釣り場の「グレーゾーン」について考える

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~この記事は約 4 分で読めます~

『軍艦島』こと端島は長崎県長崎市にある世界文化遺産ですが、世界遺産になった後も護岸外側の岩場や構造物の上で渡船利用により釣り客が釣りをされていることが各方面から問題視されていました。

今回、「軍艦島 釣り客上陸 護岸外側は容認検討へ」という長崎新聞によるニュースを読み、考えたことをお伝えしたいと思います。

はじめに筆者の立場について明言しておきます。

軍艦島や周辺岸壁での釣りについては、「釣り人の自由を守れ」「渡船事業者の生活を守れ」という釣り賛成派や、「ルールなので釣りは禁止すればいい」という釣り禁止派のいずれの立場もとっていません。

今回は、グレーゾーンの釣り場をグレーで無くすためのヒントがあるなと感じて共有します。

目次

軍艦島での釣りが「上陸を認めることを視野に検討」とのこと

この通り、「軍艦島 釣り人」でGoogleの画像検索するとたくさんの釣り人が確認できます。

軍艦島へは長崎市内から渡船がでていて、1回4,000円で年間数千人の釣り人が渡っているとのこと。渡船事業も検索すればすぐに確認できます。

出典:http://dainanaebisumaru.tencho.cc/

もともと、軍艦島については、炭鉱でにぎわったあとに無人島になった当初から上陸禁止、長崎市は世界遺産登録をふまえて、事前に指定区域以外への立ち入り禁止などを条例によって定めています(2009年)。

その後、世界遺産認定を受けたあとも渡船や釣り人が釣りをする状態が続き、市は、もともと堤防外は県の管轄としていたものの、市に責任があるということに気づいたという次第(2013年)

その後、市と渡船事業者は協議を続けていたものの、折り合わなかった様子。禁止とはいえこれまで黙認してきたことを取りやめるためには地域でも相当な抵抗があるということなのでしょう。力技で、「釣り禁止」をすすめられない背景が感じられます。

定例長崎市議会は4日、一般質問を続行、5人が登壇した。市は、世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」の端島(軍艦島)で釣り客の上陸禁止を呼び掛けていることについて、“グレーゾーン”となっている護岸外側の岩場や構造物の上については、正式に上陸を認めることを視野に検討する方針を明らかにした。

出典:長崎新聞

こちらが長崎新聞から配信されたニュースです。

要は「グレーゾーンである護岸外側や岩場・その他の構造物については、上陸を認めることを視野に検討」ということで、政治的な文言なのでやや回りくどいですが、基本的に認める前提で条件等を決めていくことが想像されます。

地域性の強い釣り場のグレーゾーンをホワイトにする方法

軍艦島の釣り人問題について、それぞれ賛否両論あると思います。

冒頭にも明記しましたが、今回はその論点には触れません。

一方、ひとつの事例として、地場事業者やその他有権者の働きかけによって政治家が動くと、地域レベルの釣り場であれば、そのグレーゾーンもグレーでなくなるかもしれないということが考えられるかと思います。

国単位で考えなくてはいけない国際的な港湾施設などの問題は難しいところですが、地域性が強い釣り場ではあれば自体の改善はできる可能性がまだまだあると思われます。

今後の経過を見守りたいですが、現在、海釣りをはじめほとんどの「釣り場」や「ポイント」と呼ばれる場所はグレーゾーンと関係者の黙認の上で成り立っています。

  • 港湾施設
  • 岸壁
  • 小突堤

などなど。

法令面でグレーゾーンで黙認されて成り立っているからこそ、釣りができている場合も多いわけなので、寝た子を起こすなという考えもあるとは思います。

一方、ごみ問題等、どの釣り場にも共通するルール・マナーの問題を整理して、一定のルールや管理者を制定して、釣りができる場所としてホワイトな場所ができるのであれば、それが有料や時間帯制限があっても賛成する人もいるのではないでしょうか。

どの釣り人にも自分が愛するポイントというのがあると思います。

このままいくと、「あの釣り場」も、釣り禁止や立ち入り禁止が明言されるかもしれない。

誰しもそう考えているポイントがあるはずです。

働きかけにくい釣り場ももちろんありますが、場所によっては政治的な働きかけにより改善がはかれるかもしれません。

とくにローカル(地元)で釣り場の減少を投げている方は、陳情等で政治家を通じて活動をするというのは一つです。

釣りは趣味として成立して久しいですし、どのような理由があっても、なんらかの形で未来永劫に続くものであるはずです。

このまま地域の釣り場がグレーのままでよいのか、なんとかしたい。という課題をもっている人は、事態の改善の参考例として本件を見守りつつ、地域で自分ができる行動を起こしてみるのも一つなのかもしれません。

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