8キロUPの巨大「ヒラスズキ」をスプーンで釣り上げた冒険!

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巨大ヒラスズキ
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こんにちは!島根のニッシーです!

前回は「マルスズキ、ヒラスズキ、タイリクスズキの見分け方」を紹介しました。

今回は、「ヒラスズキ」にターゲットを定めたお話です。

目次

「ヒラスズキ」は高難易度のターゲットなのか

釣りの情報誌において、「ヒラスズキは、高難易度のターゲット」であると紹介されています。

「ヒラスズキ」

確かに地域によっては、ヒラスズキの個体数が少なく(僕の地元もそうです)、対象をヒラスズキに限定して狙うには少し工夫がいるかもしれません。

しかし結論を言うと、ヒラスズキを釣ること自体はそれほど難しくありません。

むしろ、ある程度ポイントを絞りやすいので、ルアーフィッシングの対象魚としては易しい部類ではないかと個人的に思います。

ヒラスズキが高難易度のターゲットとされる理由は、ヒラスズキを釣る際の「釣り場の過酷な環境」が関係しています。

ヒラスズキは地磯から狙う場合が多いのですが、「向かい風爆風の大シケ」という悪条件こそが、好条件となるのです。

絶好の「サラシ」が広がる地磯

ヒラスズキ狙いに必須の「サラシ」とは、「押し寄せた荒波が海岸にぶつかり、沖に払い出す際に出来る「白波の広がり」のこと。

ヒラスズキは沈み根に潜み、「サラシ」の下で捕食活動を行うため、「サラシが広がったタイミングで沈み根にルアーを泳がせる」のが基本的な狙い方です。

ヒラスズキ釣りは「自分との闘い」

絶好のサラシが出来る条件は、「向かい風の強いシケの海」のため、釣り人は荒天下で魚と対峙することが求められます。

荒波が打ち寄せる極寒の海。

そこに立ち続け、釣れない状況下で何時間ルアーを投げ続けられるか。

磯からのヒラスズキ釣りは、そうした「体力面、精神面の負担の大きさ」から、「高難易度の釣り」とされているのです。

「ランカーヒラスズキ」を目指して地磯に通う

僕は、3キロ級のランカーヒラスズキに出会うことを目標に地磯に通っていました。

サーフで上げた「60センチ級ヒラスズキ」

河口やサーフエリアでは、60センチまでのヒラスズキをぽつぽつ上げていました。

が、やはり身の締まった「磯のヒラスズキを釣りたい(食べたい)」というこだわりがあったのです。

絶好のチャンスである「サラシ」が出るタイミングを狙って、何度も地磯に通い続けました。

僕はヒラスズキ釣りに行くときは、早朝3時から地磯を目指して登山を開始します。

装備は安全対策のため、「スパイクシューズ」必須。防水リュックに荷物を詰めて、釣り竿を担いで山を越えます。

まずは釣り場を目指す「山登り」から

ちなみに2021年の初釣りは、正月早々に3つの山を歩いて越えました。

そして、雪が降るシケの海に6時間ルアーを投げ続け、そのままボウズで帰宅したわけです(笑)。

今シーズンはベイトの接岸が少なかったため、「絶好のサラシが出ているのにノーバイト」という日が多かったのです。

「マルスズキ」

「マダイ、スマガツオ」

「マルスズキ」や「青物」などは出てくれたものの、目的の「ヒラスズキ」はなかなか釣れませんでした。

起死回生の「スプーン」釣法

苦戦が続いたある日のこと。

通い慣れた地磯でルアーを投げていると、波打ち際に「小さなベイトの群れ」が溜まっていることに気づきました。

当初投げていた「大型のルアー」

ベイトは「シラスのような何かの稚魚」で、僕が投げているルアーよりも遥かに小さなサイズでした。

出来るだけルアーのサイズ感をベイトに近づけるため、僕が考えて選択したルアーは「スプーン」。

今回使用した「蛙スプーン・14グラム

「海のルアーフィッシングでスプーン」と聞くと不思議がられるかもしれませんが、沖縄では一般的な釣法です。むしろ最強のルアーだと思います。

沖縄でのルアーフィッシングのターゲットは、「タマン、ミーバイ、ガーラ、チヌ」など様々ですが、こうした対象魚は「スプーンが大好き」です。

沖縄で人気の「蛙スプーン

沖縄の釣具店では「スプーン」コーナーが充実しており、僕も沖縄ではよく使用しています。

地元島根での使用は初めてでしたが、小魚の群れの動きを意識してスプーンを「リフト&フォール」していると、ズドンという大きな当たり‼

「95センチ、7.2キロ」のマルスズキ

スプーンを使用して、「95センチ、7.2キロのマルスズキ」を仕留めたのでした。

その後、フィールドに通ってアクションの試行錯誤を繰り返し、「磯際での対マイクロベイト攻略パターン」を見出しました。

「91センチ・8キロアップのヒラスズキ」との邂逅

そして、待ち望んだ「邂逅」は、突然に訪れました。

いつものように、夜明け前から釣りを開始。

絶好のサラシが出ており、足元には「マイクロベイト」が溜まっていたため、「蛙スプーン14グラム」を選択しました。

ヒラスズキ狙いでの「最高の条件」が揃っていた

考えた理論通りにアクションをさせていると、足元でロッドがぶち曲がりました!

エラ洗いがなくて姿は確認できないものの、重厚なヒキで下に下に潜り込もうとします。

ドラグを効かせて消耗戦に持ち込み、夜明けの海に浮かんだのは「銀色の夢」。

目標にしていた「3キロ」を大きく上回る、「91センチ、8キロアップのヒラスズキ」でした!

その後、立て続けに同サイズの「マルスズキ」もスプーンにヒット!

写真上:「ヒラスズキ」、写真下:「マルスズキ」

風裏に移動して記念撮影を行い、大満足で納竿しました。

「ヒラスズキ」と「マルスズキ」の見分け方

今回タイミングよく「ヒラスズキ」と「マルスズキ」が同時に釣れたので、2種の外観での見分け方を紹介します。

前回記事よりも、詳細で分かりやすい解説になっているかと思います。

見分け方その①は「顔の違い」です。

写真上「マルスズキ」、写真下「ヒラスズキ」

マルスズキは「顔(口)が大きく、目が小さい」、ヒラスズキは「顔が小さく、目が大きい」という特徴があります。

写真のヒラスズキは、大型なので「顔の小ささ」が伝わりにくいですが、顔に対しての「目の大きさ」の違いがよく分かるかと思います。

見分け方その②は、「体型の違い」です。

写真上:「ヒラスズキ」、写真下:「マルスズキ」

マルスズキは「体高が低く細長いシルエット」、ヒラスズキは「体高が高く丸みがかったシルエット」が特徴です。

胴回りは「50センチ」

ちなみに、今回のヒラスズキの胴回りは、「50センチ」ありました。

見分け方その③は、「エラぶたの形状の違い」です。

写真上「マルスズキ」、写真下「ヒラスズキ」

マルスズキは「エラぶたが三角状に尖っている」、ヒラスズキは「エラぶたが丸みを帯びている」のが特徴です。

見分け方その④は、「下顎にあるウロコの違い」です。

写真上「マルスズキ」、写真下「ヒラスズキ」

マルスズキは「下顎にウロコがない」のですが、ヒラスズキは「下顎にウロコがある」のが特徴です。

見分け方その⑤は、「背ビレの違い」です。

写真上「マルスズキ」、写真下「ヒラスズキ」

マルスズキは「背ビレに黒点の模様がある」、ヒラスズキは「背ビレに模様がない」のが特徴です。

見分け方その⑥は、「尾ビレの付け根部分の違い」です。

写真上「マルスズキ」、写真下「ヒラスズキ」

マルスズキは「尾ビレの付け根が細い」、ヒラスズキは「尾ビレの付け根が太い」のが特徴です。

「ヒラスズキ」はとても美味しい魚

「ヒラスズキ」は国内に生息する3種のスズキの中で、最も美味しいとされています。

脂肪たっぷりの「超メタボ体型」

僕は、「釣りたい!」以上に「食べたい!!」という熱意のもとで、ヒラスズキを追い続けてきました(笑)。

念願のヒラスズキをゲット出来たので、3日間じっくり熟成させてから頂くことにしました。

熟成させた「ヒラスズキ」の切り身

「ヒラスズキ」の刺身

身にしっかりと脂がノっており、旨味も強い「極上の白身」でした。

「ようやく手にした1匹」という付加価値もあったと思いますが、マルスズキと比べて格段に美味しかったです。

ヒラスズキは市場での流通量が少なく、マルスズキの「2倍~3倍以上の市場価格」で取引されています。

また「銀狼(ヒラスズキ)」と会える日まで

今度はぜひ、沖縄でも「ヒラスズキ」を釣り上げてみたいですね!

それでは、また!

寄稿者

ニッシー

ニッシー

※本記事はニッシーさんの「【沖縄冒険日誌】しままやー」を再構成したものです。

今回のタックル

・ロッド:シマノ「ワールドシャウラBG 21053
・リール:シマノ「ツインパワーSW5000 HG
・メインライン:PE2号
・リーダー:ナイロン6号

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