釣りをしたいけども、敷居が高い。どうせなら釣った魚を美味しく料理してたべたい。釣り好きとつながりたいというようなニーズが巷にはごろごろ転がってますね。
特に船釣りだと、乗合でデビューするよりは仕立て船(貸し切り)のほうが気が楽です。隣の釣り座がちょいヤバイ人だったりすることはしばしばだし、高飛車な船長などにどやしつけられると滅入って釣り自体が嫌いになりがちではある。
それに料理だって、最初はある程度できる人に学んだほうが上達しやすい。
あと、ある程度釣りになれてきて、釣り好き、料理好きとつながっていきたいっていったって、世の中アレな人もいるわけです。いますよね。そういったつながりはつくりたくないですよね。わたしもそうです。
リストランテORETSURIはそんなあなたのためのイベントです。
今回は第9回東京湾でタチウオを釣って食べる会のレポート。
釣りの部は横須賀追浜沖。朝一入れ喰い。後半渋め
この日は朝6時45分集合で、午前タチウオ船。
ところが、いつになっても19名中2名の方が音信不通という状況。うむむ。こういうのは自然と全体の盛り下がりにつながるので、朝に弱いわたしもちょっとテンションを上げて、ラセラーラセラーってな具合に出船前に盛り上げておきました。信長の野望でいえば、「鼓舞」という特殊技能です。
出船時刻をすぎて待ってもお二人が到着しないので、そのまま出船。このあたり、マネジメントする側がきちんと意志決定しないとならんところです。
結果、お二人の内お一人は、「寝坊」という明白なる事実を後付けで正当化し、自己完結するというわからない文面のメッセージがきていました。が、こういったのにはキレてはいけない。もう俺も大人だよ。落ちついて楽しくいこう。こういうのはお互い会わなくてよかったんだろうな。人の世界は広し、やむなし。永遠にさようなら。
という船出でした。
潮風はいつだってさわやか。
さいきんのタチウオは川崎~横須賀沖までどこにでもいるような気配がありながらも、遊漁船でまとめて釣らせるとなるとより濃い群れを探る必要があるのでしょう。
この日の船は福浦岸壁沖あたりではなく、横須賀側に南下。
いわゆる追浜沖といったところで、タチウオ船団が陣形を組んでいますね。
最近、このあたりにタチウオがたまるようで。
色とりどりの船が北東に船首をむけて、空では、ヘタって捨てられるサバやコノシロの切り身をねらってカモメがぐるぐる。
よくみると、全員必死に竿をしゃくっているんですが、そこそこ釣れてます。
活性高いんだろうね。朝は。
こちら右舷。
おっさんしかいない件。
続いて左舷。
おっさんしかいない件。
右舷も左舷もおっさんで満ちている仕立て。(実際のところは右舷トモに唯一の女性三上さんがいました)
でも、みんな実に士気が上がっている様子。
よかったよかった。今回釣り座はくじ引きにしてみたものの、わたしはミヨシの一段高いところに陣取ってみました。波でゆれはあって立っているのがキツメだったものの、釣り座が広くとれてよかった。
肝心の釣果は?
どうやら、朝一は食いがよかったようで、一投一尾。
水深16mぐらいで、着底するでしょ。そんで、ハリス分2m巻いて大ぶりにシャクった瞬間にヒット。これが連続。あれ、タチウオってこんなイージーな釣りだっけ?
と、思いながらも、戦況がこのまま続くことはないんだろうなとおもって、真剣に釣る。このイベントは食材確保という色合いが強いので、釣れるときに釣るというのが鉄則なのです。
釣りたてのタチウオの背側の色艶はなまめかしい
そしたらものの4投で、タチウオ4本ですよ。
前回の午前タチウオは6本だったのが、30分以内に4本。やっぱりいいときはいいですな。
あとはこれが続くかどうか。
結果としてはこのとおり。
が、右舷最初40分を過ぎてから食いが極端に悪くなり、食いこまない。
身餌の端っこをかじって終了みたいなことがおおかったので、ブルブル誘い(竿を小刻みにゆすりながらリールは8分の1回転以下)が効いたり。
それでも食い込まない個体には、餌が大きいからだろうと判断して、前夜仕込んでいたタチウオの身餌を屈指。
がはは。こんなこともあろうかとタチウオの身餌を細めに仕込んでいたんだよ
そんなこんなでトータルでタチウオ10本。
なんとかツ抜けで食材確保に貢献できましたよ。
船内をみれば・・・
タチウオにふとももをかじられている人がいたり(大井さん@KT_Fishing1018)。
釣りの部、唯一の女性参加者、三上さんも釣る。
料理の部に家族が参加する工藤さんも釣る。
おかっぱり道具を売り払って、ORETSURI記事に触発されシマノ船装備をそろえてきた浅生さんも釣る。ライトゲームBB万歳&バルケッタ万歳。
17名の釣果がこちら。
お一人酔った方もいながらも、1-10本という釣果でした。
こちらは、今回の賞品。
参加者の工藤さん経由で、宮城県の女川町観光協会さんから「さんまの付箋」もいただきました。
男性が魚の大きさを比べる様子って、いろいろ考えさせられますね。
・・・
みんな同じような400g未満のサイズで、1位は釣人割烹さん。指5本サイズは今回一本もいなかった様子。
こちらはタチウオ仕掛けに適したシーガー船ハリス7号をかけてじゃんけんをする2名の中年男性。
いやはや、たのしそうですね。なにより。
竿頭は10本釣った荒井さん(右から2番目)。さすが。
はじめての船釣りという辺見さん(右端)は開始1時間ちょっとで深刻な船酔いに陥ったものの、なんとかORETSURI魂を発揮して復活。ラストにタチウオを一本釣って、お土産にタチウオを数本授与されて帰路につきました。すんばらしい。見事ORETSURI賞(敢闘賞)をゲット。
あとは、有志メンバーでタチウオの下処理をしていただき、料理の部へ。
みなさんありがとうございました。ありがたや。
料理の部はいつも通り和気あいあいと
さて料理の部。
午前タチウオだと、11時30分ぐらいに船宿に帰着して、下処理をしたりなんだかんだで13時前ぐらいに集合でした。3分の1が新しく参加された方だったかなと。
この「リストランテORETSURI」ってやつは、このサイト自体が醸し出している雰囲気同様、ゆるめに進行していきます。
ざっくり予定していた料理名と必要な材料と工程、担当を決めたらあとはそれぞれ自分ができそうなポジションをかんがえながらチームで進行していくというスタイル。
たまに酒をのんだまま持ち場に帰ってこなくなったり、油に火をかけたまま持ち場を離脱する人がいるので、そのあたりは全体をしっかり見てフォローしたりはします。ゆるいだけでなくしめるところはしめているのだよ。
今回はしっかり分業ができていた様子
わきあいあい
寝るのも自由。畳って素晴らしい。
子供とおっさんで仲良くあそんだり。我が子うれしそう
作りながらつまんだり
まったりしたり
すると子供ちゃんも次第にうちとけてくる
いろんな立場年齢の人が釣りや料理という共通テーマでつながるっていいですね。出会い系イベントではないんですが、おっさん率が高いのと独身な人もちらほらなので女性は参加すればすぐに出会えるんじゃないでしょうかね。きっと、たぶん、メイビー。
こちらが全料理の原材料。全体の一部。
さて、ここからはタチウオ料理を紹介していきます。細かいところは別記事で整理していく予定です。
タチウオの中落ち塩ユッケ
大名おろしにしたタチウオの中骨からスプーンでこそぎ落とした身。いわゆる中落ちをユッケにしたり。しょうゆベースの甘辛ではないのでさっぱり。卵もってきてよかった。酢橘で味がしまる。
タチウオの炙りタタキ
タチウオは淡白なので刺身で食べるときは皮目を炙ったほうがうまいという。
食用菊が映えますね。
タチウオは炙るのがたのしいんだな。香ばしいんだな。
タチウオの塩焼き
炙りやで、じんわり炙るタチウオの塩焼き。
ヒマラヤピンクソルトでちびちびと。
タチウオの塩焼きバター風味
干物事業部曰く、タチウオを焼く際にバターをあわせてカリカリに炙ったものとのこと。
サクサクしてました。
これはBBQにも良さそう。
タチウオの天ぷら
タチウオの天ぷらは、屋形船でバイトしていたことがあるという荒井さんの一品。じつにうまそう&実際うまい。天ぷらもちゃんと衣に花を咲かせるのと盛りつけをしっかりすると見違えますね。
タチカツ
こちらタチウオなのに分厚いカツ。
それがORETSURI名物「タチカツ」。
タネをあかすと、サクにしたタチウオの身と大葉とチーズを何層にもミルフィーユ状にしているわけです。玉ねぎを差し込んでも美味。
タチウオとポルチーニのチーズリゾット
タチウオのサクをガーリック風味にソテーして、ポルチーニとマッシュルームを大量にいれ、これでもかとチーズを投入したリゾット。
固めに炊いておいたのコメをつかえば手軽。トッピングはタチウオのカリカリソテー。
締めにはちょっとヘビーかと思いきや、ちゃんとすぐに完食されてうれしかったな。
タチウオと手長エビのトムヤムクン
するどい歯とエラを取り除いたタチウオの頭部と中骨を強火で炊きだしてこしとったスープをベースに、泥抜きをきちんとした三浦半島産テナガエビをふんだんに投入。ココナッツミルクで仕上げたトムヤムクン。
たとえるなら日清のトムヤムヌードルが濃くなった味わい。
天候不良のようでパクチーが売ってなく、水耕栽培パクチーをトッピング。
まとめ。次回はあなたも参加してみようよ。そうしようよ
ということでリストランテORETSURI第九回も無事閉幕しました。
お土産のタチウオも参加者のご家族に喜んでいただいたようで何よりです。
タチウオのように群れる魚は1日船だと釣れ過ぎちゃうので、午前船でよかったなと。これも最近のポイントが近いというのもあるんでしょうね。
もともと雨+曇り予報だったので、料理の部での干物製造はひかえていたんですが、蓋をあけてみれば午後はずっと晴れていたという。タチウオのナンプラー干物やりたかったなー。
秋冬シーズンは、スミイカ、アマダイ、カワハギ、あたりを釣って食べるイベントを企画したいと思います。芋煮やきりたんぽ鍋あたりをからめながら。
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ORETSURI、バンザイ!
ではでは。
平田(@tsuyoshi_hirata)