先日Twitterで、饂飩と蕎麦における天下分け目の戦いについてアンケートをしたら余裕で饂飩が敗北していました。中道饂飩派のわたしとしては哀しい限りです。
饂飩と蕎麦が戦争をおこしたら、君はどちらに味方するつもりなんだ?ここではっきりさせてもらおう。
— ひらっさん (@tsuyoshi_hirata) November 18, 2017
うどんでこそ旨いものはないだろうか。
あ、あったごまレモンうどんがあったじゃないか。
そうそう、平田家に伝わる特色ある料理はいろいろあるのですが、『ごまレモンうどん』というものがあります。
乾麺から茹でた釜揚げうどんの湯を切りどんぶりにいれ、かどやの純正ごま油を多めにまぶしつつ、万能ねぎをちらしてレモンを多少豪快にしぼる。
そこに、昆布と煮干しとカツオ節+醤油少々+みりん+酒でとった出汁をかけて食べる。
すりごまをかけても旨いのですが、この食べ方でわたしはうどんをどんぶり4杯5杯と少年時代食べていたものでした。
これが、ごまレモンうどん。
わたしの父方の祖父平田正臣はもともと佐賀の神代家に生を受け、平田家に養子にはいった(?)そうなのですが、このありそうでなかったうどん料理がどこから生まれたのかはわかりません。
このメニューはもともと、ただの『うどん』として呼ばれていて、名前がないのでわたしが命名しました。
ほかにも平田家では、とんかつや天ぷらを、ウスターソースorブルドックソース+きざみ生ニンニク+レモン+大根おろしで食べるという奇習があったのですが、これもこれでかなり旨いです。
とくに、このアレンジでのとんかつは最強なのではないかと。最強とんかつと呼んでも過言ではないかと思います。
みなさんにもぜひやってほしい。
と、昔語りをすこししてみましたが、今回は冒頭言及したごまレモンうどんをすこしアレンジしてみた料理をお送りします。
真鯛ごまレモン温麺をつくる
先日金田湾で釣った真鯛の塩焼きを作り、淡白ながらも奥行きのある風味・旨みでうまかったのです。
焼き魚のうち、皮目やアラが旨いものは少し残しておきほぐして料理に使うのも乙なものです。
このように真鯛を身の部分と、頭・骨・皮部分をとりわけておきます。
そして、昆布出汁+日本酒+みりん少々で強火で炊き出しましょう。
だいたい20分ぐらい炊いたでしょうか。昆布出汁に炙った鯛の旨みが溶け込んでいるのが湯気からうかがえます。
と、ここでどんぶりを用意しておき以下の材料を入れておきます。
- 真鯛をほぐしたもの
- 葉ネギ(万能ねぎやあさつきで可)
- ごま油スプーン大さじ3杯(油っ気はレモンで中和されるので好みで多目で)
- レモン汁(レモン半切り~一個分。酸っぱいのが好きか嫌いかによります)
温麺(うーめん)を茹でる
つぎに麺ですが、ソーメンでも冷や麦でもうどんでもよいのですが、今回は買ったまま放置プレーをしていた温麺(うーめん)を利用します。
温麺は、宮城県白石市の特産品で、ソーメンそっくりなのですが製麺時に植物油をつかっていない点と麺の長さが短い点が特色です。
冷やしても温めても旨いそうですが、今回は名前の通り『温』で。
この温麺なのですが、この通り全長が短いので、手鍋でも茹でられるところが優れもの。
ソーメンでも冷や麦でも、比較的大鍋でたくさんの湯をつかうという時点ですこし気が引けることがあるのですが、これだったらサクッと茹でて食べられますね。
ということで3分強ゆでる。
ザルにとり、いったん流水で洗ってぬめりを落としておきましょう。
めんどくさいなーと思う人は、そのままでもよいとは思います。
真鯛ごまレモン温麺の仕上げ
ここで加温し続けていた真鯛スープを先ほどのどんぶりに入れる。
骨や残った鱗が入らないように、ザルを使うとよいですよ。
おおお。うまそう。
不思議なことに、見た目がうまそうに見えるものって、だいたい食べてもうまいですよね。
トッピングに出汁殻から回収した真鯛の兜を乗せて、お好みで七味唐辛子をかけて食べてみましょう。
あああ。この味。
レモンの酸味にダシの旨みが広がり、鼻にぬけるごま油の香り・・・
この記事があがるまでまだGoogle先生もご存知でないし、海原雄山も気づかなかった味でしょう。
ふふふ。
ある程度食べたら味変化で、レモンを追加して食べてもいいですし、トムヤムペーストを入れてもまた旨いです。
まとめ
今回は、真鯛の塩焼きが残っていたので真鯛出汁を合わせてみましたが、
冒頭のレシピ
乾麺から茹でた釜揚げうどんの湯を切りどんぶりにいれ、かどやの純正ごま油を多めにまぶしつつ、万能ねぎをちらしてレモンを多少豪快にしぼる。そこに、昆布と煮干しとカツオ節+醤油少々+みりん+酒でとった出汁をかけて食べる。すりごまをかけても旨い
これだけで最強にうまいので、是非皆さんもやってみてください。
うどんは冷凍うどんでもいいですし、出汁を作るのがめんどくさい人は、ヒガシマルの饂飩だしが近いと思うのですが、濃縮の麺つゆを薄目に割っても似たようなものができます。