どうも平田(@tsuyoshi_hirata)です。
「釣れず嫌い。」
このことばを日本語としてはじめてきいた人も多いはず。
何を隠そう、わたしが今考えたからです。
このシリーズでは、ルアー釣りをしていて、なんとなくつかうのをためらってしまったりルアーについて解説していきます。
第一回は「スピナー」
スピナーで釣れる気がしなかった
今でこそエサ釣りをメインにしていますが、わたしはもともとルアーメインの釣り人、所謂ルアーマンだったんです。
中学1年でバス釣りをはじめて、内陸だったもので、そこからは基本的にバス釣りを楽しんでいました。
もしくは加賀フィッシングエリアというトラウト専門の管理釣り場が地元にあったので、そこに通ったり。
というわけで、手元にはバスやトラウト用のルアーがわんさかありました。
当時メガバスブームだったので、使いもしないルアーをたくさんかったり。
あれは釣れるというのもありながらも、当時はじめてリアル系で持ち手の所有欲を満たしたものだったなと思います。
で、スピナーの話です。
このなかでルーハージェンセン・インセクトスピナーを判別できたあなたはきっと玄人
ブレットやらスミスやら、インセクトスピナーとかいろいろ買ったのですが、まったく釣れませんでした。
なぜか。
たとえば管理釣り場は素早いルアーローテーションが釣果の鍵なわけで、そのなかで何十番目かに起用するんですが、釣れる前に控えの選手に引きあげてしまうんですね。
・・・
平田監督:「よし、スピナー氏、アップは十分か?うむ、いってみようか」
(1、2投して)
平田監督:「うむ、スピナー氏、乙。もう下がっていいぞ」
スピナー氏:「え、ワイ、まだ2回しか泳いでないっすよ。平田監督、自分まだいけます!」
平田監督:「いや、もういいんだ。次はライブXスモルトの赤金(古い)だと思う」
・・・
この繰り返し。
こうなると、そもそもの出番が少ないので当然釣れない。
釣れないから、使わない。
使わないから釣れない。
このスパイラルです。
釣れないルアースパイラル。
一応、釣行前に虫パターン・水生昆虫パターンというのを考えてみて4,5個もっていくんですが、まー使わない。
ほーんと使わない。
ということですっかり釣れないルアーの一員になっていました。
ルアーは釣り師の無限の欲を反映している
わたしには三人の兄がいるんですが、そのなかで三兄が当時釣りをやっていて、彼はスピナー好きで、加賀フィッシングにいってもとなりで釣るんですね。
こうなると、スピナーでも釣れるとわかってくる。
一応使い方を聞く。
- 一定速度で巻いてくる
- 表層から底まで魚がいる層を巻いてくるだけ
なるほど。
でも、自分は釣ったことがないからわからない。
この壁ってありますよね。
これ、とくにエサ釣りよりルアー釣りに顕著なんだと思います。
或る日トラウトルアーたち(プラグはこの3倍ぐらい。スプーン類も100個ぐらいは…)
エサ釣りと比較して人工物であるルアーは釣り師の欲を反映しているかのように無限にバリエーションがあるわけです。
そのなかで気づくと自分が過去に釣れたルアーがばかり使っていたり。
ということで、
スピナーはつれなかったんです
す、スピナーで釣れた!
と、あるとき、またこれはエリアトラウトの話なんですが、まーったく釣れなかったんですね。
魚が見向きもしないという。
お気づきの方も多いですが、魚って釣られたり、バイトミスでルアーを学習するわけです。
だからノーマルスプーンの3.5gぐらいなどは、ふつーに食わなくなり、ルアーメーカーのしのぎをけずって、正露丸サイズのルアーとかを繰り出してくるもんなので、どんどんコンディションがシビアになっていくわけです。
で、数年ブランクをへて、そういったことをしらないで加賀フィッシングエリアにいったんですが、
まー釣れない。
バスタックルなのはそもそもワイだけかよってぐらいにみなさんの装備もスーパウルトラライト化していて、タテ釣りみたいなのが流行っていたりする状況。
そんな中、スミスのピュア3.5とか投げても放流魚以外はまー釣れないんです。
と、
タックルボックスの中から、万年控え選手のスピナー氏がいうわけです。
・・・
平田監督:「釣れんな。加賀をなめてたよ。むしろ昨今のエリアトラウトなめてた」
(1、2投して)
スピナー氏:「監督。イチかバチか、自分にやらせてくれないですか?自分もう3年なんで最後の夏なんです」
平田監督:「ん?おうそうか。高3か。忘れてたよ。そうだな。最後は全力で暴れてこい。選手交代!」
ぴゅーん(キャスト)意外にスピナーは飛距離がでます。
着水。
スピナー氏:「これが戦場ってやつか。よし。全力で回転してやるぜ!」
クルクルクルー。
はー、クルクルクルー。
クルクルクルー。
クルクルクルー。
・・・
ぐわーん。
わ。
キタ。
着水して表層をただまきしていただけなんですが、あんまりスピナーをつかうひともいないので、マスたちもみなれてなかったんでしょうね。あと、夕まずめにむけて水面で虫が羽化していたというのもあったのだと思います。
それは、記憶に残る、たしかなアタリでした。
で、釣れたのが、こちらのニジマス。
はじめてスピナーで釣った虹鱒。きれいな個体。
2015年8月16日のことでした。
釣れず嫌いを解消するには使う数を増やす
ということで、めでたくスピナー童貞を卒業しまして、以降は、ここはというときの代打として起用することが増えました。
スピナーは水中でかなりの波動を出すんですよね。
あと、種類によっては鶏の毛がテール(ルースターテールだったかな)についていて、これが虫のようなアピールをするんだと思います。
ブラックバス釣りでも、スピナーは有効で特に夏の夕方表層引きをするとかなり釣れます。
スプーン同様古くからあるルアーですが、あまり多くの人が手に取らないんじゃないかなと。
最近のエリアトラウトシーンも、正露丸サイズのルアーがポピュラーになっていますが、たまにこういった伝統的なルアーで釣るとまた喜びもひとしおだったり。
もし、同じようにスピナーに対して釣れず嫌いをもった人がいましたら、ぜひつかってやってほしいところです。
それと、フックはスイミングフック(スレ針)を2個つけるとフッキングしやすいです。キャッチ&イート志向の方はためしてみてください。
※コータックがたしかなくなってしまったので、トラウト用のスイミングフックは今や売ってないかもですね。PE1号で自作かなと。
ではでは。
平田(@tsuyoshi_hirata)
※ルアーの釣れず嫌いがある方はこちらからエピソードを寄稿できます。