ狙いは相模湾が主戦場ってこともあり、キハダマグロやカツオ狙いで乗合出船しているのは、主に相模湾に面した小田原~三浦半島あたりの船宿です。
千葉あたりの船宿も、シーズンになると1.5時間ぐらいかけて相模湾に攻め込んではいます。ちょっと遠いかもなんですが、まー陸路の混み具合を考えると、東エリアの釣り人は千葉出船もありですね。
今回、わたしの場合は、アサオ氏のおかげで車という足を得ました。とりあえず、これはクリア。
クーラーボックスどうすんの問題へのアンサー
次にキハダマグロ・カツオ釣行で立ちはだかる壁は、クーラーボックスどうすんの問題です。
カツオの平均サイズは1、2キロ。でかいのは3~5キロのパンパンやなつ。
キハダマグロはメジマグロサイズもいるけど、釣れたら20~50キロぐらいあるかもしれないという。
そうなると、普段、小物メインで釣行している沖釣り師のクーラーボックスには全く魚が入りません。
たまに、小さいクーラーボックスでカツオを縦にぶちこんでいる兵士がいるのですが、やっぱりシーズンは夏~秋なんで鮮度落ちがヤバい。
では、ご覧ください。
幽霊ORETSURI寄稿者なかけんのクーラーボックス
なんだこれは。
頭かくして尻隠さずとかじゃなくて、胴体から隠れてないし。
こうなってくると、帰りの車でエアコンを最強モードにしても、やっぱり魚の鮮度は急速に劣化します。
いいか、カツオはそう甘くない。どうせ釣るなら、しっかり保冷したい。最高のキハダとカツオを食べたい。
そんで、人におすそ分けするにも、よいものをシェアしたい。
釣魚料理研究家・平田 剛士としてはそういった理由から大型クーラーの購入は必須だと思いました。
で、買ったのがこれだ。
デカ。
狭い部屋におくと、圧迫感がすごい。
1mを超えるキハダマグロは尾と頭を落とさないと入らないわけですが、高さがすごい。
ということで、イグルーのマックスコールドを買いました。156リットル。
「父ちゃん、これはワイ用の室内アスレチック遊具かね?」
なんか、息子が新しいアトラクションが登場したと思い込んでよじ登っておりました。
まーそれも無理はない。ぜひよじ登り専用遊具としてもつかってください。
この時点でキハダマグロ勢の方からみると、ちょ、キハダとカツオで船内持ち込みにはおっき過ぎでしょという意見もあると思うんです。
が、少し落ち着いてください。これには深い策がありましてね。
ORETSURI地引網のように、真夏開催の150名ぐらいまでのイベントにはよいなと思ったんです。BBQで使う飲み物や巨大スイカもいっぱい入りそうだし。やっぱりキハダマグロだけだと使わないんでね。
あとは、釣りをしないときは、屋根裏において倉庫として使おうかなと。まーそういう計略なんですよ。ふふふ。
一方、あとあと釣行してクーラーボックスについてわかったのは以下の3点です。
- キハダマグロは解体して持ちかえれば50~70リットル級のクーラーボックスで十分
- 船内持ち込みの場合は50~70リットル級のほうが場所取らない
- 船宿によっては大型のクーラー(100L~)は船内に持ち運ばないルール(沖上がり後、船内の保冷BOXから移す)
これらは、先んじてキハダ・カツオ釣行をしている先達がそばにいればわかることなので、みなさんのまわりにいたら遠慮なく聞きましょう。
もしこれからクーラーボックスを買う人は、こんなにバカでかいイグルーマックスコールドとかフツーに不要です。
賢く50~70リットル級のクーラーボックスを選びましょう。
こういうクーラーボックス業界のハーレーみたいなのは豪邸持ちか、アメリカンなライフスタイルを実践している人が買うもんです。
あと、マックスコールドをAmazonで買うのはやめたほうがいいです。
釣り具類に関しての分析では定評のある平田総研調べでは、これらは全部コストコの店舗で買ったものの転売品なのでけっこう割高です。
アサオ氏の巻きこみにより、二人分のクーラーが必要で今回は購入を急ぐ必要があり、めでたく転売ヤーのお世話になりました。
おそらく注文後に転売ヤー諸氏が、とことこコストコへ車でいって購入してるパターンなので、とくに連絡もなく配送が1日遅延でした。
そんなこんなで、けっこう呪詛の言葉を吐きましたが、わたしはこう見えて慈悲深いので店舗レビューは★2つにしておきました。値段は転売価格ですごく高いんだけど、製品はよかったのでね。
ということで、賢いORETSURI読者のみなさんは、もしイグルーのマックスコールドを血迷ってほしくなった場合、コストコに電話して在庫確認してから車で買いに行きましょう。車って便利だな。
ちなみにキハダ・カツオ釣行でいえば、クーラーボックスにキハダの胴身(袋密封&氷水)をいれつづけて数日寝かせるというニーズ以外は、極端に保冷機能が高いハイスペック品じゃなくてもよいんだと思います。
<キハダマグロ・カツオ釣りに必要なクーラーボックス>
- 自分や知人友人の車に乗せられる大きさ
- 家族や自分のストレスにならないサイズ感
- カツオが10本ぐらい、間違ってキハダがつれちゃったときに胴体だけ持ちかえれるサイズ感
これが重要です。
<キハダマグロ・カツオ釣りで程よいクーラーボックス>
※メジャーメーカー以外のキャリータイプはだいたい車輪がチープです。海水と魚が入った大型クーラーはの拷問レベルの重さなので、車輪がすぐに離脱、さようならとなることもあるようです。できれば車輪なしを買い、荷台などを買うとよいでしょう。
100キロぐらい耐えられる荷台でも数千円です。わたしは友人にもらったこちらのタイプを使ってます。便利。これなら折りたたんで車にも乗せられますしね。
重装釣兵感が凄い。改札通り抜けなんてただの飾りですよ
キハダとカツオのタックルどうすんの問題へのアンサー
次に立ちはだかるのがタックルってどうすんの?問題です。
キハダ・カツオ道に足を踏み入れるときに、多くの釣り人が悩む道だと思います。
今回は船宿でレンタルしたんですが、数に限りがありますし、船宿によってはちょっと使用に耐えないものもあるようです。
お世話になった松輪江奈港の一義丸さんでのレンタルタックルは以下の通り。
アルファタックル(OKUMA)のカツオ・メジ向け手巻きリールに、アマノ釣り具のワンピースグラスソリッドロッド。
堅牢ハイコストパフォーマンス両軸リール カツオ・青物の入門に最適!
気軽に手巻きの釣りを始めたい沖釣りユーザー等に最適な操作が簡単なスタードラグ式ドラグMAX7kgを有する青物対応の堅牢両軸モデルのリリースです。
ラインキャパPE6号-300mの”10CS”とPE8号-300mの”12CS”で今や夏の大きな市場であるカツオ釣りにもピッタリ。
出典:アルファタックル
Amazon実勢価格で2万ちょっと。
ドラグ力7キロのグラファイトボディのリールです。使用感としては、カツオはぜんぜんいけるけど、はたして大型キハダはこれでいけるんだろうかといった巻き上げ力と剛性。
竿は、アマノ釣り具のSOLID OFFINGⅡ。
これ型はちがうんですが、Amazonで1万円程度で買えるグレード。安くて丈夫そうでいいですね。
キハダマグロの乗合で道具を貸してくださる船宿の竿は、アマノ釣り具率が高めのようです。たしかにグラスソリッド1ピースで1万ぐらいで調達できる竿ってあんまりないですよね。
カツオは余裕で釣れました。キハダとなると未知数なんですが、竿先に急な負荷をかけなければあとはリールと道糸+ハリス+針の戦いだと思うので、たぶん釣れるのでしょう。
こちらが一義丸さんのキハダ・カツオレンタル手巻きタックル1,000円。
いきなり続けるかわからない釣りでタックルを借りるなら、まずはレンタルするのが賢い気がします。
それと先達と釣行するならば、お古でも借りるのがベストだと思います。借りられればね。
釣行前後でいろいろ調べてみたところ、8月スタートの相模湾のキハダ・マグロ釣り(コマセ)では、9割型が電動リールタックルのようです。シェア的にはビーストマスター6000/9000、フォースマスター6000/9000が多いようですね。
誰に聞いても、だいたいダイワではなくシマノを推してくることが多い領域のようです。剛性・巻き上げ力・安定稼働率(故障有無)の差が信頼につながっている気配。
キハダマグロも女性だったり、明らかに非力な人が釣っているのはこの電動リールがあってこそとのことで、ハイラークなど堅牢なキーパーに固定して、あとは電動リールに任せればだいたいなんとかなるとのこと。
残り1割の方は手巻きです。
手巻きでマイタックルをそろえている人は、やっぱり獲物は手巻きで釣りたいというこだわりみたいなのを感じますし、見ていても背中から闘気みたいなのを感じます。かっこいいなー。
が、この手巻きの道は、過酷なようで、特にフルスタンディングと呼ばれるキーパーを使わないで立って釣る狙う場合は、かなり腕力を使うようです。非力だと途中で握力がゼロになって頭が真っ白になりそうですね。
手巻きリールはメタル一体成型でドラグ力20キロ前後のものが各社から出ています。これもシマノが人気のようで、ローギアとハイギアが1ボタンで入れ変わるタリカ25IIやティアグラ20A、オシアジガー4000などが選ばれている模様。
<キハダマグロ狙いのロッド>
▼スタンディングメインは175㎝程度、置き竿やビシ揺れ対策は2m弱が基本
<キハダマグロ狙いのリール>
▼キハダ以外には深場のキンメダイやアコウなどに利用可能。シマノなら深場を視野にいれるなら6000よりは9000が糸巻き量的に安心
▼手巻きはこちら。ローギア切り替えが使えるのはタリカ。筐体が軽いのがオシアジガー。
▼PEラインは8号~10号が300m以上巻けるのが条件。オマツリや船底で擦れるので、太目が安心。摩耗による高切れをさけるためにフロロ40~50号の先糸を数メートルつける人も。
キハダ・カツオの仕掛けどうすんの問題へのアンサー
キハダ・カツオとなると、強力な引きの強さから従来の仕掛けづくりが通用しなくなります。
スナップサルカンの破断や結び目からの切れが続出しちゃうわけです。
これは素人が最初っから仕掛けを組んでいくなどは考えず、まずは市販品(1000~1,500円ぐらい)や船宿仕掛けのお世話になるのがよさそうです。
ヤマシタのカツオ仕掛け600円ちょっとでお得。一義丸キハダ仕掛け1,000円ちょっと
万が一、しょっぱなからキハダがかかった場合、慣れていない自分の坂本結びや南方延縄(はえなわ)結びだと残念なことになってしまうかもしれません。ここはプロの力を借りるのがよいんじゃないかなと。
カツオはハリス10~16号ぐらいで、カットヒラマサ13号程度が標準のようで。ハリスは2mがよいみたいです。これはオマツリ回避と抜き上げやすさなんだと思います。大型の個体がヒットしたときもタモ入れしやすいのが2m。
対して、キハダの場合は、ハリス20~24号程度。フックはムツ針系が中心です。
カツオは歯がさほど鋭くないものの、キハダはギンギンということもあり、飲まれたらアウトということで、かんぬきと呼ばれる口のわきにハリを押し出してフッキングできるネムリ系が有利なわけです。
フッキングも鋭く合わせるのではなく、長いストロークで飲まれたハリを口のわきまで引き出すのが重要とのこと。
▼カツオ・キハダマグロ仕掛け。
オマツリもするので、数セットもっていきたいですね。
※カツオの場合、2キロぐらいまでの引きなら、外掛け結びやダブルクリンチノットなどの一般的な小物向けの結びでも大丈夫そうな気配はしました。
▼天秤とビシ
船宿にもよりますが、2,000円~3000円程度の預り金方式でレンタルできます。最初は借りちゃうとよいかもしれませんね。100号~120号のオキアミがまけるプラビシか金属ビシが主流。プラビシのほうが撒き餌の微調整が効くので人気。
▼スナップ類
トローリングスナップかハワイアンフックが主流。
マグカツ釣行、当日の様子がこちらです
真夜中なのに、このニヤニヤ
まず朝が早い。3時集合でしたよ。
出船が早いんですよね。こりゃ電車じゃ無理だわ。
アサオ車の後部座席を倒してつめこみ。
一義丸。マダイやワラサも有名
道は空いているので、下道でもあっという間に松輪へ。
席札をとり、貫禄がある女将さんにお金を支払う。
今回は、アサオ氏のお知り合いが右舷を固めていたので、右舷の胴の間あたりへ入らせてもらうことに。
<料金>
- キハダ&カツオ 11,000円
- オキアミ3kg:1,000円
- 氷200円
- ビシ&天秤:2000円預かり方式、ロストしなければ返却
- 手巻きタックル:1000円
だいたいこの通り。
今回氷は、前日に業務スーパーで一貫目(3.75キロ)を数個買っていったんですが、松輪の場合、同じく一貫目が200円なので、港で購入したほうが安いですね。
これ、港によって氷の値段が全然違うので注意です。クラッシュアイスの場合、すぐに溶けちゃうんですが、鐙摺はたしかクラッシュアイスバケツ一杯300円だったような。するとキハダマグロだったらバケツ5~10杯ぐらい入れると、まー1,500円~3,000円ぐらいになるわけです。
このあたり、港ごとの氷情勢をよく見極めて釣行しましょう。市販なら業務スーパーが安いです。あんまり大量に一貫目を買うと、かき氷の露店商かと思われますが。
こちらキーパーとレンタル天秤とビシ。
ビシはステン管。キーパーはミニラークでした。
ミニラークは適合ハリス8号までなので、置き竿にしておくと、飛んじゃうかもしれません。ドラグ調整と尻手ロープでカバーしましょう。不平不満はそのぐらいにしておけ。
まわりの人のキーパーをみるとハイラークの人がちらほら。
レンタルタックルのPEラインは、ほぼ新品でした。
アサオ氏のは日頃の行いのせいか、摩耗が目立っていたのでざまあみろ、高切れ必至だなと思っていたら、キハダマグロベテランのまこっちゃんさんが、PEを詰めてサルカンに結んでくれてました。いい人だな。
あとは、車を港前の駐車場へ移動。
常連のみなさんは先に車を港にとめてから船宿にくるようで。場所が船着き場から離れると、荷物が大変なんでしょう。
車がたくさんながらも駐車場はたっぷり。
葉山鐙摺のような、奥に停めたら暫く出られない件について、みたいなのはなさそうです。
そうこうすると、キハダハンターなのでしょうか、士気が高すぎて昨夜もあまり眠れなかった気配がする男性諸氏がそのあたりを、そわそわうろつき始めます。
むしろ、我々もそわそわしているんだけどね。そわそわ。
こちらは港内の餌&氷屋。
船宿で買わないで、こちらで買う人もいるんだとか。いろいろあるんでしょう。
こちらは港の氷・餌販売スペース。
が、今は新型コロナウィルス対策でここでは買わず、船宿で購入した引換券をもとに船の前で引き換えるとのこと。
こちら一義丸。
3つ船がありますが、一つはコマセマダイ・ワラサ船。
乗船前にオキアミと氷をゲット。
クーラーボックスでかいね。
釣り座は右舷トモから2番目と3番目。
片舷7名ぐらいでの出船でした。船がかなり大きく、あまりオマツリもなく快適。
レンタル天秤のサルカンは要チェックですね
船内では立川船長にカツオ仕掛けの確認をし、マグロ仕掛けを1個購入(1,000円)。カツオはハリス2mであれば特にハリやハリスの太さはあまり関係ないとのこと。
いよいよ出船。時刻は6時前。松輪の朝は早い。
いやーワクワクでたまりませんね。
こんな感じの釣り具。
オキアミは半分バケツの海水で溶かして置き、残りはクーラーボックスへ。魚をしまうクーラーとは別に、餌や食事をいれておく小型クーラーがあると便利。
オキアミを全部溶かすと、自己消化で黒く変色しちゃうのでよくないんですよね。崩れやすくなるし。
コマセ桶にざるがないので、コマセ汁が溜まる仕様。
オキアミは丸がけ。
まっすぐにつけると頭だけかじられることが頻発します。相模湾の沖目はかなり澄んでいるんですが、カツオもバイトする寸前で見切っているんでしょう。
そうこうして6時20分頃、相模湾東側のポイントに到着し1投目!
カツオのタナは10m。
ということで、ハリス分12mまでビシを落下させ、2m分コマセを振りながら巻き上げ、10mでステイ。
・・・
・・・
・・・
おお、なんと1本目でゲット。
最初は慣れなかったので、同船の方にアシストいただきながらも、だんだん勝手がわかり、本数が伸びる。
そんなに大きくないんだけど、ドヤ。
軍手をしてますが、グローブ類は必須だと思います。
ハリスを持って抜き上げるときに皮膚が薄いと切れると思います。血がつくのが嫌だったので、軍手なんですが、あとあとキハダ用の長ハリスを投入するときに指で滑らせるときに線維がひっかかるのがデメリット。
カツオは群れが一気に抜けるらしくて、船長の檄がかなり飛んでましたね。手返しは素早く。
とにかく、どうぞーと言われた瞬間に投入できるのが理想です。
仕掛けの用意などは移動中に済ませておきましょう。
あとは、誰かが常にコマセをまきつづけないと群れが速攻で抜けるという。
カツオのタナは10mという指示が多かったんですが、こぼれたコマセめがけて海面近くまでビュンビュン上がってくることもあり、その場合は、5mぐらいでビシ固定で撒いてるとヒットしました。
船団が相模湾の方々でいくつかあり。
ダメな場合はランガン。
販売用だと思うんですが、散水してイワシをばらまき、一本釣りで釣りあげるライブベイトにカツオが入れ食いでも、コマセでは釣れないことも。
東京湾のタチウオより殺気立ってるなー。むんむんとしてます。
ときおりマグロがヒットした船がいて、アラート目的で船の回転灯がピカピカ。
この日は、どの船も、エビングの反応が良かった模様。
目をつけてるベイトが違うんでしょうね。
コマセでかけている人もいましたが、エビングのヒットが目立ってたなと。
海は凪。
船長が他船に配慮して小声で「来たよ来たよ、入ってきたよ」「これで食わないともう食わないよ」「なんで食わねーんだろうなー」「食わせろよ」みたいなアナウンス。
この「来たよ来たよ、入ってきたよ」とか「真下通ってるよ、食うぞ食うぞ」みたいなアナウンスがあると、心拍数があがって、鼻息が荒くなるんですよね。自分の。
集中力100
ご覧ください、集中力がすごい。
マグロのタナの指示はだいたい水深40m。
ハリス5m分、45mまでビシをしゃくってあとは40mでステイ。このとき「マグロが入ってきたよ」アナウンスでビシを振ったり、餌を動かすのもよいらしいです。
ステン管からは意外とオキアミがぬけなくて、3、4分まっても残オキアミがあったり。
釣り方自体は難易度が高くいので、タナがあっていればあとは釣り座や運の要素が大きそうで、かけてから獲るのが難しい釣りなんだろうなと。
移動中だけ息抜きできる。そんな戦場。
アサオ氏はカツオを快調に。
この男、朝早いのに、口の調子の良さの持続力がすごいんです。終始煽られていたんですが、わたしぐらいの冷静沈着さがあると、まーそのあたりはノーダメージです。
と、そろそろ沖上がり1時間前といったところで、右舷ミヨシ側の男性にヒット。
20~30分近く電動タックルでやりとりしていたでしょうか。全員が見守るなか、キハダがぐるぐると上がってくる!
と、2、3mぐらいありそうな鮫(アオザメかな)が出現!
うわー!
噛まれたな、と思ったら、紙一重でキハダが脱出。
あたらなければどうということはない!
っぽい、場面。
無事ゲットでした。おめでとうございます!
うらやましい。
残り時間2,30分も真剣にアタリを待ちましたが、うんともすんともいわず、タイムアップ。
港まで4、50分ぐらいかけて帰還。
釣果は二人でカツオ10本。
わたしは4本でした。
サイズはそんなに大きくないものの、おすそ分けふくめて十分かなと。
結局船であがったキハダは1本。
ほかはアタリがなさそうでしたね。
船宿に移動する、キハダマグロ。
なんだか、ガラの悪い小兵がきたなとおもったら、アサオ氏が松輪荷台をもってきてくれたようで。
こんな感じに荷物を積み込み移動。
これは便利アイテムですね。全港に配備していただければこれ幸いです。
そして、あっという間に消えていく釣り人。
釣り人って、ほんと沖上がりに散るのがはやいですよね。
カツオなどは鮮度落ちがはやいからなおのこと。
帰宅して息子にカツオを見せたりましたよ。
これが血の海だよ。所謂レッドオーシャンってやつさ。
よくビジネスはブルーオーシャンでやらないとね、とかいうやつがいるけど、世の中はみんなレッドオーシャンだし、ブルーオーシャンを探しているうちに、好機が終わるのだよ。
ちなみに、お父さんはレッドオーシャンなクーラーボックスも意外と好きだぜ。
それにしても、クーラーボックスを洗うのが大変。
家の外で洗える人はよいですね!
はじめてのコマセキハダマグロ・カツオ釣りの気づき
ここからは釣行後の気づきや考察です。
引き続き貴公はレンタルタックルで攻めるのかね?
やっぱりね、レンタルの手巻きタックルでキハダマグロを獲るのは難しそうだなと。
武力が100だったら、「リールの性能の違いが、戦力の決定的差ではないということを・・・教えてやる!」的にガンガン巻き取れるとは思うんですが、カツオでもそれなりに腕力が必要だったので。
ということでマイタックルを用意したいと思いました。
ルアーじゃなくてコマセでいくのかね?
当日はエビングと呼ばれる天秤+オキアミワームをしゃくるルアーでヒットさせていた人が多かったんです。
じゃあ、ルアーでやるかというと、なんとなく好みはコマセだなと。今のところ。
なので、道具はコマセ用に選びたいと思います。
ビーストマスターか手巻きのメタル一体成型か、それが問題だ。
コマセ釣りでは、電動タックルと手巻き(メタルの一体成型)を選ぶ必要があります。
電動が楽だし、シャークアタックなども避けやすそうながらも、予算感は20万円コース。
手巻きなら、シマノ・バンディットキハダと、タリカ25IIやオシアジガー4000で10万ちょっとコース。
コスト感もそうなんですが、ポリシー的には手巻きに憧れている日々です。もう筋トレあるのみだなと。
それと手巻きリールであれば、離島の岸壁や磯からの大物ぶっこみ釣りや泳がせ釣りにも流用できそうなのでよいかなと。
そんなこんなで、キハダの手巻きタックルノウハウや、仕掛けノウハウなどなど、みなさんの知恵をいろいろ教えてください。
ではでは。
平田(@tsuyoshi_hirata)