人気の船エギタコ。今回はアブ・ガルシアから新しく登場したエギタコ竿「黒船エギタコ」の実機インプレです。
製品特長と気になる競合エギタコ竿との比較を解説していきます。
アブ・黒船シリーズについて
出典:アブ・ガルシア
黒船シリーズはアブ・ガルシア(ピュア・フィッシング・ジャパン)の船釣り用品ブランド。
釣り竿とリールがありますが、それぞれスタンダードクラスのアイテムです。
メーカー横断でいえば、ダイワ「○○X」シマノ「○○BB」アルファタックル「フネタツシリーズ」と同等クラスです。
竿もリールも全体のカラーが黒と差し色の金で統一されています。
黒船エギタコ(KUROFUNE Egitako)のスペック
黒船エギタコは2022年4月にリリースされました。
極先調子モデルと先調子の2種類です。
- KUROFUNE Egitako KETC-82/175H(実売価格12,500円前後)
- KUROFUNE Egitako KETC-91/165XH(実売価格12,500円前後)
出典:アブ・ガルシア
富士LDBガイド
LDBガイドは穂先の傾斜ガイドです。穂先部への糸がらみが軽減します。
オールダブルフットガイド
全ガイドがダブルフットで丈夫です。ガイド自体はハード系ガイド(FUJIのOリング)です。
マットフィニッシュ仕上げ
表面加工がマットなので、PEラインがらみが軽減します。
Xカーボンテープ
ブランクスの外側をカーボンテープで補強することによりねじれに強くなります。
キャスト時も安定します。
黒船エギタコ(KUROFUNE Egitako)実機インプレ
ここからは黒船エギタコ( KETC-91/165XH)の実機インプレです。
9:1調子モデルは、165㎝と平均的なエギタコ竿の長さ180㎝より15㎝ほど短めです。
全体的に堅牢にできているため重量が増えがちですが、短さもあり175gにおさえられています。
とはいえ、エギタコXやエギタコBBと比較すると50gほどヘビー。
グリップはリールシート部分前にEVA部が広がるタイプ。
比較的大物や負荷がかかる仕掛けをあつかう場合のリールシートです。
フネタツのグリップと比べてみました。
バット側のEVA部なのですが、パーミングをしたときに片方の手を添えて小突くのにぴったりです。
ブランクスを直で持つよりはしっかりつかめます。
エギタコは終日手持ちで小突く釣りのため手首が痛くなりがち。
一方、黒船エギタコのようにグリップの延長部に手を添えて小突くことを習慣化すれば、手首を痛めることも少なくなります。
こちらはグリップ丈夫のネーム部分。
車輪模様は江戸に来航した黒船が蒸気機関によって動かしていた車輪をモチーフにしたものなのでしょう。
先端技術の象徴ですね。
一般的に2ピースの竿は丈夫なバット側にも元ガイドがついていますが、黒船エギタコは長さのバランスから2ピース側のみにガイドがついています。
穂先は蛍光オレンジで視認性もよいです。
ガイド径は一般的なエギタコ竿より大きく、太糸でリーダーを結んだ際の糸抜けもよいです。
穂先までダブルフットガイドなので、PEラインがらみでガイドが抜けるということはほぼなさそう。
調子はこの通り。
25号オモリをつるし、アルファタックルのフネタツ明石タコ・フネタツ船タコ攻めと比較しました。
穂先の固い順に以下の通り。
穂先部分でいえば、フネタツ明石タコと船タコ攻めの間に黒船エギタコのXHがあります。
たとえば東京湾の荒根を攻めるのにフネタツ船タコ攻めは最適なのですが、もうすこしだけオモリの安定性もほしいという場合、黒船エギタコのXHがよいのかもしれません。
全体的に堅牢さが強調された竿で、重量もなかなか。
一方、竿の短さもあり、フロント部分のEVA部を手に持って小突くとバランスがよく、小突きやすい竿です。
中深場・深場のイカ・オニカサゴ・タチウオ等
汎用性では、深場釣りやタチウオ(深場?)での使用を想定している様子。
このあたりでオールダブルフットガイドが活きてくるのでしょう。
まとめ
今回はアブ・ガルシアから新しく登場した船エギタコ竿「黒船エギタコ」を紹介しました。
繰り返しになるのですが、重いが、持ち方によっては持ち重りしづらいロッドです。
堤防からのエギタコ釣りでヘチ狙いする際も、コンパクトなので使いやすいかと思います。
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