ライトエギングは通常のエギングよりライトなジャンルで近年人気が高まってきています。メバリングやアジングタックルを流用しても十分楽しめる気軽な釣り。今回はライトエギングのはじめ方を紹介します。
ライトエギングで釣ることができるイカは?
通常のエギングが秋や春にアオリイカやコウイカ(スミイカ)をメインで狙うのに対して、ライトエギングは、ツツイカとよばれるヒイカ(ジンドウイカ)、ヤリイカ、マルイカ(ケンサキイカ)などを主に狙う釣りです。
特にヤリイカやヒイカはおかっぱりのオフシーズンである冬季にメインで狙えるため人気です。
ライトエギングに適した時期やポイント・時間
ヤリイカやヒイカを狙う場合は冬季の夜間が中心です。
ヤリイカを狙う場合は1月~3月がメインで産卵のために浅場に寄る群れを狙うのですが、岩場や海藻帯が近くにある堤防・サーフがポイントです。
ヒイカも冬から春までに産卵で浅場に浮いている固体を狙います。常夜灯がある大規模港の波が穏やかなポイントを狙うとよいでしょう。エリアによっては投光器をつかってヒイカを寄せている釣り人も見られます。
ライトエギングに適したタックル
ライトエギング用のロッドも販売されていますが、メバリングやアジングロッドを流用しても問題なく楽しむことができます。
ロッド
ウルトラライトからライトクラスのロッドが適しています。3~5グラム程度のエギをキャストするため、軽いルアーがキャストできるものでないと飛距離もでずトラブルが多くなるので注意しましょう。
ロッドパワーが強すぎるモデルでは、飛距離以外にも、ロッドアクション時のエギの移動距離が大きくなってしまいます。
バスロッドでも対応できますが、港湾では群れの回遊を広く探るため、飛距離がでる8フィート前後のソルトロッドが適しています。
メバリングやアジングロッドではソリッドティップ(芯がつまっている)ではなくチューブラー(中空)のモデルを用意しましょう。
アタリはしゃくったあとのフォールに集中しますが、カーブフォール時にイカがエギに抱き着いた間隔も高弾性カーボーン主体(張りがある)のモデルであれば感じ取ることができます。
リール
2000番程度の主要メーカーの汎用スピニングリールを用意しましょう。
ヤリイカやヒイカなどはそれほど引きが強いというわけではないので特に高度なドラグ性能などは必要ありません。ヤリイカの全長50cm程度の個体もウルトラライトロッドでも十分抜き上げ可能です。
ライン・リーダー
ライトエギングのターゲットであるヒイカやヤリイカなどは、アオリイカやコウイカと比較してそれほど重くありません。そのため、ライン強度はそれほど強くなくても問題ありません。
軽量のエギが30m~40mキャストできる必要があり、PE0.4、0.6号あたりがオススメです。リーダーはフロロカーボンの1号~2号程度を合わせましょう。
あまり太いラインは風の抵抗を受けて糸ふけが出やすいですし、太すぎるリーダーはエギの自然な動きを妨げるので注意しましょう。リーダーは1m程度とれば十分です。キャスト時にはリーダーの結節部分をトップガイドの外に出したほうが飛距離がでます。(ライトエギングで使用されるエギは軽いため)
ラインの色はアタリを糸ふけでとることもあり、常夜灯や月明かりでラインの動きがとれるPEラインをつかうとさらに釣果をあげることができます。
ルアー
エギは3号までのものが利用されます。メバリングタックルでは、1.5号~2号程度のものが使いやすいと言えますが、ヤリイカでも3号程度のエギも問題なく抱いてきます。
潮の速さや風の状況によってオモリで重量を調整するとさらに使いやすいと言えます。
ライトエギングの釣り方
夜間、ライトエギングのターゲットになるヤリイカやヒイカは基本的に表層付近に上昇して平行に回遊しています。
日中にアオリイカやコウイカを狙う場合はボトム付近がメインですが、ライトエギングの場合は表層から狙っていくと釣果につながりやすいと言えます。
あらかじめエギの沈降スピードを足元でチェックしておき、5カウントや10カウントなど一定スピードでカウントして釣りながらイカが回遊している層を判断しましょう。
シャクリはアオリイカのように派手にアクションはしなくても問題ありません。ロッド部分を水平からやや立てて、ティップ部分でちょんちょんとアクションさせて、その後カウントしてフォールさせます。
イカが回遊している層とルアーの層が合い、活性が高ければ、シャクリを入れる前のフォールや、ゆっくりただまきするだけでもヤリイカなどはエギを抱いてきます。
あまり派手にアクションすると、エギのサイズが小さいため水の抵抗も少なく、タナを移動しすぎてしまうので注意です。
<動画>
ライトエギングであればメバリングなどと合わせた釣りが可能!
ライトエギングはタックルもメバリングやアジングなどの流用が可能な手軽な釣りです。
メバリングメインで釣行しつつ、状況によってライトエギングにチャレンジしたり、イカの回遊がなければストラクチャーのメバルを攻めるなどの楽しみ方も自由自在です。
道具も多くなく、ヤリイカやヒイカの釣りであれば寒さはありますが、仕事帰りに数時間楽しむといった時短の遊び方などもよいでしょう。
ぜひ試してみてください。
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▼ヤリイカやヒイカはジップロックにいれて保冷剤と一緒にクーラーバッグ等でもちかえるのが手軽です。釣り上げたイカを生きたままジップロックにいれ、麺つゆや沖漬けのタレをいれると所謂「沖漬け」にすることも可能です。