現在の釣りシーンでは移動時の持ち運びなどに考慮して2ピース以上のロッドが主流です。またパックロッドと呼ばれる複数継ぎの釣り竿も一般的になってきましたね。
これらのロッドはとても便利なのですが、あるとき
「ぬお、抜けない!」
と、青くなることもしばしばです
ロッドのジョイント(継ぎ目)が抜けなくなる4つの原因と解決策
ロッドのジョイント(継ぎ目)部分が抜けなくなる理由はだいたい4つあります。
- 熱による膨張
- 必要以上に継ぎ目を強く入れ過ぎている
- 継ぎ目に水が入ってしまった
- 塩や細かい砂利が噛んでいる
熱による膨張
車内等において極端な熱が加わりジョイント部分が膨張してしまった状態。車にマルチピースロッドをセットしたままにしている方にありがちな状態です。
<解決策>
ジョイント部分を氷等で冷して膨張を少なくする。溶けかけた保冷剤で包み込みしばらくしてから抜くと取れることがあります。二人がかりで抜くのも効果的。
必要以上に継ぎ目を強く入れ過ぎている
キャスト時にジョイントが抜けてしまうことをさけるために、ぐいぐい押し込みすぎると起きてしまいます。
<解決策>
ジョイント部分を氷等で冷して膨張を少なくする。溶けかけた保冷剤で包み込みしばらくしてから抜くと取れることがあります。二人がかりで抜くのも効果的。
継ぎ目に水が入ってしまった
雨にふられたり湿気が多い日の釣り、もしくはなんらかの形でロッドを水中につけたあとに継ぎ目に水が入ることがあります。継ぎ目の精度が悪いロッドや、悪くなってしまったロッドでおきがち。
<解決策>
ドライヤーの風を遠くからあててしばらくしてから抜いてみる。あまり近くで高温の風をあてると塗装やコーティングが劣化する可能性があるので注意しましょう。
塩や細かい砂利が噛んでいる
これもよくある話ですね。海の釣り、なかでもサーフの釣りではいつのまにかジョイント部分が塩や砂を噛んでいることも。
<解決策>
ぬるま湯にジョイント部分をつけてしばらく置きましょう。塩がみの場合はこれでとれるようになるかもしれません。
<意外に便利>
100均のラバー付きの手袋はロッドをつかんでも滑りにくいため、ジョイント部分を外すのに適しています。夏場でも持っておくとすくわれるかも。
やってはいけないこと
ジョイントを抜く際は前述の事後対応策を行った後に一人、もしくは二人で抜く作業をするわけですが、次の2つはやらないように注意しましょう。
- ガイド部分をもってひねる
- ロッドをひねりながらぬく
ガイド部分をもってひねる
ガイド部分をもってひねることによりロッドに力が加わりやすくジョイントが外れることもあるのですが、これをやってしまうと、ガイドの脚が傷んでしまうか、スレッドやその接着部分が破損するという恐れがあります。持ちやすいのですが、やめておきましょう。
ロッドをひねりながらぬく
ロッドをひねりながら抜くことによってジョイントが外れることもあります。一方、ブランクにつかわれている繊維の太さ等によってもことなりますが破損や強度劣化の原因になります。注意しましょう。
釣り竿の「ぬけない」の予防策5つ
水にぬらさない
使用時はできるかぎり水にぬらさないようにしましょう。
塩や砂をかませない
ジョイント部分が劣化しているロッドを継ぐ前に砂浜などに横たえると砂や塩(海水)が入る可能性があります。
強く突っ込まない
必要以上にジョイントを押し込むことはやめましょう。一定以上押し込むと何をしても抜けなくなります。
継いだままにしておかない
ロッドをついだまま車の中などに放置するのはやめましょう。自宅などのガレージ等においておく場合も同様です。
便利。TIEMCOフェルールワックスを塗っておく
ロッドの使用前にフェルールワックスをジョイント部分に塗っておきましょう。ロッドの継ぎ目は擦り減るものですし、初期不良等で継ぎ目がゆるく抜けやすいもの、固く締まりやすいものがあります。
フェルールワックスを塗ることにより、しっくり継ぐことができ、取り外しもスムーズになります。
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