【初心者に最適】アブのハイギア船リール「REDMAX船(レッドマックス フネ)」のインプレ

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レッドマックス船3
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~この記事は約 8 分で読めます~

今回はアブ・ガルシアから発売されている船釣り用小型両軸リール「REDMAX船(レッドマックス船)」を紹介します。

同じくアブから販売されている「ブルーマックス船3」と比較して何が違うんでしょうか。

船釣りでつかう両軸リールの適材適所についてもお話します。

▼筆者はブル―マックス船を3つ、レッドマックス船を3つ所有して実際に活用しています!

目次

船釣りは「マイタックル」に移行する人がほとんど

船釣りをはじめるとき、最初はレンタルタックルでチャレンジすることがほとんどだと思います。

その後、8割の人がマイタックルに移行する気がします。

なぜか。

レンタルタックルだと持ち物も少なく気軽ながらも、やっぱりどこかで「釣趣」が劣ったり、釣果の点で差が出やすいからです。

特にレンタル竿は、穂先がぶっとすぎるグラスソリッドロッドで微妙なアタリが分かりにくかったり。

折れた穂先を補修された結果、さらに太くなっているものもあります。

だれだって、高い船代をはらったらある程度は釣りたい。

いやさ、俺ももう歳だし、ほどほどでいいよ、足るを知るだよ。ほっほっほ。

そう思っていても、となりの釣り人がマイタックルでガンガン釣っていると、だんだん焦る。

黙って、やがて返事をしなくなる。

なぜだ、なぜ釣れないんだ。

まさか隣の釣り人は俺がとれてないアタリをとっているんじゃないか?とか。

おのれシャア、こ、これがレンタルタックルの限界なのか。

と、おもったりするんです。

船釣りでのハイギアリールの優位性

たとえばタチウオやアマダイの船釣りのレンタルタックル。

これ、安価な手巻きで借りると、ほとんどが一般的なギア比のリールです。

電動リールタックルのレンタルだと2,000円前後するから、500円ぐらいの手巻きにしたいという気持ちはよくわかります。わたしもそうでした。

このレンタルタックルについている手巻きのリールはだいたいシマノのチタノスか小船、もしくはゲンプウじゃないでしょうか。

この3機種は頑丈でよいアイテム。

壊れにくいんで船宿にとってもメリットがあるんです。チタノスか小船にはPE3号あたりががっつり巻いてある。

チタノスなんて、キャストをそれほどしなければおかっぱりからのぶっこみ釣りにも有効だったり。

が、こういったタックルをつかってタチウオであれば走水エリア、アマダイであれば水深100m前後のエリアで釣りをするともう大変です。

夏秋のタチウオはアマダイより浅いタナではあるものの、深さにくわえて延々続く「シャクリ」という動作が入るわけです。

もう四の五の言わず、シャクらないと釣れない。

やがて、あなたは、隣の釣り座で手巻きなのに明らかに自分より手返しがいい釣り人の存在に気づきます。

こ、こいつのリール、俺より小型なのに、明らかに巻き上げ速くねーか。

連邦の新兵器?

そう。

となりの釣り人はハイギアタイプのリールをつかっているからなんです。

ハイギアというのは、リール1回転に対して、ラインを巻き上げる長さがノーマルギアより長いリールです。

だいたいの小型両軸リールがひと巻きで65cmぐらい巻き取るのに対して、ハイギアリールは1回転でさらに10cm以上長く巻き取るんです。

要は同じスピード感でハンドルを10回巻くとハイギアリールの場合、ノーマルタイプのリールの巻き上げより仕掛けを1m先行して巻き上げられるわけですね。

ちょ、なにそれーすげー。

じゃあ手返しを考えると、ぜんぶハイギアリールでいいんじゃないっすかね。早速Amazonでポチろう!

と、おもったら大間違いだ。

すこしおちついてください。

ハイギアのリールは巻き上げ速度が速い分、巻くときに力が必要なんです。

だから非力だと疲れる。予想外の大物がヒットしちゃったりすると結構困ります。

それと、非力な女性や子供にハイギアのリールも要検討です。釣りが嫌いになっちゃうかもしれません。

森羅万象、メリット・デメリットはトレードオフなわけです。

地球温暖化防止対策をセクシーにしたい。そのためには火力発電を減らさなきゃな。

ステーキとか食べてる場合じゃねーよ。牛が圧倒的にメタンガス出すし、熱帯雨林はなくなるし。

でも、ステーキ旨いし、焼き肉うまいし、ハンバーガーは大好物だよ、悩ましい。

でも、原発は動かせないし、再生可能エネルギーだって安定しないし。じゃあどうしよう。こまった。

みたいな。

こういったときに、我々が選ぶべきなのは、是々非々で物事を進める考え方なんじゃないでしょうかね。

ゼロリスク信仰をやめれば見えてくる世界があります。

  • 巻き上げスピードを上げることが釣行メリットの最大化につながるならば、ハイギアリールを
  • 大物釣りや、浅場での手返しをよくしたい場合はノーマルギアやパワーギアのリールを

こういうことですよ。

考えてみればかんたんなことなんです。

でもね、世の中様々な利害があるのでそう簡単にかじ取りはできない。

が、船用の小型両軸リールぐらいであれば両方買ってしまえばいいんですよ。安いし。

レッドマックス船3とブルーマックス船3を両方買っても1万円ちょっとなんです。

「REDMAX船(レッドマックス フネ)」はアブのハイギアリール

出典:Amazon

船釣り入門者向けの小型両軸リールでハイギアタイプには2つの選択肢があります。

面白いのが、両社ともに赤系のカラーリングなんですね。

なんでだろ。巻き上げの速度が速い、通常の三倍=シャアってことなんですかね。

費用感としてはだいたい同じ。

比較すると以下の点があります。

  • 巻き上げ量はプリードが79cm。レッドマックス船3が74cm
  • ダブルハンドルはプリードが100mm、レッドマックス船3が120mm
  • レッドマックス船3にはメカニカルブレーキに加えてマグネットブレーキがついている
  • ラインキャパはほぼ同じと思われる。レッドマックス船3はPE1号が200m巻ける
  • プリードはスタードラグにクリック音あり

甲乙つけがたいってところです。

鯛ラバなどをつかって前にキャストするような釣りはブレーキが微調整できたほうがよいですね。

ハイギアは巻抵抗が強くなるんですが、ロングハンドルの方が巻き上げやすいという点では、レッドマックス船3に軍配があがるかなと。

「REDMAX船(レッドマックス フネ)」の外観。小さくてパーミングしやすい

こちらがレッドマックス船3の外観です。

ハンドルが長い。

最近のリールはみんなそうですが、ロープロボディで、手が小さい女性や子供でもパーミングしやすいのが特徴です。

赤い色合いは光の当たり方によっても違うんですが、ジョニーライデン系の赤ではあります。

「ブルーマックス船3」と筐体は同じかと思います。

このワンタッチでMagtraxブレーキ システム(メカニカルブレーキ)のカバーを外してスプールを外せるところってほんとに便利です。

先日もレッドマックス船3をつかって人にタチウオの釣り方を教えていたら、PE1号がずれたスプールの軸にまきついてしまっていたんです。

でも、簡単にスプールが取り外せるので、すぐに戻せました。いいね。

これはメンテナンスもしやすいってことです。

釣行から帰ってきて、スプールや軸部分をしっかりメンテできるっていいですね。

こちらがメカニカルブレーキ。ミニマムの状態。

マックスまでダイヤルをひねると、5個のマグネットがせりあがってきて、スプールに干渉して回転スピードを落とすというシンプルな構造。

ブレーキとスプール部分のカバー開閉は、このステンレスのポールを右にずらし、カバーをスライドすることで簡単にできます。

ただし船べりなどで操作するのは、カバーが落ちてしまったときのことを考えてやめたほうがいいですよ。

ノーマルギアのブルーマックス船3と比べた写真がこちら。

ブルーマックスはグフみたいな色合いですね。

レッドマックス船3を実際につかってみた

レッドマックス船3は、もともとタイラバとかマルイカなどの細糸を使う釣りのためにあるリールなんです。

が、その他の釣りにも使おうと思えば使えます。

ただし浅場の釣りでPE1号をつかってマゴチ釣りをするなどは、できればさけたほうがいいです。あわせるときに道糸から高切れするんで。

LTアジ(水深~20m)

30~40号のビシにライトタックルを使う東京湾・横浜・横須賀沖あたりの浅場のアジ釣り。

PE1号未満を巻いておいてブルーMaxと同じように使えます。

細糸なので大潮の八景沖あたりでも潮受けしにくい状態で釣りをすることはできます。

水深20m弱ではあんまり速くまけるメリットは感じられないものの、手返しはいい。

中アジが2尾ついていても特に負荷を感じず巻けます。

ただし、子供と女性は巻抵抗を強く感じやすいのでブル―マックス船を選んだほうがよいと思います。

LTタチウオ(水深10m~60m)

夏から秋のタチウオは浅場メインで、反応が悪いと猿島とか走水の深場にいきますね。

60mぐらいからの巻き上げは軽快で、餌チェックもさほど苦ではなくなります。

が、指4本以上のやる気があるタチウオがかかると、巻き上げに力が必要です。とくに最初の引き込み。

これは大物感を楽しめていいという反面、あんまりもたもたしているとオマツリして「ハリーポッターと高切れの呪い」になったり。

ドラグを完全にしめてガチンコで巻くというスタンスが必要です。

子供ちゃんと女性に「ハイギアリール」はキツめというのは理解しておきたい

4歳ぐらいから小学生低学年の子供にとってはライトタックルとはいえども、巻き上げるときにはかなり力が必要です。

いろいろ見てきましたが、浅場の釣りではタックルに余裕があればノーマルギアやパワーギアのリールを持たせてあげたほうがよさそうです。

アブなら「ブルーマックス船3」、シマノならば「ゲンプウ」、ダイワならば「プリードの150H」がよいです。

写真の子供ちゃんはたしか4,5歳なんですが、レッドマックス船3+6:3の胴調子のライトゲームSSで、歓声を上げながら大サバを釣り上げてました。

釣ったあとに、鼻息荒く「腕がうごかないー」といっていたのが印象的でしたね。

雨模様で船が空いていたので、時間をつかってファイトできたので結果的によかった。

本人も、容易に釣りあげられない大物感を味わえてよかったかもしれません。

ライトアジで女性に貸した時も、巻き上げがきつそうだったのが印象的です。

筋力に自信がない女性がハイギアを使用する場合、パワーハンドルモデルを使用したほうがよいと思います。

レッドマックス船3のネガティブな点は?

長く使用していて、こうなればよいなーと思うのは以下の通りです。

  1. ドラグ調整時に音がほしい
  2. ドラグ音がほしい(これは高級機種向けの仕様なので仕方ないですが)
  3. ドラグの出がもう少しスムーズになれば尚いい

1と2は、ふつーに使う分には大したことがない話ですね。

3はタイラバにはリスクが高いと思っています。

ドラグの出だしなどは、やはりストレスを感じます。

<▼アブのブルーマックス船とレッドマックス船のメリット・デメリット追記>

筐体下に水抜き穴がないので、スタードラグ側やクラッチユニットの隙間から入った水が抜けにくく、グリス落ちによる錆・異音・巻き感の低下などが起きやすいという弱点があります。

レッドマックス船3は安心して利用できるリール

レッドマックス船3って、Amazonのレビューをみると、極端にマイナスなレビューもあったりします。

ですが、個人的には「タイラバ」での使用以外は特に問題は感じませんでした。

浅場の小物釣りでは剛性に不安なども感じません。

それと、どのリールでも初期不良はでてくるので、そのあたりは泣き寝入りせず、きちんとメーカーや釣具店に問い合わせて交換してもらうような動き・交渉は必要かなと思います。

ハンドルをシングルパワーハンドルに変えたもの。巻き上げ時に力を入れやすくなる

関連アイテム

▼レッドマックス船3には、右巻きと左巻きがあります。右利きの場合、特段の理由がない限りは、巻き上げに力を入れられる右巻きがオススメです。

▼PEラインは1号を200m巻くのがオススメ。ライトアジなどでは1.5号か2号推奨

▼パワーハンドル化はゴメクサスがお手軽。ネジ穴サイズを要確認

▼レッドマックス船3にはアブの黒船シリーズがフィットすると思います。

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