カンテレ(関西テレビ放送)により、以下の記事が公開されました。
釣り用のルアーが刺さったカモ見つかる 兵庫・芦屋市
兵庫県芦屋市の川で釣りに使うルアーが刺さったカモが見つかりました。釣り人のマナーの悪さが原因とみられます。
【記者リポート】
「あ!いました、いました!あそこでじっとしているカモ。脇腹にルアーが刺さっています!」痛々しい姿のカモ。
ルアーに2つ付いている針が体と右足に引っかかり、片足で立っている状態です。羽を広げて飛ぶことはできるようですが、水面ではかなり泳ぎづらそうな様子。
カモは針が気になるのか、くちばしで何度もつついています。
出典(アイキャッチ画像+引用文):https://www.ktv.jp/news/articles/03a83b25cabc435fb1dd698983c6743a.html
かなしい話です。
これに対して、釣り人はいろんな意見をいだくことでしょう。
SNSをみていても多くの言及がみられます。
- 可哀想
- ひどい、わざとじゃない、マスコミが意図的に報道している
など。
どう感じるかは人それぞれです。
今回の事案がルアーのキャストによって生じたものなのか、高切れなどにより水面や岸辺に釣り人の意図によらず放置されるようになったルアーにカモが引っかかったのかはわかりません。
おそらく、高価なルアーをわざわざひっかける人もいないと思われるので、高切れなどで水面にトップウォータープラグが浮いてしまい、結果的にカモに引っかかってしまったのではないかと思われます。
→<訂正>こちらのルアーは邪道のスーサンというシンキングミノーとのこと。シンキングであれば要因がまた変わってきますね。
人間が放置したとみられるルアーで起こった今回の被害。
釣り人のマナーが問われます。
関西テレビではこのような言及をしています。
すると、釣り人であるわれわれは、どきりと胸がいたくなり、ときに、マスコミを批判したくなるかもしれません。
でも、やっぱりこの指摘はその通りだなと思います。
「放置」ということばが適切なのかはわかりませんが、釣りをするかぎり意図の有無に限らずこのようなことは起きる可能性があるのは誰もが知っていることではないでしょうか。
釣りは、改めて釣り鈎や糸がついた危険アイテムを扱うもの。
これを忘れてはならないですね。
釣り人であれば釣りを楽しみたい。
一方、楽しむのであればやはり以下のようなことを常に考えなければならないわけです。
- キャストする付近に鳥やその他の生き物がいないか確認する。
- できるかぎり高切れしないようにラインの強度を考える
- より強固なリーダーの結節を学んで実践する
- できるかぎり根がかりをしないように技術を高める、仕掛けに配慮する
- ラインや釣り鈎を釣り場に放置しない
- 捨てられている釣り関連のゴミを積極的に拾う
また、自分であったり他人を守るためにも以下のようなマナーを守ることも必要です。
- サングラスやメガネなどで眼をまもる
- 毎投のキャスト前に周囲を確認する
だれでも根がかりはしますし、高切れもすると思います。どんな釣りのプロでも経験しているとは思います。
すこしネタバレしますが、人気漫画釣りキチ三平では、主人公三平に釣りを教える鮎川魚紳さんがなぜいつもサングラスをしているかというエピソードで、幼少期に父親との釣りでおった深い傷の話がでてきます。
この話で、魚紳さんの父親は釣りをやめるにいたるのですが、今回のようなカモの話を知り、「釣りをやめる」という選択をする人は少ないのではないかと思います。
それだけ釣りという趣味には、底知れぬ魅力があります。
遠方のなにもできない、一釣り人の立場からは、
この件で誰かを攻めるよりは、自分の釣り場での行動を今一度見直して、それらを一つでも変えていくことだけで、よくなることもあるのではないかと思うばかりです。
みなさんはどう思いますか?