ミノフスキー粒子が濃い海。真夜中に「シラス」をすくってみた

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カタクチイワシのシラス
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男ってやつは三十も後半になると、ふと深夜に海へでかけて、たも網でワタリガニをとりたくなるらしいんです。

何を隠そう、このわたしがそうですからね。

日中、なんとなく気がソワソワして、「夜蟹採集」にいきたくなる。

ソワソワ。ソワソワ。フランソワ。

もう、こうなると人の話も耳にはいってきません。

天気はどうか、潮はどうか。

釣った蟹を輪ゴムで止めた

左がタイワンガザミ。右がイシガニ。両方うまい。

ふむ。ならばあそこかあそこに「イワンガザミ」と「イシガニ」がいるはずだな。

梅雨だし。

そう、梅雨はノーマルガザミやタイワンガザミが産卵で接岸してくるシーズンなんです。

だいたい6月~8月ぐらいの夜に湾内の岸壁や砂地にたも網をもって出陣すれば、カニ網などをつかわなくても簡単にすくえます。ヘッドライトは必須。

目次

たも網で蟹をすくうには潮が動いて濁りキツメ

たも網をつかったガザミとりにはいろいろな流派があるのですが、ORETSURI流でいうと、ポイントの潮位にもよりますが、干潮がベストとされています。

されていますっていうか、わたしがそう思っているんだけどね。てへぺろ。

それもできるだけ澄潮。

なぜか。

いいでしょう。教えて差し上げましょう。

雨後や風が強い日には波がたって、海底の砂がわきおこるんです。

すると、海底や岸壁にはりつく蟹が見えなくなるんです。

いうなれば、

ミノフスキー粒子みたいなもんですよ。

レーダーというか視覚が無効になる。

そうなると、モビルスーツを中心とした近距離戦闘が主軸になるわけです。

おい、こいつは何をいってるんだ。

ま、すこし、落ち着いてください。

見えないものは狙ってとりづらいってことなんです。

実際のところ、濁っている潮でもワタリガニことガザミたちは海底で鋭意作戦実行中なわけですよ。

そういったミノフスキー濃厚状態で狙うならカニ網一択です。

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この日、「蟹場」に到着すると潮位が高くなってしまっていて、潮もぐんぐん満ちてきている状態。

あーミスったなー。うすうすわかってたけど、なんとかなるかもって思ったんだよなー。

・・・

ワタリガニ自体は目視できなかったんですが、ライトをあてていると、あたりから無数の透明な魚が登場したのです。

と、透明な魚。貴殿たちはもしかして、シラス!?

うわなにこれ。小魚がいっぱい。

おい、ライトにあつまってきたぞ。

こまかくて、動きがちょこまかしていて、写真がぼやけてしまう。

・・・

つ、つかまえられるのか?

す。

あ、赤い、たも網!?

ふはははは。そう驚くな。

ジオンの赤い彗星とはこのわたしのことだよ。

見えるぞ

私にも敵が見える!

・・・

そこだ!

がはは。ゲットです。

こりゃ、シラスだなー。

春シラスにはじまって、今は7月だから夏シラスってところでしょうな。

そうと決まったら、どんどんいこうよ。そうしようよ。

ヘッドライトで自分の足元にシラスたちを誘導。

そこで「神のたも網作戦」を発動。

どうぞー、こちらでーす。

すー(網ですくう)。

はいどうぞー、シラスのみなさんですね。

さ、こちらでーす。

すー(網ですくう)。

とれるとれる。

どれぐらいとれるかというと、Twitterで有名人のささいなつぶやきにクソリプする人の数ぐらいによくとれます。

といっても、無限にとれる。

こりゃ、自省が必要だなーとおもって、2食分ぐらいでとりやめました。

足るを知る。

そういうことですよ。売るわけじゃないんだし。

遊びも限度があるから面白いんだ。

・・・

潮に砂が巻き上げられているので、やや沖目に移動して砂やごみをとりのぞきつつ。

それぞれの種類を確認してみる。

これはたぶんカタクチイワシなんだろうな、

・・・

む!?

フグの子供もインしてました。

春の彼岸あたりに産卵してたやつだろうか。

やさしくリリース。あんまり釣りのときにあらわれないでね。

さらに浅場を睥睨してみると、シラスをおって、クロダイがのんびり待ち伏せしていたり。網ですくおうとしたら余裕綽々で逃げられました。

逗子田越川でホタテウミヘビ

むかし撮影した海底兵器「ホタテウミヘビ」氏のご尊顔です。連邦ではなくジオン系

他に、海底からウナギっぽいのが昇竜拳みたいなのを繰り返しているとおもったら、ホタテウミヘビ氏だったり。このホタテ氏は複数尾みました。ウナギより細い。

一見なにもない海底に彼らは塹壕をほって生活してるでしょうね。貴殿たちもシラス好きなのね。

シラスは海の米なんだよなー。海で繰り広げられている深夜食堂ってやつだな。

じゃ、続いて料理へいきましょう。

貴公はご存知か?とれたて生シラスは透明な味である

こちらが持ち帰ったシラス。

この国には「生シラス」というパワーワードがありますが、それです。

まぎれもない生。

透き通っているし、へたっていなくしゃきっとしている身。

いままで食べるなかで一番新鮮な生シラスかも。

ちょっと大きくなった個体も混じってましたが、下あごが長いのでたぶんカタクチイワシかなと。

ゴミをとって、沖漬けと生姜醤油用にとりわける。

沖漬け用は、乾燥柚子皮+昆布つゆに漬け込む。

漬け込んだそばからちょっと食べてみたわけですが、くさみなく、しゃきっとした透明な味わい。

うまいよねー。

こちらが生シラスの生姜醤油。

UPで見せたろか?

こちらです。

つぶがしっかりしてるよねー。

湘南各地の海辺で食べるやつは比較的しゃっきりしているものの、それが内陸に送られてくるとどうしても白くにごり、へたってしまうもの。

味は・・・

ああ、うまい。

深夜だったので米がなかったのでそのままで。

冷酒がうまい。

知っている人は知っているかもんですが、生シラスって大量に食べ過ぎると気持ち悪くなってくるんです。

なので、生だったら少量を食べるのがオススメです。どんぶりにたくさんもって食べるとほんと飽きます。

ではでは。

平田(@tsuyoshi_hirata

翌日米にのっけて食べてみたら、うますぎ。つけこむことで大き目のシラス由独特の癖もまろやかに。

生シラスの沖漬けは韓国のりにまいて食べると至極。これホント。

<留意事項>

※採取地は神奈川県です。共同漁業権の有無にかかわらず、同県の漁業調整規則で6月1日までは稚鮎の採捕が禁止されています。河口だったり漁港界隈ではシラスにまじって稚鮎も混獲してしまいますので、6月1日以前はやめておきましょう。またエリアごとに漁業者のとりきめでシラスの禁漁期が設定されています。その他の地域も自治体のルールを確認してから遊ぶのが大人のたしなみです。ヘッドライトをつかうだけでもシラスは集まってきますが、投光器を使う場合は、禁止されている自治体もあります。年明けから春先まではシラスウナギの密漁と間違えられることもあるので控えたほうがよいでしょう。

<豆知識>

シラスとよばれる魚は主にイワシ類の稚魚です。カタクチイワシ、マイワシ、ウルメイワシなどなど。一番美味しいとされるのがカタクチイワシのようで、大きくなったものは苦みがややつよくなるので、生食よりはかき揚げなどにしたほうが美味しく食べられます。

関連アイテム

▼シラスすくいは網目が細かいたも網を選んで勝負しましょう。

▼シラスは湾内に群れが入っているようであれば光にあつまる性質があります。ほかに釣り人がいるときなどは迷惑になるので控えたほうが無難です。

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