本記事では、アブ・ガルシアから販売されている船用小型両軸リール「BLUEMAX船3(ブルーマックス)」を実際につかってみた感想を書いています。現在Amazonで4,663円!(2019-05-17)
船の小物用両軸リール(サブ)として高校生の時に買った97スコーピオンをつかっていたんですが、シマノのサポート切れで、自分で分解してメンテしたもののハンドル逆転がどうしても分解しても直らず、追加でPE2号を巻くリールを探していたんです。

「剛士殿、我々も、ずいぶん遠くまで来たものですな・・・」
こちらスコーピオン氏。1997年から使っているので21年選手。
ほんとおつかれさん。ありがとう。
今でも見た目が好きだから飾っておくぜ。ぐすん。
目次
船用小型両軸リールと使い分けについて

1月・2月などMYバルケッタ300HG寒くなるとディスプレイが表示されなくなったり・・・
現在持っている両軸リールは
この2種。
それぞれの使い分けは、
- バルケッタ:PE1.5号を200m巻き、アジ、五目系、タチウオ、アマダイなどなど。
- GENPU:PE2号を150m巻いて、アジ、マゴチ、ライトな泳がせなどなど。
というような構成です。
まだ狙えるマゴチをハゼやサイマキのエサ釣りで狙うとき、もし2本竿が可能なシチュエーションでは、両方PE2号がベストかなと思っています。
今まで手持ちをバルケッタで対応していたんですが、1.5号はアワセ切れしたことがあり。あと、先日アジ釣りで高切れして、形状記憶天秤+ビシ(合計2,000円強。。。。)をロストしたトラウマがあります。

回数を重ねた人は、わかるとおもうのですが、マゴチはPE2号未満だと道糸から高切れすることがあるんですよね。
弱っている部分があるのか、それともエラ蓋部分のとがりで切られるんじゃないかといろいろ想像しちゃうんですが、まーとにかく切れることがある。
逃した魚はでかいもんで、あれは60UPだったと思っちゃうわけです。
アブの「BLUEMAX船3」とダイワの「プリード」の比較

船用の両軸リールで主要メーカーの汎用お手軽モデルだと、先日購入したGENPU以外は、ダイワのプリードとアブ・ガルシアのブルーマックス船があります。
プリードはハイギアに振られているので、浅場でつかうときにはトルク重視でいきたいなと思うわけです。
かんたんにスペックを整理してみます。
<ダイワ・プリード>
・最大ライン巻取(cm):70
・ギヤー比:7.0
・最大ドラグ力(kg):4
・自重(g):205
<アブ・ガルシア BLUEMAX船(ブルーマックスフネ)>
・最大ライン巻取(cm):66
・ギア比:6.4:1:1
・最大ドラグ力(Kg):6
・自重(g):228
ざーっくりまとめると・・・
ブルーマックス船はプリードよりやや重いけども、ドラグ力が強いので浅場の力系の釣りには向いている。という判断です。
コマセ釣り以外に、マゴチとかヒラメあたりの泳がせ釣りなどなどに使えそう。

軽量ながら最大ドラグ力が6キロあれば太目のPEラインを巻いてタコ釣りにも十分使えます。
やや深場の場合は、巻き上げが速いプリードのほうがよいと思いますよ。
もしくはレッドマックス船がオススメ。
購入したブルーマックス船3をレビューしてみます
ということで、Amazonで「ブルーマックス船3」を買ってみました。
購入する前は黒に青っていうカラ―リングってどうかなー、レッドマックスのほうがカラーはいいよなーと、思っていたんですね。
ブルーマックスって名前自体が、「青最高!」「最高の青だぜ」みたいな意味ですよね。
ちがったらごめんなさい。
こちらがPE2号を巻いた状態。
使い古し(といってもほぼつかっていない)のPEをとっておいたのでこれを巻きます。リール回転で数えてだいたい130mは残量があった模様。
ふと、ブルーマックスの青がライトゲームSSのグリップの青にあいそうおもって、つけてみたところ・・・
・・・
お、coolやんけ。
ハンドルの青とグリップの青が調和しているぜ。
かっこいい。
パーミングした状態。
ギアボックス以外はかなり平べったく作られているので、手が小さい人でもしっかりパーミング(手で包み込むように持つ)できるはず。
ちなみにバス釣りなどのルアー釣りでベイトリールのパーミングなどは一般的ですが、船釣りって意外とパーミングしないでトリガー部分を人差し指と中指で挟んで持っている人がいるような気がします。
それはそれでやりやすければいいんですが、重心や操作性を考えると、中指~薬指or薬指~小指の間にトリガーをもっていったほうがしっくりきますよ。これほんと。
個人的にはこの機能はいらないと思いながらも、人によっては便利なのかもしれないのがこの、ボタンでクラッチを戻す機構。
これはふつーにハンドルだったりスプールを指で押させてとめてしまうので、あまり使わないかなと。
ちょっとわかりづらいですが、PEラインをレベルワインダー(巻くときに左右にうごく)のリングに通しやすいなと思いました。これはスプールの上部分が大きく開いているからかもですね。
専用ツールをつかえばこのラインを通すのは簡単なんですが、ツールがなくても簡単にPEラインを通せます。
車釣行の方はスナップサルカンまで装着して常時車に置いてあるよ、という方も多いと思うんですが、電車釣行派からすると、毎回セッティングしているということもあると思うんですよね。
そんな方にはあれこれイライラしたり焦らなくてすみます。細かいところですが、こういうの結構大事。
スタードラグ。
これ、買うまで気づかなかったんですが、回転時に音がならない静音タイプなんです。
ドラグのセッティング時や大きな魚がかかったときに、ドラグをカチカチカチカチ、ギイイと鳴らしてイヒイヒしたい人にはちょっと不満なポイントかも。
実釣にはまったく関係ないんですが、なんとなく心情的に、あの音があると、「おーし、ドラグ調整してるどー」っていうような気になれるので意外にユーザー的には重要なんだなと、無くて初めて気づきましたよ。
これパーツ的に金属版をスタードラグのところに設置するだけだと思うので、あったほうがいいなーと思いました。
たぶん、釣り具屋で購入するときに、このドラグ調整して音がなったほうが売れるんじゃないかなと。
ま、実釣には関係ないんですが^^
スプールの脱着も簡単。
毎回スプール外してしっかり水洗いして、たまにシャフトに油をさすと長持ちします。
またスコーピオンの話になるんですが、最終的にはブレーキ+スプール脱着部分の蓋が固着してあかなくなっちゃったんですよね。
あーいうのを考えると、こういう風に簡単にあけられるのはいいなと。
こちらマグネットブレーキ部分。
マグネットブレーキはスプール右側のメカニカルブレーキに+してスプール回転のブレーキ調整を細かくできる機構。
キャストしないと釣りにならないバス釣りなどのルアー釣り用ベイトリールにはフツーついているもんですが、海用の両軸リールにはついていないこともしばしばです。あんまりつかわないので。
一方、カワハギ釣りとかちょっと気合をいれて下手投げする場合などは、マグネットブレーキがついていると便利かもしれませんね。
船の直下に落とし込む釣りについてはほぼ不要です。メカニカルブレーキで十分。ダイワのプリードもシマノの幻風(GENPU)もついてません。あんまり必要がないので。
わたしはカワハギ釣りでバルケッタをつかっているわけですが、これでもバックラッシュ無しでかなり遠くまでキャストできます。
下手投げであれば、メカニカルブレーキ+サミングだけで十分だと思うので、この機構をなくして、プリードより販売価格を下げたほうがいいような気もします。(部品が他リールと共通でこのほうが安いのかも)

このようにスプールが簡単に外れる。

ボディーは強化樹脂みたいなものでしょうか。汎用リールでは一般的な素材です。
まースプールとギア部分以外はこれで十分です。

これがマグネットブレーキ。
ダイヤルをひねると、磁石が複数個ついたプレートが押し出されスプールに近づき、結果的にスプールの回転スピードを弱めるという仕組み。
メカニカルブレーキだけよりは微調整が効くものの、たぶん、船釣りでこれをつかう初心者はほぼゼロじゃないかなと。

これが、ブレーキダイヤルを最大にした状態。
おしだされていますね。
いろいろ言いましたが、見た目もシンプルで、ややGENPUなどより重量があるもののパーミングしやすいでまー良いかなと。
LTアジ釣りで子供ちゃんに「ブルーマックス船3」をつかってもらった
或る日、アジ釣りを親子連れにレクチャーしているときにこのブルーマックス船を使ってみました。

といっても、つかうのは小学5年生の子供ちゃんです。

ふむふむ。持ちやすそうではありますね。
40号ビシをつけての巻き上げも楽そうではある。
これは仕方ないところもあるのですが、釣り船の貸し竿のリールって、シマノの「チタノス船」だった「小船」だったりするんですよね。貸し竿では堅牢さと性能重視でシマノのリールが用いられていることが多い気がします。
両方堅牢でPEラインがたくさんまけることもあってレンタルで5年ぐらい使うにはうってつけの名品なんですが、ややごっついので、ライトタックルとは言いづらい釣りになってしまいます。
これらって、リールだけで自重:360g(チタノス)あり、貸し竿のぶっとめのグラスロッドがたぶん400gぐらいありそうなので合わせると700g前後を半日やら1日手にして釣りをしなくてはいけないわけです。
なれている釣り人はよいですが、子供ちゃんとか女性とかにはややつらいかなと。操作性もよくないですし。
このあたり考慮して船宿は先行投資して、女性+子供の場合は、LTで貸し竿を用意してそれをPRすればよいのになと思います。メーカーもそのあたりを購入補助してあげればPRになるんじゃないでしょうかね。

ということで子供ちゃん2名(それぞれGENPU+ブルーマックス使用)が、がんばったおかげで無事アジもたくさん釣れました。
安価でドラグ力強めの軽量両軸リールが「ブルーマックス船3」
ブルーマックスのドラグ力は6キロ。
ハイギアではないので、水深30、40mぐらいまでの浅場で泳がせ釣りをしたり、マゴチなどをガツン!と釣るにはうってつけではないかなと思います。
巻き上げが速いハイギアの汎用小物リールはダイワのプリードか、同じくアブ・ガルシアのレッドマックス船を買いましょう。
ではでは。
<ブルーマックス船についてのまとめ>
- ドラグ力6.0キロは同クラスでは珍しいので良い
- マグネットブレーキは必要ない気がする
- スタードラグのクリック音があったほうがよい
- 重量があと30g軽くなって、プリード・ゲンプウより値段が下がればよいなー
「ブルーマックス船3」を半年つかってみた感想
その後、ブルーマックス船を半年つかってみたので、再度レビューします。

PE2号の浅場のライト泳がせにも便利。
筆者の場合、バルケッタ300HGをメインにして、サブでゲンプウという布陣が多いんですが、ブルーマックス船のようにドラグ力が強いリールは、ライトな泳がせ釣りにも向いていると感じています。
アジや小鯖を釣って、ヒラメやワラサなどを狙うにはよいかなと。
実際に数度使ってみて特にトラブルは感じていません。ライトなタックルを手持ちで使うときにも重量的にバランスがよいので持ち疲れも感じませんね。
デメリットをあげるとすれば、些細なことなのですが、マグネットブレーキのカバーが破損しやすいという点です。ブレーキ機構には関係ないのですが、特に落としたわけでもなく破損しました。
機能というよりもやや見た目が悪くなってしまうなーとは思います。

こちらがブルーマックスのマグネットブレーキの周辺カバー。部品の作り状、上からカバーをしているとは思うんですが、爪部分と接着がなんらかの形で落ちてしまうことがあるようです。
わたしの場合、船宿から帰ったらこのカバーが脱落していました。

修復はパーツの爪が折れていても瞬間接着剤で補強可能です。
カバーがついていたほうが見栄えはよいので、もし壊れたら簡単に貼りつけるとよいですよ。
「ブルーマックス船」を1年半つかってみた感想
特に故障はしていません。

70cm3キロ強のワラサを釣ったときも問題なくやりとりできました。

このときはPE2号ハリス6号以上だったのですが、ドラグのスムーズさという点で、さらに細い糸を使う場合には向いていないと思われます。一般的なライトゲームの釣りでは問題なく使えるはずです。
「ブルーマックス船3」のハンドルカスタマイズ
もともと、T字型のシングルハンドルなのですが、より力を入れたい釣りではパワーハンドルに付け替えるのもオススメです。
- エギタコ
- 泳がせ釣り
などパワーハンドル化してみましょう。
チューンは六角ナットとプラスネジを外してハンドルを付け替えるだけです。簡単ですね。
関連アイテム
▼ブルーマックス船には左ハンドルも用意されています。好みですが、ジギングなどシャクリが主体の釣りは左ハンドルでもよいかもしれませんね。
▼PEラインは2号200mを巻いて、マゴチやヒラメのライト泳がせに対応できるようにするのがオススメ。2号で時間をかければワラサも釣れます。
▼細糸が求められるタイラバや巻き上げの速さ(ハイギア)を求める釣りの場合はレッドマックス船が適しています
Amazonでのベイトリールランキング
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