先日、大津のまるまつ丸さんから「ボート釣り人口が増えてきた」と、うれしい話を聞きました。休日は予約満船が多くなったようなので、平日釣行もよいかもしれません。
大津には、もう一つ石田丸さんがありますが、双方ともにお客さんが増えるのは良いことですね。港がにぎわえば、手漕ぎボートだけでなく乗合船に乗る人も増えてくるんじゃないかと。
ORETSURIでは、これからもオススメの船宿・ボート店・釣具店を応援していきます。
さて、今回は横須賀・大津の手漕ぎボートで「黄アジ」を釣る方法を紹介します。直近は100%外さず釣れているので参考になる人もいるはずです。
これから大津にチャレンジする人は是非チェックしてみてください。
横須賀・大津の手漕ぎボートで「黄アジ」を釣るためには
はじめての方は、あらかじめ海域ルールやポイントなどスタッフにきいて楽しみましょう。
ルールや留意事項
- 航路で釣るのはNG
- 遊漁船の出船時刻・帰船時刻は引き波に注意
- 遊漁船が浅場でタチウオを釣ることもあるので、あまり近づかない
- 夏場午後から吹く南の強風は漕ぎ慣れていないと沖から戻れないこともあるので注意
- 海苔棚など漁業者に配慮して釣りをする
その他、細かいところはきちんと各ボート店で聞いて押さえてから沖へでましょう。
携帯電話は緊急事態のために、バッテリーを十分にしておき、着信音声はオンにしておきます。
これは天候悪化時などボート店からの連絡もあるためです。
黄アジを釣るためには
「黄アジ」狙いで大津に釣行する方も多いようなのですが、はじめての場合、アタリもなくボウズになってしまう人もいるようです。
あんなにORETSURIでは釣れると書いてあったけどなー、って思った人は、以下の情報を押さえておきましょう。
黄アジが釣りやすいときの条件は以下の通り。
- 潮に適度な濁りがある
- 曇天・雨天
- コマセを撒くボートの数が多め
潮まわりによらず、晴天のドピーカンで澄み潮の場合は、条件的に難しめです。
光量が多いよりは、少なめのほうがアジの活性が上がるのかもしれません。それと仕掛けも見切られにくくなります。
澄み潮で晴れているなーというときは、LTアジ標準のハリス2号ではなく、1.5号から試してみましょう。1号の市販仕掛けもあるのですが、大津ではしばしば大サバの回遊もあり、ドラグ調整が間に合わず瞬断されがちです。
コマセを撒くボート数が少ない場合は、アジの食い気が立ちにくいのと、ポイントの判断がしにくいです。ボートがそこら中でコマセを撒いていれば、どこかでアジが釣れているので、近くによって釣らせてもらえばよいわけです。
とくに挨拶をする義務はないですが、一言声をかけると和やかに釣りができると思います。またアンカー位置などは注意して、20~30mぐらい離れるとよいと思います。
はじめての「黄アジ」狙いの場合は、休日に釣行するとよいと思います。
前日のボート店の釣果を参考に、釣れていた根を参考にプランニングしておくとよいでしょう。
・排水溝前(港をでて右手)
・武山根(港右手沖)
・がれ場(港正面左手沖+周辺)
この3か所を回ればどこかで「黄アジ」は釣れるはずです。慣れてくると武山根の沖にある「中根」もよいのですが、高水温期はそこまでいかなくても釣れます。
アジの釣り方を知っている前提ですが、基本的に1か所で30分~1時間(長くても)ぐらいコマセをまいても釣れなければ「移動」がオススメです。大津の場合、アンカーが重めなので、釣れなくても惰性でやりがちになります。「〇時まで」と具体的な時間をきめておくとよいです。これホント。
ちなみに大津の黄アジも、よっぽど活性が低い場合以外は、根ドンピシャにボート位置をつけなくても釣れます。
とくに武山あたりは、だいたいどこかに根があり、コマセを30分から1時間うっていれば、やがてアジが回ってきます。食い気があればですが。
根(瀬)周りは魚探がない場合、小型のカウンタ付きリールが有利です。周囲から盛り上がっていて、同じラインでも水深が浅くなっているエリアを見つけましょう。
シマノであれば「バルケッタ(BB)」、ダイワであれば「LIGHT SW X IC」がよいと思います。
個人的には軽量&電池交換が自分でできるという点で「バルケッタ」をおすすめします。
やや割高ですが、電池交換をメーカーに送るのは、ちょっと手間です。道具が少ない場合は釣行できなくなりますし。ライトゲーム系ロッドに合わせるとして、とくに、手持ちの場合は軽いほうがよいです。
ほかに、根まわりを判断するには「カサゴ」「メバル」「ウミタナゴ」など根につく魚を探しましょう。根魚ばかりが釣れる場合は、タナを1m程度高くします。特に潮が流れていないときは底上3~4m(ハリス2m前後の場合)にビシを調整するとよいです。
そのほか、仕掛けを付けずに、六角オモリなどを沈めて海底形状を確認する方法もあるのですが、意外と根上に砂泥が降り積もっていて判断しにくいです。
黄アジ狙いでは、「ビシ吹き流し釣り」と「サビキ釣り」があります。仕掛けについてはこちらの記事でチェックしてみてください。個人的にはトラブルが少ない点と、仕掛けが見切られにくいのでビシ吹き流しがオススメです。
竿については、ごっつい竿でチャレンジしている人もいて、どんな竿でも釣れるのですが、ライトゲームロッドがお手軽です。長さが2mまでのものがよいと思います。ライトアジ専用ロッドがあれば最適です。一番安くて手に入れやすいのはバトルスティック船です。
大津の「泳がせ釣り」で大物(タチウオ・ワラサ・ヒラメ)をゲットするには
乗合のアジ船とちがって、手漕ぎボートではほかの釣り客とのオマツリがないので、自分の判断で「泳がせ釣り」をしやすいの魅力の一つです。
黄アジやサバは釣れるときは際限なく釣れるので、飽きますし、資源保護のためにも自己判断でストップするのもよいでしょう。
誰かにお裾分けするのであればよいと思うのですが、ひと家族で100尾などは、かなり持て余してしまうはずです。
そんなときには、アジ釣りを早々に切り上げ、釣れた子アジを泳がせて大物を狙いましょう。アジを生かしておく方法はいくつかあるのですが、道具を少なくするためには、活かしビクかダイワの友バッグがオススメです。
ちなみに大津の手漕ぎボート釣りで主に狙える獲物は以下の通り。
- タチウオ
- ワラサ、イナダ
- ヒラメ
- マゴチ
- シリヤケイカ、コウイカ
ORETSURIオススメ。泳がせ釣りの餌にはダイワの友バッグが最強!
「友バッグ」は結び目をつくってオールのクラッチ部分に取り付けると楽。移動時もそのままでOK
夏場を中心とした高水温期は、浅場でも大型のタチウオの回遊が見られます。
秋から冬場はワラサも頻繁に回遊します。もっともワラサは周年餌の多い大津の海域に居ついているように思われます。
ヒラメは、アジの群れ下にいるか、アジの群れを追いかけて移動しているように感じています。
一般的に泳がせ釣りは流し釣りが基本なのですが、大津ではアンカーをしていても高確率でなんらかのアタリが出ます。これはアジの群れめがけて回遊してきたり、アジの群れ下に常に魚が居ついているのかもしれません。
マゴチだけは浅場の砂泥エリアをメゴチやハゼ餌で流したほうが釣れます。特に夏場は港をでてすぐのエリアでもアタリをだせるので、ハゼを釣って持ちこむのも一つ。
いずれの場合も、置き竿で複数の竿を出すとよいと思います。
あまり竿をだしても手間なので、釣り座の左右に受太郎やチビラークをセッティングし、尻手ロープをつけておきましょう。ボートのヘリの形状もあるので、しっかりとめるために添え木は必須です。
大津の手漕ぎボートでチャレンジできる他の釣り
大津では、黄アジや泳がせ釣り以外に以下の釣りがよく見られます。
- タチウオの餌釣り(天秤+1本針+サバ短冊など)
- シロギス狙い
- ジギング
- タイラバ
タチウオの場合は、泳がせ釣りより、身餌やメタルジグで狙ったほうが効率的です。泳がせ釣りではトリプルフック孫針のハリスを8号などにしても飲まれてハリス切れになりやすいという理由があります。
黄アジ狙いのライトタックル竿が流用できるので、太めのリーダーをつけてメタルジグで狙うのがお手軽です。先端部のバイトリーダーでもよいのですが、フロロ7号・8号をつけておくとよいです。
夏場のシロギスは沖に出るよりは岸から50~150m以内を中心に狙ったほうが釣果につながります。
タイラバは真鯛やマゴチ狙いでやる人がチラホラいます。タイラバでもワラサなど青物も狙えるので、お手軽でよいかもしれません。水深も30m以内で潮流も緩めなので、重さは5、60g程度あればよいかと思います。
その他、根上でメバル専門に狙ってみたり、マアナゴやカレイ狙いも面白いかもしれません。
まとめ
今回は、大津の手漕ぎボート釣りについて解説してきました。
特に、大津名物の「黄アジ」は、たくさん釣れる魚ではあるのですが、条件・ポイント・釣り方を把握していないとボウズになってしまうこともあります。
ぜひ、要所を押させてチャレンジしてみてください。
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