【職人技】PEライン用ハサミ界で超人気!シマノ「スパシザー」の使用感

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スパシザー
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今回はPEライン用カッター界隈で最強と呼び声が高いシマノの「スパシザー」の使用感を紹介します。

結論、最強・最高品質でした!

目次

PEラインを切るときのストレス

傷んだPEライン

結び直し、弱った部分をカットなど、PEラインをカットする場面は多い

PEラインを切るときのストレスは大きくわければ3つに集約されます。

  • 引っ張ってテンションをかけていないと切れない
  • テンションをかけても切れない
  • 切断面が毛羽立ってしまう

そう、PEラインはハリがないのでたるむんですよね。

いざ、ハサミで切ろうとすると、するするとラインが逃げてハサミの継ぎ目に入り込んでしまう。

そのためラインにテンションをかけている状態で切る必要がでてくるのですが、釣り場では両手をつかえない(使いたくない)ときもあります。

もちろん、テンションをかけても切れないと感じている人もいるかと思います。

次に切断面が毛羽立つという点。

きれいな断面で切断したいもの、一回で切れないで、なんどか切ろうとして部分的に繊維が切れるパターンです。

毛羽立った切断面(細くなってしまったところ)はよりコシがないので細かいところに通しにくくなったり。

スパシザーのストーリーと特徴

スパシザーST

スパシザーはシマノから販売されているハイスペックなPEラインカッターです。

2,600円 (税別)で、Amazonで1,900円前後。実店舗であれば、さらに高め。

きょうび、ハサミは100均でも売っていますし、糸を切るハサミに2,000円払う価値があるのだろうか。

そう思って、スパシザーが人気なのにもかかわらず、買わないでいる人も多いはずです。

関の職人が1本1本仕上げている

わたしの場合、購入につながったのが、実はスパシザーは岐阜県関市の職人が作っているという点です。

あるときに、シマノの動画をみたんですね。

▼1分ぐらいなのでぜひご覧ください。

職人がハサミの刃付け、カシメの微調整、1本1本異なるだろうブレードのゆがみ微調整、1本1本PEを切って切れ味を確認しているとのこと。

工場で大量生産されているのかとおもったら、職人的なアイテムだったわけですね。

かなり意外でした。

単に、波型の刃にして、カシメをきつくしてPEラインを逃げにくくしているだけと思ったらそうではない様子。

それを考えると1本2,000円前後って安い。

包丁やハサミなど刃物のほか、茶碗などの陶器、ガラスなどには「焼入れ」という工程がある。この熱処理の後、冷やして固めることで硬度を増す作業のことをいうが、その過程では必ず歪みが生まれるという。この歪みについては、まだ生じ方や規則性など科学的にも実証されていないため、最後は熟練した職人の手によって、ひとつひとつ異なる歪みを調整しなければ理想とする切れ味は生まれない。

PEラインが切りにくいというのは、ラインまたはハサミ自体が動いて逃げをつくってしまうためである。これをスパスパと切れるようにするためには、さまざまなバランスが重要だと語る。「PEラインは切れ味を極めたところで切れるものではなく、PEラインが逃げないようにギザ刃を入れたり、どこで切っても切れるような刃幅やカシメの支点の位置、適度な剛性、交差角の角度といったトータルバランスが求められる。またハサミを開閉する時の重さも重要で、軽すぎてはPEラインに逃げができてしまうため、しっかりととらえて切れるよう重めに調整しています。これらのバランスがとれたデザイン性と、個体差に合わせながら調整することによって、はじめてシマノのハサミのように、テンションをかけなくても切れる品質が実現できています」

出典:シマノ

シマノは派手さはないけど、大人の会社だなーとつくづく感じました。

動画とサイトのストーリーを読んでいるとなんらか心を動かされて購入に至る人も多いんじゃないでしょうか。

特に大量生産社会をさんざん経験して、ちょっとつかれている30代以上はそうなるはず。

スパシザーにはSTとRTがある(違いは?)

さて、スパシザーにはSTとRTの2種類があります。

ST(シャープ・ティップ?)は先端がとがっているタイプで、細かい作業もより得意です。

先端部の尖った部分で魚の延髄・脳締め等も締めやすいタイプ。

個人的に、ハサミの先で脳締めをすることが多いので、こちらを買いました。

つづいて、RT(ラウンド・ティップ?)は先端部が丸まっているタイプ。

ゲームベストなどにピンオンリール等で装着しやすいように取り付けホールがあります。

つねに身に着けているとして、先端部で怪我をするリスクも軽減できます。

コンパクトボディにビッグホールハンドル

スパシザーは手のひらに収まるぐらいのコンパクトな設計なのですが、ハンドル部分が大きめです。

そのためフルフィンガー系のグローブをしたままでも扱えます。

このハンドル部外側はソフト素材のため、指を中に入れたときに外側に広がるため、操作性も向上します。

ブレード部がフッ素加工

スパシザーの刃はステンレス素材に加えてフッ素加工のため錆にとても強いのが特徴。

実際にスパシザーでPEラインを切ってみた

それでは実際にスパシザーを買ってつかってみた様子です。

右側がスパシザーSTです。

大人気商品ADプライヤーtypeFと並べると統一感がありますね。

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ほかのハサミと並べてみました。

持ち手が大き目ですね。

このように持ち手の外側がソフトタイプです。

このように指アリのグローブをするようなルアーゲームでもグローブのまま使用できます。

指に力をいれるとき、持ち手が柔軟なことがわかりますね。

多少指が太いひとでも、窮屈な思いはしないはず。

片刃は波型でPEラインがずれないような仕様。

これはPEカッターでは一般的。

まず、8号100lb.クラスのPEラインをカットしてみます。

100均のハサミだとこの通り。

刃の合わせ目にPEラインが寝てしまって切れません。

スパシザーならラインを引っ張らなくても、スパスパきれちゃいます。

切るときにラインが逃げないように、強めに刃が組みあわされていることから多少重さはありますが、大多数にとって気になるレベルではないと思います。

たとえば、髪をサクサク切るように、連続で刃を動かすような使い方には向いていないとは思います。

そんな場面は釣りや仕掛けづくりでは思いつかないんですけどね。

細糸でよく使われるPE1号はどうでしょうか。

はい、スパスパです。

なんなら、ラインの端をもたないでも1mm以内でカットできちゃいます。

結び目の端を思い通りの長さで切るときに便利ですね。

次にナイロン40号、130lb.クラスはどうでしょうか。

はい、スパスパです。

こちらも、1mm以内にカットできているのが伝わるかと思います。

刃こぼれさせないための注意点

PEラインカッター全般の話なんですが、あまりにも固いものを切ったりするとやっぱり刃こぼれします。

そりゃそうですよね。ダイヤモンドでもあるまいし。

ということで、できるだけ長くPEラインをスムーズに切りたいという場合、ワイヤーや魚を締めるための使用は控えたほうが良い気がします。

魚のエラを切る程度、骨であればタチウオなど比較的固くない魚ならば問題ないと思います。

が、マダイのように固い魚は刃こぼれしちゃうのでやめたほうがよいと思います。

あと、これはやっているとわかるんですが、サルカンをPE直結で結んだときに雑にハサミをあてることを繰り返すのもよくないです。

長くやってると、刃こぼれして本来の性能が長く続きません。

真ん中の「ヤイバ魚絞めマルチシザース」もサルカンにすれて本来の性能を発揮できてません

まとめ

今回はシマノの「スパシザー」の使用感を紹介しました。

PEラインは「なんのストレスもなく」スパスパ切れちゃいます。

それと機能美にあふれる落ち着いた外観もよいですね。

職人エピソードも、愛着をもって長く使おうと思うきっかけになりました。

一度つかってみると、これはもうほかの製品では満足できないかも。

これは買いですよ!

関連アイテム

▼Amazonではライトグレーカラーがやや割高

▼魚を締める等でより大型がほしいはバンノウバサミがよいです。同じように関の職人がつくっているとのこと

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