船宿(釣船)のリピート客を爆増させる17の方法

リンクにプロモーションが含まれます
相模湾キハダマグロ・カツオ釣り風景
スポンサーリンク

~この記事は約 9 分で読めます~

釣り船は漁業ではなくサービス業なので、お客さんが来ないことにはやっていけませんね。

また事業を安定して運営するにはリピート客の存在が大切です。

今回は船宿(釣船)のリピート客を増やすためのノウハウについてお話します。

前提として、筆者は釣り人なわけですが、「こんな船宿はリピートするよなー(その逆もね)」という視点で書いています

▼本記事はXの以下投稿をもとにしています。Xでは釣りに関しての考察をいろいろしていますのでフォローしてみてください

目次

①受付(当日・電話)の印象をよくする

まず受付は釣り客と最初に対話接点を持つ場所です。

意識して印象をよくしましょう。

電話するとなぜか切れ気味、早朝に士気高く出かけたら、受付のスタッフが謎に機嫌が悪すぎる件など、よくある話です。

客の視点では電話の時点で予約をやめて他の船宿にする、受付をした時点で次はもう来ないようにしよう、みたいになっちゃいます。

電話の場合、客側がかける時間も悪かったりすることも多いです。

それはウェブサイトの連絡先欄に対応時間や優先する電話番号をしっかり書きましょう。ゼロにはできないのですが、だいぶ減ります。

朝こそニコニコ元気よく

  • 朝の受付スタッフの顔が土気色で死んでいる
  • 下をむいてこちらの顔もみず、挨拶なく金だけ受け取る

これもよくある話です。

毎業務後の打ち上げ等で毎晩酒を飲んでいる人も多い業界ですが、早く寝るとか酒量を調整するだけで、もっと、にっこり対応できるはずです。

上機嫌これ一番大切。

スタッフ人数が多い場合、毎日朝礼やるのもよいですね。

繁盛する飲食店などはだいたいやってます。

②挨拶やお礼をちゃんとする

挨拶は人間関係の潤滑油

子供じゃないので挨拶とか御礼的な声掛けはちゃんとしましょう。

「おはようございまーす」
「ありがとうござました!」
「今日は残念だったけど、また来てねー」

などなど、人として当然のことをやるだけで、釣り客は「あ、この船宿いいところだな」と、思っちゃうぐらい、できてない人がめちゃ多い業界です。

それと、挨拶は顔があったら声掛けしたほうがよいのですが、店側から積極的にやるとさらに印象がよくなります。

言われたら言うのではなく、コミュニケーションは先手を取りましょう。

③釣り客の名前を呼ぶ

はじめての場合などは仕方ないんですが、なんども通ってくれている人に対して「最近よく顔見るよね」とかの謎声掛けをする人がいます。

なんだそれ。

これを「○○さん、最近よく釣りますねー」「○○さん、何尾でした?」みたいに呼ぶだけでだいぶ変わってきます。

若年層に多いのですが、距離感をいきなり詰めると通いづらいという人もいるので、様子をみて詰めていくことがリピート獲得への近道です。

船上スタッフは地上スタッフから乗船名簿をもらって釣り座表に記入。

そこに釣った匹数を記載。これで最低限名前が呼べます。

また、雰囲気やその日のできごとなどをメモしておくと次回コミュニケーションしやすいはず。

④釣果で嘘をつかない(釣れないを正直に)

釣果で嘘をつかないこと、盛らないこと、これ大切です。

船宿の釣果情報はみんなチェックするわけですが、貧果のときに違う数字を書くと、誰かに伝わり、やがて信頼度が下がります。

尚、2隻出しでもう1隻はまるでダメで、もう1隻はよかったなどの誤解もあります。

そういったものを生まないようなわかりやすい釣果情報のUPが大切です。

また釣果情報については、古来から続く、0~10尾、最大55㎝はわかりづらいです。

何を入れるかは発信者の自由ですが、以下の情報があると釣り客は予約判断をしやすくなります。

  • 釣り客の人数(少なかったので公開したくないなどの気持ちはよくわかる)
  • 釣り座別の釣果(図に書くのがめんどくさい場合は、手書きして写真UPorテキストで羅列)
  • 全体の匹数
  • 平均釣果(全体を釣らせようとしているのか、どうかよくわかる)
  • 平均サイズ

尚、中乗りスタッフの釣果を入れるのは慣習的によいとは思います。

が、釣り客の期待値が極端にあがって実際いったらほとんど釣れないみたいなことがあるので、慣れた人であれば○○ぐらいが目標。

釣り慣れてない人はまず○尾ぐらいを目標にして頑張りましょう、みたいな期待値調整をしながらの発信が大切です。

さらに以下の情報があると、釣行の準備がしやすくなります。

  • 釣況(潮、釣れた時間帯、ベイトの有無などなど)
  • おすすめの仕掛けについて
  • 釣り方について
  • 当日やった海域や水深(これは公開したくないという気持ちはよくわかる)

⑤ポータルサイト集客頼りにならない

指名検索してもらうためにどうしたらよいかを考えて行動する

外部サイトを利用して集客をする場合も、ひとつのチャネルとして大切です。

が、外部サイトは割引を前提に集客するため、割引前提ユーザーが多く集まります。

結果、船宿直予約の固定客にならないことも多く、そこに注力していはいけません。

外部サイトを利用するなら、来たお客さんにリピートしてもらい、2回目は直予約してもらう仕組みを設計してからにしましょう。

集客サイトに投資するなら、費用対効果で後述のウェブサイトやSNSの運用努力の方が25万倍ぐらい大切です。

⑥釣らせようとする努力を惜しまない

釣り客からみると釣らせたい船長は一目瞭然

お客さんが来ないと思っている船長やオーナーは、一度自問してほしいのですが、釣らせようとする努力を本当にやりきっていますか?

「移動めんどい」
「はやく沖上がり時間こねーかな」
「どうせ釣れても俺の給料あがらんしな」

ほかに、

・仲間内で話しているのに夢中
・むしろ自分が釣るのに熱中

などなど、意識が釣り客の平均釣果ではなく、時間をやり過ごすところに向いていませんか。

「潮流れず、」(ほんとその場合もあるが)
「貸し竿が多かったので、」

などの投稿が多いとやっぱりげんなりです。

やはり、釣らせようという気持ちが強い船長や中乗りスタッフは、アナウンスも盛んですし、釣れてない人へのサポートが熱いです(話を聞かない人はしようがない)。

最後のひと流しまで釣果0を減らそうとする。

そういう熱い姿勢が、釣り客に伝わります。

釣れなかったお客さんが、

「だめだったけど、また来よう!」なのか、
「船長のやる気がないから、よそ行こう」なのか。

すごく大切です。

⑦沖スタッフの言行に注意する(アンケートを取る)

オーナー陣(家族)が地上にいて、雇用しているスタッフだけが操船したり中乗りをする場合も注意が必要です。

船が沖に行くと、めちゃくちゃな態度で釣り客に接したり、息を吸って吐くようにタバコやゴミを海に投げ捨てているスタッフがいます。

地上でしっかり釣り客の対応をしているのに、なぜか新規のお客さんがリピートしないというのはそういうことです。

そのあたりは乗船後にLINEなどでアンケートをすると2秒でわかります。ぜひやってみましょう。

後述しますがGoogleレビューを精査していくだけでも傾向はわかります。

船長の雇用やお手伝いさんを探すのはなり手がすくないので大変。

なので目をつぶりがちですが、敵(システム上そうなってしまっている)が陣中にいることも多く、ダメ対応をしないシステムをつくりましょう。

➇写真はきれいにデカく撮影する

釣り客と釣った魚を撮影し、SNSやウェブサイトにUPして集客につなげることも、古代より続く主要テクニックです。

が、

  • 魚のサイズにしては小さく見える
  • 釣り客が笑ってない
  • ピンぼけしてる
  • レンズが曇ってる

などがよくあります。

魚は大きく撮影しましょう。

ピントをあわせて、逆光をさけて、半逆光にするなど。

あと手を移さないとか、身体の前に突き出してもらって撮影するとか。笑ってー(笑)というとか。

かなり大切です。

また、釣れた魚を並べて撮影する行為ですが、種類・サイズ・数によっては下品に感じる人もいます。

そのあたりを配慮するのも大切。

⑨Googleレビューを活用する

Googleレビューに向き合いましょう。ネガティブな意見もあれば、ポジティブなものもありますね。

全部一旦見ましょう。

もちろん勘違いした釣り客もそこそこいます。

  • なんの準備もしていない
  • 船宿スタッフの話をまったく聞かない(釣りが下手なのに、その釣り物は詳しくないのに)

などなど。

そういったレビューはすべてスルーして大丈夫です。

一方、明らかに自分たちに課題があるものへの苦言はありがたいものです。

一つ一つ対策していきましょう。

休みの日にでも、レビューへ1件1件返信していくのも大切です。

⑩Googleマップを活用する

Googleマップで船宿の場所を調べる人もかなり多い時代なのですが、そもそも検索できない(マップに出てこない)とか、乗船場所がわからないなどもよくあります。

Googleビジネスプロフィールで自分の船宿の情報をしっかり伝えましょう。

ググればその辺はやり方がでてます。

⑪ウェブサイトを活用する(ちゃんと更新する)

運用するのがむずかしいので、ワードプレス等で組むサイトは不要です。

(船宿スタッフの人数、リテラシーによってはもちろんありです)

小規模の場合、無料ブログでも問題ありません。

ただ、以下の要素をわすれがちなのでいれて記載しましょう。

  • 集合時間と場所
  • 正確な乗船料
  • 餌、仕掛けについて(仕様・現地で買えるか)
  • 可能な釣り方(ルアー・餌)
  • 出船するのかしないのか

ウェブサイトを用意する場合、電話で予約するのを心理的ハードルに感じる人も多くいます。

電話対応工数を軽減するためにも、メール予約の対応や現在の予約するを適時更新するのも大切です。

⑫SNSを活用する

釣り船の集客なのですが、以下のパターンにわかれるかと思います。

  1. ウェブサイト
  2. 外部集客ポータル
  3. SNS(X・Facebook・インスタ・YouTube・LINE)
  4. 雑誌やTV
  5. リピート
  6. 知人紹介

このうち、新規集客でとくに押さえておきたいのが、SNSです。

雑誌やTVにはタイムラグがあるため、即時性があるSNSがもっとも有効です。

船釣りは中年から中高年が多いのでFacebookもまだ大切です。

女性や若者にリーチするならインスタです。

特にXは釣果情報や釣況をUPしやすく、最小限の努力で幅広い客層を集客できます。

やりてはXをのぞいてみて、若手の真似をすればそれでOKです。

インフルエンサーのまねごとをする必要はありません。

  • 釣果の写真(釣り人含む)
  • 釣況や釣果数
  • 予約ページリンクや電話番号

これを沖上がり後なるべく早くUPしましょう。

船上で納竿して集計してUPでもよいですし、地上スタッフにLINE等で共有してUPしてもらうのも一つです。

また、速報として、地上スタッフなどが釣況をSNSにUPし、翌日以降の予約につなげるのも賢い一手です。

例:「まだ午前中ですが、船中0なしで、平均7本程度。午後に乞うご期待!」+写真+予約リンクや電話番号

⑬プロ・テスター・インフルエンサーにおもねらない

「おもねらない」というのは、媚びたりへつらったりしないことです。

もうね、そういうのやめましょう。

大多数のふつーの客には伝わりますよ。

釣り座なども特別扱いせず、等しく大切なお客さんとして扱いましょう。

⑭常連衆は大切に、新規客も大切に

乗船頻度が高い常連衆は売り上げのコアをつくるため大切です。

が、やはり常連衆もやがて老いますし、老兵ともなれば、いつかこの世とおさらばするものです。

常連びいき(大切です)と思われすぎないようにフォローしつつ、新規客も大切にしていきましょう。

よく常連客とじゃれあうことにかまけて、新規客に塩対応というパターンをみるんですが、違うそうじゃない。

常連客とじゃれあいつつ、新規客にもやさしい。

これです。

⑮初心者や女性子供を大切に

釣り物によっては無理なんですが、どんなマーケットでもピラミッドの上層だけみていると、やがて経営がやせ細ります。

初心者にやさしく。女性や子供にもやさしく。

中級者から上級者は釣果を上げてくれるし手間がかからないから確かによいもんです。

一方、初心者は未来の中級者・上級者だし、女性や子供がいる船宿は活気があってよいもんです。

⑯なによりスタッフを大切に

経営者はスタッフのがんばりに報酬でこたえてあげましょう。

給料が変わらんのでやる気がでないとか、まーよくあります。

固定給+大入り手当など工夫していきましょう。

やとわれ船長でも、SNSへの発信で自己集客してくれるメンバーはとてもありがたいもんです。

いまどき毎日の打ち上げで一緒に飲んでニコポンだけでは、スタッフの士気もあがりません。

やる気が出ない船長のうち、「報酬」や「やりがい」が問題な場合は、オーナーのマネジメント能力でどうにでもなるもんです。

⑰船宿はハードよりソフトが大切

船宿は漁業ではなく接客業。

船を新しくする、船宿施設をきれいにするのは大切なんですが、それ以上にお客さんにしっかり向き合って楽しんでもらう。

そっちの方が大切です。

船(ちゃんと整備をしていれば)や施設が古くても、ちゃんと魚が釣れれば無問題。

船長がいい人でやる気があり、地上スタッフの接客も素晴らしければ、それで80点です。

船宿や船がきれいでも、スタッフがアレな場合は、20点ぐらいです。

関わるスタッフのうち、一人でも残念な人がいると、マイナス40点ぐらいになってしまいます。

個々がどんなコミュニケーションをしているのかはよくみておきましょう。

まとめ

相模湾キハダマグロ・カツオ釣りの船団

さて、船宿(釣船)のリピート客を爆増させる17の方法について長くなりましたが、まとめます。

船宿は接客業であるという認識を持ち、ちゃんと釣果を出しつつ釣り客に向き合えば、お客さんは自ずと増えるし、リピーターもバンバン増えます。

特別のことはやらなくてよいので、当たり前のことをすれば、それで100点です。

そのうえでさらに、お土産をどうするかとか、沖上がりに軽食とか飲みものを出そうとか、イベントをやろうとか、設備をよくしよう等を考えればよいと思います。

最後に深く考えてほしいのが、「自分の船宿・船が釣り客にとって、また来たい場所になっているのか」という点です。

スタッフみんなで「また行きたいと思うラーメン屋」について考えてみてください。

このあたりはみなまで解説しません。

自ずと答えがでてきて、改善点がでてくるはずです。

ではでは。

平田 剛士(@tsuyoshi_hirata

>>>YouTubeではシンプルな釣行動画を上げてます

<お知らせ>
🌊Amazonタイムセール! 釣具も安い!
🌅楽天スーパーDEAL-人気アウトドア商品もポイント高還元!
🐙Yahoo!ショッピングならPayPay毎日5%還元!竿とリールが超得!
相模湾キハダマグロ・カツオ釣り風景

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

記事をシェアしよう!
目次