まるまつ海の研究所×ORETSURI
横須賀・大津港まるまつ丸主宰の「まるまつ海の研究所」と、あしたの釣りをもっとワクワクさせるメディア「ORETSURI」の連携企画です。
船宿発信のオリジナルなストーリーがここに!
手ビシの糸巻きなんてつくればいいんですよ
みなさん、こんにちは。まるまつ海の研究所です!
今回は「ハンドメイド手ビシ(糸巻き)」の作り方です。
先日、初めて手ビシを体験したんですが、その直感的な釣法にハマってしまいました。
そう、私は身も心もテビシスト。
もともと竿やリール、仕掛けなどが大好きで、時間と限りあるお金をかけて、釣具屋・ネットショップ・メルカリなどをパトロールしては、目ぼしいものを買いあさってきましたが、前日準備や当日船屋に到着してからの支度にも時間がかかってました。
それに比べて、手ビシはとにかく準備が早い!
すぐに臨戦態勢ですよ。
リュックに収まるタックルですし、なんなら小型クーラーや保冷バックを、大型リュックに同梱すれば、リュック1個で電車で釣行にいけちゃうかもしれません。どうしても帰りの電車で漂ってしまう存在感を消せるかも(笑)
だけど、手ビシのタックルがない!って?
安心してください。その辺にたくさん売ってますよ。
釣人の強い味方。100均にね。
釣具DIY好きの筆者としては、100均素材で手ビシタックルを自作して、大津の美味しいアジを頂きたいと思います。
もし、100均素材で作った手ビシでアジが釣れたら、最もローコストでアジの沖釣りを楽しむ方法になるはず。
さて、筆者同様にヘビーユーザーの方もいらっしゃると思いますが、100均に売っているもので釣りやボートに使えるものがたくさんあったりします。
釣行前日のルーティーンとしては、100均物色→中古&釣具屋→帰宅して準備だったりして、もうなくてはならない存在になってます汗。
例えば、プラ製の小物入れは、フックやスプリットリングなどの収納に常用してたり。これって、大手メーカーのものより使い勝手が良かったり。100円とは思えない。
100均アイテムで手ビシの糸巻きを作ろう
そんなこんなで大型100円ショップへパトロールに出かけて、手に入れた素材がこちら。
- 桐すのこ
- ハンガーかけ
- バーベキューブラシ(?)
- 綿巻糸
まあ、ほとんど原型から見れば出来上がりが想像できちゃいますね(笑)。
それではエントリーナンバー①「桐すのこ」からいっちゃいましょう。
「桐すのこ」に関しては、何もしなくてもこのまま使えてしまいますが、流石にDIYにはならないので、端の出っ張りをカットしてみます。
ちなみに鋸も百均のものなんですが、歯が荒すぎるのか、桐すのこのポテンシャルが低めなのか、1個あたり10秒程度で切れてしまいます。
カットしただけで完成形ですが、テビシストの大事な竿である指を守るために、簡単にバリ取りを行います。
もちろん、サンドペーパーも百均で。
えー、加工開始から5分もしないで仕上がってしまいました。
実に美しい。
もはや手ビシ本体そのものですね。
そこに、煮豚やチキン、ちまきを縛り上げる太目の綿巻糸を巻き付ければ完成。
高切れが気になる人は、釣具店で強力で劣化しにくい渋糸を買いましょう。
【テビシスト初号機】①桐すのこ型
自然に優しい仕上がりですね。誤って海に落下してもいつかは自然に帰る素材。
それに、ボートの底板が割れてしまった場合の応急処置や、座面に敷けば敷いていない人よりは少しだけお尻への負担を和らげる、座布団忘れた人向けの汎用型といっても過言ではありますまい。
続いては、エントリーナンバー②、ハンガーかけ。
こいつはどうしたものかと、悩んだんですが、手の施しようがなく。
同じように、綿巻糸を巻きつけて。
【テビシスト弐号機】②ハンガーかけ型
もし、、、もし、ボートを漕いでる時、釣りの最中に肩が凝ったら、この突起で凝った箇所を刺激してみるとよいんじゃないでしょうか。
気持ちいいかもしれません。
そして、最後に曲者が参りました。
エントリーナンバー③、バーベキューブラシ。
お気付きでしょうが、結局のところ、何かに巻きつけれる形状なら良い訳で(笑)。
条件として、水に強い、錆に強い、海を汚さない。
これだけ守られていれば、ご家庭にあるもの、なんでもOK(笑)。
とはいえ、こいつは一味違います。
上の写真にあるように、「こする」「けずる」「みがく」「かきとる」の4wayが強み。
まさにアウトドアを制するような文言が並んでいます。
ボート釣りで言えば、以下の通り。
- こする → 釣りを終えた後に、道具を洗う時に
- けずる → ボート上で魚の鱗取りに。端を研げばナイフ代わりに
- みがく → ※こすると一緒なので割愛
- かきとる → ビシ内に詰まったコマセを掻き取るために。
まさに、三徳手ビシタックル。
そんなお得感にそそられて購入しましたが、すでに究極の完成形ですのでDIYできるところがなく。。
バーベキューブラシの糸巻き。
いや、【テビシスト3号機】③バーベキューブラシ型です。
前記の通り、金属歯の部分で釣魚の鱗をはがし、アルミ毛部分でビシに挟まったコマセを掃除し、スポンジ部分で釣りを終えた後の清掃を行えちゃいます。凄いぞ手ビシ。
ところで、テビシスト3号機までご紹介したのですが、あることに気付いてしまったんです。
これでは大津の深場を攻めれないことに。
タコ糸が約30m巻きで、糸が太いことによる潮受けを考慮すれば最高でも25m程度の水深しか狙うことができないことに。。。
大津のアジをオールウランドに攻めるのであれば、行きたいんです。
武山、中根、ガレ場に。
100均を隈なく探しても、これ以上長いものであるものはビニール紐くらい。タカ切れの可能性や、その後の海洋汚染程度を考えると避けて通りたい道。
仕方なく百均から浮気してホームセンターで見つけてしまいました。
工事の墨出しなどで利用される「水糸」、なんと108円(税込)。
もちろん増税後に購入しているのですが、なぜか108円。
嬉しい。
若干、ルールから逸れてしまいましたが、税込110円に納まっているのでよしとしましょう。笑。
この水糸、実は100mもあって深場対応モデル。
※大津の手漕ぎエリアでは、最大でも水深30mほどなので、替スプールとして活用してください
作って楽しいハンドメイドテビシ
そんなこんなでやって楽しかった、書いていても楽しかったハンドメイドテビシトーク。
今回は本体だけ百均で作ってみましたが、いつかアンドンビシも100均アイテムで作ってみたり、暴走や覚醒により、魔改造したオンリーワン手ビシ本体も近いうちに作ってみたいと思います。
東京湾の伝統釣法である手ビシ釣りをもっと広めて、楽しんで頂けたらと思いますので、時間に余裕があり、新しい釣り方に興味のある方は、手軽に始めれる百均DIYで試してみてください。
まずは予備ロッドとしてタックルボックスに忍ばせてみてください。笑。
そして、いつかテビシストの交流会のようなテビシスト大会が開催できるといいなぁっと。
夢というか目標として。
それではまたお会いしましょう!!
書き手
横須賀・大津港まるまつ丸(まるまつ海の研究所)
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関連アイテム
▼大津の手漕ぎボート釣りエリアで竿釣りをする際のオモリ号数は30~40号で問題ありません。手ビシの場合、潮受け対策にやや重めがよいでしょう。アジは根周りにいますが、仕掛けは根がかりロストに備えて複数個用意しておくと安心です。
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