釣り船の「喫煙者ガチャ問題」愛煙家と非喫煙者の共存はできるのか。

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平塚漁港庄治郎丸からみた夜明け
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船釣りをするようになってもう何年も経つ。

とても楽しいのだが、乗合船での喫煙についてずっと課題に感じていることがある。

それは「喫煙者同乗ガチャ問題」だ。

言い換えると「喫煙者が風上に座ることを、非喫煙者は選べない」ということ。

統計上、喫煙者は年々少なくなってきている。

出典:成人喫煙率(厚生労働省国民健康・栄養調査)

たとえば平成元年にもっとも喫煙率が高かった30~39歳の男性で、喫煙率は65.4%。

これが、令和元年になると33.2 %に減少している。

もともと喫煙していた男性が年齢を重ね、上の世代でポイントが増えているのかもしれない。

そう思ったが、40~49歳の世代が喫煙率36.5 %でもっとも高いものの、それ以上の年代で特に高いポイントは見られない。

もともと、船釣りは比較的喫煙者が目立つ印象があった。

が、約30%(令和元年の男性喫煙者平均27.1%)が喫煙者であれば、10人釣り客がいれば3人は喫煙者。

なので、特段船釣りだから多いのではないという考えにいたってる。

では、なぜ船釣りでは喫煙者が目立つ印象(印象が強い)なのだろうか。

これには思うことがある。

喫煙をする人が風上にいると、風下全体に煙がいくので、1人2人がタバコを吸う程度でも、船全体が煙に包まれるという点にあるのではないだろうか。

岸釣りと違って、遊漁船での釣り船は釣り座が決まっていて固定なので、逃げ場がない。

早起きしたり常連になるなりでミヨシ(船首側)をとれば、煙や灰をかぶる率は、ほぼなくなるとは思う。

が、たとえば電車釣行の場合、当日朝の到着時間は決まっているので、難しい。

釣り座があらかじめ決まっている船宿もある。

あまり慣れない船宿では、融通もしづらいので、席を変えてもらうのも一苦労な気がする。

釣り座について聞くと謎に機嫌が悪くなるスタッフもいる世界ではある。

「よし!ミヨシをとった」と思ったら、「そうは問屋が卸さない!」という具合に、反対舷ミヨシの釣り客が筋金入りのチェーンスモーカーで、攻撃範囲が反対舷まで広がっていることもある。

このように釣り船というものは、70%の非喫煙者にとっては「喫煙者同乗ガチャ」になってしまっている。

その日、風上、隣に喫煙者がいるか。さらにその人がチェーンスモーカーかどうか。

これで、その日の釣行の楽しさが左右されることも多いと思う。

 

いざ、「おはようございます。今日はよろしくお願いします」と釣り座にすわり、隣の人がチェーンスモーカーだとかなりキツイ。

もはや終わった感がある。

スパンカー(帆)を広げた船は船首が風上をむくため、空気の流れがミヨシからトモ側へと一定になる。

ミヨシに咥えたばこをつづけるチェーンスモーカー氏が釣り座をもうける。

よくある光景だ。

「なんだかタバコ臭いな」と、ミヨシ側をみると咥えたばこの人がいる。

ここで、だいたいの吸わない釣り客は考える。

「とはいっても、この船は喫煙禁止でもないし、明確なルールもないしな。となるとあの人の自由だよな」

だれもが大人なので、あえて自分から声をかけて角をたてることはしない。

やっぱり、休日は釣りに集中したいものだ。

そして、風下にあたるトモ側に座った全員はチェーンスモーカー氏が吐き出す煙と灰をかぶり続ける。

片舷に10人座ったとして、1人目がチェーンスモーカーでその他が非喫煙者だとすると、残りの9人は被害をこうむり続ける。

これも意外とよくある。

とにかく、チェーンスモーカー氏はその名の通り、常にタバコを吸っている。

ほんとうに途切れない人もいる。

アタリを待つとき、竿をしゃくるとき、食事をしているとき。

ずっとみていると、吸っていない時間の方が少ないので感心することもある。

実は灰も煙もタバコを吸う人の思っている以上に拡散する。

タバコを吸う人はたぶん、吸わない人のことは全く考えてないのだろう。

考えていたら吸う前に声掛けするだろうし、むしろ、声掛けする前にミヨシ側で喫煙をすると、他人に迷惑がかかることなんて容易に想像できる。

でも、タバコを吸う人は吸っている最中はさらに吸うことに夢中だ。

吸う前は、「吸いたい=ニコチン摂取への欲求」という1点に集中しているので、自分の行動が他人への配慮なんてできないのだろう。

ここまで書いてみると、タバコを吸っている人が他人へ全く配慮できないゴブリンやオークのような悪者に見えるが、実はそんなことはない。

挨拶をしたり、釣況などについて話せば、だいたいがまともな人なのだ。

そのあたりは可処分所得と関連する精神的な余裕の差もあるのか、岸釣り全般よりは環境がいい。

オマツリをしたりしてもちゃんと挨拶や声掛けをする人の方が多い。

が、タバコを吸うことになると、他者への配慮に無頓着になってしまうというわけだ。

だから厄介なのかもしれない。

もし態度がよくなかったりすれば、喫煙しない側も、「コノヤロウ」とおもって、「ちょっと、煙いんでタバコやめてもらえますか?」と注意できるかもしれない。

が、実際は喫煙をする人もだいたいいい人なので、「この人も吸いたいんだろうし、まーしかたないよなー我慢しよ」とか思って甘んじてしまう。

そして丸1日他人が吐き出した煙を吸う。

コロナ禍でマスクの着用が叫ばれているが、マスクを外してはタバコを吸い、人に煙を吸わせるのもなんだかなーと思う。

それと、風下の釣り客は1日他人がふりかけてきたタバコの灰をかぶりつづけるのだ。

これがキツい。

昨日のわたしがそんな状態であった。

これは今日1日釣りを終えたあとに、クーラーボックスの上にふりかかっていたタバコの灰だ。

タバコの灰がふりかぶったクーラーボックス

 

タバコの灰がふりかぶったクーラーボックス

タバコの灰がふりかぶったクーラーボックス

実際には、クーラーボックスの面積は小さいわけで、もっと灰はこちらに飛んできていた。

小さな灰、まとまった灰。

おにぎりを食べるときはミヨシ側の釣り客に背中をむけて食べるようにしてみた。

とんできた灰が食事にふりかかるなんてことはざらにあるからだ。

右舷の喫煙者は10人ぐらいの釣り客中、2名。

1人はチェーンスモーカーの方、1人は合間合間で吸う方であった。

両方とも、オマツリをしたりしてもちゃんと挨拶や声掛けをする人なので、まともなのだと思う。

だけど、自分たちの煙や灰がどういった影響を及ぼすかはわからない人なのだろう。

その場でお願いをするか、終わった後に、クーラーボックスの上の灰を示して、やんわり伝えようと思ったが、結局やめた。

2人がいい人そうだったので、そういう気持ちにいたらなかったのだ。

実に厄介な問題である。

そんなに慣れていない船宿であるし、郷に入っては郷に従えというのもあるよなーと思ったのも1つ。

船上でのタバコ問題は釣り客個人がどうできるものでもない。

船のルールは船長にしたがうべきだし、当然船宿の経営方針もある。

所謂船宿の「常連」に喫煙者が多ければ、やっぱり、そこは配慮しなくてはいけないのはわかる。

急にベローチェやドトールだったカフェが、タバコNGのスタバに変わると、癪に感じてやっぱり通わなくなる人はいると思う。

ルノアールを愛する人の気持ちもよくわかる。

いつも、釣り船に乗ると、「愛煙家と非喫煙者の共存はできるのか」について考える。

吸う自由と吸わない自由。

お互いの自由を尊重するために何ができるのか。

そこにはやっぱりお互いの歩み寄りが必要なのではないか。

タバコは吸うが、迷惑にならないように、トモに移動して吸う。

船上ではニオイや灰が出ないタバコを吸う。吸うときに声掛けする。子供が近くにいたら特に避ける。

吸わない人は愛煙家の自由と権利をみとめ、多少ニオイがでてもトモに設けられた喫煙場所(そういう船もある)で喫煙している人がいても眉をしかめない。

そういうことが最適解なんだろう。

1日船ともなれば7時間程度を過ごす船上で喫煙NGが当たり前というのは、なんだか非喫煙者・多数派の意向が少数派の喫煙者を押し込めているようで気持ちがよくない。

そもそも同じお金を払って乗船している釣り客同士なのだから、お互いが楽しく過ごせるようになるべきだと思う。

現行法(健康増進法)では船上は屋内(閉鎖空間)でもないので喫煙に制限はない。

一方、船宿もこれから重要な判断をしなくてはいけない時期にきていると思う。

約30%の愛煙家と70%程度の非喫煙者の存在。

愛煙家に配慮しすぎると、非喫煙者のマーケットにリーチできなくなる。

子供、女性、若者などなど。 もちろん、放っておいても客は来るが、あきらかにタバコを嫌う人がいるのは事実だと思う。

 

今のタイミングでは、喫煙に対して明確なルールを設けてない船宿が多い。 が、これからは船宿もスタンスを名言しないといけない時代がくるのだろう。

船宿に伝えたいのは、待合の喫煙所もふくめて、明確にルールをもうけたほうが売り上げは増えるという点。 釣り座で吸えないからといって、通わなくなる人を相手にするのか。 それとも、ルールの背景を理解する度量を持った人や非喫煙者を相手にするのか。

喫煙者は感じないかもしれないけど、風下の釣り人から知らず知らずのうちに恨まれている。 それはやっぱり気持ちよくないはず。

こういう話をすると、必ず喫煙者側から「その場で迷惑って言えばいいだけ」という人が登場する。

とても短絡的な意見だと思う。

そういう人は、迷惑に感じたときに言わないことが「意気地がない」「あとでぐちぐちいいやがって」と思い込んでいるのかもしれない。

だが、違うんだ。

「言えない」んじゃなくて、1日を気まずくしないために、敢えて「言わない」という選択肢を選んでいるんだ。

少なくともわたしはそうだ。

繰り返すが、今は何故か10人の釣り客がいれば、3人の喫煙者に対して残りの7人が我慢している状況である。

この謎構造をなんとかしたいと思う。

最後に。

喫煙者でこここまで読んでいる方がいたら、子供の近くや風上であたりまえのようにタバコを吸うことだけは今すぐやめてほしい。

我々より、子供は長く生きるので、やっぱりよい空気を吸わせて健康に育ってもらいたい。

現時点では、少数の喫煙者の存在を、多数の非喫煙者が甘んじて受け入れている状態で、船釣りシーンはなりたっている。

そろそろ喫煙者側の歩み寄りがあってもよい気がするのだが・・・。

平田(@tsuyoshi_hirata

▼こんな船宿さんもあるようで。船長のアナウンス「船尾で吸ってください」は聞いてない人もいるので、釣り座にこういう表記があるとよいかも。

▼これは釣りをしていたら腕に降ってきたタバコの灰。気持ちいいものではないが、隣の人が悪人というわけでもないので、やはり伝えなかった

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平塚漁港庄治郎丸からみた夜明け

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