みなさんは、「釣りをやりたい」と言っている人を釣りに誘ったことがありますか?
いざ誘ってみたら結局ハマらなかった人。
これは「良い」「悪い」の世界ではなく、単に「合う」「合わない」の世界ではあります。
一方、釣りという趣味があわなかった人をみていると、いくつかのパターンがあります。
今回は、実際に釣りをやってみても「ハマらない人」の傾向を6つ紹介します。
①そもそも生き物が嫌いな人
餌をつける、魚をつかむ、逃がす。生き物に触れずにはすまない趣味。それが釣り
釣りは必ず「生き物」へ触れる趣味です。
キャッチ&イートなのか、リリースなのかでも程度は異なりますが、必ず魚に触るのが釣り。エサ釣りであれば、生きた餌に触ることもしばしばです。
いざ釣りをやってみて、「自分にはあわない」と感じる人には、生き物にふれるのが苦手という要素があることもしばしば。
小さいころから生き物に触れる機会が少なかった人は、だいたいこのパターンに当てはまります。
釣り餌のイソメやミミズであれば、ピンセットのような道具やニトリル手袋あたりをつかえば、つかめるようになる人もいます。
一方、やっぱり嫌いなものは嫌いと、釣りという趣味から足が遠のいてしまう人もいるのは事実です。
②自ら殺生をしたくない人
魚を殺すとき、最初は誰でも「なんらか感じる」ことがあるはず
人は他の生き物の命を奪わないと生きていけない動物です。
一方、自分の手で生き物の命を奪うこととは無縁なのが現代社会。スーパーにいけば、死んだ魚は手に入るわけで、自分の手で魚を殺すという経験は、日常を生きる限りあまり経験できません。
釣りをし続ければ、必ず魚を殺すことになります。
自ら殺生をしたくない人にとっては、釣りはハマらない趣味なのかもしれません。
③潔癖症傾向である
筆者はイソメやガルプをさわったら手は拭きたい派
生き物嫌いにも通じるものがあるのですが、「潔癖症傾向」というのも釣りにハマらない要素の一つです。
手指や服がちょっとでも汚れるのが嫌、という人は、どうしても釣りにハマらない確率が高いようです。
釣りをしていれば、どんなに注意していても手指や服が汚れます。
エサ釣りよりはルアー釣りの方が汚れも少なく遊べますが、それでも釣り場や魚による汚れというのはゼロではありません。
やはり潔癖症傾向にある人にとっては、釣りは難しい趣味なのでしょう。
④「めんどくさいこと」が嫌い
あまりにも「めんどくさいこと」が嫌いすぎる人は、釣りにハマらない傾向にあります。
釣り人にも「ズボラな性格の人」と「マメな人」がいますが、総じて一定の忍耐力がある人がほとんどです。
自分は「釣り好きだけど、めんどくさいの嫌いだよー」という人も考えてみてください。
- 無数にある釣り具の選択
- 釣行計画
- 前日の準備
- ポイントの選定、移動
- 当日の仕掛けの準備
- 仕掛けのメンテナンス
- オマツリを解く
- 魚の下処理をする
- 魚をさばいて料理する
などなど。
どれだけメンドクサイことをやっているのかと。
考えると、釣りは面倒くさいことばかりです。
一時の釣りブームなどで、周りに流されて釣りをはじめる人は、だいたいこの釣りの面倒さが割に合わないと感じてしまうわけです。なので、ブームが去ると、釣りをやめてしまうのです。
一方、釣りにまつわるめんどくささを、一つ一つ噛みしめて、楽しめる人は釣りを続けられますね。
⑤探求心が低い
釣りにハマらない人は、探求心が高くない傾向にある気がします。
まだ見ぬものを追い求めることよりも、着実にすぐに手に入るものにひかれる傾向にある気がします。
釣りには「釣れない」という魔物がひそんでいます。
この「釣れない」と付き合いつつ、「どうやったら釣れるのか?」という探求心を持ち続けることができない人には、釣りは向いていないのかもしれません。
⑥効率重視である
釣りは、ロマンの世界とよく言われます。
釣りの世界を広く見ると、効率や生産性などとは無縁です。
細かくみれば釣果を上げるために、手返しをよくするなどという要素はあるのですが、やることなすことに生産性や効率を求める人からすると、釣りは苦痛であるかもしれません。
- 大雨なのに釣りにいく
- 雪が降っているのに釣りにいく
- 手も凍える真冬に釣り船にのる
- ずっと待つ(実際はそうでもない)
・・・
よく考えると、なんと非生産的なのでしょう。
魚を釣るという「目的」は、人それぞれ。
生産性や効率重視の人は、この目的を「魚を手に入れる」「魚を食べる」に置きがちです。
そうなると、わざわざ道具に投資して魚釣りにいくよりは、魚屋で魚を買った方が「迅速」で「低コスト」で「安全」です。
このような損得計算が最優先な人は、やはり釣りには向いていないのでしょう。
まとめ
今回は、釣りに「ハマらない人」の特徴を6つ紹介しました。
釣りをしていると、まわりの人から「釣りいきたい」「釣りを教えてよ」と、言われることもしばしば。
人を釣りに巻き込むのは、釣り仲間も増えるわけで楽しいことなのですが、いざイチから釣りを教えるとなると一定の手間もかかるわけです。最初のうちは、自分の釣りもままならなくなることもあります。
まわりの人から「釣りいきたい」「釣りを教えてよ」といわれたときは、その人が釣りに向いているのかを、すこしだけ見極めてから、釣りに巻き込むというのも、一つかもしれません。
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