テンヤのタコ釣りに加えて、一気に人気になった船のエギタコ。
エギやスッテでタコを釣るジャンルですが、やはり専用竿が有利なのは事実です。一方、エギタコ自体は、専用竿じゃなくても十分成り立つ釣りです。
今回は、船エギタコで使用する釣り竿の選び方とおすすめロッドを紹介します。
目次
船エギタコの釣り竿選びで押さえたい5つのポイント・注意点

テンヤスミイカ竿は穂先の感度と胴のバランスはよいが、全長が長めでキャストに慣れが必要
①全長
全長は2m前後のものが使いやすいと言えます。
身長や腕の長さにもよりますが、あまり長いものは、下手投げでキャストしづらいので注意が必要です。
短いものほど軽いので持ち重りせず、長いものはアワセを入れやすいという特徴があります。
また2m前後はエギを小突く際にもちょうどよい長さです。
②調子
先調子が基本です。
8:2~9:1調子で、バット(胴)部分がしっかりしていて、穂先が繊細なものがベストです。
先調子になればなるほど、海底の地形変化を把握しやすく、エギやスッテを丁寧に動かしやすくなります。
また、穂先が固いロッドは、タコのノリと根がかりの判断ができず、エギやオモリのロストが増えます。
前あたりがわかりにくいと丁寧な誘いが難しくなります。
小突きを入れる際も穂先が固いロッドの場合、エギが底上を離れてしまうことも。
バットが柔らかすぎると、アワセが効きづらくなり、大ダコが底に張り付くと、引きはがすことができなくなります。

全体的に強い竿でも穂先が固いものは不適
③剛性・強度
専用竿には、アワセによって破断しない高い剛性が必要です。
道糸も太いものを選ぶので、それなりに強い竿を選ぶ必要があります。
ガイドもダブルフットなど、しっかり固定されているものを選びましょう。
エギタコ竿が折れるのは穂先がほとんどです。先ほど穂先が繊細なものといいましたが、あまりにも繊細なカワハギ竿などは、大型狙いでは不向きです。
④重さ
手持ちで終日誘い続けるため、できれば軽い竿がオススメです。
長さやリールとのバランスもあるので、持ち重りしない竿を選びましょう。
エギタコ専用竿
主要メーカーからエギタコ専用竿がリリースされています。
こだわる人は、より軽く操作性が高い船エギタコ専用竿をチェックしてみるとよいでしょう。
シマノとダイワでは、細分化されたモデル数とグレードの差により、ダイワがよりエギタコジャンルに力をいれているような印象です。
シマノ
シマノから発売されている船エギタコ竿は、タコエギBB(2モデル )とベイゲームX(1モデル)の2種類だったのですが、新しくタコエギXRが登場しました。
入門用のタコエギBBは以下2種類の調子
中上位機種はベイゲームXで1モデル。
タコエギBBと比較した場合、基本スペック面は「ハイパワーX」と「グラスソリッド穂先」とほぼ変わらないので、タコエギBBがかなりお得と考えてよいでしょう。
最上位機種はタコエギXRで2モデル。
スパイラルXコアにより剛性がたかまり、キャスト精度も向上。UDグラスチューブラー穂先によりさらに手感度が向上しています。
ダイワ
ダイワから発売される船エギタコ竿は「エギタコX」「アナリスターエギタコ」「メタリアエギタコ」の3種類。
入門用のエギタコX(8:2調子)は以下2種類。
アナリスターエギタコ(7:3調子)は以下2種類。
- アナリスターエギタコS-185
- アナリスターエギタコMH-175(2021年4月追加)
アナリスターエギタコはX45をバット部分に搭載してネジレに強くなっています。
続いて上位機種にメタリアエギタコ(2種類)があります。
メタリアエギタコは、AGS(エアガイドシステム)、メタルトップ(チタン合金)、X45搭載により、剛性が高く、軽量で高感度に。
エギタコに代用できるオススメの釣り竿7選
比較的手に入れやすいエギタコロッドを紹介します。
- 硬めのカワハギ竿
- 流用可能な深場タチウオ竿や固めのライトゲームロッド(8:2調子~9:1調子)
- 穂先の感度が高く、バットが強いテンヤスミイカ竿
- スピニングのタコ竿
特にこだわりがなければ、ダイワの「エギタコX」、シマノの「エギタコBB」を購入するのがオススメです。
▼小型が多い場合は硬めのカワハギ竿でOK。破損の可能性があるので、穂先が繊細すぎる高級品は避けたほうが無難
▼深場タチウオ竿(9:1調子)や固めのライトゲームロッド(7:3~8:2調子)でも十分対応可能
▼テンヤスミイカ竿は穂先が繊細でタコのノリがわかりやすく、超大型でも引きはがせるバットがオススメ。キャストはしにくい
▼ベイトタックルでのキャストが苦手な方はスピニングモデルでもOK
船エギタコ釣りにおける釣り竿の取り扱い注意点

船エギタコは竿が折れやすい釣りの一つ(写真はイメージ)
船エギタコの釣りは、竿が折れやすいことで有名です。以下の点について気を付けて楽しみましょう
根がかりを竿をつかってあおって取らない
エギタコ釣りでは、ポイントによって根がかりがつきものです。
明らかに根がかりしているときに、竿をつかって無理にあおると、角度にもよりますが、ジョイントの竿先側部分や穂先が折れがちです。
やむを得ずラインを切る場合は、竿を道糸に対してまっすぐにして引っ張るか、船体や船に備えつけの添え木などに巻いて行いましょう。
エギタコ釣りでは、根がかりでロッドを折ってしまう釣り人をしばしば目撃します。
穂先にPEラインが絡んだままキャストしない
穂先のガイド形状やリーダーの使用有無にもよるのですが、やけに穂先にラインが絡みがちな場合があります。
エギタコはキャストすることで釣果が倍増する釣りなので、多くの人が遠投しようとします。
このとき、穂先の確認が不十分であると、キャスト時に穂先を破損してしまいます。
毎投、穂先のチェックを欠かさないようにしましょう。
PEライン直結ではなくフロロカーボンのリーダー(8~10号程度)をつけることで穂先への絡みを軽減できます。
バットやジョイント部分が弱い竿を使わない
船のエギタコ釣りは、竿の流用が効くわけですが、バット(胴)部分やジョイント(ピースのつなぎ目)部分の素材が薄すぎるものは、アワセ時に破損しがちです。
あまりにも剛性が低い竿を使用するのは避けましょう。
穂先が弱すぎる竿を使わない
穂先が柔らかいカワハギ竿は、小型のタコのさわりも感じやすく、小型が多いシーズン初期に使用すると釣果を伸ばしやすいこともあります。
一方、カワハギ竿は上位機種になればなるほど、繊細な穂先を持つため、破損の可能性が増えます。
エギタコに3万、4万もする竿は不要なので、カワハギ竿を使うのならば1万円ちょっとの入門竿を選ぶとよいでしょう。
それでも十分感度はよいです。
破損はよくあるものと理解して、予備竿を用意しておく
船のエギタコ釣りで竿の破損はつきものです。
注意している人でも折ってしまうこともあるので、注意しない人はもっと折る可能性が高いと言えます。
胴やジョイント部分を船上で折ってしまうと、続行が難しくなってしまいます。レンタルロッドも船上に積んでいない場合、残りの時間を指をくわえて過ごさないといけないわけです。
船エギタコに釣行するときは最低2本の竿を用意すると安心して釣りができると覚えておきましょう。
まとめ

今回は、年々人気が高まっている船のエギタコで使用する釣り竿の選び方とオススメの竿を紹介しました。
実際につかってみると船エギタコ専用竿は以下の点が優れています。
- 軽さ
- 穂先の感度(やわらかさ)
- 胴の強さ
- 以上の全体バランス
一方、船のエギタコは専用竿でなくても、十分成り立つものではあります。
繊細すぎる穂先をもつカワハギ竿や、穂先の感度があまりにも低い胴調子竿だけ避けておけばよいと言えます。
自分にあったエギタコ竿をみつけていきましょう。
案外、新規に購入しなくても、手元にある竿が対応できるかもしれませんよ。
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