船竿のオモリ負荷について。「号数やgがあってないけど大丈夫なの?」へのアンサー

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がま船 マゴチスペシャル(金沢八景沖でマゴチ釣り)
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~この記事は約 4 分で読めます~

釣り竿には対応する「オモリ負荷」があり、船竿では「20号-80号」と表記があります。

また、鯛ラバやジギング・キャスティング用のルアーロッドでは「○〇g-○○g」のように表記されます。

このオモリの号数指示って、厳密に守らなければならないのでしょうか?

実際に対応号数をオーバーすると、どうなるのか。

反対に、軽すぎるオモリだとどうなるのか。

今回は、船竿の「オモリ負荷」について解説します。

釣り竿 H190

25号~80号負荷対応の船竿

目次

対応オモリ負荷をオーバーしていると起きること

がま船 マゴチスペシャル(金沢八景沖でマゴチ釣り)

たとえば、オモリ負荷20-80号の船竿があるとします。

よく使われているライトゲームロッドのMH(ミディアムハード)クラスがこのスペックです。

この竿で130号ビシや泳がせ用の棒オモリをつかうとどうなるか。

実際にオモリをつけてみるとわかるのですが、あたりまえに曲がりがきつくなります。

魚が掛かってないのに、かなり曲がってしまう状態。

こうなると、以下のデメリットが生じます。

<オモリ負荷オーバーのデメリット>

  • もともと竿が曲がりすぎているので、アタリがわかりづらい
  • アタリをはじいてしまう=食い込みが悪くなる(曲がりに余裕がない)
  • シャクリやキャスト時にバット、ベリー、ジョイント部分に負荷が生じて折れる
  • キャスト時に飛距離が出しにくくなり、コントロール性が悪くなる

竿が弓なりに伸びきっている状態では、負荷に対してそれ以上竿は曲がりづらくなるわけです。

そのため、急なアタリをはじいてしまったり、ビシが揺れてしまうわけです。

竿が曲がりきっている状態ではクッション性が下がるので魚もバレやすくなります。

このように、対応オモリ号数からオーバーをしたオモリを使用することには多くのデメリットがあります。

あえて重いオモリをつかって、ムーチングアクション的に竿を使おうと考える人がいますが考えものです。

オモリ負荷が軽すぎると起きること

金沢八景沖でマゴチ釣り

使用するオモリが竿のオモリ負荷に対して軽すぎることもよくあります。

ではどういったリスクがあるのでしょうか。

  • 着底がわからなくなる
  • アタリがわかりづらくなる

軽いオモリをつかって底取りをする釣り物では、特に強すぎる竿をつかうと困ることになります。

たとえば、東京湾のマゴチ釣りで考えてみます。

マゴチ釣りでは15号のオモリをつかうことがほとんどなのですが、オモリ負荷30-100号というような竿をつかうと、底をとりづらくなってしまいます。

波風が強く、潮が速いときはさらにわかりづらくなります。

どんなに高級で感度がよい竿でも、底取りしづらくなり、アタリもわからなくなってしまうというわけです。

オモリ負荷ギリギリになればなるほど性能を発揮しづらくなる

がま船 マゴチスペシャル

それでは、オモリ負荷20-80号の船竿に対して、指定通り80号のオモリをつけるのはどうでしょうか。

もちろん対応できます。

一方、実釣で使用すると、竿の曲がりがきつめでやや仕掛けを扱いづらいという印象をもつはずです。

対応オモリ負荷について、最大オモリ号数は使用感への影響を受けやすいので一定の注意が必要です。

オモリ負荷20-80号に対して80号オモリを使うのはもちろん大丈夫なのですが、多少余力をもっておくような使い方がおすすめです。

できれば60号ぐらいまでの使用にとどめておくと、竿や体への負荷も軽減します。

オモリ負荷は厳密に守る必要はない

ここまで対応オモリ負荷に対して、軽すぎたり、重すぎるオモリをつかうリスクについて解説しました。

一方、対応オモリ負荷は、各メーカーの担当者が快適につかえる範囲が「〇号~〇号指定」としているだけのものです。

対応オモリ負荷に対して、多少のギャップがあっても(軽すぎたり、重すぎるオモリ)全く釣りにならないということはありません。

釣り物・釣り方が多岐にわたるときに、それぞれ竿を買って対応していくのもそれなりにコストがかさみますね。

そんなときは無理して「オモリ負荷を厳密に守る必要はない」と覚えておきましょう。

一方、メーカーが推奨している範囲からギャップがある場合、そのリスクを回避するような工夫はする必要があります。

<オモリ負荷をオーバーしたオモリを使う場合>

  • シャクリを勢いよくしすぎない
  • キャストをするときに竿に負荷をかけすぎない(反動をつけない、しならせない)
  • クッションゴムなどで引っ張りに対して余力をつくる

<オモリ負荷に対して軽すぎるオモリを使う場合>

  • できるだけ道糸を立てる(サミング、落としなおし)
  • 目感度(竿先)ではなく手感度で着底やアタリを判断する
  • ラインの動きで着底やアタリを判断する

まとめ

マゴチの釣りの二本竿

今回は船竿の「オモリ負荷」について解説しました。

慣れないうちは、実際に対応号数をオーバーするとどうなるのか。

反対に、軽すぎるオモリだとどうなるのかを、イメージしづらいと思います。

厳密に守る必要はないものの、守ったほうが快適でリスクが低いと覚えておきましょう。

一方、特に竿の対応負荷に対して重すぎるオモリを使い無配慮で釣りをすると、竿の破損も増えてきます。

実際にはリスクを軽減する工夫をして釣りをするとよいでしょう。

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