人間は2種類に分かれる。
- マゴチ釣りにいったあとにサイマキを海に捨てる人
- マゴチ釣りにいったあとにサイマキを大切に持ち帰って食べる人
このどちらが正しいのかは神も知らない。
ただ一つ言えるのはサイマキはうまいということである。
ということで、今回はサイマキ(クルマエビの幼体)をつかったトムヤムクンをつくってみた。
サイマキとは
サイマキとはクルマエビの幼体の通称。
殻が柔らかく甘みがあるため食用では天ぷらネタとして使われる。スーパーや魚屋でも活きたものが一尾100~150円で購入できる。
こちらがマゴチ釣りように針がけしたもの。
サイマキをつかったマゴチ釣りでは必ずといっていいほど、弱ったサイマキが手元に余る。
これを魚やカモメのエサにするのもよいが食べるのであれば、死ぬ前にクーラーボックスにしまっておきたい。マゴチ釣りではジップロックSサイズをもっていくとこのサイマキを収納しやすい。
サイマキの下処理
こちらは持ち帰ったサイマキ。
塩をまぶしてからやさしくもみ洗いして汚れを落としておきたい。
必須ではないが、雑味を減らすためには背ワタをぬく工程もいれたほうがいい。
サイマキの背ワタは、背から黒くすけている部分を爪楊枝で刺してぬくだけ。鮮度が高い場合背ワタは意外と丈夫なためやぶれずに引き抜ける。
こちらふき取った背ワタ。廃棄しよう。
ちなみに多少くさみが出てしまったものはレモン汁をまぶすと復活する。
サイマキでトムヤムクンをつくろう
トムヤムクンは簡易的につくるのであれば、湯をわかしてエビを煮てトムヤムペーストを溶かせばできあがる。
が、具材が多いほうがうまいので今回は野菜をマシマシしておく。
- にんじん
- なす
- 大根
- たまねぎ
- 山姜(タイショウガの一種)
- 乾燥レモングラスの葉
- コブミカンの葉(バイマックルー)
- タマリンドペースト
- 唐辛子
- 日本酒orみりん
- 中華出汁(ウェイパーなど)
- ナンプラー
と、いろいろ入れているが、ハーブ類はトムヤムペーストをいれれば不要。野菜も冷蔵庫にあまっている切れ端をぶち込めばなんとかなる。
そうそう。みりんをいれると全体のまとまりがよくなるので覚えておきたい。
野菜が煮えてたらサイマキを投入。
エビテイストを強めたい場合はサイマキの頭部をあらかじめはずしておいて指で押しつぶしてから別鍋に日本酒をいれて強火で炊きだすといい。この濃縮サイマキ汁をあとでブレンドするとより濃い風味が得られる。
全体に火が通ったらトムヤムペーストを投入。濃さには好みがあるので少量ずついれて調整したほうがいい。
このように全体がトムヤムクンじみてきた。
ここでフィニッシュしてもいいが、よりコクを高めたい場合はココナッツミルクを投入するといい。缶のココナッツミルクが使いやすいが、場所をとるので、ココナッツパウダー常備しておき湯で溶かしてつかうのがオススメ。
さらに煮ると油が分離して、トムヤムクン感が増す。
仕上げにレモンかライムを絞るとさわやか。
薬味はパクチーを用意しておきたい。
が、家になかったのでプランターに生えている万能ねぎをイン。なんらかの虫に葉が食われているが無農薬ということですよ。アローイ。
ちなみに、トムヤムクンをつくったあとは、マルちゃん正麺を投入してトムヤムラーメン、加ト吉冷凍うどんを投入してトムヤムうどんなどなどを楽しめる。煮詰めてチーズと米をかましてトムヤムリゾットも美味。
ではでは。
平田(@tsuyoshi_hirata)
※船宿のサイマキはだいたい桟橋のカゴなどで活かされているので、衛生面が気になる人にはむいていません。
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▼トムヤムペーストは保存性も高いので大き目の瓶を買っておくとよいです。炒め物などにも使える。
▼ココナッツクリームのパウダーは家でもかさばらないので常備しておきたいところ。南インドカレーなどにもつかえる。