アタリに感動する!?知られざる東京湾の伝統釣法「手ビシ」でアジを釣る

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手ビシタックル
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まるまつ海の研究所×ORETSURI

横須賀・大津港まるまつ丸主宰の「まるまつ海の研究所」と、あしたの釣りをもっとワクワクさせるメディア「ORETSURI」の連携企画です。

船宿発信のオリジナルなストーリーがここに!

目次

まるまつ海の研究所について

皆さん、はじめまして。まるまつ海の研究所(仮)です!

東京湾・横須賀大津港エリア周辺のターゲットを狙い、様々な釣法を考え提案しながら、お客様と共に、安全で楽しいボートライフを送れるよう情報を研究・発信していきます。

大津港エリアで狙える魚種は、以下の通り。

アジ、サバ、マダイ、クロダイ、ヒラメ、ブリ(イナダ・ワラサ)、タチウオ、メバル、カサゴ、シロギス、アナゴ、スズキ、サワラ、マゴチ、イシモチ、マコガレイ、ホウボウ、アンカー、130号ビシ。。。

この前、従業員が中乗りでビシを釣ってました(笑)

もし、まるまつ丸のボートアンカーやビシが釣れたら持ってきてください。

手漕ぎボートや道具に関する小ネタも含みながら、発信していきます!

記念すべき第1回目のテーマはこちら!

「東京湾の伝統釣法、手ビシで鯵を狙う!」

知られざる東京湾の伝統釣法「手ビシ」とは

さて、おそらくほとんどの方が知らない釣り用語。

「手ビシ」

勘の良い方はお気づきかもしれませんが、「手釣り」+「ビシ(錘のついたコマセカゴ」を合わせた言葉です。

それでは、まずリールを見てみましょう。

どん!

はい、でました。

昭和の終わり、今から40年ほど前に現役を退き、倉庫の奥深くで熟成されていた逸品らしく、人工では醸し出すことのできない(腐っ●)エイジングが施されてます。

そして、今で言うギア比は、驚きの2:1。

一回の糸巻き量46cmのエクストラローギア(笑)です。

手釣りといえば、テンヤをつかったタコ釣りのイメージがありますね。

どうやら大津地域では三浦方面で漁師が鯖を獲るために、手返しを重視して開発されたもので、アジを釣ったことが始まりだとと耳にしました(※諸説あります)。

続いては竿。

はい。お察しの通り、釣り人の指が竿になり、アタリを感じ取るわけです。冬どうすんのよ。

そして、最後は仕掛け。

前途の通り、まるまつ丸の乗合船でも活用され、大津の海にたくさん奉納(?)されている130号のビシ。

ビシから先は天秤、ハリス2号3本針市販のビシアジ仕掛けです。

最後に大切なエサ類。

手漕ぎボートを楽しむお客様の8割はアミコマセで、残り2割のお客様はイワシミンチで出船されます。

が、私の持論としては、大津沖でアジを狙うなら「イワシミンチ」がオススメです。

まるまつ丸のイワシミンチ。店頭でも購入いただけます

きっと、アジやその他の魚たちからすれば、イワシミンチもアミコマセもどちらもご馳走であるのに変わりないと思われます。

が、イワシミンチのメリットは「集魚効果+煙幕」なのです。

経験則から波止で釣れる小型の豆アジは、アミコマセだろうとなんだろうと、魚さえいれば鈴なりにかかってくる印象がありますが、実はアジってとても臆病な魚だと思うんです、だから煙幕が必要なんです。

海中でコマセの煙幕をつくることによってアジの警戒心を弱め、結果的に釣果に繋がるんだと思います。

アジは適度な濁りで食いが立つとも言いますが、澄んだ潮でも濁りを演出できるわけですね。

まるまつ丸では手漕ぎボート用のイワシミンチも販売しておりますので、気になる方はアミコマセと比較して、釣果をお教えください!

最後に付け餌。

アジ釣りの定番餌であり、イワシミンチとの相性も良い赤短。

イカを1cm四方にカットしたものに、食赤で色付けした餌です。

船のアジ釣り餌といえばアカタン

アオイソメと違って、手がぬるっとしたり、オイニーが漂うことはありませんが、爪と指の間が赤く染まるので、気になる方は適宜手を洗ってください(笑)。

ふと手や船底を見ると、やっちまったのかと勘違いします。。

このセットで海に向けて出発したいと思います!

いざ出航。代表的アジポイント「富士山出し」根の手前付近へ

港で残っていた仕事を終わらせて、準備を終えたのが10:30頃。

ようやく港から出船します。

南風4〜5mで快晴。晴れている日はアジ釣りに絶好という訳ではありませんが、美味しい中アジやフォトジェニックなギガアジを狙うべく、意気揚々と沖へ向かいます。

天気予報では33度予想でしたが、風の影響で沖はとても涼しく感じました。

船外機船で出船

夏とちがって秋の沖は涼しく感じますが、晴れていれば気温は高いので防暑対策(特に日焼け対策)をしましょう。それと、ボートを漕ぐ時、波に揺られているだけでも、体力を消耗するので水分は多めに。

まず初めに到着したポイントは富士山出し根の手前付近。

初めての大津で手漕ぎボート釣りをされる方でもわかりやすいように、新たにこのようなポイントマップ作成してますので、もう少しお待ちください。

富士山出し・ガレ場付近にお客様のボートが見られましたので、邪魔にならないよう富士山出しの手前から竿を出してみます。あ、手か。

風が強めなので、仕掛けを準備する最中も風に煽られてかるーく糸が絡む始末。。

そして、リールというか糸巻きから渋糸をほどきながら仕掛けを入れようとした時に、同乗者から声が上がりました。

同乗者:「おぉぉぉ、アタった、キタキタキター!!」

筆者:「マジか(心の声)」

はい、手ビシとか電動とかの前に、ポイント到着後に速やかに仕掛けを投入し、釣りを開始できるか、という手返しの問題ですね。

こういう時のタイミングの差ってちょっと悔しいですよね。。でも釣れてくれて嬉しい。

ナイスな手ごたえで、あがってきたのは40cmの大アジ!!

船の縁に魚影が確認できた瞬間、二人とも「おぉ!!」と思わず声が出てしまいました。

実は、今回手ビシの釣りを解説する1週間前にもテストを兼ねて、1時間ほど海に出た時は坊主だったんですね。

その時の悔しさ、悲しみ、アジへの慈しみが爆発して思わず声が出たんでしょう笑。

顔をお見せできないのが残念ですが、いいご尊顔されてます。

ここ数日間、アジのボート釣果は厳しかったので、少し状況が好転したのでしょうか?

淡い期待を胸に、筆者も仕掛けを投入。

着底してから、ビシを1〜2m程度手で巻き上げて、ビシをフリフリ。

そこからイワシミンチに餌の赤短を馴染ませるように、仕掛け分2m程度巻き上げて様子見。

タコ釣りっぽいですがアジ釣りです

うーん、アタらないよね。

もう一度、底を取り直してビシをフリフリ、そして馴染ませる。

・・・

・・・

ピクピクピク!

ふぁお。

この手に伝わる生命感。

そして明らかに魚のアタリとわかる感触。

今まで様々な釣りを20年ほどやってきましたが、感じたことのないダイレクトなアタリでした。感動。

慎重に慎重に手繰って(初めての巻き上げで少し緊張)あがってきたのは・・・。

・・・

・・・

・・・

リュ、リュウグウハゼとマイクロ笠子のダブル。

でも釣れてくれて本当に感謝。

大津の海、リュウグウハゼとカサゴ、本当にありがとう。

嬉しい手ビシでの初ヒットだったので写真を撮りたかったものの、資源保護のため早々に海にお帰り頂きましたm(_ _)m。

にしても、130号のビシをつけて、シブイト(PEだったら25号くらい?)でもしっかりアタリが手に伝わるものだなぁと感心しました。

バランスの悪いセッティングのタックルより、確実にアタリが手元に伝わります。

ちなみに、シブイトを巻き上げると足元はこんな感じ。

足や体勢を動かそうとすると、軽いトラップにかかったように足に絡みます。

運動会で「これに絡まず脱出してください」みたいな競技が出てきたら、子供に恥をかかせること間違いないくらい、足元で手繰糸に弄ばれてます。

さて、気を取り直して仕掛けを入れ直し。

同じように着底→ビシをタナまで巻き上げ→フリフリ→仕掛けを巻き上げコマセに馴染ませる、を繰り返します。

リュウグウハゼとカサゴが釣れたということは、仕掛けがベタ底ぎみだった可能性もあるので、タナを2〜3mほどに変更して。

・・・

・・・

・・・

ピクピク!

明らかに先ほどとは違う感触、そして若干の重量感!

慎重に慎重に巻き上げ、揚ってきたのは・・・。

やりました。15cmほどの小鯵!

サイズは同乗者に及ばないものの、初めての手ビシで狙っていたアジが釣れて感無量。

ビシから先は、電動使いの同乗者と同じなので釣れて当然だとは思うものの、改めて手ビシを使った手釣りで釣ることに感動しました。

そこからアタリが続くと思われましたが、筆者も同乗者も全く無反応に。

こういうときは粘らず移動!!

横須賀大津沖の人気ポイント「ガレ場」へ

次にやってきたのは、ガレ場の奥側。

ガレ場は大津沖の手漕ぎボートポイントでも沖目に位置していて、大型のアジ、マダイ、タチウオ、カサゴ、タチウオ、ワラサなども期待できるポイントです。

ここでもアンカー入れた後、同じように仕掛けを投入していきます。

すると一投目からアタリが。

ただ、ファーストヒットで味わったような小気味良いプルプル感。

あがってきたのは、10cmくらいの小アジ。何度仕掛けを入れ直しても、筆者も同乗者も小アジが続きます。

10回に1回くらい25cmほどの中鯵が混じるペースで、延々と小アジを釣っては痛めないように、ソフトリリースの繰り返し。

筆者と同乗者、釣れた中でキープしたのは、大鯵1、中鯵6、小鯵2でフィニッシュ。

刺身、なめろう、塩焼き、骨煎餅として、大変美味しく頂きました。

今回、手ビシを初めて体験してみて思ったことは、ロッド&リールの釣りと遜色ないということ。

もちろん、巻き上げの手返しでは、ハイギアリールや電動リールの巻き上げには劣ります。

一方、仕掛けを投入してからアタリをとるまでは、視覚に頼らず手元に直接感覚が届くので緊張感を持って釣りに臨むことができ、スリリングな体験ができました。

昔は乗合船も手ビシで鯵を釣っていたそうですよ。

手ビシ初心者には、指サックがあった方が指を痛めなくて良いかもしれませんね笑。

これを機に、しばらく(素手で狙える晩秋までは)アジ釣りは手ビシにハマりそうです。

▼釣行データ

2020/9/4(Fri)10:30 – 13:30。晴天 風/南4m 波高/1m 大潮。

最後に余談ですが、大津で40年ほど手ビシで鯵を釣られているお師匠が翌日にご来店され、9:00頃出船、14:00頃に帰港されました。

キープは中鯵のみで、この釣果。

この日は南風が強く、全体的にかなり厳しい釣果でした。師匠、さすがです。

まだまだ手ビシの腕を磨きたいと思います!

書き手

横須賀・大津港まるまつ丸(まるまつ海の研究所)

釣り初心者からベテランまで楽しめる釣り船・ボート店。ウェブ予約も受付中!

ORETSURIとの連携について

釣りのおもしろさ、それは人それぞれ。

ブログやメディアを運営していて、より多くの釣り人に自分たちのストーリーを伝えたい。

そういったニーズがあればお気軽にお問合せください

関連アイテム

▼記事内では130号ビシをつかっていますが、大津の手漕ぎボート釣りエリアで竿釣りをする際のオモリ号数は30~40号で問題ありません。

アジは根周りにいますが、根がかりロストに備えて複数個用意しておくと安心です。

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