【豆知識】潮や流れに対する魚の向きと捕食運動について

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逗子田越川で釣ったクロダイ
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最近は意識して散歩をしているんですが、近くにある田越川にクロダイがたくさんいて、それを毎日観察しています。

この川には堰がなくて、傾斜も平たん。

海からかなり上がった1.5キロぐらいの池子川合流地点あたりまで海水があがります。

ということで、海からさかのぼって、京急の逗子葉山駅の裏あたりまでクロダイ・スズキ・ボラが昇ってくるわけです。

水深が浅いんで、彼らの生態観察にはうってつけです。

これは先日、目にしたクロダイで、サイズは45cmぐらい。この川にはこのぐらいのクロダイはよくいて、最大50cmぐらいの所謂「年無し」もチラホラみます。

やや白く見えるんですが、皮膚病なのか、真水による影響なのか、こういった個体もいます。すごくきれいでみるからに旨そうな個体もいたり。

このクロダイの動画をUPしたところ、釣人割烹さんが解説してくれました。

単に魚がユラユラ泳いでいるように見えるが、魚の生態を分かりやすく伝える動画。左が海側で上げ潮なら水は左から右へ流れている。これに対して、魚は逆に左手の潮先(水が流れてくる方向)に頭を、右手の潮尻(潮ケツ、水が流れていく方向)に尾を向けている。その理由は、水と一緒にエサも潮先から流れてくるためだ。海も同じ。例えば東京湾も「大きな川」と見れば、上げ潮(干潮→満潮)のとき魚は湾口に頭を向け、下げ潮なら湾奥に頭を向ける。沖釣りの場合、これに船の動き(主に風向きで決まる)もからんで、釣り座の有利不利が決まる。

これ、ほんとその通りですね。

動画の左側が相模湾方面(海まで600mぐらい)なのですが、満潮前で、潮が左側からあげてきて流れができています。

そこに、ちょうどセオリー通りに、クロダイが潮上をむいて泳いでいます。

ひまなので、さらにぼんやり観察していたんですが、クロダイは岸壁沿いを右往左往して、面についている藻類をかじったり、何かを捕食していました。

歩道からみていたので、食べていたものは不明なんですが、小型のエビやカニが多いのでそういったものを食べていたんじゃないかなと。

理論的に魚が流れの上側をむくというのを知っている人も多いとは思うんですが、頭の中でこの動画を想い出すと、釣りのイメージもわきやすいと思います。

コマセの釣りでは、潮上からながれてくるアミエビやオキアミに対して顔を向けているわけですから、その鼻先にいち早く仕掛けを垂らせる釣り座が有利なのはいうまでもありません。

じゃあクロダイはずっと左側(潮上)をむいて泳いでいたのかというとそんなことはありません。

この動画の個体は、さきほどの個体とは別で、さらに下流側にいたクロダイです。

やっぱり潮上側だけをむいていきているわけでもなく、右側(潮下)側にも頭をむけて移動してみたりというのはあったりします。

これはみていると、岸壁にはりついた餌をさがすための行動であるわけです。

他に、上げ潮にのって、流心を群れで登ってくるクロダイの個体群をみることもあります。

以下の画像をスマフォにでも保存してみて拡大してもらうと、50尾ぐらいの子供のクロダイが浮き上がってきます。中にはキビレも混じっているかも。

逗子湾は遠浅なんですが、引き潮で逗子湾の沖目の根や葉山港あたりに散っていた個体群が、上げ潮にのって河川に入ってくるわけですね。

逗子界隈のクロダイは北側の大崎公園界隈の根まわりや、南側の葉山港の岸壁界隈に多い

ちなみに海水魚が河川に入ってくる理由は、食餌のためだけではなさそうで、淡水によって寄生虫を減らしたりするというような話もあるようです。

以上、みなさんの釣りの参考になれば幸いです。

ではでは。

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