こんにちは!島根のニッシーです!
今回は国内を代表するルアーフィッシングの人気ターゲット、「シーバス(スズキ)」を狙う冒険です。
国内で釣れる代表的なシーバスには「マル、ヒラ、タイリクスズキ」がいますが、はじめにその見分け方を。
続いて、「95センチ・7.2キロ」のシーバスを釣り上げたときの話を紹介します。
「シーバス(スズキ)」ってどんな魚
「シーバス」の相性でルアーマンに親しまれる「スズキ」は、北海道南部から九州までに生息する魚です。
シーバス(スズキ)
成長によって呼び名が変わる「出世魚」で、20センチから30センチの個体を「セイゴ」、40センチから60センチを「フッコ」、それ以上のサイズを「スズキ」と呼びます。
「湾内や河口域、磯、砂地」など様々な環境に適応し、甲殻類や小魚を捕食。
フッキングすると、まるでブラックバスのように「エラ洗い(水面から飛び出して左右に首を振る行為)」し、釣り人を楽しませてくれます。
夏に旬を迎える魚で、和食以外にも「フレンチ、イタリアン」でもよく利用される食材です。
国内のスズキは「3種類」に分類される
日本国内に生息しているスズキは、「マルスズキ」、「ヒラスズキ」、「タイリクスズキ」の3種に分類されます。
いずれの種も、「スズキ」として市場に流通している場合が多いですが、「見た目、主な生息地域」に違いがあります。
マルスズキ
マルスズキ
3種の中で最も個体数が多く、最も一般的なスズキが「マルスズキ」です。
「北海道から鹿児島」まで広く分布し、市場に流通しているのも主に本種です。
見た目の特徴として、「体高が低く細長いシルエット、口が大きく目が小さい、尾鰭の付け根が細い」などが挙げられます。
ヒラスズキ
ヒラスズキ
次に個体数が多いのが「ヒラスズキ」です。
ヒラスズキは温暖な海域を好み、外洋に面した磯を回遊していることが多いです。
3種の中で最も遊泳力が強く、最もヒキが強いシーバスです。
見た目の特徴として、「体高がある丸みがかったシルエット、頭部が小さく目が大きい、尾鰭の付け根が太い、下顎に鱗がある」などが挙げられます。
沖縄県西表島で水揚げされた「ヒラスズキ」(西表島在住の師匠のFBより)
これまで分布の南限は「屋久島」だとされていましたが、先日「沖縄県西表島」で定置網にかかった個体が発見されました。
タイリクスズキ
タイリクスズキ(地元の友人からの提供)
「中国、朝鮮」から移入された外来種のスズキが、「タイリクスズキ」です。
養殖されていた個体が逃げ出し、野生化したものが「九州、四国地方」を中心に広がっています。
見た目の特徴として、「マルスズキより体高が高くヒラスズキよりも低い、頭部が小さい、目が大きい、体に黒点が点在する」などが挙げられます。
ただ「黒点のないタイリクスズキ」も稀におり、「黒点があるマルスズキ」もいたりとややこしいです。僕はまだ釣ったことはないですが、島根でも河口域にタイリクスズキが生息しています。
「マルスズキ」と「ヒラスズキ」のより詳しい見分け方は、次回の記事で紹介します。
地元開催「シーバストーナメント」への参戦
僕の地元では毎年、「シーバストーナメント」が開催されます。
山陰地方屈指のシーバスポイント「江の川」が近くにあり、メーター級が狙える釣り場が点在するためハイレベルな大会です。
絶好のサラシが出ている「江の川河口」
ルールは、大会期間中(1ヶ月)に持ち込んだ「1匹のシーバスの最大全長」で競うスタイル。
大会期間中は、何度でもサイズ更新が出来ます。
山越えして「地磯」を目指す
地磯で「ランカーシーバス」を狙う
僕は激戦区を避けて、山を1時間程歩いて越えた先にある「地磯」で、ランカーシーバスを狙っていました。
「水深のある地磯エリア」で、僕が使用する主なルアーがこちら。
当日の「海況、ベイト」の状況に合わせて、使用するルアーや泳がせるタナを変えながら攻略していきます。
「シーバストーナメント」の大会結果発表
今年はベイトの接岸状況が悪く、多くのトーナメント参加者が苦戦したようです。
「ベイト」の接岸が少なくて大苦戦
僕も連日ボウズが続きましたが、ベイトの接岸が期待できる「風向きと潮」に狙いを絞って釣り場に通い続けました。
その結果、「86センチ、4.2キロのマルスズキ」を釣り上げてエントリー!
「86センチ・4.2キロ」のマルスズキ
その翌週に「88.3センチ、6.2キロのマルスズキ」を釣り上げて、エントリーサイズを更新しました。
「88.3センチ、6.2キロ」のマルスズキ
その後も90センチオーバーを狙っていましたが、ここで時間切れ。
「シーバストーナメント」の大会結果は、102人中6位となりました。
【シーバストーナメント検量結果】
- 優勝 「92.5センチ・5.0キロ」
- 2位 「91.5センチ・6.1キロ」
- 3位 「90.0センチ・4.2キロ」
- 4位 「89.4センチ・5.0キロ」
- 5位 「89.3センチ・3.8キロ」
- 6位 「88.3センチ・6.2キロ」←僕
全長サイズでは敵いませんでしたが、重量では優勝でした(笑)
ちなみに優勝賞品は「10万円分の賞品券」だったそう。
6位の入賞賞品は「クーラーボックス」でした。
「95センチ、7.2キロ」のマルスズキを釣り上げた
シーバストーナメントが終幕した翌月。
磯からヒラスズキを狙っていたら、どデカいマルスズキを釣り上げました。サイズは、「95センチ・7.2キロ」!
「95センチ、7.2キロ」のマルスズキ
「自己記録の98センチ」には届かないものの、見事なコンディションのマルスズキです。
豪快な「エラ洗い」ファイトで楽しませてくれた
大会期間中に釣れていたら、ぶっちぎりで優勝でしたが、それ以上に豪快な「エラ洗い」でファイトを楽しむことが出来、悔いなしです!
マルスズキの「海鮮丼」
マルスズキの「トマトチーズのせホイル焼き」
磯で釣ったマルスズキだったので臭みがなく、持ち帰って美味しく頂きました。
「蛙スプーン(14グラム)」を使用
ちなみに今回使用したルアーは、「スプーン(蛙スプーン)」。
沖縄だと、「海のルアーフィッシングでスプーンを使用するのは一般的」なのですが、島根で使っている人は見たことがありません。
この翌月に、同じスプーンを使った釣法で「特大サイズのヒラスズキ」を釣り上げることになりました。
それでは、また!
寄稿者
ニッシー
- ブログ【沖縄冒険日誌】しままやー
- 「沖縄県うるま市の島々」で海のツアーをやっています。(シーカヤック、SUP体験等)
※本記事はニッシーさんの「【沖縄冒険日誌】しままやー」を再構成したものです。
今回のタックル
・ロッド:シマノ「ワールドシャウラBG 21053」
・リール:シマノ「ツインパワーSW5000 HG」
・メインライン:PE2号
・リーダー:ナイロン6号