多摩川のシーバスを狙いはじめたのが2015年の秋。六郷付近、丸子橋、羽田界隈と、いろいろやってみましたが、もともとよく釣れたポイントがとある理由により終わってしまい、どこで釣ろうかなーと思いながらも海老取川付近でスタートしてみました。
羽田界隈へ到着
以前は、すぐ釣りにとりかかっていましたが、シーバスはブラックバスよりさらにパターンというのが明確で捕食関連でないとルアーにバイトしてこないんですよね。ということもあり、まずは釣り場を調査。
うーん。バチ抜けしてないですね。あ、バチ抜けというのは、ざっくりいうと大量のゴカイ類が産卵にともない春に水面を泳ぐことを言います。
で、産卵を終えたシーバスが東京湾奥へ戻る過程で、そのバチを爆喰いするというわけです。産卵にからみやせたシーバスたちからすると、柔らかくて動きが遅くて大量に捕食でき、かつ栄養価も高い産卵期のバチというのは、まー日本人が麺類を好むのといっしょで、大好物なのでしょう。そんな爆喰いに直面したい。その一心でしたが、タイミングがあかんかったようです。
ひととおり攻めてみる
懲りず上州屋で買ったものの速攻浸水したウェーダーをつけていたので、干潟エリアをアカエイをさけつつ進みます。浸水してくるので膝下ぐらいまでしか入らないのですが、どうやら脚部のあたりからもう湿ってくるんですよね。もうはやく買い換えろと。
ベイトはどこに?
もうですね、バチはおろかベイトがいません。なのでシーバスもいない。ということで、同じく湾奥某所へ移動。
が、そこもシーバスのベイトにならない中サイズのボラの群れがいるだけでダメ。これはあかんようですね。
あきらめて岸際をライトで照らしてみたところ、ベイトになりそうなのは小蟹と手長海老(昨年の梅雨に孵化したものかな)と水面を泳ぐメダカより小さいなんらかの稚魚。
シーバスがいればこういうのを食べていそうだなと。この小蟹は横浜のみなとみらいのシーバスをさばいてみても秋冬によく食べられているベイトです。これには、グラスミノーSSのスロー引きがきくんですけどね。
飽きたので深夜の河口散歩
ということで、バチもいない≒シーバスもいないということであきらめて、エレファントカシマシの孤独の旅人を歌いながら深夜の河口散歩をしてみました。
多摩川は人々の喜びと悲しみと、まーその他とるにたらないゴミ屑を下流に流しているんですよね。で、ヘッドライトをあてて、闇にうかびあがるゴミに誰かの生活と過去の息吹を感じるという趣味です。
河口のシーバスウェーディングに飽きたときはいつもそうしてます。昔はやったDVDが砂まみれでいたり、去年の春はなかった信じられないサイズの流木があったり。これは2016年の台風で流されてきたのでしょうね。
釣れなかったのでネタもないので、ここからは河口散歩の成果を発表します…
しじみ
ころころしたしじみがいました。
冬のしじみは旨味が豊富だからなー潮干狩りセットともってくればよかったかなと。
水死体?
さらに歩いていると、
( ゚Д゚)
と、鳥肌がたつものが。。。
近くに寄ってみると、ジップアップのセーターのようですね。
どうやら河口の砂泥を肉体として有機的な姿をさらしていたようです。こえーな。死体かと思ったよ。警察による事情聴取があたまによぎりました。
警察A:「で、こんなところで何をしていたのですか?」
わたし:「あ、はい。シーバスを、バチ抜けを狙っていたわけです・・・」
警察B:「へー。シーバスを。あの外来魚のやつですか?」
わたし:「いえ、シーバスっていうのはスズキのことなんです」
警察A&B:「へー。あのスズキがこんなところにねー」
※これは2015年に羽田で職質されたときの実際の問答です。警察官のみなさん深夜もごくろうさまです。
さて、さらに歩いていると、またもや
ゾクゾク!
と、鳥肌がたつものが。。。
なんだよ首をもがれたウインドブレーカーのゾンビかよと。セルにエネルギーを吸い取られたのかよと。さっきのセーターと近いところにあったからなんらか事件性を感じてしまったものの、なかみがないのでまー変死体ではないということで。
ということで、また頃合いをみて多摩川シーバスにチャレンジしてみます。みなさんも釣れないときは深夜の河口散歩おもしろいですよ。そのうち幽霊に出会えるかもしれませんね。
ではでは。
※そういえば、バチ抜け用のルアーニョロニョロを二つ拾いました。安定の人気ですね。