「いやー、モクズガニは上海蟹と呼ばれるチュウゴクモクズガニの近縁種でおいしいんですよ」
このわたし、このような知ったか解説を今年何回したことでしょうか。
モクズガニの捕り方を解説した記事もまとめてみました。
が、肝心の自分がモクズガニ捕りにいってないなーということで、2017年を後悔しないようにカニ網を買って湘南の某河口にいってみました。
カニ網について
まず、カニ網。
これは自作してもいいですが、今回はコトブキヤさんの錘なしを購入。290円。
100均アイテムでつくると二百数十円ぐらいなので、まーよいかなと。
「よくひろがり」
「よくかかる」
そうです。
カニ網をセット
錘は船釣り用の20号程度のものを使います。
餌は、冷凍庫に封印してあった以下の素材をブレンド。
- ヤドカリのむき身
- サンマの切り身
- イカの塩辛
- キビナゴ
エサ袋に餌をいれたあとですが、ちょいとノウハウで、エサを踏みつぶしておきましょう。
すると、水中で餌エキスが漂い、蟹の集まりがよくなるのです(たぶん)
竿は、先が折れたスピニングロッド。そんなに遠投せず10メートルぐらいのところに沈めておきます。
もう1本は、足元の護岸あたりに沈めておこう。
こちらの竿も先が折れた竿。
戦線離脱した老兵ロッドでも蟹釣りでは問題ないので、ぜひつかってあげるとよいですよ。
そんでもって待つ・・・
・・・
・・・
・・・
蟹の種類にもよるのですが、大体15分~20分はかってあげてみるとよいかなと。
そんでもって、網を回収してみると、、、
む。
どこから現れたのか巻貝がたくさんついていますね。
蟹は、いない。
うーむ。
このあとも、カニ網にはかからず。
こうなったら、穴釣りですぞ。穴釣り。
あたりめで、モクズガニを釣ろう
ここでとりだしたのは、あたりめ、こと、するめです。
「するめを香ばしく焼き上げ、食べやすく引き裂きました。噛めば噛むほど、味わい深いおいしさです」
読み上げてみると、これはどうもモクズガニが釣れそうですね。
スルメにナイロン5号のライン1.5メートルを直結してナス型オモリを結んでおきます。
護岸のつなぎ目をチェックしていると・・・
あ、いた。
まだ夜になっていないので、護岸のつなぎめにモクズガニが隠れているようです。
あたりめ、投入。
即、バイト。
蟹はわかりやすくていいですねー。
が、蟹にも個体差があって、攻めてくる蟹と、おそるおそる餌によってくるものがいます。
このモクズガニはなかなか隠れ処をはなれない個体のようで、常に半身を護岸の隙間に隠しながら餌を脚でかき寄せるという慎重さ。
こういう慎重な蟹は長生きするのでしょうね。
ちょっとこのモクズガニは難しそうなので、別の個体を探したところ、
おー、いたいた。
捕れた。
モクズガニはザリガニと比べて重量もあり、水中からあげると餌を離してしまうことがあるので、このようにたも網があると便利です。
こういったスキマにいます。
が、このあとモクズガニが見当たらなくなりこの日は終了することに。
別の日に再びモクズガニハンティング
こちらは三浦半島某所。
真夜中からモクズガニ獲りスタート。
いやはや夜の釣り場というのは興奮するんですよね。
カニ網も投入しておこう。
が、投入したカニ網にはなんどやっても蟹が来ず。
護岸際をみていると、カニがいるのでカニの目の前に蟹網を入れ、カニホイホイとしてつかうことに。
おおお、きたきた。
おーとれた。モクズガニ。
ぬわ。モクズガニが2匹ついてるぞ。
こんな風にモクズガニとイシガニがダブルでとれることも。奥がイシガニ。
いいサイズのイシガニだなー。これは味噌汁かな。
半分にして冷凍しておけばタコ釣りの餌にもできるなー。
これは左からモクズガニ、右からイシガニが登場した図。
右側のイシガニは最大サイズだったものの、エサ袋を引きちぎりキビナゴをかっさらって護岸の穴に消えました。。。
これはこの日、最大のモクズガニのオス。
激おこなので挟まれないように注意です。
こちらは、イシガニの最大サイズ(オス)。
このサイズになると、はさまれると冷や汗がでるレベルです。
潮が干潮で、とりのこされたアカエイの子供が。
モクズガニの泥抜き
蟹類は泥抜きする派としない派がいるのですが、モクズガニに関しては泥抜きする派です。
蟹籠ではなく蟹網と蟹釣り(あたりめ)にしては、なかなかとれたなと。
人生で一番の釣果だなこれは。
入れ物がなかったので、いったんバスタブに入れましたが、翌朝別の泥抜き容器に移しました。
数日泥や糞をぬいてから食べようかなと。
で、イシガニは・・・
こちらがイシガニの最大サイズ。見ての通りマトリョーシカと並べても圧倒的なサイズ感です。
こちらもイシガニ、いいサイズではありますね。
最大サイズより、動きに切れがあるきがします。
さて、マトリョーシカをどけようかな・・・
・・・
V(`・ω・´)Vシャキーン
痛ぇ!
ク〇いてぇ!
なんてこった。クリティカルヒットを食らっちまった。。。
これがほんと痛くてですね、なかなか離さないんですよ。
イシガニの爪の先は内側にむいて獲物が逃げにくくなっていて、これがスト2でいえば強ボタンで挟んでいて、呼吸をおとめて痛みにたえつつ中ボタンになったとおもったら、また強ボタンではさんでくるわけです。
強。中、からの、強強強。
みたいな。もう早く弱にしろよと。
しかも、この顔ではさんでくるわけです。
もう、彼としても命がかかっているわけで、床においても水をかけても容赦がないんですよね。
あー痛痛痛痛痛。
あー痛痛痛痛痛。
あー痛痛痛痛痛。
痛いってば。馬路で。痛いんだからね。
ここはおもわず、床にたたきつけたろか!ふざけんなばかやろいいますわ、と思いながらも、叩きつけたら爪と脚がもげるなーとおもい、5分ほどバスタブで苦悶していたでしょうか。
なにこの拷問。
小学生になってから痛みでは泣かなくなったものの、変な汗がでてきました。
やっと、はさみ方が弱くなった瞬間に逃れました。
V(`・ω・´)Vシャキーン
貴殿、ウルヴァリンかよ。
この通り、イシガニ氏、激おこですよ。
おいおい、また大袈裟だな、そんなに痛くないでしょと思った人は、ぜひとも挟まれてほしい。取引先とのいい話のネタになるはずです。
もー指がもってかれるかと思いましたよ。(が、意外と人間の指は強いので皮膚表面に穴が開くぐらい)
ちょっとお仕置きで、ひっくり返してみたり。
モクズガニだとひっくり返してからの起き上がりが速いのですが、イシガニは20分後に見に行ったときもこの状態でした。
こちらが被害にあった指です。
外側も穴が開いています。
このあと、親指が腫れました。。。
まとめ
ということで、モクズガニがたくさんとれてやっほーでした。
と、スムーズに楽しめたとみせかけて、実は岩場でマトリックス気味にこけました。
水深は干潮で20センチぐらいしかなかったのですが、深夜の蟹とりはリスクと隣り合わせなので、みなさんも気をつけて遊んでみてください。