人気の船エギタコ。
関西発祥ですが、関東でもテンヤに代わり流行しています。
テンヤと比較するとエギ・スッテ・オモリ・集寄などバリエーションが多く、飽きない楽しさがあります。
竿釣りのため、しゃくりも疲れにくく、合わせたときにロッドから伝わる独特の重さも人気。
今回は、そんな船のエギタコに適したリールを選ぶ条件とおすすめのリールを紹介します。
目次
船エギタコに適したリールの6条件

船「エギタコ」のリールを選ぶ際に、考慮したほうがよい条件を6つにまとめました。
①剛性の高さ
エギタコに必要なのは、何よりリール自体の剛性の高さです。
やわなリールをつかっていると、巻き上げ時などに本体がたわんでしまいパワーロスしてしまいます。
高級品になると金属の一体成型になりますが、コストも上がるのでそこはトレードオフです。
②ドラグ力
ドラグ力・ドラグ耐力の強さもエギタコに重要です。
大ダコが海底に張りついたときに、がっちり引き離すためには、ずるずるスプールが回転してしまうようなモデルでは対応できません。
小型のリールでもよいですが、ドラグ力はしっかりしたものを選びましょう。
最低でも5キロ以上は欲しいところ。マダコ専用リールでは、10キロを超えるものもあります。
③糸巻き量
エギタコはPE2号~4号程度を巻き、水深15m以内の浅場を攻めることが多い釣りです。
船下を攻めるだけであれば、ライン自体は50mもあれば問題ないのですが、実際はキャストをします。
また、潮や風による船の移動もあるため、ある程度余裕があるとよいと思います。
ラインの太さにもよりますが、高切れもあるので、各ラインが100~150m巻いてあると安心して釣りができます。
④ブレーキ機能
両軸リールの場合、バックラッシュを防ぐために、スプールの回転速度を調整するメカニカルブレーキがついているのが基本です。
メカニカルブレーキとサミングだけでも、バックラッシュは防ぐことができます。
一方、より微調整するためには、マグネットブレーキ・遠心力ブレーキなどが併用されているものがより望ましいと言えます。
⑤パワーギア・ローギア
一般的にギア比は、ローにふってあるほうがエギタコでは使いやすいです。
大ダコが底に張り付いたときに、リールの巻き上げ力が強いと、引きはがしやすいという特徴もあります。
水深も浅いので、ハイギアは不要です。
⑥軽さとロッドとのバランス
エギタコは1日小突いたり、キャストし続ける釣りです。
頑丈でドラグ力が強いといっても、あまりに大きくて重いリールは持ち重りして疲れやすいですし、キャストもしづらいと言えます。
重量についても注目しておいたほうがよいでしょう。
また竿との重量バランスも大切なポイントです。
エギタコでスピニングリールってどうなの?

船のエギタコでは、ほとんどの釣り人が両軸リールを使用します。これは、巻き上げ力が強いためです。
エギタコではキャストすることで釣果を飛躍的に伸ばすことができます。
キャストしたいものの、両軸リールのキャストに慣れない人で、バックラッシュなどのトラブルを削減したいというニーズがある場合、スピニングリールでチャレンジするのも一つです。
ただし、巻き上げ力やドラグ力などで両軸リールに劣ることが多いので、より大型で剛性が高いモデルを選ぶとよいでしょう。
また、スピニングリールは両軸リールと比較して巻き取りまでのタイムラグが大きいと言えます。実際の釣行では、糸ふけが出すぎないように注意しましょう。
エギタコに向いているリール、~1万円
アブ・ガルシア「BLUEMAX船3」
- ドラグ力:6キロ
- ギア:6.4、66㎝/1回転
- ベアリング:3+1
- 自重:228g
アブこと、アブ・ガルシアの船用小型両軸リール「BLUEMAX船」。2017年モデルながらも、エギタコでもユーザーが多いアイテムです。
5,000円台から、手に入れることができ、エギタコだけでなく浅場の釣り全般で使用できるノーマルギアのリールです。
低価格なのに「Magtraxブレーキシステム」というマグネットブレーキ系の機能があり、アンダーキャスト時のバックラッシュも軽減。
使用してみるとわかりますが、ハンドルの長さや形状・剛性的に若干心もとない点はあるのですが、十分にエギタコで使用できるリールです。
また、エギタコで兄弟アイテムのレッドマックス船を使用している人もみますが、ハイギアタイプで巻き上げ力は強くないため、大型のタコがかかると負荷が強いので注意です。
シマノ「GENPU 200PG」
- ドラグ力:5キロ
- ギア:5.5、59㎝/1回転
- ベアリング:1+1
- 自重:190g
長く引き継がれているシマノの小型両軸リール「ゲンプウ」。
コストパフォーマンスがよく、使用し続けても故障が少なく、巻き上げもスムーズなリールです。
2020年モデルではドラグ力がUPし、パワーギアモデルが登場。実勢価格で6,000円台から手に入れることができます。
体感値ですが、BLUEMAX船3より、巻き上げがスムーズです。
シマノ「GENPU XT200PG」
- ドラグ力:5キロ
- ギア:5.5、59㎝/1回転
- ベアリング:3+1
- 自重:195g
ゲンプウの強化版であるXTのパワーギアモデル。
スペックからみて圧倒的に価格がリーズナブル。後述のダイワ・「フネXT」と機能的に競合するのですが、実勢価格ではこちらが1万円を切っているのでオススメです。
ノーマルゲンプウと異なり、パワーハンドル仕様なので、力もより入れやすいという特徴があります。
エギタコに向いているリール、~2万円
ダイワ 「ダイナスター 250 2017年モデル」
- ドラグ力:5キロ
- ギア:5.1、62㎝/1回転
- ベアリング:2+1
- 自重:305g
ダイワのダイナスターもタコ釣りで人気のリール。
ドラグ力はそれほど高くはないのですが、剛性が高いリールです。やや重め。
150、200、300番とわかれているんですが、150はドラグ力3キロと少々役不足。250と300は糸巻き量が増えるだけで、重さも増してしまうので、エギタコ釣りには250番がオススメです。
250番でも、PE4号が170m巻けるので十分。
ダイワ 「フネXT 150P」
- ドラグ力:5キロ
- ギア:5.6、59㎝/1回転
- ベアリング:4+1
- 自重:205g
ダイワのフネXTは2019年に登場したモデル。「スーパーメタルフレーム」採用の両軸リールです。
ハイギアとパワーギアモデルがあるものの、エギタコではパワーギア一択。PE3号が130m巻けます。
ドラグ力と重量を考えたときに、ダイナスターよりは、かなり軽量。キャストなどもやりやすいはず。
スペック比較では「ゲンプウXT」がオススメですが、ダイワで選びたいのであればこちら。
テイルウォーク「テイルウォークOCTOPUS LIGHT 54R(オクトパスライト)」
- ドラグ力:6.5キロ
- ギア:5.4、51㎝/1回転
- ベアリング:4+1
- 自重:225g
PE2号200mがあらかじめ巻いてあるモデル。
2号は飛距離が出せるメリットがあり、潮受けもしにくくなり、道糸が立ちやすくなります。障害物が多いエリア以外ならば使えますが、耐久力的に高切れの確率もあがるので、3号から4号に変えたほうがよいでしょう。
軽いのでライト感覚のエギダコをやりたい人にはオススメです。
テイルウォーク 「エラン ワイドパワー OctopusSPII 64BR」
- ドラグ力:12キロ
- ギア:6.4、78cm/1回転
- ベアリング:4+1
- 自重:319g
PE3号200mがあらかじめ巻いてあるモデル。
ドラグ力も必要十分。タコ釣りには不要なものの、「クリックレバー=ラインアラーム」がついているので、ぶっこみ釣り・泳がせ釣りなどにも活用できます。
エギタコに向いているリール、2万円~
シマノ「ベイゲーム300PG」
- ドラグ力:8キロ
- ギア:4.8 、65cm/1回転
- ベアリング:5+1
- 自重:325g
ジギングやタイラバで人気のベイゲーム。HAGANEボディ・X-SHIP・マイクロモジュールギアと高剛性で滑らかな巻きごこちが特徴。
遠心力ブレーキもついているので、タコエギをキャストするのにも最適。
追加された300番はパワーギアで、ラインキャパも2号380m、3号250m、4号190mとかなり巻けるので、タコ単体ではなく、ジギングなどに様々な釣りに展開できそうですね。
シマノ「オシアコンクエスト 300PG」
- ドラグ力:8キロ
- ギア:4.8 、70cm/1回転
- ベアリング:10+1
- 自重:340g
言わずと知れたシマノのフラッグシップモデル。高剛性で巻き上げの滑らかさは他の追随を許しません。
タコに使うにはぜいたくなイメージですが、他の釣りにもつかえるので投資する価値はアリなのかも。
くれぐれもキャストで落とさないようにしたいですね~。
ダイワ「ミリオネアバサラ200H」
- ドラグ力:7キロ
- ギア:6.3 :1、71cm/1回転
- ベアリング:6+1
- 自重:325g
シマノのオシアコンクエストに対して、ダイワの「ミリオネア」があるのですが、進化したモデルが「ミリオネアバサラ」。
高剛性のリールです。ダイワ派ならこちらですね。
結局、エギタコのリールはどれがオススメなの?
個人的な好みもありますが、ニーズを4パターンにわけると、オススメなリールは以下の通り。
- 低価格でそろえたい場合:シマノ「ゲンプウ200PG」
- 価格と機能性のバランスで選びたい場合:シマノ「ゲンプウXT200PG」
- タコ専用リールで選びたい場合:テイルウォーク「エラン ワイドパワー OctopusSPII 64BR」
- さらなる剛性と巻き心地を選びたい場合:シマノ「オシアコンクエスト 300PG」
1は、巻き心地が新型ゲンプウのほうがスムーズです。
2は、スペック比較と実勢価格でシマノ・ゲンプウXTが、ダイワフネXTに対してお得です。
3は、やや重めなのですが、PE3号付属で大ダコもどんとこい!なドラグ力。
4は、どうせ投資するなら最高峰かなと。落としたら泣きますが。
まとめ
今回は、人気の船エギタコのリールについて6つの条件を解説し、ニーズごとにオススメのリールを紹介してきました。
道具をどう使うかは人によるのですが、「愛用」するのであれば、スペック以外にも好きなあとは、このメーカーが好きなんだという観点で選ぶのも、重要だと思います。
エギタコのリール選びの参考にしてみてください。
関連アイテム
関連記事
<お知らせ>☀Amazonタイムセール開催中!アウトドア商品・ファッションアイテムがお得
★楽天スーパーDEAL-人気商品・ブランドもポイント高還元!