東京竹芝から出船する東海汽船にのって伊豆諸島「式根島」に大物釣りにいってきたので、その様子をお送りする。
式根島をはじめ離島への釣り遠征を企画している人の参考になる情報も紹介したい。
金曜夜の竹芝桟橋の熱気とやら
どうも平田(@tsuyoshi_hirata)です。
ちょっと聞いてください。
先日、息子を保育園に登園させるまえにシャワーを浴びせていたんですね。そしたらですよ、ちょっと目を離したすきに脱糞してまして。所謂「ニコニコ脱糞」です。
それはそれで、お尻をきれいにしやすい場所でありがたいので、「おー、よくやったな。でかした、平田凪」みたいなことをいって、きれいに流したつもりで部屋につれていったら、息子氏がたたんであったマクラとタオルケットに、わー!ってな具合に奇声をあげてダイブしたんです。さぞ気持ちよさそうに。
で、気づいたらマクラになんか茶色っぽいのがつきまして。わちゃ!と、おもってみたら、それ、ウンコちゃんだったんです。よくみたら両手で自分のウンコをつかんでみたようで。ぐぅ。新品のテンピュール枕でカバーを洗濯のためにとっていたんですけどね。
一体何が言いたいのか。
すこし落ち着いてください。順をおって説明します。
このところ、いろいろと子育てに時間がかかっていまして、あんまり遠くに釣りにいけていないんです。近場の釣り、短時間で成果がでやすい船釣りあたりは人並みにいくんですが、大好物の遠征ができてない。
「遠征」っていいですよね。なんていうんですか、「遠征ロマン」っていうか。
ああいうのを1年に1,2回味わうだけで、魂がすくわれるっていうか、人生を謳歌しているなー、釣り師だなーって思えるんです。実感があるんです。わかるかな。他ならぬあなたにはわかるかもしれない。
ということで、毎度謎の導入でしたが、今回久しぶりに伊豆諸島式根島に釣り遠征にいってきたのでその様子をお話しします。
式根島。
伊豆諸島でもやや小さめな島で、伊豆大島と比べるとややマイナーなのかもしれない。が、この島、底物から青物まで大型の魚が堤防から釣れるので有名なのです。
今回は大物釣り志向の釣友、まつとも氏(@BigGame_BigOne)と二人釣行。
竹芝の発着所で待ち合わせて、高鳴る胸をさらに高鳴らせて乗船。
船は23時に竹芝をでて、かろうじて2等座席しかとれなかった我々は、夕飯をたべてないというまつとも氏のニーズにこたえるため、レストランへ。
ちょ、海感すげーな。
こちらが客船内のレストランである。
このあと、レトルトの牛丼を頬張るまつとも氏のお悩みを聞いたり、もうなにも覚えていないとりとめのない話をして深夜2時30分。その後船室へ。離島遠征船の座席で寝るのははじめてだなー。
リクライニングチェアで、意外とスムーズに寝ました。いままで二等船室で床に寝ていたものの、座席でもオッケーだなと。
ただし、室内のエアコンが東南アジア諸国のデパート並に寒いので、夏だからTシャツ短パンでOKとおもっていると危険。
毛布は有料で借りれるので借りるとよいでしょう。
式根島野伏港に到着。レンタカーを借りて物資を購入するのだ
写真右は大量の荷物のまつとも氏
そうこうして無事、式根島野伏港に到着。だいたい8時につきます。式根島のフェリー・ジェット船はすべて野伏港から発着するとのこと。
そのまま、港で予約していたレンタカーを受け取り、物資の調達へ。
式根島はそれほど広くないものの、アップダウンがあり、店舗も客船が発着する野伏港から遠いので、レンタカーは必須と思っておいたほうがよいでしょう。あらかじめ、野伏港から動かない予定で食料や水などをすべて本土からもっていけば必要はないんですがね。
島内の道は意外と複雑で、ショートカットしようとおもうとこのように行き止まりの呪いにあいます。Uターンしづらさ。
ここは弁当を売っている商店「みやとら」さん。式根島は弁当を販売している場所が少ないので、貴重な場所です。
この「たたき丸」という、さつまあげライクな食べ物が名物。「たたき」というのが魚をすりつぶしたものを加熱したもので、中身にメシが入って揚げられているという仕様。
レジのお姉さんにオススメを聞いたところ、「海老チーズがちょうど先日島の女の子が考えたのでオススメです」とのことだったので、「じゃ、ハムチーズにします」と注文。
世の中にはこのように提案を聞いておいて、一切その話をきかないで、自分の希望を突き通す人もいるので厄介ですね。
このハムチーズのたたき丸、とてもうまかったです。ややオイリーなところもあるので満足感もある一品。もうすこしチーズをいれたほうがいいんじゃないか。そうおもったり。
続いて、弁当を選ぶことに。
さて、堤防釣りのお供はどの弁当にする?
手作り弁当がいろいろ。
まつとも氏曰く、「島のり弁」が旨くて釣り師御用達ということだったので、手に取ったところ、ちょうどスタッフの方が作り立ての「赤いか焼きそば」をもってきたという。
B級グルメとあると手が伸びる性分。
赤いかという名称は地方名で、おそらくケンサキイカのことを指している様子。いずれにせよ釣ったイカを使っているという時点で引きがあるなと。都合上、おそらく冷凍しておいたものだと思われるけれども、イカは冷凍してもあんまり味が変わらんしね。
こちらが、赤いかやきそば。
適度にオイリーでボリューム感もあって満足できる一品。最近、油好きなので、好きな味です。系統としては焼きうどん・塩焼きそば系で中華出汁あたりが隠し味なのかなと。
やらせ顔のまつとも氏。「けっこう臭い食べ物好きなんすよね」と。ほうほう
こちらは伊豆諸島名物くさやが入った「たたき丸」を食べているまつとも氏。急速に車内にウンコ臭が満ちて、なんともかんとも。
続いて、「みやふさ釣具店」。
式根島島内唯一の釣具店で、その他食品などのアイテムも手に入るお店。
営業時間 9:00〜18:00、夏は8:00~19:00とのことで夜釣りをする際の釣り具・釣り餌は計画的に確保しておきたいところ。大物釣り用の針・ライン・から餌まで手に入る。
夏から秋は投げサビキでムロアジが釣れるものの、サビキの種類によっては食いが落ちるので、どのサビキが効果的なのか聞いておくとよいかも。
物色中に、地元のおばはんが登場して、「この白いバケ(魚の皮がついた疑似餌)、ばらで買える?これすごい釣れるのよね」みたいなことをいっていて、そんなのあんまりかわらんだろうなーとおもっていたら、後半の実釣で思いしらされることに。
サビキ釣りは誰でも釣れて、あんまりテクニックもないと思いきやそうでもなくて、とくによく釣れるサビキは地域ごとに違うのでチェックしておきたいところ。
続いて、「池村商店」で名物の揚げパンをゲット。きなこ・明日葉・シナモンとあって、迷わずシナモンを購入。150円。釣りをしていると、甘いもの&炭水化物がみょうに食べたくなることがあって、揚げパンは最適な兵糧。
池村商店でも弁当が販売されていて、これは「式根弁当」。なんと中央におかずが配置され、左右からメシが挟みこむという炭水化物好き向けな攻めの陣形。
こちらは「牛乳寒天」。原料はお隣新島産とのこと。素朴な味わい。
離島レンタカー独特のトラブル、からの野伏港実釣スタート
そろそろ釣りの話がききたい。そう思いはじめた頃合いでしょう。ご安心ください。もうそろそろです。
釣りの前に、トラブルが一つ。
そういえば、物資調達を追えて野伏港に向かう途中に運転席側で異音がしたのです。
エンジンの駆動というか車輪の回転というか規則的に聞こえる音が。
パシュン、パシュン、パシュン、パシュン、パシュン、パシュン、パシュン、パシュン、パシュン。
パシュン、パシュン、パシュン。
なんこれ。
なんだかこの車壊れそうよねーと話していて、野伏港に降りるくだり坂のカーブで事件が起きたのだ。
写真は別のタイミングで撮影。
このカーブ。下り坂がくねくねとしていますね。
で、右に曲がろうとしたら、ひときわ大きい異音が!
パシュン!
わ。
何事かが起きた。坂をのぼってくる観光客が驚きの顔でこちらをみているぞ。タイヤのあたりをみているぞ。
はいこちらです。
離島名物レンタカーのすり減り劣化しすぎているタイヤ
虎舞竜。
盛大なトラブルですよ。
坂道の下りカーブだったので、状況によっては深刻な事故になっていたかもしれません。離島のレンタカーは基本的にかなり劣化したタイヤをはいているので、運転するときは飛ばさずゆっくり走りましょう。ほんと死にますよ。
という具合でレンタカー会社に連絡して、その場でスペアタイヤに交換してもらうことに。
われわれは先に野伏港の堤防に移動して釣り座を構築。
真昼間&暑すぎるからか、がら空きの野伏港北側突端を実効支配。
潮、めっちゃ速。
式根島と向かいの新島の間の水道を川のような速さで潮が走っている状態。沖になげると速攻で流されそうだったので、岩礁帯エリアの陸側になげてみることに。
仕掛けはこちら。
中通しオモリ20号+ナイロン40号+管付きムツ針20号+東京湾産マダコのゲソ。アジやサバなどのエサだと着底した瞬間に様々な魚についばまれて誘い続けることが難しくなってしまうものの、このマダコのゲソ餌ならば粘り強く誘い続けるだろうなと。
小さい魚がついばんで、その音をきいた大きな魚がやってきてパックンチョ。という算段。
と、ジグサビキ(メタルジグ60g)をキャストしたまつとも氏に一投目で何かがヒット。
けっこう引くので青物だなー、カンパチかなー?
・・・
・・・
・・・
ナンヨウカイワリ。
シマアジやカスミアジによくにているけれども、黄色の斑点が側面にあるのが特徴。
うまそうだな。
と、おもったら速攻で泳がせ釣りのエサになってました。
比較的長持ちする背がけにして、尾の付け根は動きをとめるために切ってあるとのこと。
沖目になげると、すぐ流される。
中通しオモリが丸いので海底でゴロゴロころがっているのが手につたわってくる状態。
このゴロゴロが途中でとまる。
あ、根がかりかな。
と、竿を手に取ると、重い。グングン引き込む。
奴か。
・・・
・・・
・・・
この丸いシルエット。奴じゃないのか?
貴殿でしたか。(トラウツボ)
ノーマルウツボに対して、比較的個体数が少ないのがトラウツボ。
白い斑点が特徴。
トラトラトラ。
とりあえず撮影しておくことに。このあとトラウツボは全く釣れなかったので、それほどいないんでしょう。たぶん。メイビー。
40号ナイロンがこのようにズタズタ&結び連発。
ウツボって針がかりするとハリスに巻き付いてぐねぐねするもんだから、結びコブができるんですよね。いちいちしかけを全部交換するのが手間だしもったいないので、傷んだハリスを20cmぐらいずつ詰めて針も針先をチェックして付け直すことに。
こういったとき、線材が太い管付きムツ針だと、針自体がまがったりして破損しづらいのでお得。それにだいたい飲まれないでプライヤーが届く範囲に針がかりするのです。
ウツボ釣りには、がまかつの管付きムツ針18号or20号。これで決まりです。これほんと。
ハリスをガードするためにタチウオ用のフックをつかうのも有効なものの、あれは線材が細いので大型を抜き上げると曲がるんですよね。すると針自体が再利用できなくなるという。
であれば、16号~などの太目のハリスをつかって食わせて傷ついても抜き上げるというスタンスが効率的。ワイヤーをつかえばいいんじゃないかと思う人もいるかもだけども、ウツボ以外の食いをよくするためにもワイヤーは避けたいところ。好みだけど。
このあともウツボが連発。
ノーマルウツボ。
昼付近から、だだっ広い堤防でなぜか隣1mで釣りをしはじめるという同じく旅行者が登場。すると、頻繁にハリスがひっかかるという。やっぱり挨拶したりコミュニケーションのなかで一緒に釣りするって重要ですねー。
底物狙いのぶっこみ釣りとは別に、初石鯛竿の練習をかねた遠投かご釣りをしていたんですが、何投目かにウキが消えていたので合わせる。
するとムロアジ。
干物にしたいなー。
ようわからんが、地元の人が「アオ」と呼んでいるアオムロってやつなんだと思います。マアジ同様、口がよわいので、強引に寄せると口切れしやすいので注意。チヌ針で釣っていたものの、東京湾のLTアジ釣り同様、ムツ針のほうが適しているのかものなと。
このムロアジを鼻がけにして、ブッコミ釣り竿で泳がせて数十分。
・・・
あ、なんか引き込んでいるな。UTSUBOかな。だろうなー。
離島のブッコミは9割ウツボだからなー。
なー。
ガツン!(アワセ)
重。
むぅ。たぶん、ウツボの引きだけど、明らかにいままでのサイズ(90cm~1m程度)とはモノが違うな。まだ穴の中に半身あるのかもだけど。
ウツボは肛門から下の尾部が根に入っていると通常の3倍の力を発揮するのです。
重重。
重重重。
・・・
・・・
すぽ。
わ。ぬけた。
ズタズタのムロアジ。眼は小魚がまっさきに突っつく場所
どうやらムロアジの下半身にかじりついていただけで針がかりはしていなかったのでしょう。
だんだん、日も落ち。
引き続き、一本はぶっこみ釣りで狙うことに。
こちら新島側。
こちら野伏港堤防南端側。
こちら野伏港堤防北側。
ちょうど潮の動きがかわって、沖側に速く走るとき。
まつとも氏がムロアジを泳がせ、置き竿にしておいたところ。
・・・
・・・
・・・
ギーーーーーーーーーーー!
と、両軸リール「TICA TEAM」のラインアラームが鳴る!
腰を地面につけてのファイト。
ドラグフルロックの両軸リールからPE10号がどんどん沖へ走っていき、2,300mほど出たかと思うと、フッ。と、ラインブレイク。
PEラインから切れていた模様。
なんともおそるべき離島。
このときのまつとも氏のタックルは、スタンディングロックにティカチーム・PE10号にナイロン50号を10m、ハリスがワイヤー32番、針はスーパークエ25号とのこと。
その後、数時間たって、ウキと一緒に仕掛け全体(針付き)が流れてきたのを、地元の釣り人が回収してくれてもってきてくれたのだけども、フッキングとタイミングが今一つでカエシ部分まで刺さっていなかったかもとのこと。
大物が跋扈する夜の部スタート。そろそろ本題にはいろうか
だんだんと野伏港の岸壁も暮れていき。
ブッコミ釣りは、タマンことハマフエフキやクエ・軟骨魚系を意識してマダコのゲソを1本ないしは複数本づけでぶっこむことに。
釣れるのは・・・
ウツボー。
筋トレなみにウツボが釣れるのが離島ぶっこみなわけです。
そして、夜。
電気ウキでかご釣りをしている人が多く、ほかには、泳がせ釣りやマルアジ狙いのアジングをしている地元の釣り人。
我々は引き続きブッコミ釣りを継続。
泳がせていたオヤビッチャがウツボとはことなる食べられ方をしていると思ったら・・・
それはイセエビだったようで。
まつとも氏に大型イセエビ。
共同漁業権の対象なのでリリース。
新島、式根島、地内島 距岸2,000m いせえび、とこぶし、てんぐさ、
さざえ、いわのり、あわび、
はばのり、くぼがい、とさかのり、
ばていら、ひじき
出典:東京都
式根島の場合は岸から2キロ以内でのイセエビに捕獲は禁じられているのです。
港内の岸壁をライトで照らすと、伊勢海老があっさり登場する自然豊かな島。
密漁はやめましょうね。
日が暮れて常夜灯に浮いてくるプランクトンや小魚を食べているのはハタンポで、まつとも氏に釣ってもらって、エサにすることに。炙ると旨いながらも、サイズが小さめ。
潮が走るときは、30号、40号ぐらいのオモリはこの通り流される。
そんでもって、潮が緩んで仕掛けが落ち着くと、ウツボが餌に気づきやすくなり・・・
この通り。
ダブルドラゴン。
「おのれ、我らがやられても、無敵の竜骨鬼様がいらっしゃる。グフフフ」
メーター級のウツボも釣れたり。
まーあたるとウツボという状況で、だんだんと集中力も落ちていき・・・
真夜中、まつとも氏が寝。
大物のアタリ!人が寝てる間も動いているヤツが勝利の栄光をつかむのだよ
釣りで重要な要素の一つが場所(タナ)だったり餌の状況だったりするわけですよ。アタリを出すまでは。わたしも寝ようかなーと思いながらも、ウツボを釣っては15分~30分に1回タコのゲソ餌を交換して打ち返していたのです。
こーんな感じで。アタリを待って。
で、常夜灯の煌々とした下をみたら、大量のダツに混じって、大型のケンサキイカと思われる赤いイカが登場。これを捕まえて、泳がせてクエを狙おうと思うわけです。
が、このイカが水面の小魚を追い回していなくならないものの、まージグサビキでは引っかからないという。15分ほどがんばっていたでしょうか。
突然、20m程度後ろの石鯛竿のアンバサダー10000CLのラインアラームが鳴る!
ぎーーーーーーーーー!
すかさず駆け寄り竿を手にもつと、かなりのスピードで走っていく魚体。
この重さ。サメかエイか、まさか、クエ?
ぎーーーーーーーーー!
あきらかに一人ではランディングできない重さなのと、まつとも氏にアドバイスをもらいたかったので、寝ている彼を起こして、強めにフッキング。
と、北側に走る魚体。
明らかな大物。
昼間にTOPガイドが折れた石鯛竿で勝負できるのか。
最初は立ってファイトしていた
やばいぞ、このクソ重い5.3m石鯛竿Hとアンバサダー10000CLを手に持っているだけで疲れるという。
途中からアドバイスをうけてかがんで、全体重を竿にのせて、石鯛竿の弾力で魚を止めることに。首振りをしてないからサメじゃないんだろうな。巨大エイにしては動きが速いし。
必死。
巨大な魚が100mほどラインをだして。
ようやく浮き上がった。
闇に浮かぶ白い腹。幅が広いし、あれは、エイ?
寄せてくるも、手前から北に流れる波で寄ってこず。
両軸リールが重さで下側に回ってしまう状態。そろそろ左手の握力が限界になる5分前。
よ、寄ってきた。
その後、岸壁下まできた魚体は、エイ。おそらくマダラエイの数十キロサイズ。
ここでタモ入れは不可能と判断して、遠征用にかったフライングギャフをつかってランディングしてもらうことに。騒ぎをみた釣り人に加勢してもらいなんとか三人でランディング。
マダラエイのご尊顔
バホラ。
ジオンのモビルアーマー感がすごい。かっこい。
ブーン(ザクとかのモノアイが点灯する音)。
ヒレをいれないで胴体の中心だけでも細めの人間と同じぐらいの太さ。
めっちゃ重。
なんども釣っているアカエイより格段に厚い胴体。
拳と比較してもこの厚さ。
横幅90cm強。
長さ約140cm
仕掛けは簡易胴付きで、タコ脚一本。
釣りあげたあとも餌がこの通り残るので相当針持がいいオススメ餌。
体の下側が吸盤のように真空状態をつくりだし、堤防にはりつくので本当に重い。
膝使わないと、腰やられるなこれ。
ということで撮影をすませてリリース。
マダラエイは100キロを超える個体もいるとのことながらも、堤防からだと一人二人で釣りあげられる限界は数十キロぐらいなのかもなと。スロープがある釣り場だと有利なのかもしれません。
体全体をながれる興奮物質に、身体が火照て寝つけず。
朝まずめにかご釣りでムロアジを釣って、青物狙いで泳がせ釣りをする用意をしておくことに。
そして、夜はあけて・・・
朝になる。
人生であと何度釣り場の朝を眺められるのかな。そんなことをしみじみ思いながらもアタリはゼロ。あんなに釣れていたウツボも釣れないタイミングがあるようで。
朝まずめは早潮に乗せて沖へ数百mアジを流して
夜があけてしばらくすると、沖目に鳥山が登場。
キハダマグロかその他の青物のなぶらがあるも岸からは届かない距離。
そこで、前夜ジグサビキで釣ったアジの子供を背がけにして、沖への潮に流すことに。
足元に落としたウキが、みるみるうちに100m、200m、300mと沖に流れていくも、アタリは出ず。
ふと足元を見ると、塩焼きサイズのタカベとムロアジなどが大量に回遊をしてきたので、ふかせやかご釣りでねらってみる。ムロアジは数度ヒットしたものの、口切れ。
潮にのって遠投かごのウキが勢いよく沈む。
よし、ムロアジだな、つりあげたら泳がせよう。
・・・
にしても、引き込みが強いよね。
あれ幅広な魚体。
カスミアジ?
ナンヨウカイワリ???
・・・
・・・
・・・
貴殿でしたか(イスズミ氏)。
イスズミってほんとに引きが強いんですよね。
日焼け止めをしないで、風呂にも入らず堤防で2日釣り続けるとこうなるわけです。
潮と油と汗とコマセとタコのぬめりと。とくに後ろのおっさんがコマセをふっていたときにコマセが降ってきたので、いろいろと臭いわけです。
ここで、揚げパンで武力回復。
甘さと油と炭水化物が腹にたまるなー。よきかなよきかな。
まつとも氏は、ここで「島のり弁当」をかきこむ。
残りの時間も堤防の角から数百メートル流して青物を狙ってみるも不発。
餌が弱っていたので、釣りたてのムロアジだったらなーと。
帰還
こちらは客船の待合所。
2階にあがると、ゴミ箱があるので釣りで出たゴミのうち、コマセとオキアミ、発泡スチロール以外は捨てられます。こういったルールは守りたいですね。大量の装備に加えてゴミを本土まで持ち帰るのも面倒なので。
客船の待合所3階からは、ナイスな景色。
この港内も大型のエイが釣れるということで。この敷石の間あたりはイセエビや蟹あたりの隠れ処なんだろうなー。あとウツボの。
流れ出る廃水もないので、港の奥の透明度もこの通り。根に砂地が点在してますね。
ということで、今回の式根島遠征は終了。
こちらはマダラエイの尾棘(びきょく)。
まつとも氏が取り逃がした大物をはじめ、この海には想像をこえる大きな魚がいるんだなーと再訪をちかって島を後にしました。
ではでは。
平田(@tsuyoshi_hirata)
▼新型コロナウィルス禍において式根島観光は以下の条件で行う必要があります。
② 必ず宿泊先を予約してからご来島ください。
宿泊施設の予約において、客室が「密」にならないよう大人数(5名以上)での予約をお断りする場合がございます。宿泊予約時もしくは来島時において、お客様の直近の行動履歴や体調についてお聞きすることがあることがあります。なお、大浦キャンプ場、釜の下キャンプ場ともに閉鎖中となっております。また、キャンプ場以外での野宿・車中泊は全面禁止です。
<タックル>
①ぶっこみ
- 竿:ワールドモンスターWMSC-734H
- リール:banax TK7000B
- ライン:PE10号
- リーダー:ナイロン40号
- フック:管付きムツ針20号・極太タマン
②ぶっこみ、遠投かご、泳がせ釣り
- 竿:NFT振出石鯛525H
- リール:アンバサダー10000CL
- ライン:PE10号
- リーダー:ナイロン40号
- フック:管付きムツ針20号・極太タマン
※ほかにフカセ用のスピニングタックル1本。
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