冬の風物詩としても有名な釣りに氷上ワカサギ釣りがありますね。
この釣りはドーム船だったりテント釣りというのがあるのですが、暖をとるためにストーブなどを利用するのが一般的です。また、釣り人によってはバーナーで油を加熱し、釣りたてのワカサギのフライなどを楽しんでいることでしょう。
このテント釣りの場合は、密封された狭い空間のため一酸化炭素中毒の危険性が高いといわれています。
残念ながら、ワカサギ釣りをしていて一酸化炭素中毒で亡くなってしまったという悲しいニュースが入ってきました。
8日午前11時25分ごろ、福島県北塩原村の凍結した檜原湖で、ワカサギ釣りをしていた同県会津美里町の無職男性(69)がテント内で倒れているのを友人が見つけ、119番した。男性は搬送先の病院で死亡が確認された。
県警喜多方署によると、男性はテント内でバーナーを使っており、死因は一酸化炭素(CO)中毒だった。
男性は午前7時ごろに友人2人と湖を訪れ、それぞれ別のテントで釣りをしていた。友人が男性に電話をかけても応答がないため、テントへ様子を見に行くと倒れていた。(共同)
出典:https://www.nikkansports.com/general/news/201802080000832.html
毎年のように、このテントワカサギ釣りでは事故が起きています。
北海道砂川市の「砂川オアシスパーク」で21日朝、ワカサギ釣りをしていた男子小学生2人がテント内で意識不明の状態になり、病院へ運ばれた。2人は既に意識を回復し、治療を受けている。警察は、テント内で使用していたガスストーブの不完全燃焼による一酸化炭素中毒の可能性もあるとみて調べている。北海道新聞などが伝えた。
一酸化炭素中毒について
不完全燃焼によって生じる
一酸化炭素は、ガス暖房機器や練炭などの不完全燃焼によって発生します。
毒性が強く、頭痛・めまい・吐き気や、手足のしびれなどが典型的な症状で、重症な場合、死にいたることもあります。
まったくニオイはしない
色もニオイもないけど、毒性は強力!
- 一酸化炭素は無色・無臭なのでとても気づきにくいのですが、毒性は強力で、少量でも危険です。
- 軽度の中毒症状は風邪に似ていて気づくのが遅れることがあります。頭痛・吐き気がしたら要注意。重くなると手足がしびれて動けなくなることがあります。
- 重症になると、脳細胞が破壊されたり、意識不明になるなどして、死に至ることもあります。
出典:http://home.osakagas.co.jp/support/use/attention/index.html
一酸化炭素中毒が怖いところは、まったくニオイがないため、いつのまにか閉鎖空間において濃度が上昇してしまうということです。
どの釣りでもそうですが、アタリなどに集中してしまい、それ以外のことが頭に入らなくなってしまったりしまうこともあると思います。
スマートフォンでタイマー設定をし、一定間隔で換気することや、一酸化炭素濃度を測るチェッカーなどを利用するとよいでしょう。
また使用している暖房機器などが故障していると不完全燃焼を起こしやすいため事前にチェックしておくとよいでしょう。
冬場の駐車でも注意
冬季に雪にうもれた状態の車内についても被害事例があります。
「長い時間車内にいる場合、雪が降っていれば排気口がふさがってしまうということで、こまめに除雪を行ってください」
出典:http://www.news24.jp/nnn/news86514701.html
積雪により、車の排気口がいつのまにか塞がってしまい車内に一酸化炭素が充満してしますという事例もあるようです。
この場合も換気や雪の状態を観察して適切に対処することが大切ですね。
(JAF)が行ったテストでは、車が雪に埋もれた状態でエンジンをかけると、車内のCO濃度は22分で検知器の上限値に達した。これは約3時間で死に至る危険値という。
出典:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180211-00010003-fukui-l18
こわい。