どもども、上月です。
気づけば梅雨も明け、うだるような暑さの夏がやってきましたねー。
暑いのはつらいんですが、夏は釣行後にウェアを洗う手間が省けるので、夏の釣りは嫌いじゃなかったりします。
さてさて、今回は人生で初めてのエギタコ釣りに東京湾で挑戦してきた話です。
正直、ド初心者なのでテクニック云々というところは何も書けないんですが、これからエギタコをはじめる人に向けて、伝えたいなーという話を書きます。
エギタコ初心者である僕がどのようにして準備を進めて、タコGETに至ったのかをお伝えできればなーと。
とりあえず、ORETSURIを読もう
実は、ORETSURIには東京湾のエギタコ入門にぴったりな、こんな記事があるんですね。
その名も、「【超解説】2021年の東京湾「船エギタコ」で釣果を3倍にする釣り方!タックル・ノウハウを1番詳しく紹介」
これはORETSURIをヨイショするとかではなく、至って真面目にこの記事を参考に準備を進めたんですよ。
なので、これからエギタコはじめようかなーと考えてる方は、是非一読することをお勧めします。
特に東京湾独特のエギタコ事情あたりも詳しいです。
タックル
まず、リールはダイワのフネXT150PL OPを購入しました。
ダイワのフネXT150PL OPは今年の船エギタコシーンで装備する人が多いリール
実は4月の段階で「今年は、エギタコに挑戦してみようかなー」と考えていて、その時点で早めにポチってました。
エギタコは人気釣物なので、竿やリールは売り切れてしまうらしいんですね。
型番の「OP」は、ほぼ間違いなく「Octopus」の略だと思うんですが、ダイワが「タコ専用」と謳っているわけではないです。
とはいえ、値段的にドラグ性能が期待できるわけでもなく、ギア比4.8の超パワーギア。
沖釣りの場合は浅場で基本ドラグを使わない釣り向きなので、それほど汎用的でもないかなーと思います。
ただ、当時の実売価格が1万2千円前後と、個人的には「年に数回しか使わなくても後悔しない」と思える価格帯です。
それと、そもそもパワーギアでドラグ力がそれなりに高いリールを持っていないので、購入に踏み切ったというわけです。
ラインはPE3号の新品に、リーダーはフロロ10号を装着。
これできっと、大ダコが来ても安心安心。
次に竿ですね。
これはリールと違い、かなり悩みました。
まず、手持ちの竿でタコエギに流用できそうなのは、ダイワのアナリスタースミイカと、またもやダイワのリーディング 82H-185 MTの2本。
リーディングについては、そこそこのお値段で購入したので「穂先が折れたら凹むなー」と考え、候補から除外しました。
そう、エギタコ竿では穂先折れの可能性がやや高めなのです。
▼エギタコでやらかして、こんなことを言っている方もいました。
穂先なんて飾りですよ。 pic.twitter.com/vKrukzyxS3
— 平田 剛士@ORETSURI(俺釣) (@tsuyoshi_hirata) July 6, 2021
で、アナリスタースミイカは「ちょっと長くて重いかもだけど、全然問題ないやろ。これでいこう」と考えたんです。
そこにきて面倒な事案が発生しました。
なんの前触れもなく、息子が「あーーー、タコ釣りたいなーーーー」って言いはじめたんですね。
本当に連れていくかは、実際やってみた上で判断するとして、いざ連れていくことになった場合は、竿が2本必要になると。
え?
「じゃあ、1回釣行した上で購入すればいいじゃないか」ですか。
ふむふむ、貴殿の申すところごもっとも。
まあ、結局専用竿が欲しくなった自分への言い訳ってことですよ。
こういうときは、納得感が大事ですからね。
というわけで、ダイワのエギタコX M-180をポチっとしました。
ちなみに、竿を購入した理屈に基づくと、リールも2個必要となりますよね。
これについては、実はフネXTゲット後にオシアコンクエスト201PGを購入しており、それでなんとかなるよなーと思って2個目は購入していません。
投稿が見つかりません。タコエギ
よしよし、これでタックルは揃ったので、次はエギですね。
エギタコっていうくらいだし。
エギについては、「根周りなら根がかりロストは当たり前」という印象を受けたので、精神的ダメージを下げるために、安さ最優先としました。
その結果購入したのがこちらと・・・
こちら。
前者は、クロスファクターのサイコオクトパス。
近所のキャスティング実店舗にて418円/個で購入しましたが、もっと安く販売しているECサイトもありますねー。
後者は、Amazonで購入した5個 1,990円のタコエギ(オクトパスキャッチ)です。
これで合計10個。
まぁ、それだけあれば何とかなるんじゃないでしょうか。
その他
その他に購入したものは・・・
ここは、ORETSURI記事で一番よいと書かれていたんで、愚直に購入しました。
あとは特に画像はないですが、ダイワの「抱き塊」を購入しました。
マダコが、匂いにどれほど頼っているかは不明ながら、まあお守りくらいにはなるだろうと一つ購入。
エリア選択
ここは、もう最初から富岡沖・八景沖の平場メインの船と決めていました。
理由はシンプルで、僕にとってのハイプライオリティが「できるだけ根がかりロストしたくない」だから。
とまぁ、その結果として八景沖のマダコ解禁となる7月まで、満を持して待ってたということなんですね。えぇ。
いざ、タコを釣ろう
というわけで、実釣編です。
初めてのTako-dayに選んだのは、7月の某平日。
一昨年・去年の豊漁結果からか、マダコの人気は中々のもので、休日にいくとものすごい混み合ってるようなんですね。
お祭り頻発もそうですが、割り当ても減ってしまうだろうなーという懸念もあり、まずは平日を選択した次第です。
船宿は、金沢八景の一之瀬丸。そして、隣にはORETSURI編集長平田さん。
というのも、ちょうど平田さんが大ダコ狙いに凝ってまして、エリアも八景と。
そんなわけで、そこに便乗させて頂いたわけです。ありがたい話ですよ、ほんと。
最初のエギをセット。
前述の通り、2種類のエギを購入していたので、それぞれからカラーをチョイスして装着しました。
出船前で潮色が分からなかったので、無難そうなピンクと白が混じったカラー。
写真には写ってないですが、この直後に「抱き塊」を一つ装着。
と、それをみていた平田さんから「あー、意味ないっすよwww」という、無慈悲な一言。
・・・絶対、釣ってやる!
そう、心に強く誓いました。
というわけで、出船です。
まずは、20分ほど移動した富岡沖(幸浦沖)から。
この日は、幸浦沖・八景沖を交互に流すような釣り方でした。
幸浦沖は、ウチムラサキ貝の貝殻が底に溜まっている、いわゆる「ガレ場」のようで、底がガリガリしたような感触がよく伝わってきます。
八景沖は、砂泥のようで、底がジャリジャリとした感じ。
「僕は初めてだし、まずは足元からやります」と謙虚な姿勢でスタート。
が、それらしいアタリもまったくなく。
というかそもそもタコが乗ってくる感触がまったく分からない状態で、我慢できずにキャスト開始。
タコの活性が低いと、タコの側をエギが通らないと中々のってこないという話をきいてたので、キャスト先から足元まで、エギをサビくイメージで動かしてみます。(以下、タコサビキ釣法)
幸浦沖・八景沖ともに根がかかりはほとんどなく、たまーーに少しひっかかる箇所があるくらい。
そんなとき、その付近にタコがいる可能性が高いのでシェイクしてみる、ということを繰り返していきます。
このあたりは全て隣にいる平田さんから教えてもらってます。
と、開始30分しない程度で隣の平田さんが小型のタコを確保。がーさす。
が、元々「数なんてどうでもいいんですよ、大ダコを釣りたいんですよ」といってた平田さんの表情は涼しげ。
というか、むしろ眠たげ。
それもそのはず。平田さんも僕も、前日に相模湾でディープタイラバ釣行&ボウズに勤しんでおり、二日連続の沖釣りという体たらくなんですね。
沖釣りって、最低1日、できれば2日間をあけないと結構しんどいんですよね。
上月、そろそろ本気だす
さてさて、開始1時間ほどしても、まだ上月はタコをあげられていない状況。
ちょっと、ここは気分転換にエギを変えるかーってことで・・・。
ピンク&ホワイトをブルーにチェンジ。
正直、あんまり関係ないのかなーと思いつつも、水がかなり濁っていたのでブルーだとシルエットが浮かんで目立ちやすいかなーと。
そんなことを平田さんに伝えたところ、「ほーん。で、鳥皮使いますか?」と。
絶対、釣ってやる!(本日2回目)
真面目な話をすると、この日我々が着座した左舷には、我々含めて8人ほどの釣り人がいたんですが、どうも僕以外みんな鳥皮やら豚バラやら豚脂身を使ってるようなんですね。
餌巻き率高いっすね。
で、渋めながらも、左舷では既に3杯程度あがっていると。
うーん、これは悩ましすクレマチス案件だなーと思いながらも、使わずに続行。
・・・
・・・
・・・
根も見つからないので、適当に20秒前後のシェイクを織り混ぜつつ、エギをサビかせていたところ・・・
「もわん」と竿先が押さえ込まれる感覚が!
お、お、お、これは、もしかしてもしかするんじゃない・・・?
そのまま竿先が動く範囲で軽めのシェイクを続けて、明らかに何かにひかかったことを確認し、バットに左手を添えて(僕は左巻き)ぐっと持ち上げてみると・・・
浮いた!!
なにこの感覚。
根がかかりっぽい感覚からそのまま浮き上がるという不思議な体験。
正直、ゴミかタコか確信もていないまま巻き上げてみると・・・。
祝☆初タコ!!
なるほどなるほど、なんとなくアタリの感覚も掴んだし、実際に1杯あがったことで自信もついてきたぞ。
意気揚々とフックをシャープナーで研ぎ直し、再投入しタコサビキ釣法を再開。
・・・
・・・
・・・
グイ・・・
あれ、今度はマジモンの根がかかりか?
いきなり、オモリとエギの感覚が全部消えてしまったぞ。
竿先がうんともすんとも動かない。
念のため、小さめのシェイクを数秒繰り返し、リールを巻きながら竿先を下げ、持ち上げようとするも・・・
「あー、これは根がかかりかなぁ」という固さ。
次に、竿をまっすぐとなるように角度を変えて、リールでゴリ巻きしてみると・・・・
ズポッ
お、抜けた・・・え、重いぞ。これなんかついてるぞ・・・!!
そのまま竿を下げて巻いていたところ、平田さんから「もっと竿をあげたほうがいいっす!(竿の弾力をつかったほうがいい)」とアドバイスをもらい、無事釣り上げたのは・・・。
1.3kgのマダコ!
がははははははははははは。
なるほどなるほど、これは小さいタコよりも、釣り上げたときの喜びが何倍も大きいな。
リールゴリ巻きでズポっとタコが浮き上がる感覚が、他の釣りにない感じで、なんとも気持ちいい。
いやーーーーー、満足満足。
二日連続船釣りという体に鞭打った甲斐があったというもんですよ。
さて、再投入前にフックをチェクしてみると、こんな感じ。
若干、曲がってますね。
これは、いずれやってくるであろう、さらなる大ダコのために、ちゃんと直しておきたいところです。
というわけで、その後も流し変えと移動を繰り返して、大ダコ探しは続きます。
あれ、いつのまにか僕も大ダコ狙いに切り替わってるな・・・?
となりの平田、本題に入る
10時半ごろですかね。
それまでスモールサイズしか上げていなかった平田さんが「あ、完全に根がかかっちゃたかなー」といい出したところで、船長から「あげてください」のアナウンス。
そこで、無理やり引っ張ると無事外れたようで、一安心かな?と思ったら・・・。
「ついてる!ついてる!!」と。
まじか。
「船長、ついてるかもしれない」と平田さんが言いつつ釣り上がってきたのは・・・。
平田さんも遠投タコサビキ釣法を屈指。YouTubeに動画をUPするみたいです!
でっけーな、おい。
これはうらやま!!
足2本がなくなっているものの、2kgサイズの立派な大ダコ。
こんなんを隣で見せつけられたら、もう一杯釣りたくなるのが釣り人の性ってもんですね。
というわけで、ひたすらタコサビキ釣法を繰り返す。
繰り返す。
繰り返す。
繰り返す。
繰り返す。
繰り返す。
・・・ただただ、ひたすら繰り返す。
背中側から日光が差込み、疲れもあってフラフラするなー・・・と思っていると
グッ。
っとな。
あれ、これはまたしても、いきなり何も動かなくなったな・・・。
でも、これは本当の根がかかりじゃなかろうか・・・と判断。
まあ、根がかりだろうがタコだろうが、バットで持ち上げるのが怖いなと判断したら、結局は竿をまっすぐにして引っ張るんですけどね。
スン!スン!
と、引っ張るも、中々取れない。
なので、根がかり間違いなし、と確信。
次はリールで無理やり巻き取ろうとしたところ・・・。
メリメリ
ふぁっ!?
いや、実際にそんな音が聞こえるわけじゃないんです。
でも、確かにメリメリと海底から何かが剥がれた感覚が竿を通じて伝わってきたんですね。
そして、「何か」と書いてますが、僕の脳内には底にはり付いたタコの吸盤が引き剥がされる絵が浮かびました。
同時に染み渡る脳汁、じわー。
「あひぃぃぃぃぃい、いいわーーーーこれーーこれだわーーーー」と、やべー中毒者みたいな感想を覚えながら巻き上げられたのは・・・。
おい、こいつ、いつの間にか脱いでるぞ
おしおしおしおししおし!!
1.5kgのマダコさん。
これはもう、大ダコと呼んでいいんじゃないでしょうか?
そう、上月は大ダコを釣り上げたのです。
やったね!
ってな感じで、初のエギタコは満足感に満たされて納竿となりました。
まとめ
最終的な釣果は5杯。
この日、乗船者は15人前後だったと思うんですが、半数以上が出家してしまったようなので、個人的には十分すぎる釣果です。
何より、1kgアップが2杯釣れて、うれしい。
5杯の合計はというと・・・。
3.97kg。
平田さんは「5kgアップを釣りたい!」と繰り返しいってたんですが、それがどのくらいの重量級か、なんとなく想像ができました。
ちなみに沖上がりに船長から聞いた限りでは、5kg以上は、八景エリアの船宿全体で、シーズンに1,2杯出るか出ないかというレベルだとか。
4㎏ぐらいまではチラホラでるようです。
タコって角生えてるんですね。知らなかった。
さてさて、釣りそのものを振り返ってみましょう。
初めての釣りということもあり、仕掛けには工夫もなかったわけですが、じゃあなんでしっかりと釣ることができたのかと?
これは、99%「タコサビキ釣法」の成果だと判断します。
右舷の様子は不明なものの、少なくとも左舷には我々以外キャストしてサビいている人はいませんでした。
基本「足元1点集中シェイク型」や「投げ&シェイク主体型」でだったんですね。
足元主体でも、船は流されてるので頻繁に落としなおしさえすれば、探れないことはないと思いますが、やはりマダコとの遭遇率はどうしても低くなるんでしょう。
もしくは、船下のみを攻めるといっても、やり方がありそうです。
船の動きに合わせてエギとオモリが底をズルズル移動するようにして、ここぞと思う場所のみでシェイクしておけば、遭遇率があがるかもしれません。
というのも、文中には書いていませんが、実は途中でちょっとトラブルがあり、キャストを中断して足元サビキをしたところ、しっかりと1杯釣れたんですね。
それも、シェイクしてないタイミングで乗ってきました。
なお、この日に遭遇した「本物」の根がかりは1回。平田さんは確か2回。
底をサビいてその結果なので、八景や富岡沖周りのエギタコは、岸壁から離れていれば根がかり率が低く、安心して責められるエリアだということがよくわかりました。
さてさて、そんなわけで大満足の初エギタコとなりましたが、「メリメリ」の感覚があまりにも気持ち良かったので、今シーズンあと数回はでかけてみようかなーと考えています。
最後に、僕と同じように根がかり&エギロストが気になってエギタコを躊躇している方がいれば、是非八景沖・富岡沖の平場をメインで狙う船宿へいってみください。
きっと、エギロストのストレスを最小に抑えて釣りができると思いますよー。
ではでは。
タックル
- 竿:タコエギX M-180
- リール:フネXT150PL OP
- 道糸:PE3.0号
- リーダー:フロロ10号