我が息子「凪」うまれる
古今東西、父親というものは何かと威厳を保ちたい動物として知られています。
たとえば、サザエさんの波平氏。
あの御仁も盛大にハゲて、もはや爺では?と思われているんですが、ところがどっこい、れっきとしたサザエ&カツオ・ワカメの父親です。
父波平はときたま士気をあげて釣りにいきます。
なぜか。
それは、釣りを通して、デカマダイやヒラメなどを調達して、ドヤ顔で帰宅。
家人一同の吃驚顔に対して、「母さん、この真鯛はすこし大きいから、半身を塩焼き、煮つけにしてくれ。ん?あー、お頭はお吸い物で頼む。すこし疲れたから風呂に入ってやすむよ」とか言いたいんです。
威厳。
が、実際のところはどうだ。
高確率でボウズを喰らうという。
で、家人からディスられ体面を失うのを恐れ、帰り路に魚屋にいって真鯛を購入。そのままドヤ顔で帰宅してしまって、ずる賢いカツオ少年により「養殖の真鯛と天然の真鯛は色と鼻の形が違うんだよ」と、バレるに至り、さらに体面を失ったりしますね。
威厳。
普段片身が狭くてもドヤりたい。亭主関白ではないけど、ちょっと頼りにされたい。
そういった先達のおっさん陣の気持ちがわたしもわかる年頃になってきました。
齢36にして、息子ができたのです。
その名も「凪」。
この名前。
ただ釣り好きだからつけた名前に思われがちですが、まーこの子が波風にあわず健やかに育つことや世界平和までを込めた奥深い名前なんです。
ZOZOの素敵な代表、前澤友作さんみたいな考えだと思ってください。
前澤さんをディスる人もネット民にはいるとは思うのですが、やっぱり世界平和とかを望むってほんとにすごいことで、常人やネット蝗には到底できません。
当然、凡人のわたしにもできないので、子に願いを託す。
父親の子への想いって、そういうもんなんじゃないかな。よくわかんねーけど。
あれですよ。決して、釣りにいくときが毎回「凪」だったらいいな。
手漕ぎボートは風速3m以内くらいの「凪」じゃないと出られないしな、というような安易な考えでつけたわけではありません。ちょっとそこは勘違いしないでいただきたいです。
で、この凪氏が7月30日に生まれて、生後100日がたったわけです。
そうなると、話題はアレです。
お食い初めの鯛。
釣りを愛する盆暗ファザーが、家庭内においてその面目を盛大に施せるものといえばこれです。
買った鯛でなく、釣った鯛を手に入れる。
養殖ではなく、天然の真鯛を手に入れる。
これです。
息子には「モノホン」を知ってほしい。
早潮にも全く動じないデッカイ真鯛みたいにビッグな野郎に育ってほしい。ビッグダディとかはちょっと遠慮してほしいけど。
世の父親陣も大体そう思うんじゃないでしょうか。
初っ端の一つテンヤ・タイラバ釣行@東京湾でしくじる
前回の東京湾・一つテンヤ、タイラバ釣行をご覧いただいた方においては、わたしの体たらくに涙を流していただいたんじゃないかなと。
まだ読んでないご多忙の方向けに再度リンクをはっておきますね。
久里浜網屋丸の船長はいい人ですごい頑張って操船いただいたのですが、いかんせん日が悪かったのか、たしか20人ぐらい釣り客がいて船中の真鯛は4枚ぐらいだったんですね。
わたしも1日やって、タイラバに1バイトあったんですが、いかんせん徹夜&酔い止めアネロンからくる眠気にかまけて中空をみてぼんやりしていたら、わ、ってな具合に、アワセをしくじってしまった次第です。すんごい悔しかった。
帰り路の足の重さと言ったら、なかったですね。あれは。
一応、凪氏に「ほらこれが真鯛だよー」ってな具合に手作り偽鯛を渡してみたところ、すぐさまエラー検知機能が稼働して、盛大にギャン泣きされたわけです。
乳児だからといってなめてはいけない。このとき、そう思いました。
一人の人間がそこにはいるんです。侮ってはいけない。
やっぱり父親としてモノホンの真鯛を見せてやりたい。
そう思って虎視眈々と潮目だったり各船宿の釣果を見守っていたんですね。
金沢八景・野毛屋さんから真鯛釣りへ
まず当日早朝、何度みたかわからんのですが天気予報がですね。不穏な状況なわけですよ。
雨かと。
注意報かと。
このあたりで「はは、ちょっとまた今度にしちゃおうかな」と、日和見の小早川秀秋が登場しそうになるんですがね。「明日は明日の風が吹くさ」ってね。
ところが、1時間ごとの天気をみるに、まー風も少なそうだし、雨もふらねーんじゃねーの、と。
結果的に雨は午後から降ってきたんですけどね。
Yahoo!天気の1日ごとと1時間ごとの表記が違うのはほんと謎です。
始発で金沢八景に到着して、いつもの道を。
野毛屋さんへの曲がり角をいくと・・・。
「平日なのに何事かこの車の台数は?ドラクエか?」って毎回思うんですが、アカメフグと真鯛ってほんと人気なんですよね。
野毛屋さんは一つテンヤ真鯛(タイラバ)・アカメともにカリスマ船長が率いていますし、船宿としてのサービス力も高いので、多くの常連さんに愛されています。
釣り座は先着順で、早朝、というか深夜、というか、前日夜から車で並んでいる方もいらっしゃるそうで、やっぱり勝負ってのは「先んずればすなわち人を制す、後るれば・・・」っていうのは史記にもかかれていますし、まー先攻優勢のことがほとんどです。
とくに船釣りのなかでも潮先が重要なコマセを使わない釣り物ときたら、効果覿面ってやつですしね。
ORETSURI読者方から「平田さんですよね。いつも見てます!」と声掛けいただきちょっと恥ずかしい
ということで、車のみなさんのあとに並んで、席札をとることに。
ううむ。
東京湾、おそらく観音崎沖界隈、北東風。昼まで下げ潮。みなさんだったらどの釣り座をとりますかね?
・・・
・・・
・・・
ううむ。
ううむ。
これで今日の運命が決まるかもだからな。
父の威厳が勝利するかどうかの重要な選択です。
ううむ。
ううむ。
もうひとつおまけに、
ううむ。
ということで、脳内シュミレーションの結果、左舷ミヨシから3番目(32)をゲットです。
野毛屋さんは、湾フグの船長もカリスマなわけですが、特製の仕掛けがこちら。市販品にもいろいろありますが、まずは船宿仕掛けをつかっておくとよいでしょう。自作はそっからです。
荷物を軽トラに積み込んでもらい、そこから徒歩2分の船着き場まで移動。
一つテンヤ船(タイラバ)出船、第二海堡(観音崎沖)付近
一路、観音崎沖界隈へ。
ううむ、案の定太郎で雨だよねー。まーこのくらいなら。
わたしも父親だからな、このぐらいは我慢しないとね。
一つテンヤの餌はこちら。
野毛屋さんでは、一つテンヤとタイラバ両方で狙うことができます。
この日は8:2でタイラバだったような。
どうやら、タイラバのほうがデカイのが食ってくるらしいんですね。
右となりの釣り座に座る野中広務似の目が笑わない男性から「タイラバですか?テンヤですか?」と聞かれて、「はじめは広くタイラバで探って釣れなかったり、まわりでテンヤで釣れてたらテンヤにします」っていうぐあいに正直に答えてみたんです。
が、ほんとこの通りで、この釣り自体あんまり詳しくないので、まずは大勢がやっているタイラバからやってみようということでタイラバからスタートです。
ジャッカルのビンビン玉(カラーはエビオレンジ)に、ダイワのアジング用のワームをつけて、アピール力を高めて様子をみることに。
さばばばばばあばば。
さばばばばばあばば。
さばばばばばあばば。
てな具合にポイント到着です。
試合開始か。
いいでしょう。いざ尋常に、勝負!
・・・
まずは船直下を狙ってみるもアタリなし。
そこからだれもキャストしないので、調子に乗ってキャストで30mぐらい投げてみます。
どうだ俺のキャストは!勇ましいだろ。
びゅーん。
・・・
釣れず。
びゅーん。
・・・
キツメイシ。という具合に、開始2時間ぐらいはアタリゼロ。
まわりも釣れてない様子。
こうなってくると釣り人的にはさらに集魚力を高めてやろうとか思うわけで、カラー変更の選択肢が少ない(タイラバのヘッドやラバーの持ち数が少ない)ので匂い系アイテムで差をつけてみることに。
この『激臭匂い玉』ってやつは、タイラバのフックの動きを阻害しない程度で、集魚力を増すんだろうなとおもうんですが嗅いでみると甲殻類臭がかなりするというやつでした。
200円ちょっとですが、臭いつきワームやラバーをつけているひとは買わなくてよいかなと。
そうでない人は、集魚力で自信をつけたいときには有効だと思います。
どうもタイラバにおいてニオイ云々は、リールを巻いているスピードを考えると真鯛が軽くバイトしてから再度バイトするかどうかのときは関係ありそうですが、ほとんどヘッドの色・形状による波動とラバー等のカラーと巻くスピードだけかなと。
と、釣ってないのに、そう思いながらも、念のためこの匂い玉をつけてみます。
・・・
が、アタリなし。
この時点で数度流し替えがあったということもありながらも、まだ本命の真鯛のヒットはゼロ。
左舷トモ側の、常連の真顔老人氏(なぜか常につまらなそうな表情をしている)が3キロ程度の大型の真鯛をかけて、勇治船長が「頼むよ!慎重に」みたいに声を漏らす。
それを聞いて、「今日は厳しめなのかなー」と思っていると、真顔翁は真顔でこの真鯛をゲット。お見事。釣り上げてもつまらなそうな表情をしているものの、たぶんきっと心中はうれしいんだと思います。
この日(この時間は)は、トモ側有利なのかなーと思っていたら右舷ミヨシ側で真鯛連発。その後右舷胴の間でヒット。
合計で船中で4尾ほど真鯛が上がり始めている状態。
はてさて、どうしたことか。
脳内に浮かぶ「威厳」の二文字に氷雨がふりすさぶ。
不穏。
・・・
ううむ。
右舷トモの真顔翁が巨真鯛を釣ったときに釣り座にたって、身長を活かして物見の偵察をしてみたところ、タイラバのヘッドはたぶんオレンジ、スカートは確かにソリッドなオレンジ。ラメ無。なるほー。ガッテン。
胴の間で2キロ弱の良型を釣り上げてうれしそうな顔をした方は、たぶんレッドヘッド&ラバーのタイラバ。ははん。
ううむ。
赤にするか、オレンジにするか。
てか、むしろワイの手駒って、タイラバ3つでヘッドは赤かオレンジしかもってないしな。ほかの釣り師みたいに選択肢は多くないんです。
まわりの方々は一人20個ぐらいのタイラバ兵を備えているようです。
モビルスーツの性能の違いが戦力の決定的差ではないと言うことを教えてやる・・・。
こんなことを脳内で高速で考えながら、逡巡。
寡黙ながら性格がよさそうな左隣の男性と「アタリないッすねー。てへぺろ」と苦笑いし合っていて、心中でタイラバのヘッド形状を変えてみることに。
同じくジャッカルのビンビン玉の横引きに適したヘッドに。色は赤海老カラー。
ここでアピール力を高めるために、オレンジ金ラメのシャッドテールワームをフロント側のフックにつけてみることに。
キャスト。
着底(だいたい50~60m)。
巻き巻き。
キャスト。
着底(だいたい50~60m)。
巻き巻き。
キャスト。
着底(だいたい50~60m)
巻き巻き。
キャスト。
着底(だいたい50~60m)
巻き巻き。
キャスト。
着底(だいたい50~60m)
巻き巻き。
キャスト。
着底(だいたい50~60m)
巻き巻き。
・・・
お前はいつまでこのコピペで尺をつかうのか。
とほほのほ。
このまま、試合終了なんじゃないか。
巻くスピードを低速から高速まで変えながら、延々巻いてくるも、「サバフグの呪いアタリ」以外一切ないので最悪の状態がよぎります。
また、ボウズか・・・。
このあたりから集中が切れ始めることに。
心なしか、時代は鎌倉にタイムスリップ。
海面に下総から鎌倉へ渡る間、走水寸前で時化にあって水没した坊主の水死体みたいなものがぼんやりみえるようなみえないような。
「色即是空、空即是色」
いかん、やばい、眠いぞ。
むしろ今、一瞬リール巻きながらねてたな俺。
前回ボケっとしていたときに、1日を通して唯一の強烈なバイトがあったことを思い出し、集中力を維持することが重要だと自分に言い聞かせることに。
そうだ、セブン-イレブンで買った『ザクザク食感のブロックチョコ』があったぞ。
これでも食べて落ち着こう。
・・・
なにこれ超うまいやんけ。やべーなこれ。馬路で旨い。
100円ちょっとで、1袋で400カロリーぐらい摂取できるし、すげーうまいぞ。リピート確定だな・・・。
とか思いながらリールをひたすら巻いていたら・・・
ガツガツ!
・・・
・・・
ライトゲームSSがガツガツっと引き込まれ、ここで合わせていけないとさらに巻き上げる。
んで、胴までのったところで、念のため、リールの巻き合わせをいれて、ヒット!
グーン!グーン!グーン!
いいぞいいぞ、3段引きだ!
こ、これは、まちがいなく真鯛だ。
や、やったぞ。
内心超うれしくて、ロッキーみたいに吠えたいけど、ここは落ち着いておこう。クールを装うんだ。
ふと、リールを巻きながら操舵室の勇治船長を振り返ると、目が合って、「ドラグ出てるよね?大丈夫だよね?」とのこと。
内心結構な真鯛の引きに焦りながらも、努めて余裕なフリをしつつ、「はい、大丈夫ですよ。ふはははは」といって、念のため引き込みに合わせてさらにドラグを微調整してゆるめる。
・・・
残り30m。
中乗りの方がこのあたりでたも網スタンバイ。たのんます。
残り20m。
バレるなよ。おい頼むぜ。
残り10m。
中乗りさん「あーまつってるなー」
マジか、ハリスよもってくれ!神々よ頼むよ。馬路で。バレたらお前ら全員呪ってやるからな。
・・・
中乗りさん「大丈夫、そのまま、まいちゃってー」
残り5m。
・・・
見えた!真鯛だ!
でかいやんけ!
バクバク(心臓の音)
・・・
中乗りさん「ちょ、ロッドあげてひいて!」
・・・
バクバクバクバクバクバクバクバクバクバクバクバクバクバクバクバクバクバクバクバクバクバクバクバクバクバクバク大和田獏(あくまでも心臓の音)
・・・
・・・
大和田獏!
うおー!
ふはははは。
獲ったぞ!
真鯛だ!
やっべーめっちゃうれしい!
とか、なんとか単独釣行なのに喜んでしまいました。
中乗りさんありがとう!
がははは。ご覧ください。良型真鯛であります。
46㎝、(1.8キロ?中乗りさんが計ってくれたんですが興奮していて忘れました)。
もう、すんごいうれしかったので、すんませーんと中乗りさんにお願いして2枚写真をとっていただきました。
あまりにもうれしくて鼻の下がながくなっております。はい。
レッドヘッドにオレンジのスカート。
針先をみたら、2本とも外側に曲がってました。
良型を釣ったら毎回フックは交換なんだろうなと。
余裕をもって釣りを継続。もう一本真鯛が・・・
引き続き観音崎沖水深50m~60m。
キャストして着底前にもっていくのはサバフグ。
100gが沈んでいくスピードでバイトしてくるので、テンヤあたりだとかなり瞬殺されたんではないかなと。
きゃつらにやられますとこの通り。
飛車みたいに一気に追いかけてくるから。
タイラバのスカートやワームなんてひとたまりもありません。
流し替えや船の移動により、よいポイントに入るとバタバタ真鯛が釣れてきます。
周りで釣っている人をみてもこの釣りのテクニック云々は以下の要素に集約されているかなと
- 真鯛がいるタイミングでタナにタイラバが適切なスピードで通る
- 心を折れずただ巻し続ける(スピードに変化をつけて試す。釣れているスピードを確認する)
- タイラバのヘッドとラバーの色を適宜釣れているカラーに変える(恥ずかしがらず周囲の観察が重要)
- できればキャストして広く探る(キャストで浮き上がりにくいヘッド形状が有利)
- ロッドはライトゲームロッドで全く問題ない
- ドラグ調整はしておく
- 基本合わせないで巻く
と、蘊蓄を考えていたら、ヒット。
これなら自宅でもお食い初めの塩焼きにできるサイズの真鯛!
36㎝。綺麗な真鯛です。
真鯛のアイシャドーってほんときれいですよね。
そういえば、ここまで釣れた2尾はワームなどの付属品を全部取ってやってみました。
なんとなく、余計なものをつけたことにより、全体のカラーやシルエットが調和していなくて見切られていたのかなということを考えたり。
ここでキャストしたら、10mほど沈んで、軽くなり、ラインが沈まなくなり。
タチウオですね。これは。
振り向くと中乗りさんが「タチウオだねー」と。
思うに、船の直下に落とすよりも、キャストしてラインが横に伸びて、カーブフォールしたほうがタチウオのバイトが来やすいんじゃないかと。
前回も1回やられて今回も1回。
根がかりでもないのに、速攻ロストってのはかなりテンションがさがりますね。
キャストに適したハヤブサの無双真鯛フリースライド DNヘッド コンプリートモデル90gでやってみたり。
赤やオレンジでヒットしている点とフォールスピードをすこし遅らせるために10グラム軽くしてみたつもりながらも、アタリはゼロ。
浮き上がりしにくいのでキャスト派にはよいかもしれません。
男の戦いは終わった
サッカー同様、控えがいるからレギュラー陣が本気で戦えるんだ
結局シーバスタックルのテンヤは一投もせず。
この日、真鯛が底付近でバイトすることはなく、着底してから20~30m巻き上げたときにヒットしたので、どの個体も浮いていたのかもしれません。
タイミングによっては底付近を丁寧に探ったほうが釣れるかもしれないので、テンヤタックルは今後も準備したうえで、まずはタイラバで広く探って様子をみるという作戦は続けていこうかなと。
後半の流しで、左舷ミヨシ側の右隣りのお二人が真鯛を連発。
みていると、船直下にタイラバ(赤ヘッド+赤ラバー)を落とし、穂先を水平からちょい下に下げてテンヤをやや速めにただ巻しているだけ。
なるほどねー。船の進行方向にあたる釣り座を確保して、あとは巻きスピードとカラーに注意するのがこの釣りの成果を上げるコツなのかなーと思った次第です。
野毛屋さんやっぱりいいなーと
ということで、お食い初めの鯛が釣れてものすごく満足でした。
悦にひたっていると、うしろから中乗りのお兄さんがにこやかに声掛けしてくれて、「ちょっと見ちゃったんですけど、今日、お食い初めの鯛釣りに来たんですね。よかったですね^^」みたいなシーンがありました。
こういう喜びを共有できるって、いいですよね。
単独釣行だと、どうも釣りのみにのめり込み勝ちですが、コミュニケーションって釣りの楽しみでもあるなと。
テンヤとタイラバの釣りを北九州と東京湾で3回やってみて思ったのは、まず、東京湾は圧倒的に魚影が少ないという点です。
北九州ってほんと毎投なんらかのバイトがあって、真鯛かカサゴやハタあたりが当たってきます。が、東京湾の場合は、ほんと、いい場所に入らないとアタリがない。
この日の野毛屋さんも多分全体で20名ぐらいはタイラバを落としていたんですが、それでも最初に本命がヒットするまで2時間ぐらいたっていました。
船長の経験と技量がすごく、真鯛がいる(だろう場所)を的確に流して船を移動くれたので、中盤以降は全体で20本以上の真鯛が釣れてました。
特にコマセ釣り以外の釣り物って、魚を寄せないので、いる場所を的確に判断して移動する力が最も試されるなと思います。
野毛屋さんの場合、湾フグの船長健太郎船長もかなり気合をいれて船を移動して釣らせてくれます。
一つテンヤの勇治船長も釣らせたいという気持ちがやっぱりすごい伝わってきて、船室の窓からいつも前のめりなんですよね。状況がどうだとか、こうしたほうがいいとか、適切な指示をくれますしね。
あと、たぶん運悪くボウズの人がいたのですが、勇治船長は最後まで釣らせようと数十分残業していたような気がします。
船宿っていろいろありますが、人気の船宿はやっぱり違うなーと思った次第です。
余談。わが息子凪、真鯛に対面す
もちかえった真鯛を息子凪に対面させたところ、めちゃんこ喜んでおりました。
というかせっかくの記念撮影なので強引にくすぐって喜ばせたんですけどね。
また料理編を書きますのでお楽しみに!
ではでは。
平田(@tsuyoshi_hirata)
お世話になった船宿
金沢八景徒歩5分。フグ(ショウサイ・アカメ・トラ)や真鯛(一つテンヤ)やアジで出船。フグと真鯛に乗ったことがありますが、カリスマだなーと思う次第です。待合所での常連の方も、丁寧にいろいろ教えてくだったりいい人が多いです。
関連アイテム
タイラバのタックルについてはこれからはじめる人はライトゲーム系の7:3あたりのMクラス以下のロッドと軽量両軸リールがあれば専用タックルはまずは不要だと思います。キャストも、着底も、バイトもしっかりとれます。
どちらかというと、タイラバのヘッドをオレンジ・赤・金系で用意し、ラバーも複数種類あると用意しておきましょう。それと、1尾釣り上げるだけでフックの針先は甘くなってしまいます。
化学研磨されたフックの針先はフックシャープナーで復活させるのはむずかしいので、1回釣ったり、バイトを弾いたら、針先を確認して、フックを交換をしっかりしたほうがよさそうです。
替えフックだけでも、1セット2つ入りで500円程度するので、なれてきたらPE8号で自作なんだろうなと思いますが、まずは市販品を購入して様子みがよいかなと。
タイラバ
替えフック&スカートはSHIMANO(シマノ) 炎月 スルスルパーツセットの九州エビカニセレクションを使用。